カズからの手紙


〈その22〉

HOME

C D

PROFILE

LIVE

 はっきりとした移転先が決まらぬうちに四国へ引っ越すと言って、家族で長野県、伊那市の廃村シピラ(芝平)を出たのが6月上旬。そのままほとんどの人に連絡をとらぬまま、約1ヶ月間、新天地を求めて旅をして、7月7日に愛媛県の久万(くま)高原町にようやく転入することができました。多くの皆さんに心配をかけましたが、結果、最良の場所へ導かれる運びとなりました。ここまでにたくさんの人の協力を得て、暖かくこの地へ迎えられたことに心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。
突然移転したにはいくつかの理由がありますが、なぜか何人かの四国在住の人から、強力に「引っ越しておいで」と誘われ続けたことが一つ。同じ四国の徳島に住んでいる、パートナーのフミエの母親が少し弱ってきたので、時々世話をしに行ける近くへ来たかったことがもう一つ。そして、今までにライブ活動と不思議なシンクロをしていた御神事など僕の動きを良く理解してくれる人々が最も多く居るのが四国であり、実際に活動の場が最も多い所でもあることも大きな要因になっています。また信頼している霊能者の方の勧めで「6月上旬にはなるべく西の方へ移動した方が良い」というアドバイスがあったことと、自分自身のインスピレーション(やはりこれが一番大きかったと思います)がそのように感じられたことなどからです。また冬支度を考えると、この時期でないと間に合わない。

徳島の剣山系にある木屋平では、今年で6年続きで毎夏にライブで呼んでもらっていますが、そこのファミリー、特におばあちゃんのはるばる亭 井口さんが強力に誘ってくれたことも、四国移住の引き金になりましたが、結果は石鎚山系の久万高原にご縁があったようです。それでも井口さんは長野より近くなったと喜んで下さいました。
石鎚山系の仁淀川水系では、今までに天の導きから20回以上の御神事をここ数年の間に行ってきました。僕は神社やイワクラなどの聖地、あるいは縄文遺跡などの専門家ではないので、自分の知識や考えからそのような場所へ足を運んだことはほとんどありません。なぜかライブのツアーが成立すると、それとシンクロしてそういう流れが発生してしまうのです。
何度か書いていることですが、聖地を開くということと、そこの場所をお浄めするということが必然のセットになっています。それらの場所が封印されたという経緯にあった悲しい出来事や、負のエネルギーを浄め、お鎮めするということの道具になっているのだなと思っています。僕自身のそんな壮大な思い込みの旅に数年共にシンクロして動いてきたふんどし学会の謙ちゃんも、強力に僕らの四国移住を勧めてくれた一人です。四万十川の再生プロジェクトなどにエネルギーをそそいで来た人で、共に国生みの御神事などに関わって来ました大切な人です。最近でこそあちこちで国生みの祭りやイベントが開かれているようですが、僕らは淡路島での環太平洋虹の国生み祭りから始まって、ここ数年、なぜかここ仁淀川水系で国生みの裏御神事が続いてきました。結果、今ここで、こんどは具体的な国創りの起点が与えられたという流れにあるのだと理解しています。
お遍路道の45番岩屋寺(大きなさざれ石のイワクラがある所)の裏側にあたり、車道は我が家の所で行き止まり。ここからは歩き遍路道のみということで、未だに歩き道が現役で残っている貴重な所です。それでもほとんどの人は国道廻りの開けたルートで行くので、ここを歩いて越える人は少ないです。ここは、いわゆる限界集落のひとつで、老人ばかりが3世帯残っている所で、まだ廃村にこそなっていませんが、すでに組や村の集まりはありません。年に一度、この谷の道脇の草刈りを共にするだけが共同作業のお付き合いになります。先日それに参加して、村の人と和合することができ、とても温かく迎え入れていただきました。パートナーのフミエは以前に歩き遍路でここの家の前を歩いて岩屋寺へ行ったというご縁もありました。

そして、僕は自らの壮大な思い込みと、それにシンクロした導きにより、このルートを開く御神事をした所の一つであったという妙も働いています。四人の友人とその流れを共有しましたが、今現在そのうちの三人が近くに住んで、共に国創りの流れをイメージしています。これから日本はまだまだ何が起こるか想定外だと思います。何があっても、水と薪(火)と食料(大地)があれば、そして良き仲間が居れば、楽しく生きていくことができます。そのヒナ型が自然共生の起点となり世界に広がっていくことを夢見て、ここでの具体的な生活が始まりました。
この壮大な想い込みのシンクロは、実は「想い込まされていた!」なんてことかもしれないな‥‥と思っています。しばらくは家直しに集中の日々です。また便りします。
                          LOVE 和