2009.11.8 from 山水人

先日の日曜日(11.8)、山水人の奥にあるブナ原生林に紅葉狩りハイキングに行ってきました。山水人に入る手前のT字路に「←生杉ブナ原生林」という標識があるのがずっと気になっていたので、今回は紅葉の季節だし絶好の機会と思って早起きして高速をとばし山水人にやって来ました。

歩いたのは地蔵峠(標高776m)というところからで、生杉(滋賀県)の森とつながっている京都府の「芦生の森」と呼ばれる森です。
ここは京大が演習林ということで地元から99年契約で借りている広大な森です。
そのため開発から守られて今でも自然の姿が残されていますが、一部は実験林となっていてドイツトウヒの大木があったりと全くの原生林ではないそうです。
また昔はクマザサがあたり一面びっしり生えていたそうですが、今ではすっかりシカに食べられてなくなってしまい、かわりに赤い実をつけたマムシグサ(アシュウテンナンショウ)が目立っていました。(これは毒草なのでシカが食べないため増えているそうです)

地蔵峠には中央分水嶺を示す標識が建っており、峠の南北で水の流れが太平洋と日本海に分かれています。そういった地理的な位置からこの森は暖温帯林と冷温帯林の移行帯に当たり、動植物の種類が多く、ブナのほかに天然の杉やミズナラ、トチノキ、カツラ等々が混在するのがこの森の特徴だそうです。

芦生の森についてはこのサイトが詳しいです。
http://fserc.kyoto-u.ac.jp/asiu/main.gaikyou.html


P1090318.jpg稲刈りの終わった山水人の田んぼの向こうには色づいた山々が見えます
P1090323.jpg山水人・わくせい広場横の下記の大木にはたくさん実がついていました
P1090337.jpg原生林入口のゲート前には紅葉時期の日曜日ということもありたくさんの車が止まっています
P1090368.jpg地蔵峠のゲート。ここから歩き始めました。
P1090365.jpg地蔵峠には中央分水嶺を示す標識がありました
P1090373.jpgまずは地図を広げて歩くコースをチェック
P1090349.jpgブナの幹にはこんなふうに白い模様があります
P1090381.jpgブナの大木
P1090396.jpg成長のおわった杉は先端が丸くなってきます
P1090397.jpgカエデ類も紅葉しています
P1090408.jpgこちらは黄葉しています。昔は木の下にはクマザサがびっしり生えていましたが‥
P1090423.jpgシカに食べられてすっかり無くなってしまい、このマムシグサのような毒草が増えているそうです。
P1090430.jpg森の中のあちこちに小川が流れています
P1090450.jpg途中の分かれ道にあった標識。ここでは様々な実験をしているようです
P1090454.jpg歩いていると小型の観光バスが現れたのでびっくり
P1090466.jpg日陰には先日降った雪が残っていました
P1090475.jpg森の中のあちこちに小川が流れています。まさに水源地!
P1090482.jpg長治谷の作業場跡広場にやってきました
P1090484.jpgお昼ご飯はマツタケ入りおにぎり
P1090488.jpg広い芝生の広場でお弁当をひろげます
P1090492.jpgおなかがいっぱいになったらお昼寝タイム
P1090498.jpg真正面に紅葉まっさかりの山が見えます
P1090516.jpg森の中のあちこちに小川が流れています
P1090526.jpg4つの男の子もたくましくついてきます
P1090530.jpgこういった丸木橋をいくつも渡ります
P1090539.jpg両側にこんな傾斜のある谷を歩きます
P1090533.jpg午後の日差しに紅葉がきれいです
P1090542.jpg冬は2mもの積雪があり、雪で枝が地面に押しつけられて発根し、そこから新しい杉の木が生えるそうです
P1090557.jpg谷にはコケ類もたくさん生えています
P1090563.jpg森の地面は枯れ葉でいっぱい
P1090555.jpg枯れ葉の間からキノコが生えています
P1090554.jpgよく見るといっぱい落ちている黒い玉はシカの糞です
P1090569.jpg川沿いに大きなトチノキが生えていました。ここでしばらく休憩し、引き返しました
P1090576.jpgトチノキの木肌。トチの実でおいしいトチモチが作れます
P1090601.jpg小川や湿地をわたり、また地蔵峠にもどりました