東北関東大震災・福島原発事故関係 情報リンク

8.10

上が新しい情報、下が古い情報の順です。

11.08.10  東京新聞 8.10「反核・脱原発、被災地支援 歌声に乗せて 「アトミック・カフェ」復活 加藤登紀子さんらが熱唱」 反核と脱原発をテーマに一九八○年代に開かれていた音楽フェス「アトミック・カフェ・フェスティバル」が福島第一原発事故を受けて復活し、長崎原爆忌の九日夜、渋谷区の代々木公園で「アトミック・カフェ・イン・ザ・パーク」として開かれた。かつてのフェスに出演していた加藤登紀子さんらの呼びかけで開催。四組のミュージシャンの演奏があり、ジョン・レノンの曲「パワー・トゥ・ザ・ピープル」などで約二千人の観客(主催者発表)が一体感に包まれた。‥同フェスは、核問題をテーマにした米映画「アトミック・カフェ」の上映運動から生まれ、八四〜八七年に日比谷野外音楽堂などで開かれた。故・尾崎豊さんも出演していた。

11.08.10  毎日.jp 8.10「子ども自主避難、東電賠償対象に…官房長官」 枝野幸男官房長官は9日の会見で、福島第1原発周辺で政府が避難を呼びかける区域以外の地域でも、放射線への不安から児童・生徒の自主避難が相次いでいることに関し、賠償の対象とするよう東京電力に求める考えを示した。枝野氏は「適切な賠償がなされるよう東電を指導したい」と語った。 *当然のことです。なお福島県以外でも特に関東一円から西への避難者が多数いますが、それぞれ生活や仕事を失うなどの被害が出ており、そういった自主避難者にも賠償すべきです。

11.08.10  alterna 8.10「脱原発の象徴「あかいつぶつぶの絵」が各地で引っ張りだこ」 無邪気な子どもの足元にまとわりつく「赤いつぶつぶ」、その横に添えられた「こういうこと」の文字――。放射能汚染の恐怖と仕組みを一目で伝えるこんなイラストが、脱原発運動の象徴として反響を呼んでいる。各地でポスター展が開かれたり、うちわにプリントされて配られたりと、引っ張りだこだ。

11.08.10  AFPBB News 8.10「15年たっても続く廃止された原発の除染作業 ドイツ」 2022年までに国内にある原子炉全17基の閉鎖を決定したドイツでは、1990年に廃止された旧東独の原発の処理が現在も続いている。「脱原発」がいかに時間のかかる作業であるかが分かる。バルト海沿岸に位置するルブミンの原発には、旧東ドイツに6基あった原子炉のうち5基があり、1990年に東西ドイツの統一を受けて送電を停止した時点で旧東独の電力の1割を供給していた。  この発電所にエンジニアとして勤務し、広報も担当していたマルリース・フィリップ氏によると「ロシアの技術を使った原子炉だが、チェルノブイリとは違う型」だという。廃炉作業は1995年に始まった。除染作業は現在も続いており、これまでにかかったコストは約41億ユーロ(約4500億円)に上る。これには解体作業のコストは含まれていない。フィリップス氏は「解体する資金はないんです」と説明する。

11.08.10  カレイドスコープ 8.9「私が伝えたいのは「科学者は嘘をつく」ということです」  内部被曝を重視し、「このままでは福島、北日本は使えない土地になる」と警告しているECRR(欧州放射線リスク委員会)の科学議長クリストファー・バズビー氏のインタビューです。 バスビー博士は、低線量被曝による健康被害の第一人者で、ECRR科学議長を務めると同時に、英国政府の内部被曝調査委員会などの委員を務めています。 今回、福島県郡山市の保護者ら、児童・生徒の「集団疎開」を求める市民団体の招きで来日した。‥「日本政府は犯罪的(criminalという言葉をはっきり言っています)に誤っていると感じています。 子供ですら汚染の高い地域から避難させていないのですから。 政府は個人が集まった組織です。 そして、組織の個々人が決定します。 誤った決定なのに、それに従って行動するようなことが、過去には戦争犯罪などで同じようなことがありました。 第二次世界大戦では、ヒトラーが政府として多くのユダヤ人を強制収容所のガス室に送りました。 政府として行ったことですが、最終的には個人個人に責任があります。 これらは戦争犯罪です。 今は平時ですが、戦争犯罪と同じと考えられます。 これらの人々は個人として責任があり、名前も指摘できるわけです。 彼らは最終的に何らかの裁判にかけられ、刑務所に入ることになると思います。」(動画有り)

