8/6「環境市民政党」

2番目の発言者、西田清志さんと 最後に発言した岡田さん


えっと、15分と言うことなんであの、ちょっと用意してたのが少し長かったの
で、短くなるんで、多少前後が重なったりするかもしれませんが、その辺をよろ
しくお願いいたします。
今あの、中川さんが仰ったガンジーのお話がありました。その中にいろんなガン
ジーが教えてくれたことがあります。それを今、スリランカの“アリさん”(A.
T.アリヤラトネ博士)という方がやってらっしゃいます「サルボダヤ運動」で
す。
これ有名な事なんですけど、アリさんは高校の先生でした。で、社会の先生だっ
たんですが、生徒達を連れてですね、スリランカの一番貧困の田舎に連れて行っ
たわけですね。で、そうしましたら、何が起こったかというと、子供達が唖然と
してたんですけども、しばらくすると、あっという間に自分の仕事を見つけだし
たんですよ。ていうのは多分何かって言うと僕らは豊かすぎるんです。だから、
見つける物が見つけられない。例えば、神戸震災の時にボランティアに行った人
たちは、自分の仕事を見つけたんです。ま、サルボダヤではどう言う事が起こっ
たかというと、女の子達が掃除をするとか、男の子達は井戸を掘るとか。そう言
うことを自分たちで見つけ、自分たちでやり始めました。で。サルボダヤってい
うのは「目覚め」っていう意味なんですね、自覚ですね。要するに自立するって
事なんです。
それはガンジーからの流れなんですが、それが一つの村で始めまして、今では、
なんと8,600の村々で実際にそう言うことが起こってます。
日本でもそれを受け継いで行こうという動きももちろんあります。例えば、スウ
ェーデンの「ナチュラル・ステップ」なんかも日本に取り入れようとしてますが、
なかなか日本サイズっていうか、日本の形になりにくい点があってそれがなかな
か受け入れられないっていうのもあります。
実は僕がやろうとしている「グリーン・パーティー・ネットワーク」っていのは
どう言うものかって言うと、実はドイツの「緑の党」を真似をするんではなくて
、今、現代人を見たときですね、彼らは個々との繋がりを大切にしていて、これ
からの政党っていうのは、そういう個々のつながりの中から生まれてくるんじゃ
ないかなって思っています。
実は、私はマスコミに居まして、マスコミではどう言う事が起こってるかと言う
と。例えば、「嘘は言わないけど真実は言わない」って言う。本当のところ見せ
てくれないと言うところがあります。
で、それで判んなくなる事がすごくあるんですね。例えば、ちょっと残酷な例な
んですけど。少年Aが殺害したじゅん君という少年。で、この坊やは非常に可哀
想なんですけど実は、報道はされなかったんですけど、知的障害だったんです。
それはどう言う事かと言うと、少年Aから見るとその子は殺しても良い。要する
に彼から見るとゴミみたいなもんだったんですね。だから、罪悪感がない。それ
はどう言う事かというと、日本のマスコミでは要するにプライバシーに関するか
らと言うことで新聞に出さない。もちろんプライバシーは守らなければいけませ
ん。でもアメリカなんかでは出します。そのことが大きな問題だから、出し方の
質を考え、そのことを徹底して社会の問題として取り上げて、そのことをどう解
決したら良いかって事を見つめていこうとするんです。でも、日本では見つめる
ことがない。そこに大きな問題があると思う。例えば戦争の問題でもしゃべれな
い。例えば国歌、日の丸の問題もしゃべれない。何か喋れないことがたくさんあ
りすぎる。
こういう事でアイデンティティーを自分たちが、見失うような形にさせられてる。
