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● 2001.11.3●
山口智& 樫原聡子 アイリッシュ・フィドル・ライヴ

 9月21日から3日間にわたって山梨県須玉町で開催された「江草・びっくり
玉手箱」は、本当に名前通りのお祭りでした。廃校になった小学校の木造校舎
を舞台に、一人一人がマイペースで自分の好きなことをする…、(ずっと廊下
で立体絵画の製作に没頭していた方もいらっしゃいました)。私は、地元の方
と古楽を演奏したり、即興劇に音をつけたり、音楽室に居合わせた人々とセッ
ションしたり、おいかど氏の芸に合わせて横笛を吹いたり…。もちろん、ワタル
のゴーヤカレーも異色でした。
 日常生活の延長線にありつつ、一人一人が自分自身の「玉手箱」を開けるこ
とで、楽しさが倍増する。教室ごとに異なる「玉手箱」が、全体としての一体
感を生み出す不思議さ。数日前から会場入りしたスタッフや、音量を最小限に
調節していたレイヴチームなど、表には出ないけれど、とてもインパクトのあ
る動きもありました。多くの友人達との再会もさることながら、江草小学校の
卒業生の方々を初めとする地元の方々にお会いして話が聞けたことも、「びっ
くり」でした。(祭りの翌日、町民運動会に、「びっくり玉手箱チーム」が急
遽出場し、祭りの発起人で実行委員の「くり」の音楽によるフォークダンスで
運動会をしめたそうです)

 祭りの3日後は、上野公園で今井てつさんの突然のライヴセッション。以前、
東京に住んでいた頃は、東京の空は狭い…、と感じていたものでした。しかし
今回、公園に寝転がって、静かな気持ちで音楽を聴いていると、やはり、空は
広い。人の見方によって、廃校がよみがえり、空も広がる。

 翌日、横浜で「くり」と話していたことは、「一人一人の内側を豊かにする
ことの大切さ」。そうすれば、自然に世界も調和するのだろう。情報が錯綜す
る今こそ、自分自身を静かに見直したいと感じざるを得ません。
一人一人が主人公である、この世界で。

◆◆10月7日(日)
◆◆◆梅ちゃんのお別れ昼食会

 ドタバタとした中で会うことの多かった、大好きな梅ちゃん。ススキの穂が
たなびく庭でも眺めながら、今度こそ、まったり会える…。共にほっこりしな
がら、「いってらっしゃい」と祝しましょう。午前10時以降でしたら、何時に
お越し頂いても結構です(ただし、梅ちゃんは午後2時には引越準備のため
帰ります)。料理は持ち寄り。この秋、ゲンチャリで各地を巡っている少女、
NちゃんもRupaに立ち寄る予定です。

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山口智& 樫原聡子 アイリッシュ・フィドル・ライヴ
11月3日(土・文化の日) 夕方5時頃より

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おぼえてきた曲には、それを弾いていた人、その弾き方、その時の思い出なども一緒になっています。もしかしたら、トラディショナル・アイリッシュ・ミュージックの「歴史」というのはこういうことなのかもしれないな、と思ったりもする今日この頃です。音楽とともに、それを演奏する人、またそこで楽しんでいた人、その場の雰囲気、いろんな出来事といった過去の記憶が連なっていくこと.....というような、うまくいえませんが。(山口氏のHP『http://www.yamaguchimusic.com』より)

 世の中には、文化と文化の橋渡しの役割を、自然と(結果的に)果たしてい
る人がいますが、音楽家の山口さんも、その一人だと思います。昨今、日本で
もファンが増えつつあるアイルランドの音楽。昔は、民家のキッチンやリビン
グでも演奏されていたという軽快なリズムと美しいメロディー。山口さんによ
るアイルランドの話や、アイリッシュ「ダンス」のワンポイントアドバイスな
ども聞きながら、ライヴを共に体験しましょう。

 入場料◆1500円(お金に困っている方は当日ご相談ください)
       (演奏後、価値を実感された方は上乗せして頂いても結構です)

◆山口 智(やまぐち とも)
 奈良県生まれ。1976年にギターを手にして以来、各種アコースティック楽
器を独学で手がけ、さまざまな音楽の影響を受ける。1987年よりハンマーダ
ルシマーを中心としたオリジナル音楽の作曲、演奏に取り組み、その独特の美
しい音色を生かし、ジャズやニューエイジミュージックのエッセンスを巧みに
盛り込んだ、ダイナミックで詩情豊かな独自の音楽を作り続ける。
 また1992年からフィドルによるアイルランド伝統音楽の演奏に取り組み 
毎年のようにアイルランドに滞在しながら、現地の優れたミュージシャンらと
演奏を重ね、古くからのスタイルの伝統音楽を継承する。
 これまで各地でコンサート、ライブ活動の他、ラジオや各種イベント、フェ
スティバルへの出演、レコーディング、テレビCM、映像作品への音楽提供、
ダンスとの共演など幅広い活動を行い、さまざまなミュージシャンとのコラボ
レーションも数多い。

◆樫原聡子(フィドル)
 大阪府生まれ。1996年よりカントリー、ブルーグラスのフィドルを演奏、
後にアイリッシュフィドルを山口智より学び、セッションを重ねる。

☆フード&ドリンクはパブ「WATARU」などで。
☆当日、宿泊や出店を希望される方は事前にご連絡ください。
☆お問合せ
 〒632-0061奈良県天理市永原町437 Rupa 0743-67-0467(FAX兼)
・近鉄・JR「天理」駅からタクシー約10分
・JR桜井線「長柄(ながら)」駅下車、徒歩約15分
・西名阪道「郡山」・「天理」ICから車で約10分
(関西国際空港・伊丹空港から最寄り駅まで直通バス有)
☆詳しい地図(電車用・車用)をご希望の方はご連絡ください。

★3月より、『なまえのない新聞』に、連載エッセイ「なまえのある家 Rupa」
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