8/6「環境市民政党」

(通し)

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いのちのフォーラム『環境市民政党』
2000年8月6日午後  いのちの祭り2000 プラザ ラウンジにて
世話人;小林一朗  司会;中川祥子
ゲスト;中川一郎、西田清志、河千田健郎、きくちゆみ、ほか

(小林)
時間になりましたので始めたいと思います。どうぞみなさんお席について下
さい。フォーラムに出る、フォーラム出演者の方、どうぞ、前の方にお願いします。
みなさんもどうぞ席にお着き下さい。椅子がですね若干足りないかもしれませんので、
そこへ向こうの椅子、持ってきていただいてお掛け下さい。空いてるところに椅子持っ
てきてどうぞお掛け下さい。みなさんにもこのセッションはぜひいろいろ参加してご
意見等お伺いしたいなと。みなさんと共に動いていくというコーナーですんで、最後
のですね、今日締めのセッションですが。日本での「みどりの党」を作っていこうと、
政治を環境や命の視点でやっていくための準備の企
画があります。そのセッションですけども、朝には「核のないみどりの社会」という
セッションがありました。ここで、原子力は地球には調和しないというお話がありま
した。お昼からはテープを使って日本の文化、その、ここのですね霊性の文化と欧米
から入ってきた科学の文化、つなげていって日本から発信していこうと、日本から世
界を変えていこうという話がありました。で、この最後の締めをですね、するコーナー
がこれからです。実際にじゃあ、どうやって政治を変えていこうかと、行政を変えて
いこうか、技術を変えていこうかというお話になります。2時間少々ですけども、是
非みなさんにもご意見いただいて、具体的な話がいろいろ出るといいかな〜と思って
ます。では、よろしくお願いします。司会の中川よしこさん。よろしくお願いします。

(中川祥子)
みなさんこんにちは。中川祥子です。今日の朝に「いのちの祭り」に来まして、何と
なくこう雰囲気を感じている状態で、いきなり話をこんこんと聞いてたら 、『司会
をしてください。』という風に言われて、どうなるかな〜みたいに思ってるんですけ
ど。今日はすばらしい実績とアイデアと理想とを持った3人に話を聞いて、その後み
んなに自由に意見交換をして貰って、具体的に動いていけるようなきっかけというか
道しるべというか、そういう物を作って行けたらいいな〜という2時間にしたいと思
います。で、この2時間というの、短い時間なんでなかなか意見交換というのは、ど
こまで煮詰まるかと思うんですけども、段取りとしては最初の1時間ぐらいをこの3
人に話をして貰いまして。その後、みなさんの意見を聞いていきたいな〜と思ってま
す。

まず1番目が、中川一郎さんで、彼は地球の集まりというアメリカバークレーの市民
団体のプロジェクトの世話役をやってまして、去年、Y2Kの関係で日本中を回りまし
た。2番目が河千田さんで、彼はこの間のサミットで沖縄に行って来られまして、そ
ちらの方の報告も兼ねてお話をしていただきたいと思います。あ、ごめんなさい。河
千田さん、3番目ですね。で、2番目が西田きよしさんで、彼はグリーンパーティネッ
トワークの準備委員会でがんばっておられます。それぞれ、15分から20分くらい
弱という感じでお話していただきたいと思ってます。じゃあ、中川さんお願いします。

(中川一郎)
こんにちは。中川一郎です。えーっと。聞こえますか?ちょっとあのクー
ラーで喉がやられてるので、うまく聞こえなかったら言って下さい。さっきはあっち
の方で何となく密な感じで話してたんで、そういう流れになるかなと思ったら今のと
ころは一方的に話す感じが少しあるので、どんな風に話そうかなと考えながらここに
居ますけれども、15分という短い中で何か今ある流れの中の何か方向付けになって
いくようなものになればと思っています。

西田さんに関しては、ほんの数ヶ月前に関西の方で1つのイベントがありまして、そ
のときにお会いしました。そのとき私は「地球の集まり」というコンセプトに関して
いろいろ話したんですが、その後すぐに彼のそのグリン・パーティ的な理念や考え方
をお話しされました。それが、なんかこう、全く同じような事、というのかな?何を
したいかということをもうまるで話し合ったかのような話だったんです。

もちろん細かいこととか、どういうことってのは全然違うんで、たとえば私は臨床心
理学をずっとアメリカでやってた人間なので、そっちの人間的な生き方の方からの観
点が強いと思います。西田さんに関しては、日本の状況と共に政治的な感覚を持って
おられて、そういう意味ではずいぶん違うんだけども、同じような考え方を持ってお
られたことが、非常に面白く感じていました。

で、今回もこういう企画があるとわかってたんですけども、あまり、ほかのことで忙
しくて、何か他のことをやってるうちに「こういうことあるよ。」って、「西田さん
と一緒に話しない?」っていう具合になって、今に至っているわけですけども。それ
も非常になんかこう、シンクロニシティというか。

で、今日午前中にきくちゆみさんを中心にして話しした時に、ある人が提案したので
すが、今いろんなところでNPOががんばっていること。原発しかりダムしかりで、い
ろんなとこでこう、要らないものには「NO」って言い始めたりね。いろんな事やろう
としているわけだけども、ある意味で、やっぱり孤立した形が多く、そこでがんばっ
ているけども、なかなか周りからの援助がもらいにくい。だから、それをみんなでもっ
と援助しあえる、繋がり合えればものすごく助けになるんじゃないかという提案があっ
たわけです。それで時間も無くなって、この提案をもっと具体的に話して行こうとい
うことに成ったのですが、それって、河千田さんがこんど沖縄でされてきたことや、
西田さんや僕がもとから話したかったことにとっても似かよっている。同じようなこ
とというか。そういう意味ではシンクロニシティというか同時的にそういうことが起
こっている。

それと同時に、今大切なものが形に成る必要性が非常にみんなの中で感じられてんじゃ
ないかと思うんです。だから、私のような英語か日本語かわからないような話し方す
るような人間が、どれだけ何を伝えられるかわかんないけども、いろいろな気づきを
話してみたいと思うのです。

私の場合は、2000年問題で去年は9ヶ月か10ヶ月位、日本、そしてヨーロッ
パ・アメリカ等、いろんな所で活動した形になったんですけども、それを通して今回
のネットワークづくりとかいうことの大切さをつくづく感じました。で、今ちょっと
だけお話ししたいのは、僕が伝えられることとすれば、どういう風なキーワードとい
うか要素があれば、いのちがもう一度取り戻せるのか?あるいは、いのちを大切にし
た生き方が出来るか?ということです。ここでは「いのちある21世紀への提案」と
いう副題になっているんですけども、いのち有る未来に繋げていくには何が必要か、
ということについて感じるものを話してみたいと思うのです。

で、そういうことがホントのこれからの社会というか政治づくりに繋がっていくんじゃ
ないかと思うんですけども、キーワードの一つとしては、「自立」ということが1つ
大切な事だと思うんですね。で、「自立」というのは一番簡単に言えば「一人一人の
力や能力ををもういっぺん確認して、それを最大限に生かす」というか。去年も思っ
たんですけども、非常に自分の力を本当に思いだして使い始めたらものすごい力が出
るんだけども、やっぱり、誰かがやるだろうとか自分は出来ないという、こう、自信
のなさのなかで、自分が生きていないというか、だから本当に自分の足で立ってる場
合が少ない。日本の場合はそういう風にすることさえ良くないっていうようなかんじ
で育てられてきている面がずいぶんあると思うんですが、もう一度一人一人が自分の
才能や素晴らしさを確認して、自分の足でしっかり立つことが大切だと思うのです。

例えば、こういう所(いのちの祭り)にものすごいたくさんの人が集まっている訳だ
けども、その人その人が本当に自分の足で立つと言うことを始めたときに、ものすご
いことが出来るということだと思うのです。このフォーラムに集まっている様な方た
ちはほとんどそういう事されてる人だから、ちょっと蛇足な感じもするかもしれませ
んけど、「自分がホントに大切なことをやるんだ」と言う思い。今、日本が本当に大
変だとか、環境がぶっつぶれてきてて、もう後20年。もしかしたら持たないかもし
れないというアセスメントが出てきてて、それを本当に自分が大切だと思ったときに
「それをやるんだ」という自分の中の決心と自分で立つ方向性があったときに、その
人の内からものすごい力が出てくるというのはあって。

最近、ガンジーの宗教感に関しての本を読んでるんですけど、一人だけでも、本当に
そういう、本当にやろうという決心と勇気があったら、その人がすべてを国さえも動
かしていくと言っています。ま、彼はそれをした人の一人ですけども。そういうこと
が出来るという事は、別にガンジーが特別だからではなくて、彼も言うように「私が
そんなことが出来る特別な人じゃなくてそれはみんななんだ」と言うことを一生懸命
インド人の人たち、それから世界の人たちに言ってきた人なんですけども。そういう
感覚がやっぱり、僕らが今、取り戻さないといけないと思う。

もうひとつガンジーが強調したことは、本当に道徳的というか、良いことをしていく
には勇気がいるということでした。それは、インドのそういう時期というか、今でも
そうですけれども、非常に暴力があったり、こう、正しいことを言おうとした時に、
本当に殺されてしまうということがしょっちゅうあるような状況だからだと思うので
すが。今やっぱり、日本の僕たちの中でも本当の、本当に今必要とされるのは勇気っ
ていうか、本当に正しいことをちゃんと言っていくということだと思うのです。

あんまり長いことこういう話してると時間が無くなるので、ちょっと飛ばして、さっ
き「自立」という意味で「私がやる」ってこと言いましたけど、もうひとつ大切なこ
とは「共生」というキーワードだと思います。このあたりがネットワークの関係に繋
がっていくと思うんですが、一緒に生きるということです。

2000年問題とか考えたときも、やっぱり一人一人が、自分だけを守るとか、やっ
てもぜんぜん意味がないという、だから、みんなで自分の力を認識しながら手伝い合
う。あるいは、相手の人のすばらしさを認識しながら一緒にやっていくという有り方
です。だから、一人一人が力を持ったところで、それも限られてるというか、今の世
界状況では特に。だから、例えばこの 、何十人おられるなかで一人一人の力の認識
と共に、横の繋がりが出来たときには本当の力が出てくる。だから、自立と共生とい
う2つの車輪みたいな形で両方がないといけないわけで、自分だけじゃないといけな
いとなると、自我みたいな感じで何も本当のことは出来ない面があるんだけども、
「一緒にやろうや」という、そういう働きかけが加わると素晴らしいものに成ってい
く。

僕が思うのには、日本の人たちひとりひとりすごい力と能力があるんだけれども、こ
う、なんか一緒にやるっていうことが非常に弱い所があるんじゃないかと思うのです。
自分のテリトリーというか、自分の事やり始めるとその仲間達を大切にしたりとか、
自分たちの所をうまくやったり大きくすることは一生懸命なんだけども、その周りへ
の働きかけとかが、なんか苦手なとこが多いように感じるのです。

あいつがやってるから俺やらないとか、あいつがやってるからもうおれ全然そういう
のやりたくないとか、自分の方がいいとか偉いとか思いたくなる面がなんか、なんか
どっかにあるような気がするんですけども。それを今やっぱり取り払うとこまで行か
ないでも、なんか横に置いて一つの大きな目的に繋がっていくことが大切だと思うの
です。
 
だから後で、河千田さんが沖縄でのサミットのすばらしい話を少ししていただけるみ
たいなんですけども、それは自分たちの利害とか、自分たちの興味とかやってること
だけの枠を越えて繋がり合ったときに、本当の働きが出るというか、そこが今出来る
かどうかだと思うのです。実際、例えば20年とか30年しか本当に僕たち人類やほ
とんどの動物が、生存出来ないかもしれないような状況まで来てるとしたら、今から
なんかすごい事を新しくやることは本当に時間も労力も何もかも足りないと思うんで
すね。だから、もうすでにある力。有るリソースを働かせれば十分にそういうことを
転換していける。だから、なんか新しいことをどんどん作らなきゃいけないんじゃな
くて、新しい繋がり方とか在り方が課題で、本当の協力や協働の仕方を始めるという
ことだと思うのです。

そこでやっぱり、後でも出てくると思うんですけど、キーワードとしてはやはり、今
回の大きなテーマでもある「いのちを大切にする」とかあるいは「蘇生循環型の社会
を自分たちで本当にとり戻そう」といった、そこの、一番根っこの所のキーワードに
繋がればみんながやっぱりそれを願っている。例えばNPOもいっぱいありますけども、
いろんな方向性とか考え方があってもそこを願ってる訳だからそういったところに目
を開いて繋がっていければ、今あるリソースで十分にこの地球を守って行くことが出
来る。僕たちの社会を守っていく、良くしていく力は充分にある。

だから、今回、こうやってこんなにたくさんの人が集まって、エネルギーが有る、知
恵が有るからそれを本当に生かしたらものすごいことが起こる。ただ、それがまだ 、
わかってるんだけど、例えば僕がこんな事言ってみんなが知ってることだと思うんで
すよ。わかってんだけど出来て来なかったし、どうしたら出来るだろうということで、
だからそれを今工夫する。それがなんか本当に今求められてる所じゃないかと。その
辺が皆さんの知恵の働かしがいの有るところだと思うんです。

もう一つ大切なことだと思うんで言いたいんですが、「知識」っていうものの大切さ
です。何が起こっているとか、何をする必要が有るとかに関しての情報が十分に流れ
出ないってことが、ものすごい大きな社会の欠点というか、それによって権力がうま
く保てるとか、いろんな面があると思うんですが、ま、それは別としても、とにかく
正しい情報が十分に伝わっていないことが非常に多い。

例えば、ちょっとさっきリストしただけでも、私たちの社会の中に悪いことがどんど
んどんどん増えて行っている。一番身近なとこでは、たばこだとか携帯だとか。例え
ば、携帯一つにしても、電磁波がすごく強くてヨーロッパでは子供達への脳の心配が
あるからなるべく使わないようにとまで言い始めている。政府のレベルとかでもね。
でも、日本はと言えば、2003年ぐらいにやっと調査の結果が出る位のペースで今
から調べますと。で、それの電磁波だとか電波に関する問題ってのは、ちょっと情報
を集めれば世界規模で簡単にインターネットでも集められますけども、そんな事は公
に知らされていない。2003年ころににやっと何かが知らされるらしい。

他の例で言えば、ディーゼルの問題が新聞に載っていましたけど、やっと、やっと癌
なんですかね。やっと癌になる可能性があるということを公表したわけだけども、今
でさえもそれに対して大した事がされていない。同じようなことが携帯一つにしても
言える。だから2003年になってから、やっぱりちょっと危ないよなんて、政府な
りなんなりが言い始めても、もうその時点で多くの人が、特に若い人が脳腫瘍などに
なってる可能性なんかずいぶん高い。