そこで、僕なんかはマスコミでやってる事とは違う方法で、足元を見ようと主婦
の方たちと集まりまして、“ミニコミ”をやってます。ま、地元の小さな集まり
です。
逆に僕がマスコミで学んだ事は、現場主義って事がありました。で、現場主義は
何が良いかというと、「百聞は一見に如かず」で、やっぱり行けば全部判っ
てくるんです。例えば、簡単に言うと日の出村のゴミのとこに一緒に行ったりで
すね、そうするとお母さんである彼女らは「子供達に見せなきゃいけない」って
言うんですね。そこはネットが張られてて見れないようになってるんですが、子
供達がそれを見れば「自分たちのゴミなんだ」「自分たちが汚してるんだ」って
いう事がわかってくれば「子供たちは変わってくる」って言うんです。だけど、
それを全部隠す。それが日本です。
そして僕たちが自分たちが住んでいる足元を見ようとすると、例えば家に居て、
何が見えてくるかというと、電気・ガス・水道、それから政治と言うものが見え
てくるんです。電気と水道とが見えてきます。その中で、水って言うのは遡れば
やっぱり森が汚れてたり、痛んでたり、それからやっぱり三面貼りのコンクリー
ト河川になっていたり、それらが非常に問題があることが見えてくる。そしても
う一つの問題電気。今は原子力が30%ぐらいを供給してますけど、そこでどう
いう事が起こっているかって言うと、原子力発電所では毎日労働者が被曝してる
んですね。要するに労働者が被曝しながら、私たちに電気を供給してくれてい
ます。で、そう言うことを知らないで僕ら勝手に電気を使ってる。湯水のごとく
スイッチ入れれば電気は流れてくる便利なそういう生活をしてます。それから
その原発の立地地区、要するに原発城下町っていう地域の方達は非常につらい思
いで生活している。電気の事、原発の事一切しゃべらない。その喋れない所で無
口になって自分を殺して生きている。
で、その方達が、東海村で臨界事件が起こった時、喋べり始めたんです。その日
9月30日、天気が崩れ途中から雨が降り始めたんです。で、中性子がこう降り
注ぐ中、雨が中性子に混じって子供に降り注いでいた。それを見た時、お母さん
は自分で愕然としたんです。何か、簡単に言うと東海村という原子力施設に囲ま
れ「何も知らなかった」「何も知ろうとしなかった」自分を責めたんです。誰が
守ってくれるか。行政が守ってくれると思ってたんです。ところが誰も守ってく
れなかった。それで、自宅退避という事になったんです。実際には逃げることが
本当なのに・・・誰もそのことを伝えません。我々マスコミも伝えません。それ
ほど行政もマスコミも信じられるところが少ないんだって言う事。そして、それ
から原発城下町では考えられない「ナージャの村」っていうチェルノブイリの
映画の上映会をやったんです。チェルノブイリから170キロぐらい離れた所の
汚染地区で、入っちゃいけないとこに家族が戻り住んでまして、ナージャって言
う少女が居るんですけど、そこで住んでるんですね。で、東海村のそのお母さん
達はとんでもない事に勇気を出してやったんです。僕も行って来ました。で、そ
のお母さん方は一生懸命そっから勉強をし始めました。それから彼女らは100
冊以上の原発の本をみんなで回覧して読み始めました。そして、もっともっと大
切なことは、行政側が主催するシンポジウムにも行き、それから、反原発と言わ
れてる人たちのシンポジウムに行きまして、「どちらが本当の事を言っているか」
聞いたんですね。そこで判ったことは、行政側は住民サイドの顔をしながら、本
当の事を伝えてくれないんだと言うことがハッキリと判ったんです。彼女はそこ
