2002年7月19日
   大分 九重町 風と水と大地の祭



 
しばらくぶりです!大分は九重町、飯田高原のテントの中で書いてます。

前回、日記を書いた後、カズと岡山で別れ、それぞれにソロコンサートを再開。わたしは広島、下関、門司、福岡は宗像、島原半島の国見と加津佐町、長崎市内で連日のコンサートツアーをした。カズは今頃、四国でツアーをしているかな?
岡山では思いもよらず次男の八星ではなく長男のあまちがわたしについてくることになった。八星が産まれて以来、なんとなくわたしは八星、カズはあまちという組み合わせになってしまってたから、わたしもこれはあまちとしっかりつき合えるチャンスかな、と受けとめた。でも、連日の電車での移動でわたしのコンサートにつきあうので、あまちに不満があったかな。下関で舞踏家の佐野真紀子さんたちのバンド、いんやんずとジョイントコンサートの音合わせを熱心につめた2日間、あまちは退屈そうだったなあ。翌日の門司のナチュラルコンサートでは主催者、長峰さんの子ども、けいくんと楽しく遊んでいた。長峰さんの家を出る時思いがけず、長峰さんが「あまち、ここにいてもいいんだよ。」と引き留めてくれて、今、長峰さんのお宅にステイしている。もう6日めになるかな?きょう、ここ九重町の飯田高原で合流することになっていたが、夏休みに入ったけいくんもあまちも、まだ一緒にいたいということで23日、熊本蘇陽町のコンサートに長峰さんが送り届けてくれることになった。
7月14日、わたしは福岡で即興ピアニストの今井てつさんをゲストにコンサート。助産婦をする金子さんが企画してくださった。タイトルは天の川コンサート。てっちゃんがわたしの歌に合わせてシンセサイザーを弾いてくれて、ピアノとバイオリンの即興もあり音が広がった。下関のいんやんずと過ごした時間も楽しかったけれど今井てっちゃんとのライブも本当に楽しかった。やっぱり、わたしは歌い手だから音楽仲間と音作りをするのはなにより楽しい。てっちゃんの音を注意深く感じながらも、自分の中心を見失わないように歌い、バイオリンを弾く。まだお互いにどんな音をだすかよくわかってないからスリルもあるが新鮮だ。佐野真紀子さんが「今、バンド仲間がいるから、安定してるの。」と言ってたのがよくわかる。好きなことを一緒に作り出していける仲間がいるというのは心強い。そして、また思いもかけない流れで、てっちゃんは長崎は加津佐町と長崎市内のコンサートにも来てくれることになり、計4回のライブをジョイント。

きょうは長崎から大分へ移動。今井てつさんと甘木インターでお別れして高速バスに乗り、玖珠インターでいんやん,ずのメンバーにひろってもらい、ここ九重町の山の中”風と大地と水の祭り”に参加。いんやんずに誘われて初めて大分に来た。迎えてくださった九重町に住む祭の主催者の吉岡さんは、なんと東京時代にたびたび顔を合わせていた身近な人だった。10数年ぶりの再会に、お互いにびっくり。今夜は前夜祭。雨と風の中、テントを建て、久しぶりで薪でカレーを料理した。夜はうけのくち温泉へ。露天風呂は庭の小道を歩き、緑に繁る木々の下に広々と池のよう。お湯は緑色。岩も自然のままで浅いところと深いところがある。冷たくて気持ちのいい雨に顔をうたせて、お湯に浸かりただひたすら気持がよかった。きれいな小河まであって、小河の中に坐ったら意識が遠のいた。ふと横をみるとあいちゃんも雨にうたれたまま気持よさそうに水に手をつけたまま目を閉じていた。しばらく森の中で坐ってなかったな。小さな森のような露天風呂で1時間半くらい。まだ帰りたくなかったけど、祭の合間にまた来ようと思っている。

風と水と大地の祭は明日夜まで。九重町に移住した新住民が田舎暮らしの良さを分かちあいたいという主旨で初めての祭に取り組んでいる。

風と水と大地の祭 093ー332ー0602