ついでにもうひとつ例をあげれば、紫外線の問題だけども、紫外線がものすごい量で
降ってきてて、皮膚癌がいっぱい増えているわけですけども、そんなこと、新聞でも
ほとんど見ない、どこにも見ないし聞かないし、ただそういう情報をちゃんと言えば
やっぱり赤ちゃんをそういうとこに長いこと置かないとかを、していけるわけですけ
ども、もう、まったくそう言う簡単で大切な情報がほんとに流れてない。

だから、リストし始めたら30分や1時間かかるので止めますけども、そういう意味
で私たちがじぶんたちでしっかりした情報を獲得していってそれを裏でやっぱりシェ
アする事をしないともう、これ以上任せておけないというような状態。だから、私達
市民が本当にそれをしなくては成らない。

今度IT革命だとか、インターネットで情報量が膨大になる事によっての問題も多く、
諸刃の刃だと思うんです。けれども、インターネットやイーメールとかも含めて、市
民が必要な情報を提供しあえるツールが出来てるだけに、そういう物をどんどんやっ
ていく必要があるんじゃないかとも思います。そういうものも使いながら、広いネッ
トワークが出来るとしたら、いろんな分野で正しい情報がいくらでもみんなの所に得
られる様な形を持っていったりすることは非常に大きな力に成っていく。

だから、知識は力というのか、真実を知ることによって自由になるとかいうようなこ
とわざみたいなのもありますけども、だから知識でそれから、それを総合したところ
が知恵なので、僕たちの中の知識とそれから知恵という物をもっともっと共有してい
く。そうするとそれによって社会が変わっていくと確信するのですが、それをなんか
すごく大切に感じるのです。

最後に、もういっぺんネットワークのあたりだけに戻りたいんですけど、結局、同じ
事なんだけど、その分野の利害だとか枠とか越えたところで繋がっていくという事の
大切さ、それから、そこからくるその情報だとか知恵のシェアーリングというか、そ
れによる力、そして巧く繋がってみんなでやる。

みんなでやるというと幼稚園みたいに聞こえるかもしれんけど、本当はそこが元だと
思うんですけど。「みんなでやろうや」って、そう言うときにホントの楽しい中にす
ごいことが出来るということだと思うんですけども、みんなでやるから自分は横の方
に居たらいいというんじゃなくて、その中の自分の大切なすばらしい役割というのを
踏まえてそれを生ききるというか、そういう生き方をしていけるかなって。

で、そのネットワークといっても、例えば今回、河千田さんがされてきたのはどっち
かって言うと、世界規模のNPOの繋がりを大切にしようということだったみたいで
すけども。日本の中でのもちろんNPOだとかいろいろな草の根のグループとか個人
も含めての繋がりをいろんな形で作っていく。で、それと同時にやっぱり世界との繋
がりを持たないと、日本の中だけで島の中だけで一生懸命やってもやっぱり変わらな
い 。日本というのは、残念ながらまだまだ、アメリカとか西洋の脅威を感じてしま
う方なんで、その辺を上手に生かしていく一面と、もう、すでに一生懸命草の根の働
きをしている海外の仲間達と繋がることによって僕たちの力になっていく。そして、
力になっていってあげられるというような構造だと思うんですね。

それに繋げてネットワークの中でもう一つ大切な事と思うのは、今、政府が作ってる
シンクタンクみたいなのがありますよね。もちろん市民の事を考えていくというよう
な前提で集まって、なんやかんや言ってますけども、やはり民間の意見や立場を充分
に考慮しているとは受け取りにくい。僕はやっぱり、政治や企業も含めてそう言う利
害とか体制とは別の所で、市民が市民のために考えるシンクタンクという物をちゃん
と考えていく必要が有ると思う。だから、そういう知識とかが十分にある人達が要に
なっていくのが良いと思うんですけど、そういう人たちを中心に正しい情報とか理解、
それからみんなの事を考えながらまたその、いろんな事を深めていくというような物
を作って行くべきだと。だから、ホントの意味での市民のシンクタンクという物を考
えていく。だから、そういう物を全部含めた所でのネットワークというのを考えてい
くということだと思うのです。

で、ひとつだけ言い忘れたんですが、非対立とか、ま、ガンジー的に言うと非暴力で
すけども、このことも非常に大切で、この間2000年問題では僕は実際の体験とし
て本当に出来るんだという感じを持ったんです。よくあるのは反対運動的に良いやつ
悪いやつっていう感覚でずっと来たっていう面が多いと思うんですが、それで作って
も結局はそういうまたぶっつぶさなきゃいけない社会にしかならない。けれども、そ
れを合気道じゃないけどもその同じ方向に持っていくというか、だから2000年問
題がらみの原発なんかは例として、安全といのちを守ろうという所で、反対派も推進
派もなんか一生懸命やろうというという辺りに接点が見えた。

だから、悪とかいろんな問題点とかあってもそれをただ問題を押し返したり引きずり
回すというのじゃなくて、その力をうまく生かしていくという方向であればさっきの
リソースじゃないけども、それさえも生かしていけるという在り方がある。だから、
対抗するんじゃなくて非対立で、一緒にやっぱりその1つの命なり、生きるという事
をみんなでやっていくという方向に連れ込んでいけば、すばらしいことが出来んじゃ
ないかと思います。

司会者:中川祥子
はい。ありがとうございます。なかなか15分ちょっとでまとめるのは難しいんです
けど、随分がんばってもらいました。「いのち」、人との繋がりというものを大切に
していくときに、その人の心の在り方。ま、在り方ですね。そういうものがとっても
大切で、なかなかこう、やる「事」とか「物」とかいう事に捕らわれがちで、自分が
どういう在り方をしているかっていうのが忘れがちですけれども、そういうところを
しっかりと踏まえて行く必要があるんじゃないかっていうリマインダーだったと思い
ます。じゃあ、次は西田さんお願いします。


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(西田)
えっと、15分と言うことなんであの、ちょっと用意してたのが少し長かったの
で、短くなるんで、多少前後が重なったりするかもしれませんが、その辺をよろ
しくお願いいたします。
今あの、中川さんが仰ったガンジーのお話がありました。その中にいろんなガン
ジーが教えてくれたことがあります。それを今、スリランカの“アリさん”(A.
T.アリヤラトネ博士)という方がやってらっしゃいます「サルボダヤ運動」で
す。
これ有名な事なんですけど、アリさんは高校の先生でした。で、社会の先生だっ
たんですが、生徒達を連れてですね、スリランカの一番貧困の田舎に連れて行っ
たわけですね。で、そうしましたら、何が起こったかというと、子供達が唖然と
してたんですけども、しばらくすると、あっという間に自分の仕事を見つけだし
たんですよ。ていうのは多分何かって言うと僕らは豊かすぎるんです。だから、
見つける物が見つけられない。例えば、神戸震災の時にボランティアに行った人
たちは、自分の仕事を見つけたんです。ま、サルボダヤではどう言う事が起こっ
たかというと、女の子達が掃除をするとか、男の子達は井戸を掘るとか。そう言
うことを自分たちで見つけ、自分たちでやり始めました。で。サルボダヤってい
うのは「目覚め」っていう意味なんですね、自覚ですね。要するに自立するって
事なんです。
それはガンジーからの流れなんですが、それが一つの村で始めまして、今では、
なんと8,600の村々で実際にそう言うことが起こってます。
日本でもそれを受け継いで行こうという動きももちろんあります。例えば、スウ
ェーデンの「ナチュラル・ステップ」なんかも日本に取り入れようとしてますが、
なかなか日本サイズっていうか、日本の形になりにくい点があってそれがなかな
か受け入れられないっていうのもあります。
実は僕がやろうとしている「グリーン・パーティー・ネットワーク」っていのは
どう言うものかって言うと、実はドイツの「緑の党」を真似をするんではなくて
、今、現代人を見たときですね、彼らは個々との繋がりを大切にしていて、これ
からの政党っていうのは、そういう個々のつながりの中から生まれてくるんじゃ
ないかなって思っています。
実は、私はマスコミに居まして、マスコミではどう言う事が起こってるかと言う
と。例えば、「嘘は言わないけど真実は言わない」って言う。本当のところ見せ
てくれないと言うところがあります。
で、それで判んなくなる事がすごくあるんですね。例えば、ちょっと残酷な例な
んですけど。少年Aが殺害したじゅん君という少年。で、この坊やは非常に可哀
想なんですけど実は、報道はされなかったんですけど、知的障害だったんです。
それはどう言う事かと言うと、少年Aから見るとその子は殺しても良い。要する
に彼から見るとゴミみたいなもんだったんですね。だから、罪悪感がない。それ
はどう言う事かというと、日本のマスコミでは要するにプライバシーに関するか
らと言うことで新聞に出さない。もちろんプライバシーは守らなければいけませ
ん。でもアメリカなんかでは出します。そのことが大きな問題だから、出し方の
質を考え、そのことを徹底して社会の問題として取り上げて、そのことをどう解
決したら良いかって事を見つめていこうとするんです。でも、日本では見つめる
ことがない。そこに大きな問題があると思う。例えば戦争の問題でもしゃべれな
い。例えば国歌、日の丸の問題もしゃべれない。何か喋れないことがたくさんあ
りすぎる。
こういう事でアイデンティティーを自分たちが、見失うような形にさせられてる。
そこで、僕なんかはマスコミでやってる事とは違う方法で、足元を見ようと主婦
の方たちと集まりまして、“ミニコミ”をやってます。ま、地元の小さな集まり
です。
逆に僕がマスコミで学んだ事は、現場主義って事がありました。で、現場主義は
何が良いかというと、「百聞は一見に如かず」で、やっぱり行けば全部判っ
てくるんです。例えば、簡単に言うと日の出村のゴミのとこに一緒に行ったりで
すね、そうするとお母さんである彼女らは「子供達に見せなきゃいけない」って
言うんですね。そこはネットが張られてて見れないようになってるんですが、子
供達がそれを見れば「自分たちのゴミなんだ」「自分たちが汚してるんだ」って
いう事がわかってくれば「子供たちは変わってくる」って言うんです。だけど、
それを全部隠す。それが日本です。
そして僕たちが自分たちが住んでいる足元を見ようとすると、例えば家に居て、
何が見えてくるかというと、電気・ガス・水道、それから政治と言うものが見え
てくるんです。電気と水道とが見えてきます。その中で、水って言うのは遡れば
やっぱり森が汚れてたり、痛んでたり、それからやっぱり三面貼りのコンクリー
ト河川になっていたり、それらが非常に問題があることが見えてくる。そしても
う一つの問題電気。今は原子力が30%ぐらいを供給してますけど、そこでどう
いう事が起こっているかって言うと、原子力発電所では毎日労働者が被曝してる
んですね。要するに労働者が被曝しながら、私たちに電気を供給してくれてい
ます。で、そう言うことを知らないで僕ら勝手に電気を使ってる。湯水のごとく
スイッチ入れれば電気は流れてくる便利なそういう生活をしてます。それから
その原発の立地地区、要するに原発城下町っていう地域の方達は非常につらい思
いで生活している。電気の事、原発の事一切しゃべらない。その喋れない所で無
口になって自分を殺して生きている。
で、その方達が、東海村で臨界事件が起こった時、喋べり始めたんです。その日
9月30日、天気が崩れ途中から雨が降り始めたんです。で、中性子がこう降り
注ぐ中、雨が中性子に混じって子供に降り注いでいた。それを見た時、お母さん
は自分で愕然としたんです。何か、簡単に言うと東海村という原子力施設に囲ま
れ「何も知らなかった」「何も知ろうとしなかった」自分を責めたんです。誰が
守ってくれるか。行政が守ってくれると思ってたんです。ところが誰も守ってく
れなかった。それで、自宅退避という事になったんです。実際には逃げることが
本当なのに・・・誰もそのことを伝えません。我々マスコミも伝えません。それ
ほど行政もマスコミも信じられるところが少ないんだって言う事。そして、それ
から原発城下町では考えられない「ナージャの村」っていうチェルノブイリの
映画の上映会をやったんです。チェルノブイリから170キロぐらい離れた所の
汚染地区で、入っちゃいけないとこに家族が戻り住んでまして、ナージャって言
う少女が居るんですけど、そこで住んでるんですね。で、東海村のそのお母さん
達はとんでもない事に勇気を出してやったんです。僕も行って来ました。で、そ
のお母さん方は一生懸命そっから勉強をし始めました。それから彼女らは100
冊以上の原発の本をみんなで回覧して読み始めました。そして、もっともっと大
切なことは、行政側が主催するシンポジウムにも行き、それから、反原発と言わ
れてる人たちのシンポジウムに行きまして、「どちらが本当の事を言っているか」
聞いたんですね。そこで判ったことは、行政側は住民サイドの顔をしながら、本
当の事を伝えてくれないんだと言うことがハッキリと判ったんです。彼女はそこ
で言いました「他人任せにしてはいけない!」と。誰も守ってくれません。
で、こういうことを見て考えるときに、自分たちの足元を本当に根本から見なき
ゃいけないんじゃないかと思えてくるんですね。で、環境と生命の政党「緑の党」
、ま、ドイツのがありますが、ヨーロッパでもいろいろとありますけども、そう
いう既存の形ではないんじゃないかなと僕は思っています。それはなぜかって言
うと、日本には日本風の「緑の党」がいいんじゃないか、ヨーロッパのは経済優
先だったりしてます。そうじゃなくて、日本のこころ、大自然から学び、自然と
共に生きていく東洋の知恵、そんな日本なりの「緑の党」に出来る事は何か、一
生懸命自分の足元のことを考えてみました。生きている原点ってなんなのか?そ
ん時に見えてきたのが『水』です。地球も水です。70%が水です。人間の体も
70%近くが水で出来ています。水がなければ生きて行かれません。その、水か
ら物事考えられないのか、それから見えてきたのが「水本位制」です。言葉は良
いかどうか判らないけど、水から命を考え、環境を考え、そっから物事を考えて
いくことが出来るんじゃないかと思ったからです。そして水は循環です。それは
雨が山に降り、そして川になり海になって、海からまた空に上がって、そしてま
た雲になり森に注いで行くんです。この、循環って言うことを循環思想としてっ
ていうか、循環思考としてですね。考え方として身につけていけないだろうか?
そう思いまして身の回りを見ていくと、電車の中で隣りで携帯電話で話してる
人の話を聞きます。二人で話してる人の話は全然気になんないんですが、携帯電
話の人の話は気になるんです。なぜでしょう。循環がとぎれてるからなんです。
これは簡単なことなんだけど、ちょっとでも知ってれば人間は安心するんです、
その循環がとぎれてることがたくさんあります。さっきの少年Aの話もそうです
。循環がとぎれてる、情報がとぎれてる、情報循環がない。それから17歳の事
件もそうです。人々が一人ずつ繋がってません、本当は多分今日、「いのちの祭
り」でいろんな方のお話を聞いてるとも思いますけども、お母さん・お父さん・
おじいさん・おばあさん、私たちは祖先の長い長い血の流れをくんで生きていま
す。そういう歴史の時間の中で活かされている。歴史循環の中で僕らは生きて居
るんです。それは子供達に伝えて行かなきゃいけない縦の時間軸の循環です。そ
れと同時に、もう一つの循環は、横の循環があります。友達と繋がるという循環
がないんです。そうするとどう言う事になる、孤立する。孤立するとちっちゃな
事が大きくなって、人を殺めてしまいます。そこでも循環がとぎれています。人
間は挨拶をして、そしてありがとうと言って、そして良いことをすれば、良い事
が還ってき、悪い事をすれば、そのことから自分にいやな事がまた還ってくる。
これはコミュニケーションと言う循環があるからなんです。循環がとぎれたとき
すべてが壊れてます。政治も循環が壊れてます。その循環を取り戻すことで、循
環思考と言う事が普段から出来るようにならないだろうか?と僕は思ってます。
そのことを子供達に教えていきたい。循環教育をしたい。10年かかれば出来ま
す。
スウェーデンは何にお金をかけたでしょうか?ダムとか公共施設?いいえ、子供
達にお金をかけたんです。見えない物にお金をかけたんです。日本の政治は、税
金は何に使ってるか?ダムとか公共施設とか自然を壊し、いろんな物を作ります。
だけど時間を掛けて、人間の心を育てていく事にお金を掛けるのが下手なんです。
なによりも大切なことは見えない物を見る力。人間は想像力という物をいただき
ました。他の動物には無い力です。空から雨が降って、そしてずーっと海に流れ
ていきます。流れてきた後のことはみんな考えません。けど、海に行った後、水
は螺旋型で空に昇っていくんですね。そう言う想像力を自分たちが取り戻さなけ
ればいけない。それは何が無くしたかというと、科学が無くしたんです。
科学が何を無くしたかっというと、産業革命以降起こったことはどう言う事か。
人間は「神」を信じるように科学を信じました。科学は何を見せてくれたか?
「見える物を見せてくれたんです」見える物、確かな物を見せてくれたんです。
その時、見えない物を人間は信じる事を失くしたんです。想像力を見失ったんで
す。そっからいろんな問題が起こったんです。
有名な話ですけど。インディアンの話にこういう話があります。車が出来はじめ
た頃のお話、白人が車を見せ自慢げにインディアンを車に乗せ走り出しました。
車に乗せられたインディアンが必死になって言います「止まってくれ、止まって
くれ、止まってくれ」って、「なんだお前、まだ車が目的地に着いてないんだぞ」
「いや、止まって欲しい。ちょっと苦しくてしょうがないんだ。降ろしてくれ。」
白人はしぶしぶと車を停め、インディアンは大地に降り立って深呼吸をし、そこ
に座りました。「何やってんだ、もう行かないと間に合わないぞ」インディアン
は答えて言いました「俺の身体はここに来てるけど、魂が付いてきてないんだ」
と、人間は「身体」と「魂」、それが一体でなきゃ一緒に生きていけません。
現代は忙しく、なんでも早く出来る事が偉い事なんです。でも、心と身体が一緒
であることが無くなってしまったんです。科学は何を作ったでしょうか?
身体に楽な物だけ作ったんです。そして心はどこかに置き忘れてしまったのが
現代です。だからこそ、真面目に生きて、バランスを崩した人達が自殺していっ
たり、人殺しをしてしまったり、いろんな事が起こってしまう。繋がることが
出来ないんです、自分自身に。自分自身で繋がんないとどう言う事が起こるか。
心と身体がバランスを崩してしまいます。もしかしたら、人間の生きていく速
度以上の事を今の世の中がやっているのかもしれない・・・
そう言うことがやたら起こってます。そしてもっと大きく言えば、人間が
便利だと思って作ってきた物。例えばいろんな物がありますけど、それから川で
もそうです。例えば3面貼りで、コンクリートで作った川が流れてます。これは
早く流れます。でも、そこで何が起こったでしょうか?
そして、僕らの教育は、例えば、幼稚園から小中高、大学へどんどんどんエリー
トコースは進みます。エリートのとこ走った者だけが「勝ち組」と言われます。
つまずいた者は負けるんです。川は普通どう流れますか?蛇行するんです。蛇行
してその中から栄養をいただいてるんです。栄養をいただくと海に還った時に植
物プランクトンだとかいろんな栄養物を供給してくれるんです。そして、魚たち
がそっから食事をし、成長していくんです。それじゃあ、逆に、人間がそんなス
ピードでいったエリート達はどうなるんでしょうか。人間という栄養を失くして
しまったんです。人間味と言う味を失くしてしまったんです。ですから人々の事
を感じられる心を失くしてしまったんです。そんな世の中になってはいけないん
じゃないかと思ってます。
そして、僕はやはりみんなの力で、一粒一粒、それは「水本位制」という水の流
れを思考する中で言うと、人間一人一人が水滴のようにそれぞれが繋がれば、
やっぱり大きな川になっていくんじゃないか、その一粒一粒が自分たちであると
いう自覚を持って欲しいなと思います。
江戸時代に「蓮」(レン)と言う繋がりがありました。「講」(コウ)とか、そ
れから「座」(ザ)とかいろんな物がありましたんですが、その中の一つに「蓮」
と言うのがあるんです。「蓮」は何か「連歌」だったんですね。歌ですね。歌を
介してつながったみたいなやつなんです。そう言う遊びが出てきました。で、そ
の連歌が出来たときどう言う事が起こってきたかというと、その連歌を作るだけ
じゃ面白く無いよって言うんで、今度お花見もしようよ、お花見をした時にその
連歌を作ろうよ。それから月見をしようよ。じゃ、今度は紅葉がりに行こうよ。
という風になった時、連歌をやり、そうして花見をしていく中で、みんな話し合
いが楽しくなったんですね。一人一人が繋がって、で、話し合いが楽しくなった
時に、話をすることがうまくなる人がいて、うまくなったことによって何が産ま
れたかっていうと、「落語」と言う文化がそこから生まれたんです。そして、何
が起こったかというと、落語やってるだけでも面白くない。その集まった人たち
が世の中の人のために役に立とうよ。と言う事で、NPO的なものが始まったん
ですね。江戸時代にNPOが始まったんです。そう言う風に連なっていく「連」
そして、そこには楽しみという物があると思うんです。
で、僕は「緑の党」をやっていく時に、多分、苦しくやるんじゃなくて、楽しく
やっていく事なんじゃないかなと思ってます。楽しくやってそれぞれが、自分の
思いの一粒一粒を、自分らしい花として咲かせていく。楽しいから持続する。そ
うやって、一粒一粒が花を咲かせると一人一人の個性が吹き出してくる。今まで
の教育で勉強出来る事が一番良くて、つまずきの無い人生を歩んだ人が勝ちって
いうような人には残念ながら個性という花が咲かない。個性は一生かかってつま
ずきながら育っていく。つまずくと、今まで自分では気がつかなかった行動や考
え方が吹き出し、それを自分自身が新発見し、育て、そのつまずきの中から自分
という見えない個性が人間味を持って咲き出してくる。自分の人生の中でつまず
きつまずき、自分という個性の花を見つけ、開かせていく。
さっきの話じゃないんですけど、サルボダヤに行った子供達が、自分の役目を見
つけられたんです。自分の役目を見つけるとどう言う事が起こってくるかって言
うと、自信が持てるんです。自信を持てるとどう言う事が起こってくるか、他人
を認める勇気が初めて出来るようになるんです。その為には自分自身を見つけだ
さなきゃいけない。その為には弱い者を手伝っていろんな事をしてあげるたり、
つまずいている時、手をさしのべてくれた人の言葉に感謝したり、痛みを知り、
その痛みに寄り添う事が人間という神が創ってくれた生物の個性なんじゃないか
なって思うんです。それは痛みという見えないものを感じる力、人の痛みを感じ
られる創造力。そんな見えない事を見つめていくと、自分の役割が見えてくるん
です。自分が役に立たない人間ではなく、とても役に立つ人間だと言う事が見え
てくるんです。そしてそれを発見出来れば、いろんなやり方があります。力仕事
をする人、それから食事を作る人、いろんな形があります。肩をたたいてあげる
人、どんなことでも良いと思います。そのちいちゃい中から自分が発見できるん
です。
そう言う中で自分自身を発見して、自分自身に自信を持ち、そして他人を認め、
そして多様化の中で一人一人が繋がって生きていきたい。で、僕の思っている
「緑の党」というのは一人一人が繋がり「蓮」のように楽しく集い、環境の事、
生命の事を大切にする「グリーン・パーティー・ネットワーク」。ゆるやかなつ
ながり、個同士のつながり、そして足元を見つめた地方から発信する事だという
風に思ってます。
どうもありがとうございました。

