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都会で農的暮らしをつくる

情報発信スペース

モ モ の 家
564-0041 吹田市泉町5-1-18 
Tel/Fax.06-6337-8330
(阪急吹田駅5分/JR吹田駅12分)
momo-noie@nifty.com
http://homepage3.nifty.com/momonoie/
モモの家入り口

 

縁側SHOP
縁側SHOPから見た入り口。ドングリ君が寝そべっている。

コスモクロス
合気道をアレンジしたコスモクロスのクラス風景

みんなでランチタイム
みんなでランチタイム

糸車を前に義野さん
糸車を前に義野さん

共同作業
箸袋づくりなど、みんなで共同作業

モモマネー
その横ではMOMOマネーをつくってました。

 

 大阪府下の吹田市にある「モモの家」は昭和初期に建てられた古くて大きな民家を使った情報発信スペースだ。家には縁側があり、庭には大きな楠の木や池もあって、都会の中にあるのに田舎暮らしを思わせる。毎年11月に近くの垂水神社で開くおまつり「天空人(てんからっと)まつり」を中心に、暮らしや人をつなぐ催しや集まりを開いている。食はいのちであり、水や空気や一緒に作っている関係もみんな食べ物だという考えでやっていた前身の「いのちと食情報センター」は1992年に生まれ、2005年に解散した。
 モモの家という名前はミヒャエル・エンデのモモからとったもの。時間泥棒から時間を取り戻そうという気持ちからだと代表の義野理恵さんは言う。また縁側に象徴されるもの=出会いがなぜ無くなってしまったのかということを考え、出会いの場をつくりたい、持てるものを出し合い、互いに自然に学んでいける場をつくりたいという思いから始まったそうだ。
 それを現すように、ここにはたくさんの人達が入れ替わり立ち寄って、様々なイベントや共同作業に取り組んでいる。
 8月にここを初めて訪問した時には、玄関を入るとまず大きな犬=アイドルのどんぐり君がどーんと寝ころんで迎えてくれた。それをまたいで中に入ると、モモの家で取り扱っている品物を販売するスペース=縁側SHOPがある。並べてあるのは、お勧めの食べ物や雑貨、本、ミニコミ紙など。エコナプキンなど自分たちで作っているものの他、お茶やお米、醤油や塩、梅干し、昆布など仲間達の生産物から大豆蛋白製品、ゴマ油やくず粉、玄米クリームなどの安全な食品類。そして自然派の洗剤や石けん、シャンプー、クリーナー、またオーガニックコットンの靴下やショーツなど。
 隣の畳敷きのけっこう広い部屋でコスモクロスという合気道をアレンジした体操のクラスがはじまったので参加した。これは毎週木曜日の午前中に開かれており、初回は体験参加できるそうだ。そんなに激しい動きではないが、けっこう体をめいっぱい使って大汗をかいた。続けると健康によさそうだ。クラスが終わり、おなかもすいたころ、だいぶメンバーが入れ替わっておいしいランチタイムとなる。
 午後からは箸袋づくりなど様々な共同作業にたくさんの人が参加していた。ほとんど女性主体で、おしゃべりしながらの作業が楽しそうだ。箸袋は折りたたみ式のお箸とセットで、かなり小さくなるので持ち運びが便利なもの。これはスロービジネススクールの仲間たちとの共同作業で生まれたアイデアで、人気商品なのだという。この他にも布ナプキンづくりや草木染め、糸紡ぎなどの手仕事をはじめ、近くの川の清掃など共同作業の機会が多い。川掃除は無償の奉仕活動だけれど、作業の手間賃としてモモマネーという地域通貨を発行することもあるそうだ。また「お金について語らう会」という勉強会も随時開催しているらしい。
 ランチは毎日やっているわけではないが、縁側半畳カフェというのもときどき開かれており、抹茶やコーヒー、手作り甘味がいただける。2ヶ月に一度くらいは縁側美容室というのもあり、ヘナ染めなどもしてもらえる。それらも含め、いろんな人がモモの家を活用しており、都会の中の1軒の家ではあるが、まるで村のような人と人のつながりができているなと思った。
・今年の天空人(てんからっと)まつりは、11月11日(日)朝から日暮れまで。垂水神社境内にて開かれる。(吹田市垂水町1丁目/阪急「豊津」駅〜歩8分/地下鉄「江坂」駅〜歩13分)この神社は三千年と言われる森に抱えられ、泉からは水が流れ出ている。土地の神様に感謝し自然界とのつながりを感じるお祭りで、紙芝居やさん・やまんと手作り神輿・ライブ・盆踊り等も予定。ここに毎年1日だけの村が出現する。
・モモの家維持のため会員を募集している。正会員は年間1万円で、季刊誌「新てんからっと」が年4回送られるほか、毎月のイベント等はモモだよりでお知らせする。通信のみ希望の方は毎月送付で年間¥4000。


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