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● 2001.4.8●
川井博之チェンバロコンサート&豊さんの詩集出版記念パーティ(案内)

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◆◆川井博之チェンバロコンサート◆◆
&
◆◆豊さんの詩集出版記念パーティ◆◆

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                ◆於 Rupa◆
        ◆2001年4月8日(日) 午後3時頃〜オープン◆
     ◆チェンバロ開演:4時頃、パーティ:夜7時頃スタート◆
     
 西欧の中世・ルネサンス時代の音楽を総称して、古楽ということがあります。
素朴な音色、東洋的・神秘的な響きなど、古楽の魅力は多様。でも、よくある「大
ホール」は空間が巨大すぎて、音そのものを存分に堪能できない。そこで、昨今
では古楽専用の小規模ホールなども出現しています。チェンバロは非常に美しい
音です。しかし「特別」な場所が必要な訳ではないのです。「特別さ」を極めた
クラシック音楽が失った最も大切なことは、「普通さ」なのかも…。ということ
で、今回は、寝転がったり、あぐらをかいたり、一杯飲んだり、お好きなスタイル
で、じっくりと音そのものを普通に堪能していただければ幸いです。チェンバロ
の響きはかなり快感なので、熟睡できるかもしれません。乳幼児からお年寄り
まで、お気軽にお越し下さい。

 コンサートの後は、豊さんの詩集自費出版の記念パーティ。春から心機一転し
て「ピリカ堂」をスタートさせる豊さんは、昨秋以来Rupaなどで随時行ってき
た「詩の朗読イベント」を通し、多くの人に暖かな言葉をプレゼントしてきました。
パワフルに前進する豊さんに、今度は私達から言葉をプレゼントしてみましょう
(初対面の方、大歓迎)! ちなみに今回の朗読のBGMはチェンバロです。

◆コンサート&パーティ(作者挨拶・朗読・大交流会など)会費:500円
◆川井博之氏への投げ銭・おひねり大歓迎 !!
◆お食事は、「わたる庵」などで…(コンサートは夕方6時半頃終了予定)。

★川井博之 プロフィール
大阪生まれ。6歳からピアノを始めるが、10代前半より、いわゆる現代音楽と
古楽に惹かれ続け、大学在学中には、日本を代表するチェンバロ奏者、中野振一
郎氏に師事。現在はチェンバロ奏者・音楽教育家として活躍。古楽をバックグラ
ウンドにしつつも、ポピュラー音楽も含めた幅広い音楽に取り組んでいる。特に
好きな音楽家は、ルネサンス時代のジョスカン、バッロク時代のクープラン、そ
して、ショパン、ビル・エヴァンズ、南米はボサノヴァの一世代前にあたるアン
トニオ・カルロス・ジョビンなど、かなり多様。

<川井氏による解説 〜チェンバロについて〜>
 チェンバロ(ハープシコードやクラヴサンともいいます)はピアノ以前に栄え
た鍵盤楽器で、ルネサンスの頃イタリアに誕生し、鉄砲やキリスト教とともに戦
国時代の日本にもやってきました。もっとも栄えたのは17世紀から18世紀にか
けてでしたが、フランス革命以降、その地位はピアノに取って代わられ、一時期
全く廃れてしまいました。しかし、戦後、いわゆる古楽運動と共に復活!

 チェンバロ音楽は基本的には16世紀から18世紀までの西洋音楽で、ルネサン
スの要素の強い16世紀後半のイギリスの音楽から、初期バロックの躍動感に満
ちたイタリア音楽、宮廷風の優雅さを極めたフランスの音楽、諸外国の影響のも
とにありながらロマンティックな感性をはぐくんでいったドイツ音楽まで、多様
な数多くのレパートリーがあります。今回はこれらの幅広いレパートリーから代
表的なものをとりあげて演奏したいと思います。また、チェンバロ音楽に共通す
る精神は、踊りだしたくなるような軽やかさ、とでも言いましょうか。そういう
意味で相通じる、ブラジルの音楽にも今回挑戦してみようと思っています。

 さて、チェンバロの魅力はどこにあるのでしょうか。
私は響きの純粋さではないかと思います。楽器の構造は非常に単純。木(ボディ)
と金属(弦)の素材の響きがむきだしになったストレートな音です。一昔前、本
来の歴史的なチェンバロの姿がまだ知られていなかった頃、チェンバロは「弦を
はじくので表情の変化をつけられない」といわれていました。しかし、実際には、
とても多様な表情を生み出す楽器なのです。ただ、その表情は極めて繊細なもの
なので、大きなコンサートホールではほとんど聴きとることができません。チェ
ンバロが栄えた時代にはコンサートホールで音楽を聴くという習慣はありません
でした。一般家屋での演奏こそ、チェンバロ本来の姿が堪能できるのです。
ということで、今回のRupaでの演奏を、楽しみにしています。

★川井博之氏への推薦の言葉
 川井氏とはかれこれ10年のおつき合いです。現在は、関西を始めとして各地
で活躍する川井氏ですが、彼の音楽に対する誠実な態度は一貫しています。一般
大学で数理哲学を学びつつ、魚迂曲説を経て自力でチェンバロの道を究めた彼の
努力と情熱は、本当にすごい(プロの奏者は音大出身者や留学経験者がほとん
ど)。彼の音楽は、感性と意志の力を感じさせてくれます。今回、バードやフロ
ーベルガーなど、関西では滅多に聴く機会のない名曲の数々を披露してくれると
いうことで、今からワクワクしています。(近藤直子)

〓〓★〓〓4/8(Sun.)〓〓★〓〓〓〓★〓〓〓〓★〓〓〓〓at Rupa〓〓

☆当日、宿泊や出店を希望される方は事前にご連絡ください。
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 〒632-0061奈良県天理市永原町437 Rupa 0743-67-0467(FAX兼)
・近鉄・JR「天理」駅からタクシー約10分
・JR桜井線「長柄(ながら)」駅下車、徒歩約15分弱
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★5月3日に、Rupaのある古い集落、永原町にてお祭りを企画中。
 ユニークで普通な人々が各地から総結集する予定です。出店・出演など、興味
 のある方は、お気軽にご一報ください。