“白いアナグマの祭り最終日に出た虹の輪”

 おかげさまで、2006年「白いアナグマの祭り」は多くの皆さんの協力のもとに、山霊(やまだま)や天象にも見守られ、とても流れよく完結することができました。すべてに感謝です。ありがとうございました。
祭りの後に、白いアナグマの純白の子供が私の所へ山霊のメッセージをたずさえて何度かやって来ました。ある時は、触ることができそうなくらい近くまで来てくれて、その真っ赤なアルビノの眼ざしと見つめ合うことができました。その時は出会いがしらに、一度立ち去ってから再び近くに寄って来て、しばらくそばに居てくれました。祭りにメッセンジャーとして参加してくれた山田征さんと一緒に居た時のでき事でしたが、これもきっと何かの御縁だったかと想います。そして少なくとも2頭は純白の子供が生まれ、冬眠のまぎわまでは順調に育っていたことを確認しています。ついでにもう一つ報告しておきますが、アナグマ達が冬眠してからは、今度は白いタヌキが冬の入笠山麓をうろついています。
それで今年は、さらに一世代進化した形の祭り「白いアナグマの子供の祭り」を昨年同様、入笠山頂付近のキャンプ場で7月の末に開催することがイメージされています。
祭りのビジョンとしては「天と地と人の輪(和)が一つに響き合いますように」というメインテーマを、祈りを主体とした本来の祭りの姿の中に体現することです。そして私達が日常の中で慣れきっている現代社会の生活習慣をできるだけそぎ落として、よりシンプルでスピリチュアルな超日常を共に体験し、個を越えた成長のプロセスを共有することができたら、そしてそこから感じ合ったものをそれぞれの暮らしの中に持ち帰ることがでればと想います。
祈りというと何か宗教的だなと感じる人も、特に宗教は持たないけれど祈りは理解できるという人も、何かの宗派の信仰の道へ入られている人も、ただ純粋に世界の平和や自然界との融合を願う人も、すべての自然や自分自身の内側や周囲のもの達の中に大切な光を見いだそうとする人も、この祭りではあえて祈りという自分達の進化と成長をも含めた希望の中に山の自然と共に響き合いたいと感じています。
入笠山の山霊(やまだま)木霊(こだま)精霊達も再び人と共に響き合い共有し合う世界を望んでいます。それが、この祭りを呼びかけている最大の理由です。入笠山の自然を愛し、守って行くためにはまずそのことが一番大切だなと感じるからです。
山の稜線は大地の経絡(気の通り道)のようなものですから、決して傷つけない方が良いです。風力発電の事業計画はここ入笠山をスタートに全国の山の稜線へと広がろうとしていますから、ここはやはりどうしても守らなくてはならない聖なる基点の一つに感じられるのです。今年の祭りも昨年同様、山霊に呼び出されし者達(大地の守り人達)が自然と集まってくることと思いますが、これはそれぞれの人がそれぞれの身近な自然とどう関われるのかという問題の一つの窓口です。誰の手伝いをするというのでもなく、山との接点を見いだせる方は共にこの祭りを祝い楽しむために、それぞれの関われる形でやって来てください。扉はすでに開かれています。

                          入笠山の自然を愛する者の集い全国連絡会                                 代表 大村和生 


〈基本的な祭りのあり方〉
☆祈りのセレモニーやコンサート・シアターなどすべての行事を電気や音響設備を全く使わないで行う。そのために、セレモニーやシアターの会場は道路付近をさけて静かな奥まった場所を選ぶ。照明も火を使うことを考える。
☆基本的に営利を目的としないこの祭りでは、スタッフも一般参加者も一律の参加費とし、特別な人にだけ出演料や交通費を払うことをしない。
☆すべての経費と必要作業を皆のカンパと労働奉仕によってまかなう。経費と設営作業などは必要最低限におさえる。(ステージなどもいらないくらいのシンプルなイメージ)

〈主な行事〉
(1)「ファイアーセレモニー」 祭りの火を入れる時のセレモニー。火の精霊に祈り、山霊と溶け合った祭りに完結することを祈る。そして入笠山を中心としてすべての自然や世界の平和へ向けてそれぞれの祈りを捧げる。
*護摩木に祈りの言葉を書き、護摩炊きにくべる正式な護摩炊き法要もイメージされるので、古代から儀式を継承されている専門の神主さんなどに相談中です。

(2)「アコースティック・トランス・ダンス」 アコースティックなリズムセッションにより、天と地と人の輪(和)が一つに響き合うことをイメージした。トランス・ダンス・セレモニー、アフリカンダンスや日本の阿波踊りのルーツもイメージされる。

(3)「ノーマイクシアター」 昨年同様、焚き火を囲んでの完全ノーマイクライブ。有名なあの人も無名な誰かさんも、すべて横一線です。メインステージもサブステージもありません。照明は安全を考えた上で火(ファイアーワーク)を生かしてみたいというアイデアも出ています。音楽だけに限らず、ダンス、マジック、芝居、詩の朗読、ジャグリング、‥‥etc. ありとあらゆるパフォーマンスやアピールが可能です。自然の中での祈りの奉納のテーマの元に、すべての人に出演のチャンスがあります。

(4)「ノーマネーバザール」(物々交換市) すべての出店を、場合によってはあるエリアに限って、この祭りの期間中は日頃私達が使っているお金というものを介さずに、自分の持っている何か、あるいは自分の出店している品と物々交換によって、あるいは何かのエネルギートレード(労働など)によって物流してみます。愛あるエネルギーの流れに物をゆだねるといったいどんな風に育っていくのか、本当に想いがけないドラマがたくさん生まれそう。イメージしただけでももうすでに皆の感動が伝わってきそうです。

*基本的にすべての行事に共通したビジョンは、日常を越えた体験を皆で共有し、共振し合うところにあります。


2006年 白いアナグマの祭り(呼びかけ・要領) 2006年 白いアナグマの祭り(レポート)

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