で言いました「他人任せにしてはいけない!」と。誰も守ってくれません。
で、こういうことを見て考えるときに、自分たちの足元を本当に根本から見なき
ゃいけないんじゃないかと思えてくるんですね。で、環境と生命の政党「緑の党」
、ま、ドイツのがありますが、ヨーロッパでもいろいろとありますけども、そう
いう既存の形ではないんじゃないかなと僕は思っています。それはなぜかって言
うと、日本には日本風の「緑の党」がいいんじゃないか、ヨーロッパのは経済優
先だったりしてます。そうじゃなくて、日本のこころ、大自然から学び、自然と
共に生きていく東洋の知恵、そんな日本なりの「緑の党」に出来る事は何か、一
生懸命自分の足元のことを考えてみました。生きている原点ってなんなのか?そ
ん時に見えてきたのが『水』です。地球も水です。70%が水です。人間の体も
70%近くが水で出来ています。水がなければ生きて行かれません。その、水か
ら物事考えられないのか、それから見えてきたのが「水本位制」です。言葉は良
いかどうか判らないけど、水から命を考え、環境を考え、そっから物事を考えて
いくことが出来るんじゃないかと思ったからです。そして水は循環です。それは
雨が山に降り、そして川になり海になって、海からまた空に上がって、そしてま
た雲になり森に注いで行くんです。この、循環って言うことを循環思想としてっ
ていうか、循環思考としてですね。考え方として身につけていけないだろうか?
そう思いまして身の回りを見ていくと、電車の中で隣りで携帯電話で話してる
人の話を聞きます。二人で話してる人の話は全然気になんないんですが、携帯電
話の人の話は気になるんです。なぜでしょう。循環がとぎれてるからなんです。
これは簡単なことなんだけど、ちょっとでも知ってれば人間は安心するんです、
その循環がとぎれてることがたくさんあります。さっきの少年Aの話もそうです
。循環がとぎれてる、情報がとぎれてる、情報循環がない。それから17歳の事
件もそうです。人々が一人ずつ繋がってません、本当は多分今日、「いのちの祭
り」でいろんな方のお話を聞いてるとも思いますけども、お母さん・お父さん・
おじいさん・おばあさん、私たちは祖先の長い長い血の流れをくんで生きていま
す。そういう歴史の時間の中で活かされている。歴史循環の中で僕らは生きて居
るんです。それは子供達に伝えて行かなきゃいけない縦の時間軸の循環です。そ
れと同時に、もう一つの循環は、横の循環があります。友達と繋がるという循環
がないんです。そうするとどう言う事になる、孤立する。孤立するとちっちゃな
事が大きくなって、人を殺めてしまいます。そこでも循環がとぎれています。人
間は挨拶をして、そしてありがとうと言って、そして良いことをすれば、良い事
が還ってき、悪い事をすれば、そのことから自分にいやな事がまた還ってくる。
これはコミュニケーションと言う循環があるからなんです。循環がとぎれたとき
すべてが壊れてます。政治も循環が壊れてます。その循環を取り戻すことで、循
環思考と言う事が普段から出来るようにならないだろうか?と僕は思ってます。
そのことを子供達に教えていきたい。循環教育をしたい。10年かかれば出来ま
す。
スウェーデンは何にお金をかけたでしょうか?ダムとか公共施設?いいえ、子供
達にお金をかけたんです。見えない物にお金をかけたんです。日本の政治は、税
金は何に使ってるか?ダムとか公共施設とか自然を壊し、いろんな物を作ります。
だけど時間を掛けて、人間の心を育てていく事にお金を掛けるのが下手なんです。
なによりも大切なことは見えない物を見る力。人間は想像力という物をいただき
