カズからの手紙


〈その15〉

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2007、秋のツアー「道は淡路から始まった」

 淡路島には22カ所古代ユダヤ人の塚が発見されています。「古茂江(こもえ)」という所には明らかにユダヤの古代印の刻まれた石棺があります。こもえという地名はユダヤのヘブライ語で「秘の上の菰(こも)」という意味になり、菰とは聖なるものの覆いということになります。戦後、ユダヤ教の大司教T・ローゼン師が来島し、発掘調査にも加わり、ユダヤの石棺であることを確認しています。石棺の中からは青玉石が発掘され、さらには自然の岩を利用し火によって彫像された女陰が発見されています。つまり聖なる秘部を覆う菰が「こもえ」という地名の語源になっているわけです。
 なんと壮大な歴史ドラマなことでしょう。今から、おそらく3000年くらい前にイスラエルからユダヤの民が渡来している可能性が大きいです。そして彼らはなぜか淡路島を聖地として求めたようです。淡路島といえばオノコロ島を含めて古事記によればイザナギとイザナミの神がこの世に最初に創った大地であり、実際に地質学的にも日本最古の土地です。そういう意味では、世界の始まりの所として、ここから近代へとつながる国創りが発祥した可能性もあると思います。ユダヤ人が古代日本に渡来したということになれば、大和民族論や皇室にまで影響が及ぶことだから、この辺の話はあまり表面化しにくいが、十六花弁の菊の紋章にしても元来ユダヤから来ているものだし、日本語とヘブライ語の間には、すでに5000語ほど同音同意語が確認されている。
 また淡路島は日本神話の始まりの地であり、かって天理教、大本教の開祖をはじめ多くの教祖たちが天恵により予言していることは「人類の救済は国祖イザナギとイザナミの愛の復元によらねばならない」というもので、その失われた愛の復元の地が淡路島というわけです。

大村和生&ヒメヒコ(青木裕&佳代子)


 さて、長い前置きとなりましたが、このくらいのことを事前に説明しておかないと今回の僕の旅にまつわる話が理解しにくいと思い、簡単に僕の知る範囲のことを紹介させてもらいました。
 今回のツアーでは、徳島県池田の上山さんの導きにより、香川県高松の「金比羅宮」と淡路島での奉納演奏の流れが組まれました。「金比羅宮」は現在大国主命がまつられていますが、元来はコトヒラワケの神という、新しい世界への旅立ちを送り出す神がまつられてしました。このように本来の神のまつり方が変わってしまったり、御祭神が入れ替わったりしている例は全国でも少なくありません。
 本殿での奉納後、奥社の「イズタマ神社」でも歌い、翌日には、御神体である大麻山の山頂付近にあるカルデラにまつられている「竜王社」でも奉納演奏しましたが、「竜王社」のほこらの中にはユダヤあるいはシュメールと同じく三角形の穴を空けた石版がまつられていました。御神示としては“もうあまり時間がありません”ということで、これは最近、どこの神様の所へ行っても聞かされるメッセージです。そして開かれた道の最初の所は淡路島ということになったわけです。最近、四国方面で活動する時は徳島のヒメヒコ(青木裕&佳代子)がほとんど同行していますが、今回の淡路へも同行し、共に演奏してくれました。四国の御縁の要になっている福田登与士さんも付き添ってくれました。

奉納演奏中のカズ&ヒメヒコ
徳島・神山町、一ノ宮大粟神社。オオゲツヒメをまつっている日本中の稲荷の総元と言われている。


 淡路島の洲本に魚谷佳代さんという人が居て、今回の島での奉納演奏は上山さんから魚谷さんへバトンタッチされての導きとなりました。
 魚谷さんは八代前のご先祖の魚谷亀太郎さんから長年に渡り霊的な啓示を受けている。彼女自身は霊能者ではないので様々な人に降臨してはずっとメッセージを伝えられていたそうです。その主な内容としては「淡路は世界の始まりの地なので、ここに宮を開き、ここから良きことを興せよ。小さき火にても広がりて、必ず世界を覆い尽くす」ということです。
 まずは最初に古茂江のユダヤ石棺に案内され、歌を奉納した。石棺の下にある火で彫像した女陰(ほと)は、火の儀式をしたのであろうか?古代インドの火の儀式では火の燃える炉の中を母なる子宮として、新しい世界の創造と浄化のために祈る。古事記ではイザナミがほとを焼きこがしカグツチノカミを生んだ話になっているし、何か火とほとの関係に意味がありそうな気もします。
 ここから発掘された青玉石は大本教の出口王仁三郎師によって島内の神代「桃の宮」にまつられたが、現在そこは焼失され、ある山の中腹に、ある有志達により御神体の青玉石が移動され、密かにまつられています。そこでも歌を奉納しましたが、今までに多くの方により島内では浄めの御神事が行われてきましたので、おかげさまでとても軽やかに浄まりました場で奉納させていただけることは、大変にありがたいことと思います。まずはその事に心より感謝いたします。
 一通りの史実と霊視を含めた流れを知り、ようやく今ここで何が起こっているのかが理解された1日目でありましたが、いよいよ明日は亀太郎さんの残した石碑を訪れ、その近くに魚谷さんが宮を開こうとする所へ行くことになったその晩に、眠る前に僕は強力な天恵のメッセージを頂いた。その内容は次のとうりです。
 