どうもありがとうございました。(拍手)
15分の持ち時間で切り口は違うんですけども、非常にその重なってるメッセー
ジをいただいてるなって言う感じで、刺激されます。では、次に河千田さん。よ
ろしくお願いします。

-------------------質疑応答部分より随時アップします。----------------

Q;はい。日本版のみどりの党みたいなことをやられてると言ってたんですが、具体
的に若者がどのように関わっていけば何か活動をもっと活性化できますか?

A;まだ、党があると言うことでもないんで、みんな参加していただく中から見つけ
てく事だと思ってます。で、それはどう言う事かって言うと自分の周りからそう
いうことを考え出していって欲しいんです。
何故かって言うと、実はAIって言う人工知能があるんですが、人工知能って何
かっていうと、テーマを与えて、光だとか、例えば空間だとかって、必要な事だ
けをインプットしていく。するとsonyのアイボもそうですけど、自己学習し
ていくんです。で、AIの自己学習する能力を活かそうと、建築でやった人がい
ます。いくつかの指示をし、自分の理想の建物を考えろとAIにやらしたんです
。そしたらなんと、柱が無かった。貝のような形の家が出来たんです。ビックリ
しますよね。
AIという人工知能で、長い時間をかけて、自然が創りだした生物の変化を追体
験出来る。しかも、指示する要素を替えると、考えもしない結果を生み出す事が
あり得る。人間の中にある頭脳ももちろん同じ、それよりも素晴らしい働きをす
る事が実際には分かっている。要するに、自分でこうしたいと思う、必死に思っ
て考えていくと、今までの考え方を超えた発想が生まれてくる事があるんです。
ですから今、人間はすごい所で試されているような気もします。僕たち人間が生
きていくのに大切な事は何かって、今までのやり方で本当にいいのかって?大自
然から問いつめられているような気がします。
だから、自分の足元をまず見て欲しいんです。自分の足元を見ていくと、何が見
えてくるか、自分が疑問に思ってることから発して欲しいんです。
そのことから繋がりが始まると思うんですね。人間は動けるから解らなくなって
しまいますが、もし自分が樹木だったとしたら、動けないから、問題がすぐに見
えてきます。何が問題なのか?水なのか、土が汚染されたのか、空気の問題なの
か、日照が足らないのか?すべてがつながっているから、問題が見えてくるんで
す。水が悪いのは上流で工場が垂れ流しをやっているから、とか、住民のゴミ廃
棄の汚水で根がやられてしまったとか。すべて循環で出来ています。だから、循
環の詰まった所に問題が起きてきます。
僕たちの生活は政治に守られています。で、今の政治は良くないとしたら、一番
大切な事は、自分達が良くないと思ってる政治家がいるって言う事は、自分たち
の鏡なんだと思わなけりゃいけない事なんです。自分達が人任せにするから、あ
あいう政治家が居るんです。それを政治家のせいにしている自分達が居るって言
う事は、人に押しつけてるんです。自分が責任を取ってない自分が居るんだって
いうことをハッキリ身に染みさせないと変わってこないと思います。

司会;はい。他にありませんか?

Q;じゃあ、もう一度西田さんにお話聞きたいんですけど、それで具体的に、将来的
にはそういうみどりの党を発足させようという風に考えられていらっしゃる訳で
すよね?それとその、前段階においてみんなどのようなネットワークで繋がって
て、行けばいいのかって言う事を先ほど、NGOの事もありましたけども、いろ
んな団体がどのようなネットワークで繋がってけば、1つのおっきな力として、
その政党を後押しできるかって言うことをもうちょっと詳しく教えていただきた
いなと思います。

