カズからの手紙


〈その28〉

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剣山へ移住して5年目。近況とコロナとババジのこと。

 皆さん、相変わらずのごぶさたでした。とりあえず近況報告をします。
 剣山の一宇に移住して早5年になりました。すっかり地域とも馴染み、こちらを拠点に全国への活動を続けてきました。

2019.8.1 淡路島・花野にて

 息子の一新が昨年の2月頃から突然ベースを弾きたいと言い出したので、元ベーシストの僕としては喜んで教えてあげると、あっという間に僕と同じグルーブで弾けるようになったので、春休みにライブツアーに連れて行ってステージに立たせながら育てた。本人もすっかりはまって楽しみながら上達するので、夏休みには母さんのフミエにカホーンをたたかせて、僕も久々にエレキギターを持ちファミリーバンドとして北海道へとライブ・ツアーに出た。和寒在住のシンゴとのジョイントツアーを中心に10カ所ほど廻り、二風谷での「アイヌモシリ一万年祭」にも29年ぶりに参加するというありがたい流れになりました。この祭りが立ち上がった頃、北海道に居た僕は、当時主催者のアシリ・レラさんと出会い誘われて1年目と2年目に参加して以来ということでしたが、2年目の時には故ナナオを連れて行ったのでした。それにしても良く続いていて立派です。
 和寒でのライブでは長女の麻衣子が久しぶりに会いに来てくれました。
 とても恵み豊かなありがたい旅となりました。長野や新潟方面へも寄り、各地の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございます。
 さてこの春に高校受験を迎えた一新は、その後も音楽に夢中で、ベースからギター、歌、そして曲作りへのトライも始まり、受験勉強はほとんどせず、父親の僕からも “自分にふさわしい流れに入りたければ、いっしょうけんめい自分のやりたいことをやれ” とはげまされ、増々ギターの練習をして、そのまま問題なく目標の高校に入学しました。三好市の池田町にある環境資源科の高校で、林業を学ぶことになりました。
 剣山の家からは通えないので、一時間ほど車で走ったところにある学校の近くにもう一軒家を借りて、山と街の二本立ての新生活が始まりました。
 家計のサポートもあり、フミエも街のカフェで働き始め、一新の入学式も済んだのですが、例によってこの新型コロナウィルスの波で学校も休校、フミエの働くカフェも一時閉店となりました。僕らも家族で一時山の家へもどり、畑作業をしようということになり、先に僕が一人で山にもどり、畑をはじめたところです。
 そして、つくづくやっぱり山はいいなと実感している今日このごろです。
 それにしても、学校から400mの所に借りた家は大家さんをたぐり寄せてみると、これまた驚きで、10年前にライブをさせてもらったところの人でした。不思議なご縁がまたまた働き、すべては AUTO MAGIC(最近このタイトルの歌を作りました)なのです。
 おかげさまで、好意的にラッキーな条件で借りることができました。
 本当にありがたいことです。

 神加多(しんがた)コロナウィルスがたくさんのことを教えてくれています。
 まったく想定外な形で「人の経済活動=自然界との不調和」を一時停止しなくてはならなくなった事はとても大きなことですね。とりあえず多くの皆さんが時間だけはたっぷりあり、今まで見えなかったたくさんの事が見えてくることもあり、命の大切さ、分け合うことの大切さ等々、見つめ直し、考え直し、人によってはこの期に方向転換したりと、様々なチャンスも発生しているのだと感じます。
 皆が必要とする分は無限に供給してくれるこの世界は、必要以上に奪い取り、自分のためにためこもうとすると壊れてしまいます。捧げ合うことの喜びと、奪い合うことの苦しみが見えなくなるほど、僕らは遠くまで来てしまったのでしょうか‥‥何かとても大きな浄化の波が来ているような気がします。
 3月11日に鳴門のナマステゲストハウスからスタートした前回のソロツアーは、長野〜群馬〜埼玉〜神奈川〜愛知と廻り2カ所ほどコロナの理由でキャンセルがありましたが、なぜか2カ所追加が入り、流れにポジティブな人々の集いで、ひかえめではありましたけど、それなりの盛り上がりを見せてくれるところもあり、10カ所ほどライブをして4月の上旬に徳島へ帰りました。もちろん古代のお浄めもセットでした。
 そして間もなく全国緊急事態宣言への流れとなり、ぎりぎりで必要なお役目を果たせたというありがたいミラクルに守られて今があります。

