私とヘンプクラフトとの出会いは98年、アリゾナのレインボーギャザリングでした。チラシも立て看板もないのに、数万人の人達が国有林の中に即席に村を作ってゆき、自主的に炊き出しや祭りが進められてゆくそのプロセスもステキだったし、ノーマイクで1000人近くの人々の前で歌ったり、手作りステージの手作りショウも感動ものだったけど、私はみんなが身につけているヘンプのチョーカーやブレスレットが気になりました。
その自然さとラフな感じは、その祭りにとっても似合っていました。
そこで物々交換で、私たちの手作りのテープや染め物、木の実のネックレスと、いろんなデザインのヘンプのアクセサリーを交換しました。
カリフォルニアに戻って、図書館へ通い、編み物の本を借りまくりました。
あったあった、これはマクラメ編みというやつ。昔ながらの手編みヒモの中へ、ガラスや石、焼きもの、動物の角や骨、貝などを自由に編み込んでいけばいいのです。
麻ヒモは電磁波よけにもなると言います。奇数巻きで体(首や手首など)にヒモを巻いておけば有効だそうです。というわけで、電磁波よけのネックレス、チョーカー、ブレスレット、携帯アクセサリーを作り始めました。
やりはじめると果てしなく新しいデザインや編み方が着想されてゆきます。
麻のアクセサリーは身につけていても自然な感じでじゃまにならないし、作っていても楽しい。
私の本業は歌だけど、手を動かして麻を編んでゆく時も、私の精神はバランスされていて、楽しめている自分を発見します。(ゆり)