A;まだまだ、ホントに、要するに「水本位制」って言うのに気が付いたのが本当に
やっとだったんです。それはやっぱり今までの価値観では無いだろうな。それか
ら、中川さんが仰ってるんだけど、多分これからはライフスタイルだろうって実
は思ってるんです。実は政党と言うのはライフスタイルなんじゃないかなと、例
えばお金を使え使えって自民党は言っている。物を消費するライフスタイルを推
進している。そのライフスタイルを変える事が実は政治だと思っています。これ
からの政党はライフスタイルを変える価値観を持ってるんじゃ無いかなって実は
すごく思ってます。
で、僕たちは今何やってるかって言うと、その、原子力の近くにいる人たちと実
は繋がっている方たちが実は少ないんですね。東海村近くの方達とも繋がりまし
て、それから川越の方たちとか、それから有名な金沢の水野スウさんとも繋がり
始めました。で、水野さんはどういうこと始めたか、結婚なすったんです。
結婚して働いてたんですけども、赤ちゃんが生まれた時に女性はやっぱり産後
があって、子供を育てなきゃいけない時に、自分が社会と途絶えると、これはす
ごく恐ろしいことだと思ったんです彼女自身が。で、とにかく社会と繋がってい
たいって言うんで、1日、1週間に1回、自分の家をオープンハウスにしたんで
す。「紅茶の時間」ってのを作ったんですけど、そしたら、とにかくダベリに来
る人たちが増えた訳です。そっから実は、自分達の生活のこと政治のこと、原子
力のこと、やっと喋れる場が出来たんです。一般の主婦やお母さん方は多分あん
まりこういう事、喋ってないんじゃないかと思うんです。そのことが大切だと思
います。
それから地方から目覚めていって欲しい。それにはまず、自分達が目覚めなきゃ
いけない。自立って中川さんが仰ってましたけど、本当にそう言うことです。
それから、実はこれは河千田さんが良く知ってらっしゃる事だけど、補助金を貰
うと自分達が骨抜きになります。農業もそうです。人間は実は自己治癒力って
物を持ってるはずです。自己治癒力があるにも関わらず補助金を貰うと、それに
甘えるんです。親父が、親父が金持ちだと絶対甘えるんです。そうじゃなくて自
分の力で生きる力があるんだって言うことをもう一度目覚めなきゃいけない。
それで、サルボダヤのことに関して言うと、サルボダヤではどう言う事をやって
るかって言うと、要するに子供達、小学校から中学校、高校、大学、女性、男性
それからお年寄りまでのグループが「ラウンドテーブル」、円形のテーブルで、
それぞれが思ってることをみんなが発言して、その中から自分達の大切なことを
選択していくんです。実は自分達の年齢だけじゃない、年齢差があっても繋がっ
ていく事が大切だと思うんです。
そして、自分が思ってることで言うと、連邦性だと思ってんです。ま、簡単な言
い方で言うと独立。昔、廃藩置県がありましたよね。その藩が今は無くなっちゃ
いましたけど、それまでは、実は藩が一生懸命自分の領土を守り、住民を守り、
独立していたわけですよね。鎖国だったこともあるけども、自分達の県、藩を一
生懸命がんばって作ってました。そう言うことが出来るはずなんです。それが、
補助金を、とにかく自分達が治めた税、ほとんど国に持ってかれて、そっから国
が分配する補助金行政になっちゃうことによって、今度は補助金を貰う相手に手
をこすっちゃうんです。サルボダヤの僕は大好きなのは、何か。まず、金を貰う
前に、自分が動こうってやってる事なんです。で、彼らは何か、自分達のアフタ
ーファイブに働けることをやってるんです。自分の得意なこと。大工さんなら大
工さんをやる。それぞれの役割を自分で見つけて、その役割を社会に奉仕する事
で、そっから初めて足んないものを、国からお金を貰うって形を取ってるんです。
多分、やることって言うのは、先ず自分達から動く事だと、いう風に思ってます。
で、一番、簡単に言うと自立、それは県の自立でも良いし、自分の自立でも良い
し、いろんな意味での自立だと、その為には本当に足元から見つめて、さっき言
った電気も水もそれからその先どうなってんのか、逆に言うと、汚い物になった
とき僕らは見てるかって言うと、ゴミを出して、知らん顔をしている。難しい問
題ですけど、ゴミの行く先を見ればダイオキシンが起きてる。人任せにしない、
行政任せにしなければ、ゴミを出す事を自分から少なくするようにする。自分で
止められる事が出来るはずなんです。それは想像力ですし、夢の島とか、日の出
とか、豊島とかに行けば判ることです。そういう「負」の部分に対する考えがな
ってない。それは静脈産業って言うんですが、血液で言うと、動脈と静脈があり
ます。静脈の方を僕らが、例えばこういう所、床を掃除してくれた人たちに挨拶
ができますか?「ありがとうございます。」って。言えないんですね、当たり前
だと思ってるんです、お金払ってるから。まず、すべては感謝する事かなって思
ってます。で、感謝する事ってどう言う事かって言うと、過去のことに対して
「ありがとう」を言う事なんですよ。で、物事って言うのはどう言う事かって言
うと、その時代は良い事をやっているつもりでやっていたら「負」の状態になっ
ちゃった。でも「負」の事ばかり責めるのではなく、便利な世の中を作ってくれ
た過去のことに対して「ありがとう」って言うことによって、過去と始めて繋が
れるんです。過去と繋がって過去を見習い、見直すことによって、初めて、未来
が見えるんです。そこがない限り、物事は動かないと思います。そして僕はもう
一つ言うと、みんなと一緒にやっていきたいって言う意味で「Do with Love」っ
て言う気持ちって言うのかな、そして僕らは「We are not alone」って言う気持
ち、決して一人じゃないんだ、これだけ繋げられんだと言う気持ちで、これだけ
の人が集まってる、何か一緒に出来ると思ってます。(以上が西田さん)

(拍手)

(司会)河千田さん、お願いします。

(河千田)こんにちは。(こんにちは。)

3人目ってのはいいですね。前の人たちの話受けられるから。私は3つぐらいお話をしたいと思います。一つは、科学技術と人間。人間がその文明という名の下に科学技術を発展さして人間中心主義の地球にしてしまった。自然に生かされていることを忘れて、人間の都合のいいようにこの地球をしてしまった。で、私が、18年前に考えましたのは。じゃあ、ここまで人間の文明と人間の科学技術がここまで環境をおかしくしてきたんだから、逆に良心的な科学と文化の創造でこの世界を変えていこうじゃないかということで、“善”の科学技術というのを出しました。この善の科学技術というのはどういう物かというと、ま、簡単に言ってしまいますと、無限資源を資源にして、地球環境を破壊しない、また破壊された地球環境を元に戻す。そういう科学技術でございます。今、101名の科学技術者を、抱えるって言うよりネットワークしてますが、それぞれの人はですね、どうやって気づいたかと言うと、日本で言うならば、古神道みたいな、つまり、光とか風とか水とか空気とか土の中に何か神々しい物があるよという感覚。そっから全部気づかされた、そう言うのが新しい科学技術です。明日、2時からまたここで、新エネルギー、電線もいらない高圧線もいらない原発もいらないそれからガス管もいらない、こういう、要は、もう、分散型発電が出来るよと言うのを内容をお話ししますが、この開発者4名の方々は全部そう言うヒントからここにたどり着かれたと、そう言う科学技術です。先ほどそこの中に、水道の蛇口にこういう物を入れました。これに、これは還元力のある石です。世界中の石の中で160種ぐらい調べまして、その還元力のある石を集めて、いわばセラミックガラスに水がぶつかることによっていろんな事が起きてきます。肉や魚は腐らせないようになる。味を引き出す。あるいは10月下旬から発売しますが、これに、こういう物を洗濯機と水道の蛇口に付けるだけで、実は洗濯、合成洗剤他が全くいらなくなる。で、河川も汚しません。いわばこういうのが新しい科学技術です。是非、みょうにちでもこれからでも試していただければ良いと思います。

それから、2つ目は、沖縄の話になります。私は7月の12日から24日まで沖縄に行ってました。それで、1日置いて26日から8月の3日まで28名を連れて、中国の内モンゴルでホルチン砂漠という所に砂漠植林に行ってきました。それで、8月の4日の夜中にここ大町に入ってきました。まず、ホルチン砂漠に行きますのは。なんかふるさとに帰るような感じです。要は、経済的には豊かではないんですけれども、昔の大正時代です。子供達の目は生き生きしています。砂漠化が非常に進んでるんですが、いえば、砂漠化にチャレンジしながら自分たちでその循環型社会を一生懸命に作ろうとしています。で、その勢いでここに帰ってきました。また、多くの友人達と会って、ふるさとに帰ってきたような気がしました。次に沖縄の話になりますが、沖縄で私が今回サミットで沖縄に関わりだしたのは、実は5月の19日です。沖縄大学の宇井純先生が急きょ倒れられまして、で、5月19日に要は沖縄環境ネットワークの砂川かおりさんと一緒に外務省に、今回のサミットでNGOセンターを作れと、作ってくださいと言う要望に行きました。結果的にはこれは出来ました。サミットでは初めてです。ただ、私どもが要望しましたのは、プレスセンターと同じ場所に作って下さいと言うことを要望しましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。ま、警備の都合やらいろいろありましたんで、しょうがない。ただ、NGOセンターがサミットの中にサミットの会場の割と近い所にNGOセンターがしかも国の経費で出来上がったというのは今回のサミットの一つの成果であろうと。それからもう一つは、これは非常にいろいろ苦労しました。G8の首脳が8名集まってなぜ今回沖縄でサミットをやったのか。その背景はなんだろうか。沖縄県民は全部ほとんど全部その本質に気づいていました。その本質は何かと言いますと、例えば日本の中で言いますと、0.6%の面積に、米軍基地の75%が沖縄に集まってる。私たちが、要は自由と平和と言いながら、実際はまだ沖縄に自由も平和も現実にはありません。で、それを押さえてきたのは、原発の誘致なんかと同じです。公共投資をばんばん予算を打ち込んで、要は納得させようとしてる。で、今回沖縄のしかも名護でサミットが行われた。これは何かというと、例の米軍の嘉手納基地を要は名護の方にある辺野古の方につまり、ジュゴンが唯一住んでるその辺野古の海岸の方に基地を移そうと、ですね。その基地を移すにあたってサミットの力まで使って、それを押さえつけに来た。これが本当の背景だろうと思います。今回のサミ
ットの。なぜ、日本の中で、しかも沖縄の名護でやったかという事は、要は国が、国の意向が沖縄県民の方々の意向と完全にギャップを持ちながら、それを力で押さえつけよう、しかも、1千億の新しい公共投資をそこの中に持ち込んで来てたって事。これがまず本質
だろうと思います。で、じゃあ、そこに要はG8、G7プラス、ロシア入れてG8なんですが、そのG8の方々に、じゃあ沖縄県民はあるいはわれわれNGOはじゃあ、そこの本質の所はどう捉えればいいかと言う事を訴えるのは絶好の機会がまた今回、沖縄に訪れ
たと思ってます。で、7月の12日から17日までは、沖縄大学で国際環境NGOフォーラムやりました。それから18日はTOESの大会があったりいろいろやりました。それから私どもは21日からNGOセンターに入りまして、いろいろな話し合いをしました。で、世界各国からNGOがいろいろなNGOが集まってますが、ご存知の通りNGOが100あれば100全部主張が違うわけです。G8首脳連は共同コミュニケートというのを最終日23日の午後発表しました。じゃあ、それに対してわれわれNGO側はG8の首脳が共同コミュニケを出したのに対して、NGOは一本に出来ないだろうか、バラバラ40とか50とか100のNGOがそれぞれ主張してても、要は一方は共同コミュニケで8カ国が全部集まってるわけです。そこにそのNGO側も同じ様に出来ないだろうか、という事を持ちかけました。で、まとめに入ったんですが、実はこれが非常に大変でした。まず、非常に簡単だったのは、各NGOが自分たちが主張することを例えば200字なら200字に集めてばんばん出して、それを各NGOの主張としてまず出そうと、これはすんなりすーっと行っちゃった訳です。ところが、共同宣言になると要は十人十色どころじゃなくって、要は100なり、40なりあるいは50のNGOがみんないろんな主張を持ってる訳ですが、それをまとめるのは並大抵ではない。で、考えましたのは、要は基本的なコンセプトはなんだろうか。「平和と自由と環境と健康と福祉と人権」とこれは全部共通してるじゃないか、じゃ、これを核にすれば、全部まとまるんじゃないか。で、下の方に最終的にNGO宣言っていうのはまとめてありますが、それをお読みになっていただければ判ると思いますが、その今申しました基本コンセプトに沿ってみんなが要は同意してくれるようになった訳です。で、そこの中に組み込んでありますのは、例えば一番目は、軍の基地、「これから新設はダメよ。」「他の国でやるぶんの基地は縮小しなさいよ。」それから二つ目は、海外のマスコミからも叩かれましたけれども、要は債権の放棄ですね。「旧債務国、発展途上国への債権の放棄を要はやりましょうよ。」それから三つ目は、WTO、国際貿易機関が実は「この基準の中にきれいな空気だとか新鮮な水の要素が全然入ってないが為に、環境破壊だとかあるいは文化・少数民族そういうものの弾圧になってる。ここをどうかしなさい。」こういう物を全部入れてった訳です。特に今回強調しましたのは、環境と健康は経済活動に優先すると言う条項を入れました。ですから、次回、ジェノバのG8では、各国首脳はそれをバシッと受けとめなきゃいけない。そういう格好でまとまれば、まとまって、こう、NGO宣言すれば、要はNGOが全部まとまると思ったわけです。それやりました。で、私が共同宣言を最終的に6時半頃読み上げたんですが、テレビカメラ20台ぐらいダーッと入りました。で、みんなに聞いてみましたら、日本のテレビではほとんど放映されなかったそうです。だけれどもCNNだとか海外のマスコミは全部報道してる訳です。先ほど仰いました、その辺が日本はちょっと違うよと。で、要は報道すべき事と、報道しなければならない事が、本当のことが伝えられないという感じが。それから、3つ目は、それが沖縄の話です。それから3つ目は、先ほどちょっと出ましたが、私レインボーパレードっていうのをやってます。私どもはともすると「おたく」
になりがちなんです。何にしても。ところが、楽しくなきゃね。楽しくないとみんなが集まらない。だからどうやって楽しくしようかな、どうやってまつりをおこしていこうかな?どうやって楽しいイベントを作っていこうかな。これは楽しくなきゃ。で、楽しさの中
で押しつけないでみんなが気づくようなそういう場をどれぐらい提供していけるかなっというのが一つのキーではないかと思います。中川さんが「自立」って仰いました。わたしたちは「ホロン思考」と言っています。ホールとワンの合成語です。自分を生かしながら
、他人を生かす生き方と、要はみんなで押しつけないで、楽しい気づきの場をどれだけ作っていけるかなっていうのはキーだろうと思ってます。はい。どうもありがとうございました。(拍手)

(司会)はい。どうもありがとうございました。(拍手)
沖縄サミットでNGOがそんなすばらしい動きをしているのを日本の報道で全く
私は知らなくて、なんか今涙出てきそうになった。悔しいなって感じがし
たんですけども。
三人三様、非常に刺激になる材料を出していただきました。これからどうしてい
くかって言うのは皆さんにかかるわけなんですけども。安部芳裕さんです。
昨日ですか?地域通過のことでお話しして下さったんですけども、今の3人の方の、
ま、受けても受けなくても、おまけで、5分ほどお話、ちょっとしていただければと
思います。

(安部)

安部と申します。よろしくお願いします。
私は昨日、地域通貨フォーラムを開きまして、今日は先ほどまでヘンプのシンポジウ
ムをやっていました。そこに座っていらっしゃる高橋さんたちなんかは、両方とも来
ていただいて本当にありがとうございます。あの情報、今まで知っていました?2人
とも。知らないですよね。実は私も1年前までは知らなかったんです。普段、報道さ
れる事って言うのは、大抵が嫌なことですよね。嫌な事件。それから環境破壊がひど
くてもうお終いだ、どうやって生きていくんだろうみたいな。だから、夢の希望もな
かったんですよ、ハッキリ言って。もう、将来に対するビジョンが全く見えない。未
来に対する希望って言うのが全くない。夢も希望もないし、生きることに対して、そ
の意味が見えない。そんな中でですね、たまたま、私は去年の春にヘンプのことを
知って、「お、これは何かすごいぞ。」と、もしかしたら大丈夫かも。それから更に
地域通貨のことを知って、「えっ?何?お金って…お金のシステムのせいで社会はこ
んなになっていたのか!」って言う、ことに気づいたんですね。それで、なんて今ま

