ポンの近況

桂川救援運動とアナナイ詩

《 9 勝訴祈願のハラハラボンボン 05.2》


桂川控訴審の判決公判に向けて、関西勝手連は多彩なイベントを企画中である。ハイライトはなんといっても扇町公園から裁判所までの約1キロのヘンプ・パレードだ。集会やデモの規制がますます強化される昨今、いかに楽しく効果的なパレードが演出できるか、囚人桂川君の耳にも届くようなデモンストレーションをやってみたいものだ。
 そんなわけでチラシは私が描かせてもらった。再びアナナイ様の登場である。作画上プラカードを描かなかったが、当日は各人が思い思いの言葉を書いたプラカードを持って参加してほしい。ただしブツは絶対に持参しないこと。顔写真を撮られたくない人は、仮面や厚化粧などで仮装すること、鉦や太鼓などの鳴り物も必要、そしてでっかい声も!
 この寒々しい閉塞感をブッ飛ばすような底抜けに明るく楽しい春一番のパレードで、桂川裁判の勝訴を祈願しよう。ところで春一番といえば、思い出すのは「ハラハラボンボン」だ。

*右ポスターの中で開始時間がam10となっていますが、12時スタートに変更となりました。

 追憶のシヴァ・ラートリィ
        (1997年春 インドの旅より)

  大麻といえば 警察情報たれ流しの
  マスコミに洗脳された 日本人観光客にとって
  インドは聖地バナラシの春一番  
  シヴァ・ラートリィの祭りこそは 
  集団発狂の地獄の狂宴でもあろうか
  だがそこには日本の祭りが失った祭りの本質があった
  
  フーテン乞食のシヴァ神と
  ヒマラヤの娘パールヴァティ女神との結婚を祝って
  聖地のバラナシへやって来る 有象無象の魑魅魍魎たち
  花形スターはヒマラヤの洞窟から出て来た
  キン玉丸出しで 灰まみれのヨガ行者たち
  もう一方の主役はメインガートの雛壇を彩る

  ファッションショーの片輪や奇形の乞食たち
  何処から来たのか 蛇使い 猿回し 大道芸人
  物売り 星占い 辻音楽師 エトセトラ
  いずれも年に一度の荒稼ぎ
  インド中からの巡礼団 世界中からの観光客
  百万都市がその何倍にも膨らんで
  おまけに 牛 ロバ 猿 豚 水牛 犬 リス
  象 カラス ハゲタカ インコ 河イルカなど
  近づく祭りに テンションが上がり
  ガンガーの容姿が 痩せ細るころ
  新月闇夜(※1)の結婚式は ピークに達する


  大麻の守護神シヴァを讃えて
  大人も子供も 男も女も ポリスもプッシャーも
  バング(※2)団子を食らい バングジュースを呑み
  ガンジャやチャラスを吸って
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン
  浄化のハラ 破壊のボンで
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン
  日常生活の秩序の中で 無意識下に鬱積した  
  シコリやストレスを発散する
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン
  精神の高揚と 乱痴気騒ぎの
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン
  礼儀を無視し 貧富や貴賎を問わず
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン
  夜通し大通りから 路地やガートを駆けめぐる発情男たちの
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン 
  悲鳴を上げて 逃げ惑う女たちの
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン 
  欲望と信仰の葛藤にのたうつ
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン
  乞食に小銭をばら撒いて 走り去る男たちの
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン

  通行人にバングやガンジャを振舞う男たちの
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン 
  熱狂とトランスの坩堝と化した
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン
  何百年 何千年の昔から伝わる
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン
  未来 永劫に続く
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン
  小宇宙から 大宇宙まで
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン 
  ガンガー ナマステー
       ハラハラ ボンボン ハラハラ ボンボン
   
  おゝ ガンジャ吸いの旅人たちよ!
  インドはまだまだ健在なり
  聖地バナラシでは 狂気と紙一重の正気が
  あなたのUバビロン症候群Tを癒してくれよう
  いつか帰らん わが魂のハラハラ ボンボン

(注1)2005年のシヴァ・ラートリィは 3月8日。
(注2)バングは大麻の葉を湯で煮てすりつぶしたもの。
    それをラッシー(ヨーグルト)で溶いたものをバングラッシーという。
 

05,2 寄居


注 目!

桂川控訴審の公判調書(被告人供述後半3回分)の速記録を、新しくオープンした「桂川支援全国勝手連」のホームページに掲載しました。裁判官達が耳を傾けざるを得なかった驚くべき大麻の真実。重刑を覚悟でぶちまけた被告桂川直文のこれがいのちの証しだ。  

桂川支援全国勝手連ホームページ
                       


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