2001年9月4日   



7月31日から日本に来ている。今回は5才と8才の子ども達、パートナーの和生と4人でコンサートツアーをしている。11年前の夏、和生と初めて出会った福島の山中、獏原人村の祭りを皮切りに、花巻、青森、東京、鳥取、松江、長野をめぐり、11カ所のコンサートを終えた。
今回の旅の特徴は,ゆく先々で友だちが手伝いに来てくれること。今は、沖縄の伊江島で出会ったまーちゃんが、自分の車で私たちの足を務めてくれている。
昨夜、長野の鬼無里村のロッジで歌った。私たちをこの場所に呼んでくれた足指で絵をかく木村浩子さんが今朝、「きのうの新曲の歌詞を見せて」と起きるなり言ってくれた。今日はその歌を紹介したい。

「私は船の中」 詩・曲 有里

@ やがては朽ちてゆく やがては朽ちてゆく やがては朽ちてゆく 私は船の中  
  波にゆすぶられて風に運ばれて 新しい世界へ今なお旅してる
  風光る野辺に私は船をつけ 子ども産み育てて自分自身を知る
  8年の恵みは静けさの中に 風と土と太陽 森の小さな家
  やがては土になる やがては土になる いとしきこの体 私を運ぶ船
  船が朽ち果てても 私の魂は旅を続けてゆく 憧れの世界へ

A 風光る野辺に私は種をまき 実りをいただいて子どもらと遊んだ
  この広い銀河に夢をつなぐ人々 私の織る夢もあなたの夢と共に
  やがては土になる やがては土になる 愛しきこの体 私を運ぶ船 
  船が朽ち果てても 私の魂は 旅を続けてゆく 憧れの世界へ
  やがては朽ちてゆく やがては朽ちてゆく 私は船の中 今なお恋してる
  憧れの世界へ
  憧れの君に
  憧れの私に

(吉本有里)
イラストはももの家でのコンサート・チラシより