ました。他の動物には無い力です。空から雨が降って、そしてずーっと海に流れ
ていきます。流れてきた後のことはみんな考えません。けど、海に行った後、水
は螺旋型で空に昇っていくんですね。そう言う想像力を自分たちが取り戻さなけ
ればいけない。それは何が無くしたかというと、科学が無くしたんです。
科学が何を無くしたかっというと、産業革命以降起こったことはどう言う事か。
人間は「神」を信じるように科学を信じました。科学は何を見せてくれたか?
「見える物を見せてくれたんです」見える物、確かな物を見せてくれたんです。
その時、見えない物を人間は信じる事を失くしたんです。想像力を見失ったんで
す。そっからいろんな問題が起こったんです。
有名な話ですけど。インディアンの話にこういう話があります。車が出来はじめ
た頃のお話、白人が車を見せ自慢げにインディアンを車に乗せ走り出しました。
車に乗せられたインディアンが必死になって言います「止まってくれ、止まって
くれ、止まってくれ」って、「なんだお前、まだ車が目的地に着いてないんだぞ」
「いや、止まって欲しい。ちょっと苦しくてしょうがないんだ。降ろしてくれ。」
白人はしぶしぶと車を停め、インディアンは大地に降り立って深呼吸をし、そこ
に座りました。「何やってんだ、もう行かないと間に合わないぞ」インディアン
は答えて言いました「俺の身体はここに来てるけど、魂が付いてきてないんだ」
と、人間は「身体」と「魂」、それが一体でなきゃ一緒に生きていけません。
現代は忙しく、なんでも早く出来る事が偉い事なんです。でも、心と身体が一緒
であることが無くなってしまったんです。科学は何を作ったでしょうか?
身体に楽な物だけ作ったんです。そして心はどこかに置き忘れてしまったのが
現代です。だからこそ、真面目に生きて、バランスを崩した人達が自殺していっ
たり、人殺しをしてしまったり、いろんな事が起こってしまう。繋がることが
出来ないんです、自分自身に。自分自身で繋がんないとどう言う事が起こるか。
心と身体がバランスを崩してしまいます。もしかしたら、人間の生きていく速
度以上の事を今の世の中がやっているのかもしれない・・・
そう言うことがやたら起こってます。そしてもっと大きく言えば、人間が
便利だと思って作ってきた物。例えばいろんな物がありますけど、それから川で
もそうです。例えば3面貼りで、コンクリートで作った川が流れてます。これは
早く流れます。でも、そこで何が起こったでしょうか?
そして、僕らの教育は、例えば、幼稚園から小中高、大学へどんどんどんエリー
トコースは進みます。エリートのとこ走った者だけが「勝ち組」と言われます。
つまずいた者は負けるんです。川は普通どう流れますか?蛇行するんです。蛇行
してその中から栄養をいただいてるんです。栄養をいただくと海に還った時に植
物プランクトンだとかいろんな栄養物を供給してくれるんです。そして、魚たち
がそっから食事をし、成長していくんです。それじゃあ、逆に、人間がそんなス
ピードでいったエリート達はどうなるんでしょうか。人間という栄養を失くして
しまったんです。人間味と言う味を失くしてしまったんです。ですから人々の事
を感じられる心を失くしてしまったんです。そんな世の中になってはいけないん
じゃないかと思ってます。
そして、僕はやはりみんなの力で、一粒一粒、それは「水本位制」という水の流
れを思考する中で言うと、人間一人一人が水滴のようにそれぞれが繋がれば、
やっぱり大きな川になっていくんじゃないか、その一粒一粒が自分たちであると
いう自覚を持って欲しいなと思います。
江戸時代に「蓮」(レン)と言う繋がりがありました。「講」(コウ)とか、そ