11.08.10  福岡近郊ーゴミ処理施設 (+九州 +北海道) MAP AERA誌8/8号掲載の「がれき処分に手をあげた自治体など」をもとにMAP化。九州、四国、北海道分です。環境省は放射性がれき焼却灰埋立てについての基準を、1キロあたり10万ベクレルに引き上げる検討中。バグフィルターの無い施設でも、焼却に問題無し、と。 多くの施設で受け入れる可能性があります。 さらに、汚泥やがれきのリサイクルで、建材や肥料など使用される可能性も大きいです。 放射性物質は国と東電がきちんと管理すべきもの。 被曝疾病者を、ひとりでも減らすためにも、全国のこどもたちに安全な食料を供給するためにも、九州に、放射能はいりません!と監視と主張をしていきましょう。

11.08.10  @chocobee3のtwitpic 8.9「 イオンのお魚の産地ですが、写真とってきました。ビンチョウマグロもひどいですが、となりのカツオもひどいので、ツーショットで。 」

11.08.10  低気温のエクスタシー 8.10「〔国会〕自民党は「原発止めると海外から甘く見られる」と糾弾 」   さすが自民党、村上誠一郎。 原発止めると、海外から甘く見られる・・・だから止めちゃいけない。 なのに、原発の事故をどうするんだ!と民主追及。 誰が原発推進してるんでしょうね。あきれる、お腹どうかしなさい!

11.08.10  @tokaiama 東海アマ管理人のTwitter 8.9「 世界冗談大賞決定! ダントツの凄み→@hanayuu 今朝の朝日新聞山口版、上関町の県議9人でつくる上関原電推進議員会の右田勝会長は「地震発生時、福島の原発は予定通り停止した。安全性は立証した」

11.08.10  asahi.com 8.10「「フクシマの情報公開怠り住民被曝」 NYタイムズ報道」  東京電力福島第一原発の事故をめぐり、米ニューヨーク・タイムズ紙は9日付紙面で、日本政府が緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)のデータを事故直後に公表することを怠ったために、福島県浪江町など原発周辺自治体の住民らが被曝している可能性が高いと伝えた。長文の記事は、菅政権との対立で4月に内閣官房参与を辞任した小佐古敏荘・東大大学院教授が、事故直後にSPEEDIのデータ公表を政府に進言したが、避難コストがかさむことを恐れた政府が公表を避けたと指摘。「原発事故の規模や健康被害のリスクを過小評価しようとする政府に対し、社会の怒りが増大している」と論評した。そのほか、原子炉のメルトダウンを裏付けるデータ公表の遅れや、校庭での放射性物質の基準値をめぐるぶれなども問題視した。 *こんなことも誰でも知ってますが、こうやって海外の(特にアメリカの)メディアで報道されると政府の責任を追及する上でも追い込む材料になるでしょう。国会で取り上げられのではないかと思われます。

11.08.10  FNNニュース 8.9「汚染疑いのある牛肉が千葉・市川市の小学校の給食に使われていたことが判明」 放射性物質に汚染された稲わらを与えられた肉牛が、千葉・市川市の小学校の給食に使われていたことがわかった。 市川市教育委員会によると、5月26日に市川市立菅野小学校の給食で、出された牛丼が調理された際、牛肉15kgのうち、福島県産の汚染された疑いのある牛肉が5kg混ざっていたという。 この牛丼は、児童550人と教職員33人に出されたという。 *こんなものは氷山の一角で何をいまさらという気がしますが、1つ1つ証拠を挙げていく必要はあるでしょう。

11.08.10  YOUTUBE 8.8「ドイツTV記者の質問」 政府・東電などの記者会見で、ドイツTVの記者が福島原発から80km先の福島市水田で3万5千ベクレルの高濃度放射性物質が検出された問題を質問しているもので、細野原発相が「確認してから答えます‥」と話しているシーンです。

