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Y2K=コンピューター2000年問題

あなたの備えは大丈夫?


 Y2K=コンピューター二〇〇〇年問題は何が起こるか解らないところに難しさがあります。場合によっては何事もなく時が過ぎていくのかもしれませんが、一方では数ヶ月・数年単位で社会が混乱し、特に生活物資の大半を輸入に頼っている日本は石油をはじめ食料や生活必需品が不足するという事態になりかねないと言われています。
 しかしこういった試練の時も、考えようによっては、飽食の時代と言われ、世界中の食料や物資を金にあかせてかき集め、大量のゴミとして使い捨てていくという現代日本人の暮らし方を見直すいいきっかけになるのではないでしょうか。
 したがってY2Kへの備えとして食料などを備蓄するにあたっても、自分さえ生き延びれればいいという発想で食料などを買いあさり、その結果モノ不足パニックを引き起こすことのないよう、節度をもった備蓄を心がけましょう。その意味でも、年末になってから大量の物資を買い込むことは避けた方がいいでしょう。
 政府も近々国民に対して備蓄のよびかけをする予定です。準備にかかるのは、いま10月がぎりぎりかもしれません。生活の必需品である食料や燃料は、もし幸いY2Kの備えとして必要がなかったとしても、いずれ使うものなので無駄にはなりません。


★水:
 飲料用には1人1日2〜3P、調理用や排泄・衛生関係も含めて4〜8Pの計算で必要だと思われる日数分をポリタンクや風呂桶にためておきます。実際に水をためるのは暮れになってからの方がいいですが、ポリタンクなどは早めに用意しましょう。キャンプ用品では折り畳み式タンクもあります。
 また市販のペットボトル入りの水もあればいいかもしれません。ジュース等のペットボトルに水道水をためるときは、炭を入れておくと長持ちします。
 アウトドアグッズの店などにある浄水器や消毒剤・漂白剤などがあれば、雨水や川の水も利用できます。ただし雨水は降り始めの水に重金属が溶け込んでいるので避けましょう。
 食器洗い用の水を節約したい時は、食器にラップをかぶせて使うようにします。【10〜11月の準備としては水にも灯油などにも使えるポリタンクを準備しましょう。】

★食料:
 主食の米は1日に3食米を食べるとして、1ヶ月で約10kg必要になります。白米は劣化しやすいので、長期間を考えるのなら玄米の方が適しており、栄養的にも優れまた少量ですみます。もみ付玄米は一番保存に適し、蒔けば発芽して稲になりますが、食べるときには脱穀の手間がかかります。また白米では「冬眠米」といって長期間保存に適したお米も売っています。
 他に、小麦粉などの粉類や麺類、真空パックのおもち等も長期保存ができて主食になります。
 副食としては、簡単に調理できる乾物・缶詰・レトルト食品、コーンフレーク等。中でも中心になるのは、干し肉・干し魚をはじめ、高野豆腐等の豆類や焼麩、干し大根、干し椎茸、海藻類等々の乾物です。また芋類、ドライフルーツ、ナッツ類、そして塩・味噌・醤油をはじめニンニク、タマネギ、ゴマ等の乾燥調味料や食用油、梅干し、煮干しなども必要です。なるべくバラエティーに富んだ種類を用意し、調理用の熱源がなくても食べられるものも用意しておきましょう。冷凍食品は電気が使えなくなると無駄になるので、少量にしておきます。
 肉類や牛乳・卵などがどうしてもほしい人は、キャンプ用品専門店などで乾燥品・缶詰などが入手できます。
 生野菜が不足した時にはモヤシが手軽に作れて栄養的にもすぐれているので、様々な種類のモヤシの種(豆類、アルファルファなど)もあればいいでしょう。また簡単に育てられる野菜の種を買っておいて家庭菜園をつくるという手もあります。植える場所がない人はプランターなども用意するか、近所で借りられる畑を探してみましょう。
 幼児や老人、病人のいる家庭では、そのための特別の食料も必要です。
 ペットのいる家庭は、動物用の食料や必要品も忘れないように用意しましょう。
【長期間保存できる食品は、今から買い物のたびに少しづつ買いためておきましょう】

