うこん(鬱金)

秋鬱金は昔琉球王朝で門外不出の肝臓の秘薬として珍重されていた薬用植物です。又、中国では薬膳料理の隠し味として使われている様で中華料理材料店で売っています。
他にもうこんといわれる植物がありますが[例:春うこん、紫うこん、くさうこん等]局法でうこんと云うのは秋うこんのみで抗酸化作用のあるグルタミンの含有量は他に比べて抜群に多いのがこの秋鬱金(Curucuma Longa)です。


ご注意

◎根茎の保存は常温で‥冷蔵庫には間違ってもいれないこと。溶けてしまいます。
◎2〜3ヵ月の保存は新聞紙などで包み、そのまま台所などで保存する。
◎あまりたくさんとりすぎると汗まで黄色くなりますから一日量は5〜10グラムに止めた方が無難です。但し多量に食しても毒ではありません。
◎皮膚疾患に入浴剤としてご利用の際は刻んだ一片を袋に入れ鍋で十分ほど煎じ、汁ごと風呂に入れると便利です。
◎黄色い汁が衣服に付きますと染まってしまいます。気を付けて下さい。

長期保存法

うこんの皮をこそげとり、すり卸したものを小匙1杯(約5g)に小分けし、冷凍する。
冷凍したものをビニール袋に入れ冷凍保存をし、必要に応じて一片をコップにいれ、湯を注ぎ、好みでハチミツなどを加えて毎朝飲む。



肝臓、胃腸病、ガン、高血圧、糖尿病、狭心症や心筋梗塞のような心臓病、動脈硬化、脳卒中、老人性ボケ、高コレステロール血症(高脂血症)、アレルギー、自律神経失調症、生理不順、便秘、下痢、痔、口内炎などが気になる方は

生のまま刻んだものを一日量5〜10gそのまま食べる。食べにくいときは、刻んだものを少時放置すると食べやすくなる。又は5〜10gの主根茎をすり下ろし、湯、水を加えて飲む。

うこん茶
生うこん5g又は乾燥うこん1gを水500ccに入れ、とろ火で約20分半量になるまで煎じます。煎液がビール色になったら出来上がりです。
*注意‥‥鉄、銅の鍋は避けて下さい。

生根茎500g(皮をこそげとり、乱ぎりにし)+ホワイトリカー1.8ャ+氷砂糖100gを三か月熟成させたものを毎日おちょこ一杯飲む。又はスライスして乾燥させたうこん1OOg+ホワイトリカー1.8ャ+氷砂糖100gを四〜五年熟成させたものは具合の悪いときにおちょこ一杯飲むと四〜五か月効果が持続すると云われている。


お料理に

和風料理にはだしの中に刻んだ鬱金を入れ、酒、砂糖、醤油等で調味すると味に深みが出てとてもお美味しくなる。
例‥おでん、魚、野菜の煮物、うどんや蕎麦の汁、味噌汁、炊き込み御飯のだし汁等色々ためして下さい。

てんぷらの衣にすって入れたり、たまご焼にすり入れたり、かき揚げの具に加える。

中華風料理には

肉、魚、野菜等を炒めるとき、一緒に刻んだ鬱金を炒める。(ラーメン、炒飯等)あんかけ料理等は、具を炒めるとき又はあんを作る際刻んだものを入れる。
スープにも5gくらい細かく刻んで入れるとお美味しくなリます。
又、しゆうまいやぎょうざの具にすって加える.

洋風料理に付いては一般にはカレー料理が一番有名ですが、カレーの辛みは唐ガラシ、クミン、胡椒等です。子供などにあまり辛くないカレー料理を作るときにはすったものを用いると良いと思います。

ハンバーグ、ミートボール、コロッケ等のひきにく料理に刻んだり、すったりしたうこんを加える。
シチュー、スープにスライスしたものを加える。
スパゲッティーのミートソースに入れる。
プレーン・オムレツには卵にすったものを入れ、具入りのオムレツは具に加える。
パエリアやピラフに刻んで入れる。

うこんチップ
作り方‥うすくスライスしたうこんを、フライパンに少し多目に敷いたぬるめの温度のオリーブ油で炒め揚げします。このチップは酒のつまみ、サラダ、ピザのトッピングとしておいしく、オリーブ油は瓶に移し、他の料理に使うと重宝します。


お菓子

欝金のフリッター
材料 ホットケーキミックス:半袋
卵:一個
生鬱金のすったもの:40〜50g
好みで大匙2杯くらいの砂鰭を加えても良い

作り方‥卵と欝金を混ぜ、そこにホットケーキミックスを入れ、堅かったら牛乳少量加え、ぬるい温度の揚げ油の中に匙ですくいながら落して行く。花が開いたように割れ、良く火が通ったら油きりをして食す。

パウンド・ケーキ
すったうこん:40g、レモンの皮半個分(する)、プレーンヨーグルト50cc、薄力粉100g、べーキングパウダー小匙1、グラニュー糖60g、卵1個無塩バター50g

作り方

室温で柔らかくしたバターにグラニュー糖をいれ、白っぽくなるまで練る。それに冷たい卵とレモン皮を混ぜる。
薄力粉とベーキング・パウダーをふるいにかけ1/2量を加える。ここにうこんとヨーグルトをいれ、なめらかになるまで混ぜる。
残りの粉を入れる。
パウンド型に紙を敷き170℃に熱したオープンで30分焼く。

子供には食べにくい鬱金もこれらの方法なら喜んで食べてくれます。

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