11.08.10  製造所固有記号@ウィキ 誰でも編集に参加できるウィキ形式で、食品の製造所固有番号(これから製造所の場所などがわかる)をまとめたページです。ベビーフード、乳製品、冷凍食品、菓子・スナック、お総菜・納豆・ハム・ソーセージ・缶詰,インスタント食品、清涼飲料水、調味料・ソース・ルー・ふりかけ・レトルト、パン、日用品、外食産業まで載っています。ブックマークお勧めです。

11.08.10  @s_kiyoe 季世恵のTwitter 8.9「福島の子ども達を招いての楽しいキャンプが終わりました。お別れの時、見送る側も見送られる側もみんな泣きました。今の福島に帰りたくない、帰したくないからです。帰る間際不要なペットボトルを何本も集める子どもが大勢いました。親に自分が飲んだ安全なお水を飲ましてあげたいからだと言うのです。」「福島の子ども達を帰すために貸し切りバスがお寺に着きました。「お土産を買う所はどこがいい?」と尋ねると子ども達が「スーパーではなく函南のお野菜が買えるところをお願いします」と言うのです。小学生も中学生もみんな願いは一緒。待っている家族に安全な野菜をお土産にしたいって。」「 キャンプ最終日。東京の子どもが仲良くなった福島の子どもに「今度は私が福島に会いにくね!」と言いいました。すると相手の子は突然真顔になり「今、福島には来ない方がいい…」と答えたのです。こんなことあっていいの?来てはいけないと言ったその場に子ども達は知っていて帰って行ったのです。」 *泣けてきます。
(関連)低気温のエクスタシー 8.10「校外学習帰りの福島市の児童の土産は「ビニール袋に入れた空気」 」

11.08.10  ざまあみやがれい! 8.10「【必見】小出裕章「1,2,3号機あわせれば広島原爆4000発分相当の核分裂生成物」」 MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。「原爆というのは、むき出しの原子炉だと思っていただければいいですけれども。核分裂をしたときに強烈な放射線が飛び出して きますし。その時に核分裂生成物という放射性物質ができます。原爆の場合には、核分裂をしたときの強烈な放射線がまず降り注ぎますし、その 時にできた核分裂生成物という放射性物質があとあとまでも影響を及ぼすという形になります。原子力発電所の場合には、核分裂自身は原子炉の中で起きて いる、わけで、強烈な放射線はほとんどはエネルギーという形に変換されて電気になる、あるいは海を温めるという形になっている、わけです。んで、ただでき た放射性物質、まあ核分裂生成物という放射性物質自身は、原爆でできるものと同じ物で。それが今回の事故のようなことになると、大量に吹き出してきて環境 を汚すということになります。」「‥広島原爆約4発分のウランを毎日毎日核分裂させながら電気を起こして海を温めて、そしてできた死の灰は原子炉の中に溜まっていくという、そういう機械が原子力発電所です。」「1号機2号機3号機を合わせれば広島原爆4000発分に相当するぐらいの核分裂生成物が、あのー、炉心の中にあった、のです。その うちわずか100発とか200発あるいは300発と私は言っているわけですから、えーまだまだ大量の放射能は、閉じ込められた形で残って、います。」

11.08.10  AFPBB News 8.10「3.11の大津波で南極に巨大氷山、欧州研究」 3月11日の東北地方太平洋沖地震で発生した大津波は、1万3000キロ離れた南極大陸の棚氷にも到達し、その一部を破壊して巨大な氷山を出現させた。欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)は9日、こうした論文を学術誌「Journal of Glaciology(氷河学)」電子版に発表した。ESAの地球観測衛星エンビサットは3月12日、サルツバーガー棚氷の一部崩壊により出現した氷山を複数とらえた。同16日、これらの氷山は南極沿岸のロス海に流れ出していた。この中で最大のものは縦9.5キロ、横6.5キロもあり、表面積はニューヨークのマンハッタン島よりやや大きかった。気象庁によると、東北地方太平洋沖地震で発生した津波は高さが少なくとも23メートルに達した。エンビサットの画像を分析した米航空宇宙局(NASA)の専門家によると、津波の高さは南極大陸到達時には約30センチに減じていたが、そのリズミカルな上下運動は棚氷の堅固な構造に圧力を加え、大きな塊を分離させるには十分だったと考えられるという。 *はるか南極にも影響が及んでいたとはびっくりです。しかも30cmの高さの津波が巨大氷山を生むというのも不思議です。