れから「座」(ザ)とかいろんな物がありましたんですが、その中の一つに「蓮」
と言うのがあるんです。「蓮」は何か「連歌」だったんですね。歌ですね。歌を
介してつながったみたいなやつなんです。そう言う遊びが出てきました。で、そ
の連歌が出来たときどう言う事が起こってきたかというと、その連歌を作るだけ
じゃ面白く無いよって言うんで、今度お花見もしようよ、お花見をした時にその
連歌を作ろうよ。それから月見をしようよ。じゃ、今度は紅葉がりに行こうよ。
という風になった時、連歌をやり、そうして花見をしていく中で、みんな話し合
いが楽しくなったんですね。一人一人が繋がって、で、話し合いが楽しくなった
時に、話をすることがうまくなる人がいて、うまくなったことによって何が産ま
れたかっていうと、「落語」と言う文化がそこから生まれたんです。そして、何
が起こったかというと、落語やってるだけでも面白くない。その集まった人たち
が世の中の人のために役に立とうよ。と言う事で、NPO的なものが始まったん
ですね。江戸時代にNPOが始まったんです。そう言う風に連なっていく「連」
そして、そこには楽しみという物があると思うんです。
で、僕は「緑の党」をやっていく時に、多分、苦しくやるんじゃなくて、楽しく
やっていく事なんじゃないかなと思ってます。楽しくやってそれぞれが、自分の
思いの一粒一粒を、自分らしい花として咲かせていく。楽しいから持続する。そ
うやって、一粒一粒が花を咲かせると一人一人の個性が吹き出してくる。今まで
の教育で勉強出来る事が一番良くて、つまずきの無い人生を歩んだ人が勝ちって
いうような人には残念ながら個性という花が咲かない。個性は一生かかってつま
ずきながら育っていく。つまずくと、今まで自分では気がつかなかった行動や考
え方が吹き出し、それを自分自身が新発見し、育て、そのつまずきの中から自分
という見えない個性が人間味を持って咲き出してくる。自分の人生の中でつまず
きつまずき、自分という個性の花を見つけ、開かせていく。
さっきの話じゃないんですけど、サルボダヤに行った子供達が、自分の役目を見
つけられたんです。自分の役目を見つけるとどう言う事が起こってくるかって言
うと、自信が持てるんです。自信を持てるとどう言う事が起こってくるか、他人
を認める勇気が初めて出来るようになるんです。その為には自分自身を見つけだ
さなきゃいけない。その為には弱い者を手伝っていろんな事をしてあげるたり、
つまずいている時、手をさしのべてくれた人の言葉に感謝したり、痛みを知り、
その痛みに寄り添う事が人間という神が創ってくれた生物の個性なんじゃないか
なって思うんです。それは痛みという見えないものを感じる力、人の痛みを感じ
られる創造力。そんな見えない事を見つめていくと、自分の役割が見えてくるん
です。自分が役に立たない人間ではなく、とても役に立つ人間だと言う事が見え
てくるんです。そしてそれを発見出来れば、いろんなやり方があります。力仕事
をする人、それから食事を作る人、いろんな形があります。肩をたたいてあげる
人、どんなことでも良いと思います。そのちいちゃい中から自分が発見できるん
です。
そう言う中で自分自身を発見して、自分自身に自信を持ち、そして他人を認め、
そして多様化の中で一人一人が繋がって生きていきたい。で、僕の思っている
「緑の党」というのは一人一人が繋がり「蓮」のように楽しく集い、環境の事、
生命の事を大切にする「グリーン・パーティー・ネットワーク」。ゆるやかなつ
ながり、個同士のつながり、そして足元を見つめた地方から発信する事だという
風に思ってます。
どうもありがとうございました。