マインドコントロールをされてたんだろうと…。思ったでしょ?昨日聞いて。(笑
い)ねっ。実はそう言う有益な情報って言うのが、未だにほとんどのところでは出さ
れてない、ですよね。この情報を知るだけで、人間て物凄く変われると思います。で
すから、こう言う場は必要ですね。
さきほど先輩方が、情報ということと、あと循環ということでお話をされたんで、そ
れを受けちょっとお話したんですけれど、個人個人でお話ししてみるとですね、やっ
ぱり皆さんすごく良い方で、みんながみんなの事を思ってる。で、みんなが同じ様に
幸せになりたくて、愛し愛されたくて、平和を望んでいる。で、みんな命が大事。み
んな同じ。ほとんど同じ事を望んでいる。でも何で世の中がこんな風になっているの
か?そう言うことを考えたときにですね、やっぱり今のシステムに対する問題って言
うのが、ものすごく大きくのしかかって来たわけですね。特にお金というものの問
題。先ほどの、なんで正確な情報が出せないかと言えば、それは企業がスポンサ
ーだからという、企業に損なことは書けないという。まぁ、そんな、本当に単純なこ
とです。
ですから、まずお金に関する問題を解きたい。それには地域通貨の考え方というの
は物凄く有効であると思います。それによって、もっと違った形の、永続可能な経済
の在り方というものができてくるんじゃないかと。環境の破壊というのも突き詰める
と経済の在り方というのにものすごく関係をしているんで、成長しなくてもやってい
ける経済、そういうシステムっていうのをつくって行かなきゃいけない。
それをするにはですね、やはり今の法律って言うのはものすごく邪魔になっているん
です。今の法律で、もう既に意味のない法律ってのは山ほどあります。そういう古く
なって意味をなさなくなった法律を変える事が出来るのは政治家なんで、政治も変え
て行かなきゃいけない。それには多くの支持をしてくれる人が必要なんです。そうで
すよね。で、支持をしてもらうには正確な情報を流さなければいけないんです。ここ
で循環が出来上がるわけですね。そう言うことで、私は本当はすごく話も下手だし、
人前にでるとあがってしまいますし、赤面症で、去年までは「引きこもりくん」って
言われてたんですけれども、(笑い)今ではこんな風に人前に出るようになった。
たった1年でこういうことになりました。もしかすると、来年には高橋くんが前に
座っているかもしれない。(笑い)
自分の事を幸せに出来るのは自分ですよね。誰かに期待するのは自分の人生の責任を
放棄していると思うんです。他人に期待しても仕方がない。社会がなんでこんなんだ
ろうと嘆いても仕方がない。現実をつくっているのは自分なんです。みんなが、自分
の幸せを他人に依存する事なく、自分でつくっていくというようなことをしていく。
その為には人と繋がらなければいけない。繋がらなければ大したことは出来ないし社
会とか歴史とかは動かない。でも、結局、みんなが望んでることは、ほぼ一緒なんで
すから、ストレートに皆が自分の想いを叶える行動にでたら、情報をオープンにし
て、
ちゃんとコミュニケーションをとったら、そんなにヘンな事にはならないだろうと思
います。
小さな事にこだわっていると前に進めませんので、大きな未来を見据えて、豊かな、
豊かなというかみんなの同じようなですね、夢を叶えるためにみなさんとがんばって
行きたいと思います。どうもありがとうございました。

(拍手)

(司会)
ありがとうございます。ちょっと安部さん、つっこませていただいて良いですか?
ヘンプと地域通貨をね、知ることで1年経って自分が変わったと、で、本当は苦手な
んだけどこういう所で一言しゃべって下さったっていう中でですね。さっきの3人と
同じようなその人との繋がり、人と繋がらなきゃいけないって言われましたね。それ
はその1年の経験の中で、どう言うところで感じられたんですか?

(安部)
どういうところでというか、私は子供の時から苛められっ子だったんですよ。(笑
い)ですから、とても人間嫌いで、知ってる人が来ても逃げて隠れるような(笑
い)、もう、笑ったことさえなくて、愛想笑いしかしたことがないっていうような人
間だったわけですね。それは何故かって言うとみんな争ってるからなんです。僕、争
いが嫌いだったんです。とっても嫌いだったんです。で、嫌だなと。みんなすぐに喧
嘩したりとかですね、ま、私に攻撃を加えてきたりするわけですよ。ところが大きく
なってですね、ちょっと心理学とかかじって、実はその人は別にそういうことを本当
に望んでやっているわけじゃなくって、その人に、他の周りから加えられてるプレッ
シャーによって、その逃げ道をどこか弱いところに探しているだけだということに気
が付いてきたんですね。要するに、その苛める側にも、また抑圧してる社会やら大人
やらがいっぱい居て、その逃げ道として更に弱い者に力が向くというような行動に
でるわけですね。そういうことに気が付いて、「あ、なんだ。争ってるのはその人が
別に望んでる訳じゃなくって、その人が生きるために仕方なくそういうことをやって
るんだ」ということにだんだん気が付いて来たんですね。そこで、もしかしたら、み
んなが必死に逃げ道を探してんのかもしれない。

---------(テープがここまでで、お話的には途中なので残念ですが、以上で安部さ
ん部分は終了です)続けて、4。

(司会)自分の言葉で喋ることで伝えることでつながれると言うことろになってくじゃ
ないかと思うんですけど、もう一人ですね、小林一朗さん。

(小林)はい。

(司会)ずっと、進行で、声をみなさん聞いて貰ってると思うんですけども、一朗さ
んからも。

(小林)マイクジャックさせていただきます。若者代表という形で私も話させていた
だくことになりまして。

若者代表ね、馬鹿者代表になんなきゃ良いなと思ってるんですが、ここも笑うとこな
んでみなさんよろしくお願いします。僕の方からはですね、2点ほどちょっとお話し
したいなと思ってまして、今はですね、サイエンスライターを一応名乗ってます。科
学が若干得意な物ですから。で、僕の方からじゃあ2つと言うのは。

一つ目がですね、まず関わりを絶たないっていうことなんですね。で、2つ目が若者
の役割ということでちょっと短い時間なんですけど。

まず、関わりを絶たないって事について。オウムの事件からもう何年も経って今いろ
いろ裁判行われてますけども、未だにですね、オウムの信者が村に入って来ようとす
ると、みんなが大反対しますよね。で、それはなんでみんなは大反対するんですかね。
彼らが人殺しだから?何ででしょうね?たぶんね自分と相容れない誰かなんですよ、
彼らは。価値観が全然違う、敵、理解しがたい人間というね。で、彼らは社会を否定
するでしょ。僕らはオウムを否定すぐしがちなわけですね。だけどここから対話とか
調和っていうのは絶対生まれなくて、良い方向に行かないんですね。
じゃあ、どうしていけば良いかっていうと、やっぱり理解し合うことしか最終的には
ないんじゃないかなと思うんですけど。彼らの、彼らがじゃあなんで怖いかっていう
と、見ただけで怖いですよね。普通の人から見たら。「あいつらは自分と違う」で、
この「自分と違う」?自分とは関係ないっていうのがこれはすごいキーワードだと思っ
てるんですね。自分と違う誰かになってしまうことで、例えばキリスト教がずっと虐
殺の歴史を続けたのも自分と違う誰かだったからだと思うんですよ。自分と関わりあ
る誰かってなかなかそんなにひどいこと出来ないと思うんですね。で、これをその関
わりを絶たないっていうのがすごい大事だと思ってます。ですんで、今日集まった人
にもですね、ぜひ、日本の今の在り方と関わりを絶たないでいただきたいなと思うん
ですね。今日いろんな多分タイプの方来られてると思うんですが、政治に興味のある
方、あんまり居ないかなっていう気はするんですね。たまに居るかもしれないけどね。
で、是非ね、投票にいって欲しいなと思ってます。若者が投票に行く。でね、投票に
いって自分の意見を言うと、そういう風になってくんですよ。政治家って要は当選し
たいんですね。だから、そのね、みんなの支持が得られれば環境破壊やめるんです。
そういう人はいっぱい居るんですね。で、なんでじゃあ、環境破壊続けるかって言う
と、組織票でゼネコンだとかの票も取りまとめて投票してくれるからそこに金が流れ
るわけで、で、そういうところに金流さない為に、一人一人がね、自分の意志で投票
していくってこの事によって止められるんですね。それを是非やっていきたいなとと
ても強く思ってます。

で、最近の例では、地球温暖化防止京都会議97年にやりましたけども。この後です
ね、原発が温暖化防止に良いという議論がずーっとされたんですよ。原発は二酸化炭
素を出さないから、温暖化の原因になる二酸化炭素を出さないから、原発で温暖化対
策やっていこうと、ヨーロッパはこれもう否定してるわけですけども、世界の流れは
そんな風に行ってないんですね。だけど日本はこれに8割ぐらいの予算が付いていま
す。温暖化対策の。で、これをね、国民の意見を集めたんですよ。ホームページ開い
てね。で、そこにね、やっぱり市民から意見が集まんないんですね。原発温暖化対策
にしないで欲しい。じゃ、どういう意見が集まるかというと、電力会社がね、自分の
関係会社とか会社の中にね、そこに応募するように意見出すようにって事をやる訳で
すね。この間も北海道電力で、その内部資料が流出して問題になりましたけども、そ
れで組織票をバーッと集めてる。要はこれはみんながねそこに意見出していけば変わ
るんです。原発では実際に温暖化に原発をやっていこうっていう流れになっちゃいま
した。その時にね。今はまた、ちょっといろいろ河千田さんやみなさんのご意見、流
れ若干変わってますけど。

遺伝子組み換えの例では、ヨーロッパは遺伝子組み換え大反対してます。表示しよう、
日本でも表示しようって事が議論になって、遺伝子組み換えされた物と遺伝子組み換
えされてない物を選べるようにしよう。僕たちが買うときに選べるようにしようとい
う、これも国民からの意見を集めるというのが、ホームページ中心にやられたんです
ね。で、このときは業界また同じ様なことやったんです。「遺伝子組み換えOK!」っ
て言う。「遺伝子組み換えは農薬使わないから、(笑い)安全なの作れるよ。」って
言うね、そういう意見がね業界からバーッと集まる訳です。でも、この時は、市民か
ら集まった意見の方が大きかったんですね。たくさんだったんですよ。業界が集めら
れるのってせいぜい千のオーダーなんですよ。千のオーダー。僕らがね万のオーダー。
万の単位で出していけば、流れ変わるんです。実際、遺伝子組み換え表示されるよう
になりました。それでね。そのように僕らが関わりを持って意見を言っていくってい
う事で実際変わってくるんですね。で、これを言わないって事は、それは実は原発推
進してることと同じ事になっちゃう訳です。黙ってしまうって言うのは。だから、<
関わりを持っていく>ということがとても大事なことだなーと思ってます。

で、2つ目の若者の役割っていう事なんですけども。最近ですね、野村証券が好調な
んですね。で、これなんで好調かって言うと、社長会長が替わったんです。バブルの
時にですね、オオタブチ・コタブチという社長会長が居て、で、その後の社長、その
人達はまあ更迭された訳ですけども、その後社長になった人が結局、オオタブチ・コ
タブチの子供みたいな人だったから、彼ら呼び戻しちゃったんですね。で、野村証券
ガタガタになった。それで、最近社長になった氏家さんだったかな?って言う人がで
すね、会社の方針まるで変えたと、顧客本意経営に変えると。支店長達が、支店長会
議になるとですね、「氏家さん、こんな事やったら会社つぶれるぜ。」って言うのを
社員の方から、社員の係長とか支店長クラスの人からどんどん意見集まったんですけ
ど、その氏家さんはそれをやって、オオタブチ・コタブチを更迭したんです。要する
に居なくならしちゃった。彼らの影響力が及ばないようにした。この事によって野村
証券、証券会社が良いか悪いかというのは別にしてですね、変わったんですよね。業
績がすごい伸びた。顧客から信頼されるようになったんですね。で、こういうのをや
る時はですね、しがらみっていうのが邪魔になるんですね。こういう祭りやるときに
も、誰かから声がかかるとパッと動くじゃないですか。で、これって良い方に向かっ
てる時はいいんですけど、悪い方に向かった時って、しがらみで環境破壊が一気に起
こるんですね。許永中事件なんかもそうだなと思うんですけど。

あの、政治家とそのゼネコンの取締役って親戚なんですよ。小沢一朗とか、金丸さん
とかね、ゼネコンの一家と親戚なんですね。で、その人達の中で、しがらみというか
な縁故というか、それでやってんですね。だから、似てるんですよ、すごく。自分の
世話になった人に、恩返ししていくってこれ当たり前な事なんです。で、その規模が
僕は変わっただけじゃないかななんて時々思うんですね。規模と方向が。「お前がや
るならやってやるよ。」ってすごい嬉しいことなんだけど、あんまり権力持ってしま
うと、人間ってちょっとやっぱりどっかで間違っちゃうみたいで。あーなんか長く話
ちゃって済みません。

僕今、ゴミの担当をやってんですけど、ちょっとやっぱりね、運営のやり方に問題あ
るなーとは思うんですね。というのは僕はホントはスタッフじゃなかったんですけど、
来てみたらゴミ担当する人が居なくて、「じゃあしゃーねー、俺やるわ。」って事で、
ゴミ担当したんですね。そこホントは多分、大事にしなきゃいけなかったと思うんで
す。ゴミの、こういうイベントで出るゴミ、どう扱うかって事。で、これって、これ
はどっかでやっぱりね、命と言いながら、自分の中に無責任というのがあると思うん
ですね。で、後はスタッフが来て、ホントは今回、有料のゴミ袋買って、そこで、そ
の中に入れて持ってきて現場で分別するってやり方するんですけど、「スタッフは直
接持ってきて良いでしょ?」って言って入れちゃうんですね。袋に入れずに持ってき
てね。で、これってやっぱり自分の何かの権力を(笑い)自分の思い通りに使ってる
様なのとどっか似てるなーなんて思ってて。で、その規模が違うだけ?だから人間っ
て似たもの同士だと、何か似てるんですよ。破壊する側も守っていこうとする側も結
構似てて、で、そこに対してなんか僕らはすぐ敵対する気持ちを持ってしまうんです
けど、実はかなり根っこの方で同じ様な物持ってんじゃないかなって思うんですね。

