表紙ページ

イベント案内/報告

金子亘の絵画と版画

リンクのページ


虹の村から【8月7日】(Daily Gaia No.5)

 虹の村が、ようやく「村」の空気を醸し出し始めました。ここにいると、太陽と雨、火と水が共に大切なものであることが感じられます。自然と人との真摯な共同作業によって、各々の「場」が生まれてきたのです。休息、祈り、瞑想、音楽、食事、広場…、各々の場が共鳴してひとつの空気を産みます。古今東西の村々で祈りが尊重されていたように、ここでも自ずと祈りが尊重されています。動きに祈りの気持ちが加わると、現実に何かが生まれます。不調和な気持ちで動くと、また別な現実が生まれます。その大いなる実験をやっているような、不思議な感覚。自分が本当に望んでいることを行動しているのか、祈りと動きの調和を感じることの大切さ。
 今日もまた大空に二重の虹がかかり、山の向こうに日が暮れた後、静かな夜が訪れます。あるがままに、当たり前のように美しい夜空には、たくさんの流れ星。音楽の温かな雰囲気を残しながら、絆を深めるように人々は夜遅くまで語らいます。会話の間に耳を澄ますと、渓流の水音、虫の声、動物達の足音が聞こえてきます。明日は、メキシコ、ウイチョール族の方々のセレモニーが行われる予定ですが、行う・行わないも含め、すべてはシャーマンが見る今夜の夢にかかっています。今夜、私達にできることは、何でしょう。
 
レインボードームから天空に舞う音楽
 7日、虹の村には何のイベント予定はなかったのですが、レインボードームで午後から自然にライヴコンサートが始まりました。アマウツシップ、リナ、小向サダム、吉村ヒカル、ドンキー&一郎、かっちゃん、近藤直子、天竺座と南澤ヤスヒロ…。自らに正直に演奏するプレーヤー。自らに正直に耳を澄まし、手を打ち、笑い、身体を動かすオーディエンス。両者は共に、その場の時空を創り出すアーティストです。天竺座の祈りの音楽と踊り、北インド古典音楽の神秘。ろうそくの灯だけで照らし出されるドームは、まるで異なる世界のよう。「シャンカラシバーヤ」をその場の全員で唄った後、アンコール。みんなの神を讃える多様な声がひとつになって天へと昇っていきます。ジャイ ゴウリ シャンカラ ジャイ ヴィシュワナート ジャイ パールヴァティパティ ボーレーナート ボーレー ナート…。万歳、シバ神、宇宙の神、神の力よ。

・次回スウェットロッジは9日に行われる予定です。時間などは未定ですが、詳しくは虹の村のビッグマウンテンブースまでお問い合せ下さい(前々号でまちがった日程を掲載したことを深くお詫び申し上げます)。

★★★★

原稿執筆の「場」は、夜のシンポドームです。スタッフの方々が竹を切り出し、さらに複雑に組み合わせて建てた、竹のドームです。床は、ライ麦の藁。八ヶ岳のふもとの自然農の畑でみんなが作ったライ麦です。電気エネルギーはソーラー発電。自然と大勢の人々のお陰で、すばらしい執筆場所を発見できて、心の底から感謝しています。先程まで、傍らで九州から祭りに参加している音楽家夫婦が静かに気功をされていました。周囲の生き物達の声や河のせせらぎの音と調和しながら、レインボードームからはアマウツシップのクリスタルボールの妙なる音色。今、この瞬間にも様々な夢が広がっているのでしょう。明日も、すばらしい祭りになりそうです。

イラスト「祈り」:ぱぱらみ
コメント:
祈ること。喜びを空いっぱい、天まで届けよう。