どうもありがとうございました。(拍手)
15分の持ち時間で切り口は違うんですけども、非常にその重なってるメッセー
ジをいただいてるなって言う感じで、刺激されます。では、次に河千田さん。よ
ろしくお願いします。

-------------------質疑応答部分より随時アップします。----------------

Q;はい。日本版のみどりの党みたいなことをやられてると言ってたんですが、具体
的に若者がどのように関わっていけば何か活動をもっと活性化できますか?

A;まだ、党があると言うことでもないんで、みんな参加していただく中から見つけ
てく事だと思ってます。で、それはどう言う事かって言うと自分の周りからそう
いうことを考え出していって欲しいんです。
何故かって言うと、実はAIって言う人工知能があるんですが、人工知能って何
かっていうと、テーマを与えて、光だとか、例えば空間だとかって、必要な事だ
けをインプットしていく。するとsonyのアイボもそうですけど、自己学習し
ていくんです。で、AIの自己学習する能力を活かそうと、建築でやった人がい
ます。いくつかの指示をし、自分の理想の建物を考えろとAIにやらしたんです
。そしたらなんと、柱が無かった。貝のような形の家が出来たんです。ビックリ
しますよね。
AIという人工知能で、長い時間をかけて、自然が創りだした生物の変化を追体
験出来る。しかも、指示する要素を替えると、考えもしない結果を生み出す事が
あり得る。人間の中にある頭脳ももちろん同じ、それよりも素晴らしい働きをす
る事が実際には分かっている。要するに、自分でこうしたいと思う、必死に思っ
て考えていくと、今までの考え方を超えた発想が生まれてくる事があるんです。
ですから今、人間はすごい所で試されているような気もします。僕たち人間が生
きていくのに大切な事は何かって、今までのやり方で本当にいいのかって?大自
然から問いつめられているような気がします。
だから、自分の足元をまず見て欲しいんです。自分の足元を見ていくと、何が見
えてくるか、自分が疑問に思ってることから発して欲しいんです。
そのことから繋がりが始まると思うんですね。人間は動けるから解らなくなって
しまいますが、もし自分が樹木だったとしたら、動けないから、問題がすぐに見
えてきます。何が問題なのか?水なのか、土が汚染されたのか、空気の問題なの
か、日照が足らないのか?すべてがつながっているから、問題が見えてくるんで
す。水が悪いのは上流で工場が垂れ流しをやっているから、とか、住民のゴミ廃
棄の汚水で根がやられてしまったとか。すべて循環で出来ています。だから、循
環の詰まった所に問題が起きてきます。
僕たちの生活は政治に守られています。で、今の政治は良くないとしたら、一番
大切な事は、自分達が良くないと思ってる政治家がいるって言う事は、自分たち
の鏡なんだと思わなけりゃいけない事なんです。自分達が人任せにするから、あ
あいう政治家が居るんです。それを政治家のせいにしている自分達が居るって言
う事は、人に押しつけてるんです。自分が責任を取ってない自分が居るんだって
いうことをハッキリ身に染みさせないと変わってこないと思います。

司会;はい。他にありませんか?

Q;じゃあ、もう一度西田さんにお話聞きたいんですけど、それで具体的に、将来的
にはそういうみどりの党を発足させようという風に考えられていらっしゃる訳で
すよね?それとその、前段階においてみんなどのようなネットワークで繋がって
て、行けばいいのかって言う事を先ほど、NGOの事もありましたけども、いろ
んな団体がどのようなネットワークで繋がってけば、1つのおっきな力として、
その政党を後押しできるかって言うことをもうちょっと詳しく教えていただきた
いなと思います。