で、水俣病、水俣にですね、すごい興味持ってるんですけど、水俣に緒方正人さんっ
て言う人が居て、その人はお父さんが水俣病で狂って死んじゃって、で、ご自身も向
こうの、水俣の闘争派のリーダーの一人だった訳ですけど、その人が「自分の中にチッ
ソを見た。」っていうことを言い残して辞めちゃったんですね。そういう敵対型の活
動を。チッソを見たというのは、これはチッソを、自分たちの家族を殺した会社です
けど、もし自分がチッソの取締役だったら本当に出来た、止める事出来ただろうかと。
毒流して殺してるの知ってて流し続けてたんですね。だけど、その自分のお父さん、
狂って殺された?自分も水俣病でたまに痙攣して動けなくなっちゃう。で、周りの人
たちが、おなかの中で水俣病になって一生立つことも、指に何か物取ることも出来な
いような人たちがいっぱい居る。その中でずっと戦い続けて、で、その人が自分の中
にチッソを見たといって辞めちゃったんです。すごくこれは緒方さんの生き方っての
は、僕らに深いメッセージを与えてくれてるなっと思ってるんですけど。つまり言い
たいのは、僕らってその立場になったら何やるかわかんないなって事なんですよ。だ
から、その壊してる人たちのこともあんまり恨まずに、立場を越えて一緒に変えてい
こうと言うですね、同じ仲間だよ。って言う姿勢がとても大事なんじゃないかななん
て思ってます。何か済みません。5分とかいいつつ、10分ぐらい話しちゃって。ど
うも済みません。
(拍手)

(司会)はい。ありがとうございました。今の最後のが「若者の役目」という。

(小林)あ、若者はね、そのしがらみが無い分、突飛なことが出来るんですよ。やる
の大変なんですけど、何か起こしていくの大変なんですけど。お年寄りの役割って言
うか先輩達の役割は、繋いでいくこと、戦争体験とか語っていくこと、日本の文化、
言葉じゃないと伝えられない文化っていうのを語って、伝承していくこと。で、僕。
若い人たちは、それを繋いでいくこと?後はですね。教育を受けてしまうと、知らず
知らず自分の中にひっくり返せない洗脳みたいな物が出来ちゃうと思うんです。で、
それを変えてくのって、新たな命しかないなと思ってて、で、さっきのオオタブチ・
コタブチがまさにそれ、氏家さんがまさにそれで、オオタブチ・コタブチのその飼い
犬社長じゃ出来なくても、若いやつがバッと入っていくとガラッと変わるんですよ。
しがらみバタッと壊しちゃって。で、そういう時って、しばらくは大変なんですけど、
そこは試練なんじゃないかな、それは通過儀礼なんじゃないかななんて思って。若い
人たちににですね、どんどん自分の意見を言う、言う場を作っていく、アクションす
るっていう事を、一緒にやっていって欲しいなーなんて思ってます。

(司会)はい。ありがとうございました。

(拍手)


(中川一郎)
あの、ちなみに僕たち二人「イチロウ」です。あんまり関係ないです。
(笑い)

(司会)えーとですね。1時間ちょっと経ちました。で、貰ってる時間が7時15分
までなんで、ちょうど1時間ぐらい残ってるわけです。この1時間みなさんの時間に
なるんですけれども。若者で終わりましたので、ちょっときっかけを、若者にちょっ
となりたいなと思うんですが。ここにいらっしゃる方。もちろん質問も受け付けます。
自由に意見交換していただきたいと思うんですけども。(間)一言言いたい。ここで。

はい。日本版のみどりの党みたいなことをやられてると言ってたんですが、具体
的に若者がどのように関わっていけば何か活動をもっと活性化できますか?

まだ、党があると言うことでもないんで、みんな参加していただく中から見つけ
てく事だと思ってます。で、それはどう言う事かって言うと自分の周りからそう
言うことを考え出して欲しいんです。何故かって言うと、実はAIって言うのは
もう、人工知能って言うのはあるんですが、人工知能って何があるかっていくつ
かのテーマを与えて、その光だとか、例えば空間だとかって、それは例えばAI
ならどう言う事をやってるかって言うと、建築なんかでもそのいろんな事でロボ
ット、アイボもそうですけど、自己学習していくんです。で、自己学習する中で
、建築でやった人が居ます。ワタナベさんって方なんですが、その***が何や
ったか、いくつかのテーマに***した。で、建物はどういう物があるかって言
う事が、自分の理想の建物を考えろとAIにやらしたんです。そしたらなんと、
柱が無かった。貝のような形の家が出来たんです。要するに、今までの考え方を
変えてかなきゃいけないんです。僕はだから言いたいのは、自分の足下をまず見
て欲しいんです。自分の足下に見ていくと、何が見えてくるか、それぞれみんな
違うはずなんです。それで自分が疑問に思ってることから発して欲しいんです。
そのことから繋がり始めると思うんですね。あの、いや、答えを言うのは、僕が
思ってる事言うのは簡単なんです。でも、そうじゃないだろう。みんなが自分が
政治、生活が政治に守られてるとしたらば、そして、一番大切な事は、自分達が
良くないと思ってる政治家って言うのは自分達の鏡なんだと思ってなきゃいけな
い事なんです。自分達がだらしないから、ああいう政治家が居るんです。それを
政治家のせいにしている自分達が居るって言う事は、人に押しつけてるんです。
自分が責任を取ってない自分が居るんだっていうことをハッキリ身に染みさせな
いと変わってこないと思います。そんなもんで良いですか?

はい。他にありませんか?

じゃあ、もう一度西田さんにお話聞きたいんですけど、それで具体的に、将来的
にはそういうみどりの党を発足させようという風に考えられていらっしゃる訳で
すよね?それとその、前段階においてみんなどのようなネットワークで繋がって
て、行けばいいのかって言う事を先ほど、NGOの事もありましたけども、いろ
んな団体がどのようなネットワークで繋がってけば、1つのおっきな力として、
その政党を後押しできるかって言うことをもうちょっと詳しく教えていただきた
いなと思います。

まだまだ、ホントに、要するに水本意って言うのに気が付いたのが本当にやっと
だったんです。それはやっぱり今までの価値観では無いだろうな。それから、中
川さんが仰ってるんだけど、多分これからはライフスタイルだろうって実は思っ
てるんです。実は政党と言うのはライフスタイルを変えて行くことなんじゃない
かなと、そのことが変わる価値観を持ってるんじゃ無いかなって実はすごく思っ
てます。で、僕たちは今何やってるかって言うと、その、原子力の近くにいる人
たちと実は繋がっている方たちが実は居ないんですね。その方達とも繋がりまし
て、それから川越の方たちとか、それから有名な金沢のミズノスウさんとかって
言う方たちとも繋がり始めました。で、ミズノスウさんの事はちょっと分かり易
いんで言いますけど、ミズノスウさんって言う方はどういうこと始めたか、結婚
なすったんです。結婚して働いてたんですけども、赤ちゃんが生まれた時に女性
はやっぱり産後があって、子供を育てなきゃいけない時に、自分が社会と途絶え
るとこれはすごく恐ろしいことだと思ったんです彼女自身が。で、とにかく社会
と繋がってたいって言うんで、1日、1週間に1回、自分の家をオープンハウス
にしたんです。そうしたら、とにかくいつでも来てねって言うんで紅茶の時間っ
てのを作ったんですけど、そしたら、とにかくダベリに来る人たちが増えた訳で
す。そっから実は、自分達の生活のこと政治のこと、原子力のこと、やっと喋れ
る場が出来たんです。多分喋ってないんじゃないかと思うんです、みなさんが。
そのことが大切だと思います。で僕は簡単に言うと地域***ありましたけど、
骨抜きです。でも、これは今やんないと大切なことなんで、これは地方をとにか
く目覚めさせて行かなきゃいけない。それにはまず、自分達が目覚めなきゃいけ
ない。自立って中川さんが仰ってましたけど、当にそう言うことです。
それから、実はこれは河千田さんが良く知ってらっしゃる事だけど、補助金を貰
うと自分達が骨抜きになります。農業はそうです。自分達は実は自己治癒力って
物を持ってるはずです。自己治癒力があるにも関わらず補助金を貰うとそれに甘
えるんです。親父は、親父が金持ちだと絶対甘えるんです。そうじゃなくて自分
の力で生きる力があるんだって言うことをもう一歩で目覚めなきゃいけない。そ
れで、サルボデアのことに関して言うと、サルボデアではどう言う事をやってる
かって言うと、要するに子供達、小学校から中学校、中学校、高校、女性、男性
って言うそれから、80位までのグループ分けにして「ラウンドテーブル」、円
形のテーブルでそれぞれが思ってることがみんな発言して、その中から自分達の
大切なことを選択してるんです。実は自分達だけじゃない、横で繋がるって言う
のも、年齢差もあって繋がっていく事だと思うんです。それは大切なことじゃな
い***。そして、自分が思ってることで言うと、簡単に言うと連邦性だと思っ
てんです。ま、簡単な言い方で言うと。要するに独立、昔、廃藩置県で廃***
の藩が無くなっちゃいましたけど、それまでは、実は藩が一生懸命、ま、あの時
鎖国だったこともあるけども、自分達の県、藩を一生懸命がんばって作ってまし
た。そう言うことが出来るはずなんです。それが、補助金を、とにかく自分達が
税収、ほとんど国に持ってかれて、そっから補助金になっちゃうことによって、
自分達のお金が無いことで、実は、それは補助金を貰う相手に手をこすっちゃう
んですが、サルボデアの僕は大好きなのは、何か。まず、金を貰う前に自分が動
こうってやってる事なんです。で、彼らは何か、自分達のアフターファイブに働
けることをやってるんです。自分の得意なこと。大工さんなら大工さんをやる。
それぞれの役割を自分で見つけて、その役割を社会に奉仕する事で、そっから初
めて足んないものを、国からお金を貰うって形を取ってるんです。だぶんやるこ
とって言うのは、まず、補助金とかそう言う事じゃなくて、自分達から動く事だ
と、いう風に思ってます。で、一番、簡単に言うともちろん直接民主制とかいろ
んな事ありますけど、自立、それは県の自立でも良いし、自分の自立でも良いし
、まず、いろんな意味での自立だと、その為には本当に足下から見つめて、自分
の、さっき言った電気も水もそれからその先どうなってんのか、逆に言うと、汚
い物になったとき僕らは見てるかって言うと、ゴミの方見てもない。ゴミの方見
ればダイオキシンが起きてる。そのことを見ればそのことを止められる事が出来
るはずなんです。それは想像力ですし、行けば判ることです。そういう「負」の
部分が実はなってない。それが、静脈産業って言うんですが、血液で言うと、動
脈と静脈があります。静脈の方を僕らが、僕らも、例えばこういう所、床を掃除
してくれた人たちに挨拶ができますか?「ありがとうございます。」って。言え
ないんですね、当たり前だと思ってるんです、お金払ってるから。まず、すべて
は感謝する事かなって思ってます。で、感謝する事ってどう言う事かって言うと
、過去のことに対して「ありがとう」を言う事なんですよ。で、物事って言うの
はどう言う事かって言うと、物事が今終わったって言うことは、この終わった*
**が現実だとしたらば終わった過去のことに対して「ありがとう」って言うこ
とによって、過去と繋がれるんです。過去と繋がって過去を見習うことによって
、初めて、感謝した時に初めて、未来が見えるんです。そこがない限り、物事は
動かないと思います。そして僕はもう一つで言うと、みんなと一緒にやっていき
たいって言う意味で「Do with Love」って言う気持ちって言うのかな、そして僕
らは***て「We are not alone」って言う気持ち、決して一人じゃないんだ、
これだけ繋げられんだと言う気持ちでこれだけの人が集まってる、何か一緒に出
来ると思ってます。

(拍手)


(司会)ありがとうございます。次の質問ありませんか?

(会場参加者)先ほどの西田さんの発言の前に言われた方の発言に対して私は反論し
たいと思いまして、さしていただきます。その若い方がね、その今の悪い政治家を、
ま、みんなが選んでしまっているってことを言ってしまってますけどね。そういう人
間達だけじゃないんですよ。
私なんか特にそういう実体験してますけど、私はもう熱心な日本共産党支持者ですけ
どね。私は今回、衆議院選挙で結構、勉強してますけど。
選挙期間中の時に、選挙ボランティアとして事務所の方にずっとこもりまして、電話
番やらビラ折りやらしてましたけれど、結構それ、若い方も大勢来てましたよ。手伝
いに。だから関心のある方が多いんだけど、みんな言うんですよ、みんなの中で平気
でやっぱり喋ると、仲間はずれにされたりとか馬鹿にされるとか、やっぱすごい嫌で、
口に出せない人が多かったんですよ。その中でいろんな事討論して結構話が合ったり
して良かったですけどね。
で、私は投票には必ず投票しましたよ。だから、そういう人間達じゃなくて、ばかり
じゃない。それを例えばね、テレビとかマスコミが違う風に変な宣伝して、若いどう
しょうもない無い人間が、投票行かないとか。だから例えばみなさん、今、最近日米
ガイドラインだとか、そういうとこが強くなってるじゃないですか。右傾化してると
言うか。それはやっぱり昔は、20年前とかはね、学生革命とかあったじゃないです
か。だからそういう右派勢力もなかなか国会に進出できなかったと思うんですよ。そ
こへもう、どんどん進出っていうか、強くなっちゃってるじゃないですか。だから、
そういう目でもやっぱりみなさんがまた目覚めなきゃいけないっていうことで、何か
私はちょっと、若い人間として馬鹿にされた感じがしたもんですから、非常に頭きて、
今、発言させていただきました。ま、そういう人間ばかりじゃありません。以上です。

(拍手)

(司会)はい。今の発言にちょっと答えて欲しいなと思うんですけども。みんなに。
他にみなさんの意見を聞かないと、前ばっかり喋っていても良くないと言うことで。

今、虹が出てます。

おおーっ

にじ・・・

(司会)はい。虹が出たところできくちゆみさんに一言。さっきから非常に私は、女
が居ないと思って(笑い)

(きくち)そうだよー

私は前に座ってちょっと言ってるんだけど、女性に是非是非言って欲しいということ
で。えっとね。今思ったのは、みどりの党を止めて虹の党にしようかというのが一個。
(笑い)(拍手)それからね、やっぱり、こうやって前に立つ人達、だいたい男なん
だよ、環境のフォーラム行ってもなんでも。で、こういうのやる人達は、絶対気を付
けなきゃいけないのはもう、半分半分にするということ。椅子でも4人だったら2人
は女じゃなきゃダメだよ、これから。

いえーい。(拍手)

で、このレインボーパレードってさ一番ラジカルって言うか一番進んで、進んでるっ
て言うか、すてきな人たちの集まりなのに、そこでもまだこんなだったら、どうなっ
ちゃうんだとか思ってて。ねえ。それで、後、このフォーラムでひとつ欠けてるなっ
て思ったのが、私はやっぱり男と女のパートナーシップなんです。や
っぱり男女がねやっぱり、バラバラ。家庭の中でも、結婚しててもバラバラ。愛し合っ
て無いというか。そこが私も一度離婚を経験して、今やっと新しいホントのパートナー
シップを作りはじめているところだけど、すごい苦い経験してるんだ。 だからこの
まつりの中でも、男と女が本当に心を開いて、出会い合うというかな?、そういうの
を語る場があるといいと思って。あ、ウーマンズテントがあるんで、そこに行ってみ
ようかなとは思ってるんだけど。男と女が出会い直す場も、ね、やりたいですよね。っ
ていうのがひとつ。それから、今4人居るから「4人ぐらい女出てきて下さい。」っ
てのが(笑い)。言いたい事あるでしょ?

