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Terro in USA

米下院議員バーバラ・リー議員の報復戦争反対の議会演説


9月14日、アメリカ連邦議会はブッシュ大統領に報復戦争の
「必要で適切なあら ゆる軍事力」を行使する権限を与える決議を
採択しました。上院は全会一致でしたが、下院は420対1でした。
唯一の反対票を投じたのがバーバラ・リー議員です。
当初は「殺してやる」といった脅迫を受けましたが、カリフォルニアのバークレー
、 オ−クランド選出の民主党下院議員であるこの55歳の黒人女性の勇気ある行
動 は世論の支持を徐々に広げつつあります。
テロ事件からわずか3日後、情報操作も政治的圧力もおそらく日本では想像もでき
ないくらい厳しいものだったと思いますが、本当に勇気ある行動です。そして、民
主主義における「少数意見の尊重」とは手続きを民主的に行うと言うだけではなく
、最初は少数意見であっても客観的に正しい側が多数派に転化する可能性を保証す
る物でなければならない以上、アメリカの、日本の、世界の平和勢力が報復戦争を
許さない多数派に転化する闘いを進めていきたいと思います。
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アメリカ下院議会におけるバーバラ・リー下院議員の発言
2001年9月14日

議長、私は今日、ニューヨーク、バージニア、ペンシルベニアで殺され傷つけられ
た家族と愛する人々への悲しみでいっぱいになりながら、耐えがたい気持ちで演説
に立っています。

アメリカ国民と全世界の何百万もの人々をとらえた悲しみを理解しないのは最も愚
かな者か最も無神経な者だけでしょう。

アメリカ合衆国に対するこの筆舌に尽くしがたい攻撃のために、私は向かうべき方
向を求めて自らの道徳指針と良心と神に頼らざるをえませんでした。

9月11日は世界を変えました。最も深い恐怖が今や私たちの心に付きまとってま
す。しかしながら、私は軍事行動はアメリカ合衆国に対する国際的なテロリズムの
これ以上の行動を防がないと確信しています。

私は、大統領はこの決議がなくても戦争を行なうことができることを私たち全員が
分かっているにもかかわらずこの武力行使決議が通過するのだということを知って
います。
この[反対]投票がどんなに困難なものであろうとも、私たちの何人かが自制を行
使するように説得しければなりません。

しばらく距離を置いてみて今日の私たちの行動のもつ意味を通して考えよう、その
結果をもっと十分に理解しよう、と言う何人かが私たちの中にいなければなりませ
ん。

私たちは従来型の戦争を扱っているのではありません。私たちは従来型のやり方の
対応はできないのです。

私はこの悪循環が制御不能になるのを見たくありません。今回の危機には国家の安
全や外交政策や社会安全や情報収集や経済や殺人といった諸 問題が入っているの
です。

私たちの対応はそれと同様に多面的でなければなりません。

私たちはあわてて判定を下してはなりません。

あまりにも多すぎる罪のない人たちが既に亡くなりました。

アメリカ合衆国は喪に服しています。もしも私たちがあわてて反撃を開始すれば、
女性や子どもやその他の非戦闘員が十字砲火を浴びるという大きすぎる危険な目に
遭う恐れがあるのです。

同様に私たちは、残忍な殺人者によるこの狂暴な行為に対する正当な怒りがあるか
らと、あらゆるアラブ系のアメリカ人やイスラム教徒や東南アジア出身者や他のど
の人々に対しても人種や宗教や民族を理由として偏見をあおることはできません。

最後に、私たちは退場の戦略も焦点を合わせた標的もなしに無制限の戦争を開始し
ないように注意を払わなければなりません。

私たちは過去の過ちを繰り返すことはできません。

1964年に連邦議会はリンドン・ジョンソン大統領に攻撃を撃退しさらなる侵略
行為を防ぐために「あらゆる必要な手段をとる」権力を与えました。その決定をし
た時に、本議会は憲法上の責任を放棄し、長年にわたるベトナムでの宣戦布告なき
戦争へとアメリカ合衆国を送り出したのです。

当時、トンキン湾決議にただ二人反対票を投じたうちの一人であるワイン・モース
上院議員は言明しました。

「歴史は我々がアメリカ合衆国憲法をくつがえし台無しにするという重大な過ちを
犯したのだということを記録するであろうと私は信じる。

……次の世紀のうちに、将来の世代の人々はこのような歴史的な過ちを現に犯そう
としている連邦議会を落胆と大いなる失望をもって見ることになるだろうと私は信
じる。」
モース上院議員は正しかったのです。私は今日、同じ過ちを私たちが犯しているの
ではないかと恐れています。

そして私はその結果を恐れています。私はこの投票をするのに思い悩んできました 。

しかし私は今日、ナショナル・カテドラルでのとてもつらいが美しい追悼会の中で
この投票に正面から取り組むことにしたのです。

牧師の一人がとても感銘深く「私たちは行動する際には、自らが深く悔いる害悪に
ならないようにしましょう。」と語ったのです。

■アメリカ議会で、テロへの報復決議にひとりだけ反対した女性議員Barbara Lee
さん
応援する必要あり(とくに英語ができる人は)
http://www.house.gov/lee/Fact_Sheet_Votes.htm
http://www.leeforcongress.org/news.htm
http://www.house.gov/lee/
E-mail: barbara.lee@mail.house.gov

http://homepage2.nifty.com/gamabui/2001/BarbaraLee.html

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