A;まだまだ、ホントに、要するに「水本位制」って言うのに気が付いたのが本当に
やっとだったんです。それはやっぱり今までの価値観では無いだろうな。それか
ら、中川さんが仰ってるんだけど、多分これからはライフスタイルだろうって実
は思ってるんです。実は政党と言うのはライフスタイルなんじゃないかなと、例
えばお金を使え使えって自民党は言っている。物を消費するライフスタイルを推
進している。そのライフスタイルを変える事が実は政治だと思っています。これ
からの政党はライフスタイルを変える価値観を持ってるんじゃ無いかなって実は
すごく思ってます。
で、僕たちは今何やってるかって言うと、その、原子力の近くにいる人たちと実
は繋がっている方たちが実は少ないんですね。東海村近くの方達とも繋がりまし
て、それから川越の方たちとか、それから有名な金沢の水野スウさんとも繋がり
始めました。で、水野さんはどういうこと始めたか、結婚なすったんです。
結婚して働いてたんですけども、赤ちゃんが生まれた時に女性はやっぱり産後
があって、子供を育てなきゃいけない時に、自分が社会と途絶えると、これはす
ごく恐ろしいことだと思ったんです彼女自身が。で、とにかく社会と繋がってい
たいって言うんで、1日、1週間に1回、自分の家をオープンハウスにしたんで
す。「紅茶の時間」ってのを作ったんですけど、そしたら、とにかくダベリに来
る人たちが増えた訳です。そっから実は、自分達の生活のこと政治のこと、原子
力のこと、やっと喋れる場が出来たんです。一般の主婦やお母さん方は多分あん
まりこういう事、喋ってないんじゃないかと思うんです。そのことが大切だと思
います。
それから地方から目覚めていって欲しい。それにはまず、自分達が目覚めなきゃ
いけない。自立って中川さんが仰ってましたけど、本当にそう言うことです。
それから、実はこれは河千田さんが良く知ってらっしゃる事だけど、補助金を貰
うと自分達が骨抜きになります。農業もそうです。人間は実は自己治癒力って
物を持ってるはずです。自己治癒力があるにも関わらず補助金を貰うと、それに
甘えるんです。親父が、親父が金持ちだと絶対甘えるんです。そうじゃなくて自
分の力で生きる力があるんだって言うことをもう一度目覚めなきゃいけない。
それで、サルボダヤのことに関して言うと、サルボダヤではどう言う事をやって
るかって言うと、要するに子供達、小学校から中学校、高校、大学、女性、男性
それからお年寄りまでのグループが「ラウンドテーブル」、円形のテーブルで、
それぞれが思ってることをみんなが発言して、その中から自分達の大切なことを
選択していくんです。実は自分達の年齢だけじゃない、年齢差があっても繋がっ
ていく事が大切だと思うんです。
そして、自分が思ってることで言うと、連邦性だと思ってんです。ま、簡単な言
い方で言うと独立。昔、廃藩置県がありましたよね。その藩が今は無くなっちゃ
いましたけど、それまでは、実は藩が一生懸命自分の領土を守り、住民を守り、
独立していたわけですよね。鎖国だったこともあるけども、自分達の県、藩を一
生懸命がんばって作ってました。そう言うことが出来るはずなんです。それが、
補助金を、とにかく自分達が治めた税、ほとんど国に持ってかれて、そっから国
が分配する補助金行政になっちゃうことによって、今度は補助金を貰う相手に手
をこすっちゃうんです。サルボダヤの僕は大好きなのは、何か。まず、金を貰う
前に、自分が動こうってやってる事なんです。で、彼らは何か、自分達のアフタ
ーファイブに働けることをやってるんです。自分の得意なこと。大工さんなら大
工さんをやる。それぞれの役割を自分で見つけて、その役割を社会に奉仕する事
で、そっから初めて足んないものを、国からお金を貰うって形を取ってるんです。
多分、やることって言うのは、先ず自分達から動く事だと、いう風に思ってます。
で、一番、簡単に言うと自立、それは県の自立でも良いし、自分の自立でも良い
し、いろんな意味での自立だと、その為には本当に足元から見つめて、さっき言
った電気も水もそれからその先どうなってんのか、逆に言うと、汚い物になった
とき僕らは見てるかって言うと、ゴミを出して、知らん顔をしている。難しい問
題ですけど、ゴミの行く先を見ればダイオキシンが起きてる。人任せにしない、
行政任せにしなければ、ゴミを出す事を自分から少なくするようにする。自分で
止められる事が出来るはずなんです。それは想像力ですし、夢の島とか、日の出
とか、豊島とかに行けば判ることです。そういう「負」の部分に対する考えがな
ってない。それは静脈産業って言うんですが、血液で言うと、動脈と静脈があり
ます。静脈の方を僕らが、例えばこういう所、床を掃除してくれた人たちに挨拶
ができますか?「ありがとうございます。」って。言えないんですね、当たり前
だと思ってるんです、お金払ってるから。まず、すべては感謝する事かなって思
ってます。で、感謝する事ってどう言う事かって言うと、過去のことに対して
「ありがとう」を言う事なんですよ。で、物事って言うのはどう言う事かって言
うと、その時代は良い事をやっているつもりでやっていたら「負」の状態になっ
ちゃった。でも「負」の事ばかり責めるのではなく、便利な世の中を作ってくれ
た過去のことに対して「ありがとう」って言うことによって、過去と始めて繋が
れるんです。過去と繋がって過去を見習い、見直すことによって、初めて、未来
が見えるんです。そこがない限り、物事は動かないと思います。そして僕はもう
一つ言うと、みんなと一緒にやっていきたいって言う意味で「Do with Love」っ
て言う気持ちって言うのかな、そして僕らは「We are not alone」って言う気持
ち、決して一人じゃないんだ、これだけ繋げられんだと言う気持ちで、これだけ
の人が集まってる、何か一緒に出来ると思ってます。