今日は、グリーンパーティ作ってきたいって事で、この集まりに来たんだけど、実は
朝ね、「核のないみどりの地球を作ろう」と言う集まりを、私、持ってたんですね。
で、その時の作戦会議をここですることになって、朝行った人、ちょっとどれぐらい
居ます?朝の出てた人で、その、それやるために今日来てるので、具体的なこと?も
ちろん自分の足下からやってくんだけど、じゃあ、この「いのちの祭り」終わっちゃっ
たら誰とどう繋がれば良いの?っていうことで。今、私、紙一枚、これからも繋がり
を持ちたい人、繋がりを絶たないための連絡簿というのかしら、名簿を今、作ってま
す。それ、これからも関わりを持ちたい方は、書いていただけますか?名前と住所、
E−mail。悪用絶対私もしないし、みなさんもしないと思いますから、それは私
か小林君か誰かが責任もってまとめて発信するというとこまでは、お手伝いしようと
思ってるので、今、紙回します。紙どこにありますかね。あ、はいはい。そこにあり
ますんで、それ書いて欲しい。後、事務局って?小林君?一つ提案。だから、男と女
の出会い会う場というか、その男女のフォーラムをやるのにすごいいい人が居て、シ
マダケイスケくんって言うのですが、彼を中心にして何かやりたいなと思ってるんで、
そういう場、新しく持てますか?

(小林)え、今?

(きくち)ううん、違う。他の。この「いのちの祭り」の中でやりたい。

(小林)「いのちの祭り」の中で。

(きくち)はい。それ、一つ提案です。
お願いいたします。それで、こういう場があるときに必ずね、女の人が居
て欲しいんです。どんな場でも。女が2人でも3人でもね。お願いします。

(拍手)

(司会)はい。ありがとうございました。ゆみさん、良かったら座って下さい。

じゃあ、明日の午前中ですかね、となると。

出来るって?

(小林)んー。空いてるのが。ちょっとここの責任者の人と相談しますけど、それで、
ちょっと相談したいと思います。

(中川)
一言だけ。いろいろなこと見てて、例えば去年でも本当にY2Kとか2000年問題
で本当に動いたのはお母さん達。これは、女性も動いてたけど、やっぱ本当にいろん
な事されたのはお母さん達だったと思いましたね。それと反対に、学生とかは少数の
人とは僕は随分関わったし、その人達はがんばったけども、「どこにいるんだ〜。」
みたいな、ああ言う意味で、ああいうことは学生の方が分かり易かったんじゃないか
と思うんですけど、「どこにいるんんだ。」って感じで。だから、別に、もちろん攻
めてるわけじゃないんだけど、すごい残念だった。だから今回こういうところですご
い若者のいろんなエネルギーを見る感じってすごい嬉しいですね。ちょっと言いたかっ
たんで。はい。
先ほどの件ですけど、決して若者がやんないってだけじゃなくて、やってらっしゃる
事もすごく知ってます。ただ、やっぱり、一つやっぱりどうしても、他人のせいにし
ちゃう自分達が、自分も含めてあるなって言うことを言いたかったんで、ごめんなさ
い。申し訳無いです。

(司会)
ゆみさんの今、リマインドしてくれて、私も最初からウズウズしてたんですけれども、
こう、ずらっと男性が並んでいる中で、どうしてもやっぱり企画側が意識的にやって
く事によって、女性がどうしてもやっぱこう、言いにくい立場に置かれてるので、そ
ういう場を作っていくことで発言を促していくっていうのはとっても必要だなっと思
うんですね。で、時間短くなってきたんですけども、やっぱり女性に何か一言、言っ
て欲しいなと思うんですけども、やっぱり感性とか感じる物とも全然違うし、違う面
もあると思うんですけども。

(きくち)まりちゃん。

(ほしかわ)私、今、ちょっと種子島の資料を持ってきて良いですか?

(きくち)うんうん。

(その間に、参加者とのやり取りがある)
はじめまして。安部さんと同じように、昨日、地域通貨の件で今回初めてこの「いの
ちの祭り」に参加させていただきました。スギウラと言います。どの件に関して話を
すれば良いんですか?女性のこと?

(きくち)言いたいことどうぞ。

(スギウラ)女性のことに関しては、確かに。お名前はなんて仰られるんでしょうか?

(きくち)きくちゆみといいます。

(スギウラ)きくちさん。仰られる通りだと思います。で、今回、女性のウーマンズ
テントっていうのも、で、明日ですよね、確か。で、それもあって明日まで、のぞか
せて貰おうかなと思って明日までここに滞在させて貰おうと思って来ました。後、そ
うですね。みなさん仰られたと、他の方々みなさんが仰られた通りに、関わりと、あ
とそれから、私も地域通貨やっててそうなんですけれども、前にある問題っていうの
は、必ず自分に返ってくるんですね。結局自分の問題でもあるんですよ。で、イチロ
ウさん。そちらの若い方のイチロウさんが言ってみえたように、外であることが、目
の前にあるトラブルだとか、そういうのが必ず自分の問題として自分にまた返って来
るというのが、すごく今実感としてあります。自分の中に。以上です。

(司会)はい。ありがとうございます。

(拍手)

(司会)では。ほしかわまりさん。

(ほしかわ)はい。一番緊急事態なのは、「種子島に核施設?」っていう署名が来て
るんですが。今使ってるここは、中部電力浜岡などの原発ですよね。で、この電力を
使った後の核廃棄物、中間処理に関しては、日本の場合、初めてこの「種子島」が候
補地として挙げられたのが今年の初めです。で、同じようにして、数百カ所、こういっ
た過疎地が候補地にされているそうです。で、偶然、隣の屋久島に私の兄の家族が住
んでおります。友達もたくさん居ます。私も1年住んでいました。絶対に、「使用済
み核燃料中間貯蔵施設」というものを作らせないということを、市民の側からネット
ワークして、「核施設はいらない島民の会」というのを作りました。これに書いてあ
るのでどうぞお持ち下さい(署名用紙回す)。これは一つの初めての「核のゴミ」を
どうするのかという日本の、現実的なファーストモデルというか。今までトイレのな
いマンションとか言われてきた、そのトイレをどうするのだという、日本の核エネル
ギー推進して行こうとする側の現実な訳です。これを日本中で、もちろん地球上どこ
にも作らせないんだという事をハッキリすればいくら推進しようとしても非現実的な
プランを何かの間違いで、人類は核を操ろうとしてしまったのだなということは、<
自明の理>という、一つのはっきりした輪が閉じる部分だと私は思います。これ、是
非みなさん協力して下さい。

(拍手)

(会場)署名用紙とかっていうのはあるんですか?

今。

回ります?はい。

(ほしかわ)あとは、1階の本部というか1階のロビーのところのインフォメーショ
ン、パンフレットなんかと一緒に、資料があるところに置いておきますので、それを、
今書き込んで集める以上に、お祭りから帰って、自分の地域で増やしていくという方
が有効だと私は思います。

ありがとうございます。ゆみさん。

(きくち)あの、六ヶ所から来てる人が居るので、六ヶ所のことをちょっと今、六ヶ
所は今、ホント、核のゴミ捨て場に事実上なっちゃって居るんですよ。もちろん種子
島も危ないですけども、六ヶ所の現状についてちょっと話して欲しいなと思ってマイ
ク回してくれますか?

(福澤)座ったままで失礼します。福澤と言います。何分ぐらいありますか?

(司会)5分ぐらい。

(福澤)一昨日、六ヶ所を出てくる日の『東奥日報』という地元の新聞の社説にも出
てたんですけれど、出てくる前の1週間、青森県にとって、いろんな核のゴミに関連
しての問題が取り上げられました。中間貯蔵施設も含めてですけど、中間じゃないや、
使用済み燃料、本格的に搬入するかどうかっていう中に、安全協定が結ばれようかっ
て状況だったんですけれども、4月から5月、5月から6月、7月、8月っていう風
になって、今、9月中にその安全協定が結ばれるだろうか、で、推進側は「安全協定
」って言いますけれども、私たちにとっては「危険協定」以外の何者でもないです。
で、ただ単に、使用済み燃料だけではなくて、今度は更に各原発が廃炉になった時の
炉心までも六ヶ所に持っていこうっていうことが一つ出ています。それから、モック
ス燃料の加工工場を今まで外国に依頼していたんですけど、それも、今度の使用済み
燃料の本格搬入の安全協定が結ばれたら、お前らのところにそのモックス燃料の加工
工場までも作らせてあげるよという本当に内心の思いが見え見えのニンジンをまたぶ
ら下げた、という形の政策をとって、「さあ、どうだ。お前ら欲しいだろ?」って言
う、そこまで露骨なやり方をしてきています。それほどに六ヶ所なり青森県にとって
は核施設がなければやっていけないと思わされている状況です。

けれども、本当は、もっともっと多くの人達、特に電気をふんだんに使い続けている
都会の人達に考えてほしいと思います。そして、私たちも伝えて行かなくてはと思っ
ています。けれどもなかなかもう、地元の人たちは今までやってきた人は疲れたり、
あるいは本当に病気になったり、酒で体壊したり、離婚したり、そういう中でどんど
んどんどん、身内は、周りの人たちはどんどん六ヶ所村の原燃に勤めてたり、ほとん
ど、建設業界が、それまでは10%も無かったものも、3割以上ですね。で、何らか
の送金も含めて、村の人たちは恩恵を受けています。事実としてね。そう言う中で声
を上げて反対って言う人はホントに少ないですね。で、私たちももちろん、座り込み
だ、トラクターデモだ、署名集めだ、考えられるありとあらゆる直接抗議行動をやっ
てきました。直接行動と言っても、もちろん、非暴力っていう事で、花と歌を中心に
してやってましたけども。そんな風にやりながら、ある時、女の人たちが集まって、
六ヶ所村は風が強いから何が出来るだろうか。んー風が強いね。風車を立てようか。
風車って言えばオランダだね。オランダだって言えばチューリップだよ。って言うこ
とで、六ヶ所村でチューリップをやろうか、チューリップ祭りをやっていろんな人を
集めよう。っていうようなことから始まって、5月に今年で7年目のチューリップ祭
りを開きました。年々大きくなって12万本のチューリップ畑でした。で、今年は雨
もあって2000人でしたけれども、ゴールデンウィークの時が、ぴたっと重なった
おととしは8000人の方々が県内外、秋田だとか岩手からも来て下さって。そうい
う中で、本当にこの、こんだけの広いロケーションの日本離れした、北海道の広々と
した風景とそっくりです。そいういう中で、本当にこの六ヶ所に日本中の核のゴミを
集めて、それで都会の人たち「俺知らないよ。」でホントに良いの?ということをどっ
かで言いたいんですけども、それは、もちろん自分自身に返ってくる
問題です。
昨日、ここへ来る前に東京でやってる「水俣東京展」って言うのを見てきました。土
本監督、そして、展示されてるいろんな物見ながら、先程どなたか言われた川本輝男
さんの自主交渉の時の、社長に対して本当に机の
上に座って、「あんたホントにどう思ってんだ。」っていうそう言う掛け合い。ホン
トに、銭金の問題じゃないんだ。俺達が生きているこの暮らしをお前らがホントに、
銭金でなんとか出来ると思うのかっていう、一言で言えばそういう事ですよね。それ
はまた、おおえさんとの対談で話された、山田和尚さんもそうでしたですけども、誰
も責任を取ろうとしない、ここまで来た私たちの在り方。それは、水俣の前にちゃん
とあったんですね。ちょっと度忘れしましたけど、田中正造さんの足尾銅山の鉱毒事
件、そこで解決してなかったツケがそのまま水俣病に来ました。で、水俣病で去年和
解、今年ですか?和解成立と言いながら終わってはいません。

それの私たちは何を学んだんでしょうか。何も変わってないです。システムとして何
も変わらず、もっと拡大再生産して六ヶ所に来ました。今、進行中です。で、一度六ヶ
所でホントにジェット機が上を飛びます。地震もあります。活断層もあります。何か
大きな事が六ヶ所であったら、それは六ヶ所だけの問題じゃホントにないんです。ロ
シアよりもはるかに小さな日本の中では、チェルノブイリを見るまでもないです。チェ
ルノブイリが本当にそれは教えてくれました。日本の何処にも逃げ場はないです。も
う一度本当に一人一人がその事を自分のこととして、六ヶ所から来て、おこがましい
ですけども、それは種子島だけの問題じゃもちろんないんです。一人一人の問題とし
てちょっとホントに考えてみて下さい。

(司会)はい。ありがとうございました。

どうもありがとうございました。

(拍手)

(司会)手が上がってきてるんですけれども、あと30分です。で、最後に前に座っ
た方からも一言ずつ言っていただきたいので、それと作戦会議という事なので、もう
少し具体案に繋げていきたいと言う、何かいろいろあるんですけれども、ちょっと、
そういうことも考慮しながら、お願いします。

(岡田)ホリスティック医科協会の方から来ました。

私はホリスティック医学協会の方から来ました。地域通貨の方も昨日、大変勉強させ
て貰いました。私も今のお話をずっとトータル聞いていまして、原発の問題も一種の
病気の症状と捉えることが出来る訳ですけど。中川さん、河千田さんが仰ったように、
人間には自己治癒力があると言う事で、必ず復元する力を私たち持っ
てるはずで。それを認めないのが今の西洋医学であって、僕は20年来癌治療してき
たんですけど、どうも間違ってるなっと去年思って、病院辞めてしまったんですけど。
先ほど小林さんが仰ったように、関わりを絶たないと言うことが大事だと言う事で、
未だ僕はまだ、外科の方の学会も入っていながら、ホリスティック医学協会の方も入っ
て、こういうとこにも顔出したり、精神世界の人たちとも会ったりとかしてるんです
けど。そういう両方に伝える、知恵を伝える役目をしなくてはいけないかなと思って。
今日なんかだいぶいろいろな、麻の話だとか聞かしていただいて、これはいろんな人
に伝えていきたいなと。で、知恵を伝えるって事が非常に大事である、人にはなんの
罪なんかないんだと言うこと、システムには間違いがあったけども人には間違いはな
かったんだという、人には罪はないんだと言うこと、僕は思ってます。それで、僕は
愛知県から来てるんですけど、愛知ってのは愛と知と言う意味ではなくて、知恵を愛
すると言う意味です。