 3月29日に神奈川県の藤野で行われたヘラカン・ババジの火の儀式には、結局タイ在住のカルクさんというファイアーマスターはコロナの影響で来れないという事になりましたが、これは実は我々日本人のスタッフだけでしっかりとババジを降臨させるセレモニーができるようにという流れと受け止められ、本気の20数名が集いました。
 ちなみに生前ババジから直接教えを受けたファイアーマスターは三人残っていて、カナダ人のカルクさんとは7年前に、ラグビーさん(オランダ人)とは昨春に、そしてハレゴビンダ・ババといスイス人のファイアーマスターは、かつて長野県の入笠山で「白いアナグマの祭り」を開催した時に出会っていて、皆共に火の儀式をさせて頂いています。(*2007白いアナグマの子供の祭り )
 今回のセレモニー当日はなんと雪が降り、3月も末だというのに積雪の中で行われました。
 主催者の原田さんも、こんなことは初めてということで、いかにも新しい世界の始まりにお浄めの雪といった感じでした。
 ちなみにこの3月20日春分の日で、古代から続いたインドの暦が終わったという話しを聞いています。このタイミングでの神加多コロナウィルスは、何か真白に発酵しつくしたけわしい道を皆で登って行くようなビジョンがあります。皆の潜在意識も波動も、この流れの受け取り方で、大きく変わっていくような気がします。
 このタイミングでババジから伝えられた古代インド、ヒンドゥーの火の儀式により、新しい世界の創造を祈ることができたのも、何かの深い御縁と想います。
 僕の大好きな聖者、ヘラカン・ババジの教えの一部をこのタイミングで皆さんに是非お伝えしたいと想います。これは宗教ではありません。神からのメッセージです。
 ヘラカン・ババジは1970年〜1984年の14年間、物質化現象によりマハバーター(神が人の姿に現れることを古代インドから伝えられた名)として突然青年の姿で北インドのヘラカンの洞窟内に出現して、教えを伝えることになりました。くわしいことを知りたい方は「ババジ伝」など何冊かの本も出版されているので、チェックしてみて下さい。インドには様々なババジ(聖者のことをこう呼びます)がいますが、ヘラカン・ババジでとどきます。

 ヘラカン・ババジ

「ババジの教え」

 これからの時代は瞑想により悟る時代ではなく、カルマ・ヨガ(奉仕による行為のヨガ)により悟る時代です。
 あなたに必要な学びはすべてあなたの今歩いているその道の中にインプットされています。自分に与えられた道をカルマ・ヨガにより一生懸命生きていくことです。
 利他のために奉仕するほどに、あなたは神に近づく最短の道を行くことになります。
 あなたの好きな神の名を呼びながら歩いて行きなさい。
 すべての神は、大本の親神に繋がっている。
 倒れても、魂を奮い起こして、何度でも立ち上がりなさい。
 非暴力を言い訳にして、なまけることなく、生きている限り前進し続けなさい。
 神の戦士として戦い続けなさい。
 オリジナルでありなさい。人のまねをせず、自分で考えて道を開きなさい。
 カーストや立場を越えて、互いを慈しみあいなさい。
 すべての人の中に神性を見いだしなさい。過去のない聖者も未来のない罪人もいません。
 イエスやブッダがそうであったように、一人の聖者から伝えられた神の教えは、やがて世界に広がっていきます。

    オーム ナマ シバヤ (これは世界中のマントラの種子マントラですから、すべてに通じます)

 これはババジの教えのほんの一部です。
 やはりアセンションとは愛を育てることに他ならないのだなと受け止めています。
 火の儀式の最後にココナツを入れますが、翌日の朝チェックに行って、ココナツが割れていればエゴが割れましたというサインに読みとられる占いのようなことがあるのですが、今回は割れるどころか完全に燃え尽きて消滅していました。
 これも今までに日本では起こらなかった初めてのことのようです。
 当日ファイアーマンをさせてもらいました。僕の火起こしの時も、木綿炭の火口に火の子を育ててから、さらにゼンマイ綿に火種を移してから麻繊維に引火する手順をとるのですが、今回は火口の近くに置いてあったゼンマイ綿に直接火打ち石からの火の子が飛んで、そのまま引火してしまうという超ウエルカムな引火になり、やはり初めてのことでした。
 NEW WORLD IS COMMING !ですね。ツアーをサポートしてくれたすべての人と流れに感謝です。
ありがとうございました。   ではまた  LOVE  和   2020.4.26

 


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