(拍手)

---------------------------以下、最後の発言者だった岡田さんの原稿------

私はホリスティック医学協会の方から来ました。地域通貨の方も昨日、大変勉強させ
て貰いました。私も今のお話をずっとトータル聞いていまして、原発の問題も一
種の病気の症状と捉えることが出来る訳ですけど。中川さん、河千田さんが仰っ
たように、人間には自己治癒力があると言う事で、必ず復元する力を私たち持っ
てるはずで。それを認めないのが今の西洋医学であって、僕は20年来
癌治療してきたんですけど、どうも間違ってるなっと去年思って、病院辞めてし
まったんですけど。先ほど小林さんが仰ったように、関わりを絶たないと言うこ
とが大事だと言う事で、未だ僕はまだ、外科の方の学会も入っていながら、ホリ
スティック医学協会の方も入って、こういうとこにも顔出したり、精神世界の人た
ちとも会ったりとかしてるんですけど。そういう両方に伝える、知恵を伝える役目
をしなくてはいけないかなと思って。今日なんかだいぶいろいろな、麻の話だとか聞

していただいて、これはいろんな人に伝えていきたいなと。で、知恵を伝えるっ
て事が非常に大事である、人にはなんの罪なんかないんだと言うこと、シス
テムには間違いがあったけども人には間違いはなかったんだという、人には罪は
ないんだと言うこと、僕は思ってます。それで、僕は愛知県から来てるんですけ
ど、愛知ってのは愛と知と言う意味ではなくて、知恵を愛すると言う意味です。
そもそもフィロソフィーって意味であって、やはり、今あるシステムのいろいろな矛
盾って言うのも歴史であって、必ず解決できる。症状は今かなり出てるけども、
必ず治る。私は思ってます。で、癌の患者さんにも抗ガン剤や手術や放射線やら
なくても、「必ず治る」とだけ言ってます。で、「治し方は知りません。自分で
治すんです。」と言う風にしか言ってません。で、必ず治るという風に思うって
言うことが一番大きい事だと思います。で、良い話が、結核が流行った時に、結
核は不治の病だったんです、当時。で、宮沢賢治もみなさん有名な方もみんな結
核で倒れましたが、その時は治療法がない、で、差別される。その、ま、エイズ
と同じですね。そう言う風な感じで、なったとたんに精神的ショックを受けて、
自己治癒力と言うことを信じませんでしたが、その時に、抗生物質である、
ストマイとかカナマイとかが出ることによって、回復可能であるって言
う希望が持てたって訳ですね。回復可能であるという希望が持てたときに、結
核は治っていったんですね。それと同じように、癌治療に関しても、このエネル
ギー問題に関しても、これまでのお話を聞いたりとか知恵を持つことによって、
そして正しい情報を得ることによって、復元可能であるって事を私は感じました
し、反対運動で終わってしまう様な会は、終わったなと、21世紀型はこのよう
な共生の時代であり、人には罪はないんだっていう事が解るような時代、ってい
うのが始まったなっと思います。

(拍手)



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