パンフレット

水本位制“いのちの水”から見えてきたこと

西 田 清 志
グリーン・パーティー・ネットワーク準備委員会


“星の王子さま”は
「大切なことは見えないんだよ・・・」と教えてくれました。
そして「見えない大切なこととは、心のつながりなんだよ」って、
優しく伝えてくれました。

どこにいても故郷が美しいと思えるのは、
そこに君の母が世話した美しいバラが一輪咲いているからなんだよ・・・
海が美しいのは、そこにたくさんの生命が生きているからなんだ。

私たちの生活を振り返ってみると、
生活に必要なものは、
すべてお金を出せば買えてしまいます。
その為、
何がどうやって自分の手元に入ったのかも知らず、
金銭効率優先のシステムの中で、
その生き物がどんな生活をしていたのかも知らず、
その生き物に対する畏敬も感謝の念も無く、
毎日の生活の中で、その生命をナンの思いもなく消費してしまっています。

人間は自分一人で生きていけるのではありません。
いろんな方々の働きの上に生きているのです。
もし私たち一人一人が、
汗を流し作ってくれた方々の苦労がはっきりと感じとることが出来たら、
それは自然の御礼の気持が湧いてくるかもしれません。

お金を出せば、何でも買える!
ではなく、
出来上がった物に対するつながりを見聞・体験することで、 
物に対する気持が変わってくるはずです。

      “心で見なくちゃ、
       ものごとはよく見えないってことさ”

物が私たちの手に届くには、
それを育ててくれた方々や
運んでくれた方々や
それを加工し造りだしてくれた方々がいるという現実を知ることで、
今まで“見えなかった「心のつながり」が、見えてくるのです”
人々が物を作り出す時、“良い物を作り、送りだしたい”という
思いをこめて作っている事を知れば、
そこに「感謝」するという自然な気持が湧いてくるのではないでしょうか?

     「金本位制」から「水本位制」へ

水の惑星に棲む私たちは、お金を基本に考えるのではなく、
“いのちの水”から生命を考え始めることが必要だったのではないだろうか?
“水と共にある”とは生きることの原点を「水を中心」見つめていくことである。

「水本位制」は総ての物事の見方を“循環”で見つめていきます。

“ト−タルに物事を見つめ、つながりを知り、
 その循環をとどこおること無く動かしていく”
そして
“つながりが切れたら、そこに何か問題が起きていると察し、
 原点からもう一度循環系統を見つめ直していく”ことが
「循環思考」のあり方です。

循環には小循環(地域)
     中循環(国内)     
     大循環(世界)
     地球循環(宇宙)
     内循環(胎内)
     精神循環(心と心)
     があり

その循環系統を
     ライフ・サークル「生命循環」
エコノミー・サークル「経済循環」
     ヒューマン・サイクル「人間循環」
     インフォメーション・サークル「情報循環」
エデュケーション・サークル「循環教育」    
     などがめぐっている事になる。

よく見る核のまわりを原子が回っているのと同じであり、
宇宙の銀河系ともフラクタルをなし、
宇宙原則に基づいた形態がとられているように見える。  

     「水本位制」から生き方を見つめていく

     先ずは人間の生きる水環境から

人間が飲む「水」は元気なのでしょうか?
     ご存じのように、水と安全はタダと言われた日本では
     飲料用に使用する地下水、そのほとんどがダイオキシンなどの
     環境ホルモンによって汚染され、飲むことが難しくなっている。
しかも水道水からも、
塩素でも死なない病原性微生物が見つかってきています。

  「水本位制」の循環で見ていくと
     製品として開発され、便利に利用されている様々な品物から
     環境ホルモンは溶けだし、地中深く地下水に紛れ込んでいます。
     これを“生命循環の止まった状態”として
     今までのように、代替えのミネラルウォーターを買い続けたり、
高性能な浄水器を研究開発したりすることではなく、
     循環が滞った原因を、徹底的に原点から見直していく。

     その結果、生命循環を正常にする為に
     大変のようにみえる事ですが、
     生命をおびやかす10万余種の化学物質を使わないようにしていく。
     同時に現在、汚染されている化学物質の除去をしていき
     正常な循環に戻していく。

     当面はお金がかかる
     しかし、そういう基本の考え方に戻り、
     市民一人一人が意識し、行動し、投票していく。
     “循環思考”で考え、
     いのちを守る方法を自らが選択し、
     「自分自身の生命を、自分たちで守っていく方法」をとっていきます。
この事は、大気の問題にも衣料・食料・住宅の問題にもかかわってきます。
     すべてが関連しています。
     そして経済界からみれば、これからの代替製品づくりは金がかかり、
     とてもやっていけるものではない!と思われる事柄です。
     しかし、よく考えてみると、経済が発展し高度成長する前までは
     健康で美味しい水が飲めていた現実があるのです。
     ここで大きな問題は「金本位制」の経済論理で見るか?
     
     生命の基準である“水”を中心とした「水本位制」で見ていくか?で
     選択の基準はまるっきり違った答えを引き出してしまいます。
     要は環境を壊してまで経済を追い求めるのか?
     ここらで一つ真剣に地球生命体に耳をそばだて、
     生態系から物事を推し量っていく必要があると思われます。
     その指針が「水本位制」になっていくわけです。

              THINK GLOBAL
                 全体を見つめ
                ACT LOCAL
               地域から行動していく

     21世紀を「生命の世紀」にするべく
     これに時間軸を含んだ新たな視点を追加していきます。

             LEARN THE PAST
                 過去から学び
          WATCH OUT THE FUTURE
                 未来を見つめ
              DO WITH LOVE
               愛をもって行動しよう

「水本位制」は未来の子孫たちに地球環境を譲り渡していくシステムです。

この基本形を日本各地に種子として“わたぼうし”のようにばらまき、
各地で“環境と生命を守るゆるやかなムーブメント”に育てていく。
そんな動きの中から、
始まりは各市町村から議員を送り出していくこと。

今、各地で運営してくれる心ある方々を探している最中です。

そしてうまく「水本位制」を中心にした“循環思考”が根付いていけば、
三年後には大いなる団結(あくまでも多様な結びつき、ゆるやかなネットを
保持しながら)し、国政に進出。
生命の共通概念として世界中に広めていけたらと考えています。

 「歴史のない現在はなく、現在のない未来はない」
                         タゴ−ル

      私たちは、生きている現代に囚われず、
      過去から学び、未来を見据え、
      人がスベキ、生態系の中での生命の伝達!を、
      しっかりと子孫へと贈り伝えていきたい
      と思います。

      人間もまた「旅する人」なのだ・・・”と
                     星野道夫
                    



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