11.08.10  YAHOOニュース 8.10「やらせ調査に九電が証拠隠し…郷原委員長が会見」 九州電力の「やらせメール」問題を調査している第三者委員会の郷原信郎委員長は9日、福岡市で記者会見し、九電の原子力発電本部が、玄海原発3号機のプルサーマル計画について、2005年に行われた説明会やシンポジウムに関する資料などを廃棄する証拠隠しを、先月から今月にかけて行っていたことを明らかにした。郷原委員長によると、同本部が保管していたプルサーマルに関する2、3冊のファイルから一部を廃棄していた。プルサーマルに理解を得るための活動に関する資料で、個人名なども含まれているという。佐賀支社でも15冊のファイルを廃棄しようとしていたが、社内からの情報提供があり、廃棄前に第三者委事務局の経営管理本部が回収した。 *内部告発があるということはまだ少しは救いがありますが、九電のトップは腐りきった犯罪集団と言えます。
(関連)毎日.jp 8.10「九州電力:プルサーマル資料廃棄 副本部長指示で」 九州電力の「やらせメール問題」に絡み、同社原子力発電本部の中村明・副本部長が、同本部と佐賀支社に保管されていたプルサーマル発電関連の書類を廃棄するよう指示していたことが9日、九電第三者委員会の調査で分かった。実際に廃棄された書類の中には、国への報告対象となっていた説明会の資料も含まれており、第三者委は悪質な隠蔽工作があったとみて、詳しく調べる。第三者委の郷原信郎委員長が同日、福岡市内で会見を開き、明らかにした。それによると、中村副本部長は社内調査で7月21日に求められた、05年10月の玄海原発(佐賀県玄海町)におけるプルサーマルに関する説明会の書類について、「個人に迷惑がかかる資料は抜いておけ」と部下に指示。廃棄された書類の分量などは不明という。郷原委員長は、副本部長の言う「個人」について、「政治家や県、国の関係などが考えられる」と述べた。九電のやらせメール発覚を機に、経済産業省は全国の電力会社に過去の国主催の説明会での動員実態などを明らかにするよう求めていた。05年10月の説明会も対象で、九電は7月29日に調査結果を報告していた。しかし、調査段階で隠蔽があったことになるため、報告の信ぴょう性も疑われることになる。 *この際、膿は徹底的に洗い出すべきです。

11.08.10  YAHOOニュース 8.10「「除染して」「困る」避難解除に住民不安の声」 「きちんと除染してくれないと怖い」「病院もないのに」−。福島第1原発事故で、緊急時避難準備区域が9月上旬にも解除されることが決まった9日、避難生活を続けている住民からは不安の声が上がった。福島県川内村の準備区域から避難し、家族5人で郡山市内の仮設住宅に入居した土建業の大山政光さんは「除染をし、安全を約束してもらわないと帰れない」と不安を隠さない。仕事があるかどうかも心配といい、「村には警戒区域もある。解除は全村じゃないと意味がない」と語った。夫と同市内のビジネスホテルに宿泊している川内村の主婦、猪狩菊子さんは「病院も、買い物をする所もない。『住め』といわれても困る」と不満をあらわに。将来、村に戻りたい気持ちはあるが、当面は仮設住宅を探し続けるという。準備区域内に住む男性会社員も「健康被害の恐れがある中で解除して、子供たちが戻ってくるのは不安だ」と懸念を示した。 *賠償金額をけちりたいので早く戻れと言ってるのではないかとかんぐりたくなります。

11.08.10  My News Japan 8.10「豚、桃、ブルーベリー…市民団体調査でセシウム検出続出 福島県発表「不検出」の嘘」 マスコミでは牛肉だけが騒がれているが、論理的に考えて豚や野菜などあらゆるものが汚染されているはずだ。宮城県産の牛乳から13.5ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されたのを確認して以来、被爆地一帯産の食品が気になり調べていると、福島の市民団体「市民放射能測定所」が検査した多くの食品から放射性物質が検出されていることが分かった。一方で、同日の福島県による測定結果では「ND」(不検出)とされるが、実はNDは不検出ではなく、役人用語で8ベクレル以下をNDとするといったトリックが隠されており、検出された数値は非開示だという。このような行政情報を信じるのか、「放射能汚染を心配する母親に情報を伝える」目的で発足した市民団体の調査を信じるか。生活者としてのリテラシーが問われている。