そもそもフィロソフィーって意味であって、やはり、今あるシステムのいろいろな矛
盾って言うのも歴史であって、必ず解決できる。症状は今かなり出てるけども、必ず
治る。私は思ってます。で、癌の患者さんにも抗ガン剤や手術や放射線やらなくても、
「必ず治る」とだけ言ってます。で、「治し方は知りません。自分で
治すんです。」と言う風にしか言ってません。で、必ず治るという風に思うって言う
ことが一番大きい事だと思います。で、良い話が、結核が流行った時に、結核は不治
の病だったんです、当時。で、宮沢賢治もみなさん有名な方もみんな結核で倒れまし
たが、その時は治療法がない、で、差別される。その、ま、エイズと同じですね。そ
う言う風な感じで、なったとたんに精神的ショックを受けて、自己治癒力と言うこと
を信じませんでしたが、その時に、抗生物質である、ストマイとかカナマイとかが出
ることによって、回復可能であるっていう希望が持てたって訳ですね。回復可能であ
るという希望が持てたときに、結核は治っていったんですね。それと同じように、癌
治療に関しても、このエネルギー問題に関しても、これまでのお話を聞いたりとか知
恵を持つことによって、そして正しい情報を得ることによって、復元可能であるって
事を私は感じましたし、反対運動で終わってしまう様な会は、終わったなと、21世
紀型はこのような共生の時代であり、人には罪はないんだっていう事が解るような時
代、っていうのが始まったなっと思います。

(拍手)


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐以上が岡田さん部分‐‐‐‐‐‐

(司会)はい。ありがとうございました。もう一人、ジュビリの方から話して頂ける
ということでしたけど・・・

(シノダ)
初めまして。私、神奈川県から参りましたシノダと申します。今、「ジュビリ200
0債務帳消し国際キャンペーン」をやっております。私も本当に、この3年前までは
全く世界銀行ってどんな銀行?INFって何なの?っていうような程度の知識しかあ
りませんで、この活動に関わるようになって、本当に債務っていう
ものがホントに世界の平和に関係してる、環境に関係してることが良くわかりました。
て言うのも、環境の例を申しましても、この債務を借りたために貧しい南の国々は熱
帯雨林を切って、そのお金で債務を北の国々に返しています。その為に、ま、日本は
関係ないかって言うと、地球の温暖化すべてに関わってくるわけですね。それで、ま
あ、紛争の問題、人権の問題、ゴミ問題、すべてその債務っていうことが大きなガン
になってると思います。それで、私も主婦で、周りの友達に勧めたり、知ってる方に
話すると、「まあ、あの、奥様は珍しい政治に関心のある奥様でいらっしゃった。」っ
て言われてどう答えて良いか分かんなくなってしまうんですけど。でも、私の友達な
んかも、まあ、女性の方に、この話をしますと、「日本の円借款ってホントに無償っ
て聞いてるけど無償じゃなかったのね。」って。
で、日本は何でこのキャンペーンをホントに世界で、昨年のキューバのサミットの時
に1,700万人の署名集めました。で、日本からも50万の署名を集めた大きなキャ
ンペーンなんですけども、日本のマスメディアでもほとんど知らせないっていうこと
は、日本が債務が一番大きい、持ってるって事なんですね。でも、日本の持ってる債
務っていうのは1兆にもならないほどの金額なんです。ていうのは今度、今のそごう
の問題とか長銀の問題を考えますと、金額的には本当に日本の経済にそれほど差し障
りあるような金額じゃないと思います。それでも日本は債務を帳消しにしないと言っ
て、世界の中で、ホントに孤立しつつある状態になっております。それで、少しでも
みなさんにこの事に関心を持っていただきたいと思って、今日は、日本実行委員会の
委員でらっしゃる、あちらにいらっしゃるんですけど、ポール・マッカーティーさん
も一緒に来ました。それで、先日の沖縄のサミットのためにも本当にみなさんと一緒
に国際会議も開いて、一生懸命やってきたんですけど、結果としては良くありません
でした。詳しいことをお知りになりたい方は、今配った紙にホームページもあります
ので是非、関心を持っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

(司会)
はい。ありがとうございます。意見を言おうと思ったらもう、時間が無くなってきた。
乗ってくると時間が無くなるというのが常なんですけども。いっぱい材料を出して貰っ
て、いかに自分達が立体的な社会に居るかって、どっから手を付けて良いか分かんな
いっていうような状況が見えてきたと思うんですけれども。まとめるっていう事がど
たい無理なんで、これはこれからどういう形で続けてくか。また、時間をやっぱり持っ
て行かなきゃいけないなと。ただこの時間のまとめとして、やっぱり最初に話してい
ただいた方に一言ずつ。あ、もう一人?あ、ごめんなさい。じゃ、よろしくどうぞ。

(ハシモト)
手短にします。ヒノデからやってきました。ハシモトと言います。ヒノデの運動につ
いてはマスコミ等を通じてご存知の方も多いと思いますし、また、現地においでいた
だいた方もたくさんいらっしゃるので、この、ピンクのチラシを見て今、強制収容を
控えて大変な時期だっていう事をお知らせしたいと思います。
9月17日に現地で大きな集会を開く、これに是非集まって頂きたい。また、再びみ
なさんとお会いして、これが、一つです。それともう一つは、今までみなさんのお話
を伺って、それから自分の運動を顧みてですね、やはりこういう時期が熟しつつある
という風な実感を、持っています。ただ私は労働運動とか、そういうその住民運動と
か非常にスクエアな方から運動に接近してますので、みどりの党をイメージしている
人が他にもたくさん居るということも知っています。そういう事で、やはり作るため
にはかなり越えなければならないハードルがいろいろあるなというのも実感です。
ただ、こういう事というのは、明確なその目的意識というか、目標がないと、それか
らタイミングがきちっと合わないと、また、構想の段階でずーっと流れていく。ここ
十数年間僕らはそう言う構想を打ち上げてはつぶれ打ち上げてはつぶれ…ということ
があるもんですから。是非、このチャンスを生かしたいという風に、ま、ちょっと、
まずいんですけども、焦りにも似た気持ちがあって、一つだけですね。やはり、作る
ための手続と
いうのを非常に大事にしていただきたい。ここは、一つの価値観、あるいは理念のよ
うな物がかなりかっちりとまとまったグループだという風に僕は考えています。そう
いう風に思うんですが、そうでない、必ずしもそういうところから接近したのでない
人たちもたくさん居て。その人達もやはり環境が大事で、やはり作らなければいけな
いという思いを持ってる。ただ、根本的なところで、例えば非暴力、直接行動が大事
だとか、あるいは、多様性を認めることが大事だとか、ネットワーク型が良いんじゃ
ないかとか、そう、恐らく共通してみんな、自分達の経験から学んで来ていると思う
ので、僕は決してこれは不可能ではないので、是非、僕の関わりも含めて、がんばっ
て作っていきたい。時あたかも1年後には参議院選ですので、そういう事も含めて考
えていきたいなという風に思ってます。ありがとうございます。

(拍手)

(司会)はい。ありがとうございます。7時まで?えっ?7時15分って聞いてたん
ですけど。

***。

(司会)はい。15分まで頂けますか?

一応段取りしとこう。

はい。(笑い)じゃあ、最後。後16分。

場を移して・・・

うん。場を移してね。

まず、この場を締めましょう。

明日の10時からこの場所また取れましたんで、(拍手)10時から12時まで今後
どうして行くかっていう、再度、細かい話とか。多分こちらにはいろんな体験してき
た方、自分で切り開いてきた方、いっぱい居ると思うんで、今日、こう、並んでいる
中でも、「この人ちょっと話してよ。」っていう人、実はいっぱい居
るんですけど、マイク回ってないんで、その辺の方にもですね、話していただいて、
後、素朴な活動への疑問とか、やっていきたいなと。10時に。で、ちょっと早めに
ですね集まっていただいて、会場のセッティング等、みなさんちょっとお手伝い下さ
い。そうするとスムーズに出来ますんで、よろしくお願いします。

はい。じゃあ、一言ずつだけ回します。いいですね。

すいません、じゃあちょっと一言なんですけど、さっきのジュビリに関係してですね。
何で日本が債務帳消し出来ないかというと、私たちが税金、それから年金、国債、郵
便貯金、その他みなさんのお金が全部入っているからです。で、みなさんにその利子
というものは返さなきゃいけないから、債務帳消し出来ないんです。で、そういう構
造っていうのをほとんどの方は知らないです。私たちの国に預けたお金がどう使われ
てるかどうか、ほとんど知らされていません。そういう事もですね、情報公開しなけ
れば、この問題も絶対解決しないし、それにはお金の構造という事を本当にみなさん
に理解して貰いたいと思っています。それから、今のお金っていうのはですね、必ず
<競争しなければならない>それから、<成長しなければならない>という2大特徴
があって、これがなければ破綻してしまうんですね。でも、地球は有限ですから、無
限の成長というのは絶対出来ないんですね。だから、再生可能な資源を使って、地球
が生産出来る資源内で生きて行けなければ、私たちは持続可能な社会というのは作れ
ない訳です。その為の道具が地域通貨であり、ヘンプですので、これからみなさんい
ろいろと一緒にやっていきましょう。よろしくお願いします。

(拍手)

(西田)
えっと、僕の好きな作家で、司馬遼太郎さんという方がいらっしゃいまして、司
馬遼太郎さんは何を言ってるかというと、実は一番大切なのは、実は自分達の原点ど
こだかっていうと、実は鎌倉時代を彼は想定してます。それはどうかというと実は農
業をやりながら、武士をやってる。農業は生活なんです。で、片方の武士というのは、
それがだんだん織田信長の時に変わっちゃうんですけども、藩の武士ですね、要する
にそれはどういう事かっていうと士の方はどういう事かっていうと「こころざし」な
んです。
で、志を持つという事は「名こそ惜しけれ」と言って、自分の家とか名誉というより
は、自分のなんていうのかな?プライドっていうのかな?そういうムクイを持ってい
きましょう、ということをやってた。だからこそ、ある種の貴族的な部分で自分の身
を投げ出しても世の中を良くするという志を持ってる。そういう人。もう一個は両方
で片方は生活をするという事を言ってるんです。で、両方あって初めてバランスなん
です。今、要するに全部、分化していきます。だから、分化して行っちゃうことによっ
て、職業も分化することによって全部が見えなくなってる。だけど、片方はやっぱり
汗を流すみたいな事、それが生活であり。片方は志を持つこと、何かそんなことがと
ても大切なような気がしております。

(河千田)
私は2点に絞りたいと思います。まず、水俣病の悲劇は水俣病より、その地域な
んですね。要は水俣病にかかった人は非常に可哀想だ。道義的には憤りを感
じてるんですが、水俣病にかかった人よりその中で生活をしている人達。親子・
兄弟・親戚加害者であり、あるいは被害者である。水俣病の悲劇は実はそこにあ
りました。で、水俣市はそれを何で乗り越えたかというと、要は「環境と健康に
勝るものはないよ。」要はこれをまず打ち出したわけです。我々は、その中に住
んでます。で、私がここでホントに話し合いたいのは何かというと、先程、補助
金行政の話ができました。例えばある市町村に行きますと、26億9千万の予算
がありますが、市町村から入ってくるのはわずか1億9千万。25億が補助金行
政です。で、そうすると、じゃ地元の中で、力強い、いわば地場産業をどうやっ
て作るというのか。これがキーだろうと。じゃ地場産業とは何かというと、実は
歴史の資源を生かしたり、そこにいらっしゃる人の資源を生かしたり。例えばあ
る町で今始まってる事は、「蛍が戻るのは当たり前、川で泳げるようにしよう。
」「町から全部自動販売機をなくそうよ。」そう言う運動が町ごと始まってる。
そう言うところでみんなが立ち上がって行けるんじゃないか、「地元で地元を強
くしていく。」これがまず一つ。それからもう一つは、是非みんなでやりたいの
は、「安さへの挑戦」です。今の安さ文明で良いんだろうか。大量廃棄、大量生
産、大量廃棄に繋がってる。果たして今のこの安さ文明で良いのか。これを全員
で考えていきたい。で、それはグリーン・コンシューマーもそうですが、環境に
良いものが、高いんじゃなくて、環境に良いものが安い様な仕組みをみんなでど
うやって作っていくんだ。これは安さへの挑戦だろうと思います。明日、そう言
う議論が出来ればいいなと思ってます。

(拍手)

(中川一郎)
いろんな話聞いて、すごい、こう、希望を感じるんですけども。明日やっぱり具体的
にどんなことが出来るかと言う事を話し合っていけると嬉しいと思います。その中で
も実際どうやって本当に手伝い合えるというか、ネットワークという言い方もありま
すけども、結局、あるリソースをどんな風に生かすか?自分一人一人、それから団体、
いろんな事に関わってる人達が来ておられる訳だけども。ホントにどうやったら手伝
い合えるかというか、協力し合えるメカニズムというか在り方を、作れるかって言う
事を僕らが、ホントにこう出来たら、それをそれが非常にキャタリストみたいな感じ
で全体に広がることが出来ると思うんですね。

そう言う意味で、ネットワークそれから情報、それを通してのホントの正しい必要な
情報を提供していったり、シンクタンク的にそういう知恵というか、僕たちの知恵。
そしていろんな分野での働きのある人達の、知恵とか情熱をいろんな形で一般の人達
にもシェアして行くというようなメカニズム。そういうものをホントに一緒にやろう
やって。で、こういう機会だからこそ出来るし、こういう機会を生かさないことには
もうやれない?

理念はみんな特別に新しいことを聞いたわけではないと思うんですよ。みんなでやりゃ
あすごいんだとか、みんな出来るんだと判ってて、そして、あっちでもこんな問題あ
るし、こっちでもこんな問題あるし、これもあれも本当は自分達の問題だと判ってい
ながら、それの仕方がわからない。手伝い方がわからない。ほんで結局バラバラでやっ
たりしてるけども、じゃあ、やり方なんだって本当にもういっぺん考えてみたら、結
構簡単に出来るんじゃないかと思う。特にこうやって意図とか意志とかがよく似た人
達が集まっててそれをぶつけ合った時に、ホントにすごいこと出来るんじゃないかと
思う。

それで、さっきガンジーの話しましたけど、ジョアナ・メーシーなんかも言ってたと
思いますが、ほんの少数の情熱のある知恵のある人達が集まって、それをした時に世
界を動かしてきてる。で、それが、そういう形が多いし、その人達が100人の猿、
100匹の猿かあるいは100匹の人間でも良いけども、の効果をして行くっていう
か、そういう事だと思うんです。

ほんで、最後にもう一つは、「グラス・ルーツ・ムーブメント」っていう言葉がある
けども、今、日本がそれ以上に起こってるし、今河千田さんが言われたように、ロー
カルでも起こってるし、いろんな形で起こってる?で、それはすごいことで、日本語
的に直すと、草の根の働きだけども、それはどんな状況であっても命がいたる所で育っ
てしまうことの象徴で、これからが楽しみだと思うのです。


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