へいわのつどいをおえて

 たくさんの新たな課題を残し、無事8/1〜7デンマーク牧場でのつどいが終わりました。音楽あり、シンポジウムありのキャンプしながらの生活をみんなとし、8/6には浜岡へのウォークもおこない、浜岡原発を止めたいというおもいがまた一層深くなりました。

 私は期間中、主に受付にいて参加者が入ったり出たりを多くみてきました。車での来場者もみてきました。徒歩やヒッチハイクで汗をかきながらくる人、駐車場があると当たり前のように思ってやってくる人、車を持ってないのに駐車場係をやってくれる人、自らボランティアで係をやってくれる人、たのんだらやってくれる人、たのんでもやらない人、ごまかす人、原発の問題を知らない人、事実を知らない人、何とかして止めたいと思って活動している人、ゴミをもちこむ人、持って帰る人、おいてく人、いろんな考えや価値観を持っている人たちがたくさん来てくれました。そして多くの人たちがやすらかに、楽しく、平等に、会話し、ふれあい、調和し、よろこび、感じながら生きていきたいと望んでいることにあらためて気づき勇気付けられたと同時に、参加者のいろんな様子を見て不安が生まれたこともありました。

 皆が自然の中でシンプルな生き方をし、過剰すぎる物質的社会をみつめなおし、何が必要で何が要らないかに気づいて自分の日常をあらためていけば原発なんか必要ないって、もうねむっていいよって思うはずなのに・・・。できてしまった日本の原発。私たちがこれからできることはすでにある原発を止めていくしかないこと。自分達のためだけでなく、こども、孫、何世代もつづく子孫たち、動植物のためには、今止めていかなければならない。そういうことをわかっている自分と、つどいを通してその日その日につのっていく不安が重なり何度も考えてしまっている自分がいることに気づき悩んでいました。

 私はどんな風に生きたいのか?みんなが幸せにたのしく暮らしていけるにはどうすればいいのか?そんな風にいろんなことを考え悩んでいる時にふと、「これを私たち女がオーガナイズしていったらどうなるんだろう。」とおもった数日後どこからかふってわいた女のミーティングの話。そこからみるみる広がりついには20数名の女性達がつどい輪になりみんなの気持ちをつたえ、今後の活動の新たなスタートになりました。皆が同じようなきもちをもっていたり、考えていたり、この日は私にとってすてきな1日で、今までたまっていた不安が一気にスーッとひいていきました。

 今まで男が多い中で生活してきた私にはこの女だけの空気のここちよさ、安心感、やさしさ、いとおしさが、いやしの源と気づかせてくれました。このことは期間中気を張ってきた私にくれた大きなギフトでした。そして、何かにぶつかった時でも私は一人じゃないんだ。みんながいつもついていてくれている。あのみんなの笑顔が私に安らぎを与えてくれているとおもったら、うれしくて、いとおしくて涙があふれこぼれおちていきました。そして彼女たちの子供たち。自然に輪の中に入ってきては眠りについたり、はしゃいだり。むじゃきな何も知らない子供たち。私たちはその子達を守らなければならない。私たちの祖先が欲を満たすために作ってしまった、なくても十分生きていけるもの。それらを子供たちに渡してしまう前に私たちがなんとかしないと。
  
みんながいればきっとできる。輪になり、みつめ合い、抱き合い、話をし、聞き入れ、
支え合い、受け入れ、理解し合う。
 包み込んであげられる空気をつくり、時にはそこに自分もうもれる。
 誰かが飛び込んできたら笑顔でむかえ入れ、その輪をひろげる。

  時にはいかり、爪を立て、声をあらだたせる。しかしそのいかりは一時の感情ではなく、すべてをみとおした女のたくましさ、強さだ。
 その母につつみこまれた時のある種の安堵感。きっと生まれる前の子宮の中での状態。苦悩もなく、欲望もわかず、水の中でうかんでいる心地よさ。
 それを世界中の人たちすべてが分かち合えたら、変わっていく、もっとすてきな
 ほしに・・・。

 最後に、今回平和の集いを開催するにあたり、本当にいろんな方々の協力で成功したことにお礼を申し上げます。

 デンマーク牧場の方々、地元の方々、出演者、講演会、シンポジウムを開いてくれた方々、いろんな面でカンパをしてくださった方々、その他集いに係わってくれた方々、そして参加してくれたすべての人たち。皆さんのおかげで無事つどいを終えることが出来ました。と同時にこれが次の活動に向けてのスタートになりました。

 私たちはこれからもいろんな形で浜岡原発を止めるために、また他の問題にも向かっていこうと思います。その時はまたお力を貸していただきたいと思います。

 みなさんほんとうにありがとうございました。

P.S. ただいま決算報告書作成中です。出来次第ご報告いたします。

                                        こばやしめぐみ



めぐちゃんからの始まる前のメッセージ



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