11.08.10  DAILYMOTION「20110809 “二重被爆者”が語る原発への警鐘」 昨夜のNHKニュースウォッチ9より。昨日、8月9日の平和記念式典で田上・長崎市長は、原子力に依存する国のエネルギー政策の転換を求めた。一方、広島と長崎で二度にわたって被爆した経験をもつある男性の映画が、いま長崎市で公開されている。男性が訴えていたのは原爆の悲惨さだけではなく、原子力発電についても強い懸念を語っていた。

11.08.10  DAILYMOTION「20110810 封印された大震災〜愛知・半田」 今朝・夜中のNHK放送「証言記録・市民たちの戦争」より。太平洋戦争後期の昭和19年12月、東海地方を、マグニチュード7.9の巨大地震(東南海地震)が襲った。死者1200人以上に達した大震災で、被害が集中したのが、軍用機工場だった。建物の倒壊により、工場で働いていた10代の少年少女が、命を落とした。しかし、この事実は、国の徹底した情報操作によって、“封印"される。国は、なぜ地震の被害を隠そうとしたのか。近年発見された機密資料や被災者の証言から、大震災の実態をひもとく。‥‥この情報操作はいま、福島原発事故に通じるような気がします。なぜ国は情報を操作し、国民に真実を知らせまいとするのか、それを考えるヒントがあります。

11.08.10  DAILYMOTION「20110809 原発下請け作業員の実態」 福島第一原発では先週、人がほぼ確実に死亡する1万ミリシーベルトが計測された。未だ高い被ばくリスクと隣り合わせの作業だ。重層的な下請け構造がつづく原発労働の裾野で、いま搾取の構図が見え隠れする。危険手当もピンハネ? 原発労働の実態に迫る。

11.08.10  毎日.jp 8.10「 地震:「首都直下」高まる危機 東日本大震災で地殻変動」 中央防災会議は、東京近郊を震源とする首都直下地震について、M7級の18の地震を想定している。なかでも東京湾北部地震(M7.3)では、最悪のケースで死者1万1000人、全壊全焼の建物は85万棟と想定。関東大震災(1923年、M7.9)のようなM8級の地震より規模は小さいが、大きな被害が懸念されている。 大震災後、特に注目されているのが「立川断層帯」(埼玉県飯能市~東京都府中市)だ。政府の地震調査委員会は7月までに、国内106の主要活断層のうち、同断層帯を含む四つの活断層で地震発生確率が高まったと公表した。地殻変動により、地震を起こしやすい力が働いているという。一方、地震予知連絡会会長の島崎邦彦・東京大名誉教授は「いつ起きても不思議ではない」と語る。立川断層帯の平均活動間隔は1万5000~1万年で、最後に動いた時期は約2万~1万3000年前。「『満期』に近い状態」(島崎さん)だ。 活断層だけでなく、地下の見えない場所でもリスクは高まっているようだ。東京大地震研究所の石辺岳男特任研究員は、79~03年に首都圏を中心とする3万カ所で起きたM2~4の地震を基に、東日本大震災による周辺の岩盤にかかる力の向きと強さの変化を解析。結果、1万7000カ所に地震が起きやすい力が加わり、起きにくくなった7000カ所を大きく上回った。島崎さんは警告する。「起きたらとんでもないものが足下にある。今対策をとらずにいつやるのか」 *ふだんからの備えがとても重要です。食料ほかの備蓄、津波が来た時にどこに逃げるかの下見など、具体的にイメージしておくことです。
(参考)内閣府「地震のゆれやすさ全国マップ」 PDFファイルで全国、各府県のマップが見られます。自分が住んでいる地域がどの程度揺れる可能性があるのか前もって知っておくといいと思います。また同様の意味で「フラッドマップ」も見ておくべきです。これは3.26にも紹介しましたが、何メートルの津波でどこまで水につかるかをマップに表示したもので、自分で任意の津波高を設定できます。(最大60mまで)ちなみに20m海水面があがると、東京では荒川区、江戸川区、江東区、墨田区、中央区、大田区、品川区などが海に沈み、東京駅、神田、飯田橋、早稲田、日暮里、王子、板橋から埼玉県の北端の方まで波に洗われることになります。

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