2002年3月16日  

 




おとといの夕方、ここアーツ&クラフトビレッジに到着。大坂でさおり織りを教えてくれた伊藤すうちゃんがさおり仲間のアーツ&クラフトビレッジを営む長尾さんを紹介してくれたのだ。わたしは、その夜の内に6mの縦糸を張らせてもらい、きのうはコンサートが始まるまでに横糸を織った。
”つい先日までバリ島に行ってたんで、あんまり声かけが、できてないんですよ”と言われたがそれなりに人も集まりいい感じのコンサートになった。田舎でのコンサートは地元のおじさん、おばさんがいかにも楽しみにしてたという感じで来てくれるので、こちらも歌いがいがある。2部に分けてたっぷり歌った。もちよりの料理もおいしかった。ここにホームステイしているイギリス人の青年たちも手伝ってくれた。
アーツ&クラフトビレッジは10年前に長尾さん夫婦が廃校になった小学校の校舎を改築し、家具づくりや糸紬、染め物、織りものなどしながら二人のこどもを育てている。
きょうは昨日織った布を服に仕立てた。教えてもらうことよりも他の話題の方に花が咲いて、わたしと長尾さんはお互いに共通点を見つけた。彼女もわたしも、連れ合いからの経済的な支えや次なるステージに向けて暮らしをオーガナイズしていく力を期待しなくなった時に、自分の発想と力で自由に生きるサイクルが始まっているらしい。そしてなんのかんの言っても長尾さんのパートナーも和生も、こどもたちの世話や家事を引き受け、結果として強力なサポーターになっている。男女の性別役割意識がなければ、わたしたちはもっとスムーズにやりたいことを自分の責任でやりはじめられただろうな。 わたしにしても長尾さんにしても動き始めたばかり。これからどうなっていくのかな。

夜は津山にある母恵夢という喫茶店でコンサート。今朝、縫いあがったばかりのさおり織りの衣装を着た。コンサートの後は母恵夢の巻寿司やおにぎりなどの手料理をごちそうになっての交流会を深夜まで。ひとりひとりの自己紹介の他、個人個人ともゆっくり話せた。そして、今夜は店の奥の部屋で泊まらせてもらっている。今夜はいい出会いをいただいた。どの人とも深く話せたような気がする。この店の場としての力かな。母恵夢は近い将来、改装し再スタートするという。寄ってみてね。

母恵夢 0868ー28ー3251
アーツ&クラフトビレッジ0867ー27ー3733