ボンボン・サーカス讃歌
縄文大麻の精霊 スピリットというイメージで
遮光器土偶にパイプを持たせ
麻の柱をアナナイと読んで 麻柱尊と名づけ
神宮大麻の向こうを張って 極彩色のオフダを作り
それを高々と揚げて ステージの上からのたまう
「霊験あらたかなるアナナイ様のオフダを拝めば
大麻に不自由することはないでしょう
コピー1枚200円 桂川救援にカンパを!」
前口上の後 お祭りポン太はアナナイ詩を朗読
「ボンボン サーカス」中盤 拍手喝采の15分間
時は「麻戸開き」の2004年 師走の23日
所は大阪の運河に囲まれた 中之島中央公会堂
裁判所の巨大なビルと対峙する 市民運動の殿堂
昔から 河原者 半端者 浮浪者 労働者
主義者 革命家 野次馬など あたまの民が
オカミに言挙げして 気焔を吐いたところ
このたびは超マイノリティ“麻の民”の麻一揆
ポスターにはナタラージャ・ポーズで踊るアナナイ様
上方乗り 新旧ヒッピー紅白歌合戦とか
ファシズム来襲に 「ラヴ&ピース」の必死の抵抗
前夜祭は中州突端 テクノが響く剣先公園
台風と地震に痛めつけられたこの年を悼んでか
はたまた神宮大麻直系の天皇誕生日を祝ってか
フラワーガーデンに仕組まれたイルミネーションの花々
両サイドの運河を行き来する光の国の屋形船
沿岸に並ぶ先住民ホームレスの青テントをも取り込んで
“世界テント博覧会”のパオやティッピーの内では
各地から集まった新旧アクティブ・ホームレスの“麻の民”が
アナナイ様のオフダを祀って ボンシャンカール!!
アナナイ広場には飲み屋もあって 酒精と麻精が拮抗する
早春立川で 自衛隊イラク派遣反対のビラいれをして
「花フェノミナン」のさっちゃんがパクられたことから
浪花の下町フリークが「ラヴ&ピース」の祭りを
念願の中之島公会堂で 祭ることを思いつき
折から波に乗る「桂川救援運動」とシンクロし
「ボンボンサーカス」というタイトルが生まれた
そこで“麻の民”の裏方たちが策を練って
ミュージシャン 芸人 アーティスト 活動家など
ステージの花々を決め ポスターを手配した
必要経費200万 赤字覚悟の「ラヴ&ピース」の種蒔きだ
戦勝国アメリカの占領政策は 大麻取締法によって
国民から麻を奪ったが 神宮大麻は温存した
しかし「大麻汚染」というマスコミ用語によって
汚染源である神宮大麻の天照大神は権威を失墜し
天皇は属国の象徴に 国民はアメリカの奴隷になった
ここに天照神宮大麻の失墜により 二千年の封印が解けて
縄文スピリット “麻柱様”は 復活の時を迎えたり
いざ アメリカの呪縛を解いて 本然に帰れ!
「我々を夢見ている夢がある」ように
我々を覚醒さす「麻の仕組み」があるのだ
ボンボン サーカス ボン シャンカール!!
04,12,23 大阪
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