 “ここは世界の始まりの所。
  同じあやまちを二度とくり返すことなきように。
  ここからもう一度始めるように。
  そなたたちが仲良き事が、すべての事の始まりなり。
  神の宮は人の心の中に開くように。
  ただ在りのままに岩があり、草木が茂り、野生のものたちの喜びあふれる所。それが神座と知りなさい。
  ここからもう一度、天と地と人が共に心を結んで行くように。”

淡路島の世界の始まりの地から旅立った九州はライブ会場がすべてイワクラのそばというミラクルな旅が続いた。
UFOやストーンサークルとも出会い、とても濃い旅でした。いずれまた九州編のパワースポットの旅の話をしましょう。西和彦さんとの珍道中でした。写真は宮崎の双石山の巨大なさざれ石神殿。

 

 翌朝、魚谷さんにそのことを伝えると、心無垢にして良く理解して下さいました。
 まず亀太郎さんの残した三十二番の石碑へ行きましたが、なぜか一番から三十一番までは見あたらず、三十三という完結を表わした数の一歩手前と読み取れるかと思います。そこから小さな山を登った所に開けた土地があり、彼女はそこへ宮を建てようと考えていたそうですが、僕はその横に尾根筋のピークを見て、まっすぐにそこへ行き、ある岩と御神木を見つけました。彼女もそこの場所は納得がいくらしく、僕はユダヤの石棺の所からひろって来たさざれ石の小粒を岩の上に置き、そこに宮を開き、そこで祈りと歌を捧げました。そしてホクレア号* から来た世界の水をつないだものと、今年の白いアナグマの祭りで得たババジの火の儀式の聖灰も供えました。11月7日でした。
 そんなことから来年の11月7日にそこで最初の始まりの祭りをすることになりました。世界の始まりの地で私達の夢を一つのヒナ型としてまつることの大切さと意味深さをかみしめて、このことを報告したいと思います。
(* ホクレア号はハワイから星をナビに日本へやってきた双胴カヌー)
 神の宮を開くために自然を切り開き、巨大な神殿を世俗へ降ろした事から、天の御心と人の心との分離が始まったのではないでしょうか。心に宮を開けば足元の小さな花にも小石にも神は宿ります。

千ヶ峰トライアングル。
(玉置山と剣山を結ぶと160kmの正三角形になり、そのど真ん中が淡路島の洲本である。
その洲本に世界の始まりの宮を開いた)


 今回のツアーは約1ヶ月間、本当にたくさんのミラクルがありました。あまりに濃かったので、淡路島編だけでもこんなに長くなりました。これまた濃かった九州〜群馬の赤城山編は、また別の機会にお話することとして、共にこの旅を織りなしてくれた多くの仲間達、一人一人名前はあげませんが、皆それぞれの旅が起点となって麻ノ葉模様のように一連なりになっていることに心より感謝します。
 アメツチミヒトツオオノオオカミ アマカムナ オームナマシヴァイ ありがとうございます。
 
 LOVE 大村和生

 


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シピラ通信2 トーク&ライブ“自宅出産の話を中心に10カ所でのソロライブ”から帰って

シピラ通信3 伊那谷で始まった「まなび家」

シピラ通信4 行けば行くほど縁が深まる四国・阿波の国へのライブ・ツアー
シピラ通信5 寒中お見舞い申し上げます。こちらシピラでは楽しく冬ごもりです。

シピラ通信6 白いアナグマの祭りに向けて

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シピラ通信8 “白いアナグマの祭り”を終えて
シピラ通信9 白いアナグマに白い子供が産まれました

シピラ通信10 緊急報告

シピラ通信11 初めての採蜜

シピラ通信12 ババジの火の儀式との出会い

シピラ通信13 徳島へのレコーディングツアー&シピラにての火の儀式

シピラ通信14 白いアナグマの子供の祭り、大成功でした。



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