2002年5月31日  伊豆大島〜 東京 東小金井



 
きのう伊豆大島から東京に。昨日の朝、人気のない見晴らしのいい丘の小道を下り岩場から友人と女3人で泳いだ。海草のゆらめく、どこまでも広がる冷たい海水。海で泳ぐとわたしは生きかえる。海の中の時間と仰向けになって海に浮かぶ時に広がる、空の時間。ああそうだった、海の神様にあいさつしてなかった。忘れてたなあ。海が好きだから、この島の空き家を見に来てたんだった。
残念ながら今回は借りれる家はみつからなかった。さしきじの大家さんは、わたしが子持ちの上、コンサートのためしばしば家を空けると聞いて、港にちかい元町に住むように勧めるのだった。
今回の島でのコンサートは三原山の頂上に近い御神火茶屋で。まなちゃんとコンサートの2日前にちらしを作り、来てもらいたい人の家を車でまわって紹介してもらいながらちらしを手渡す。こんな超手ずくり&即席のコンサートは前回も含めて初めて。ちょっと驚いたけれど、まなちゃんはわたしを大島と確実に出会わせようとしてくれている。ゆっくり、確実に。そして毎回わたしのコンサートに付き合ってくれながら、まなちゃんも彼女自身の夢を具現化する方向に歩み出している。彼女はこの大島に音楽村をつくる構想をあたためている。
今回はソロツアーの流れで、ひとりで大島に来た。夏にまたこどもを連れて遊びに来たいな。まなちゃんが”ティピを建ててうちに住みなよ。”と言ってくれた。まなちゃんも子猫を飼いはじめたが、ハワイやブラジル、日本の各地などに出かけることの方が多いのだ。
8月末には一度カリフォルニアに帰ろうと思っているが、日本に拠点が欲しい。それがどこになるのかは、まだはっきりわからないけれど今回は大島と、そこに暮らす人達が好きになった。また、ゆっくり遊びにこようと思っている。まなちゃんの家で”わたしの家を見つける”ということにフォーカスしてタロットカードをひいたら”解放”というカードが出た。今まで束ねられていた状態から解放され、自分自身を世話するように、とカードの説明。そうかあ、となんだか胸におちた。