★エネルギー:
 調理用としては、数日単位ならばカセットコンロとボンベがあれば事足りるでしょう。数週間規模ならば七輪(キャンプ用とか鍋料理用のものが売っています)と炭を準備します。ただし室内で使うときには換気に注意する必要があります。七輪等は炭が無くなっても枯れ枝を使うことができるので便利です。また薪ストーブも調理と暖房をかねて使えます。
 暖房用には電気が来ないと使えないファンヒーターや電気ストーブなどより、シンプルな石油ストーブの方が調理用にも使えて重宝します。また七輪や火鉢も使えます。電気毛布やカーペット、電気アンカも使えなくなる可能性があるので、湯たんぽがあると暖かく寝られます。寒い地域で長期的にわたる場合には、窓に梱包用のビニールや毛布を張って暖めた空気を逃さないなどの工夫も必要です。
 照明用としては、懐中電灯と電池、キャンプ用のランプと燃料(白灯油)、ローソク、ライターやマッチを準備しましょう。自家発電するには、発電器だけでなく大量の燃料(その容器も)が必要です。もし前からソーラーパネルをほしいと思っていた人なら、いまが買うチャンスかもしれません。
【灯油用のポリタンクや電池等を少しづつ買っておきましょう】

★嗜好品:
 長期に渡って今までと違った生活を余儀なくされた場合には、精神的なストレスがたまります。それを緩和するためにも、ふだん使っている嗜好品(コーヒー、お茶、お酒、タバコ、お菓子)等を準備しておきましょう。
 またアロマオイルや化粧品、音楽(電源が問題になりますが)、好きな本、写真集なども精神を和らげてくれるはずです。

★医療・健康:
 バンドエイドや包帯、消毒液他の常備薬を準備しておきましょう。また持病のある人は自分が必要な薬をあらかじめ多めにもらっておきます。自然食店で売っている梅肉エキスや卵油なども健康維持に重宝します。コンタクトレンズを使っている人は洗浄液等も余分に買っておきましょう。
 手術の予定や歯の治療をしている人は、なるべく年末までに終わらせ、またいざという時に駆け込めるような近所の医療機関のリストを調べておきましょう。
 自分自身や家族・仲間同士で健康維持をはかるため、民間療法等の本を用意しておきましょう。

★トイレ:
 集合住宅などでは水をタンクにためてから配水するので、電気が止まれば水道も止まってしまいます。その結果トイレが使えなくなるということが阪神大震災でも起こりました。
 調理や食器洗いに使った水がもしためておければ、それを排泄後にトイレで流せるような準備をしておきましょう。そのためにはタンクやバケツが必要です。
 トイレが使えなくなった場合のために、大便用と小便用の二つのバケツを用意しておきましょう。(フタ付のもの)小便はそのまま流しても問題ありませんが、大便は衛生上問題があります。水を使わないで大便を処理するには、古新聞紙を重ねた上に排泄して新聞紙でくるみ、それをビニール袋などにくるんで捨てます。しかしゴミ収集が行われなくなった場合には、庭や空き地などに穴を掘って埋めます。糠や枯れ葉、それに自然食品店や農協などで売っているEMなどの菌を使うと発酵が早まって臭いも抑えられます。
 もちろんトイレットペーパー、石けん、生理用品などの消耗品も準備しておきます。

★ゴミ:
 ゴミ収集が行われなくなった場合、生ゴミは庭や空き地が利用できれば埋めます。もし利用できない時は、ベランダなどに発砲スチロールや段ボール箱を用意し、上記の菌をかけて処理すると臭気が抑えられ、量も減ります。(水気を十分に取り去る必要があります)
 ゴミ袋や蓋付のバケツなども余分に用意しておきましょう。

★通信:
 非常時には情報を正確に知ることがもっとも大切です。電池で使えるラジオまたはラジカセなど(電池も多めに)は必ず準備しておきましょう。
 電話や携帯電話なども一時的に使えなくなる可能性があります。バックアップ用の電池があれば使えるものもあるので前もって確認が必要です。

★交通:
 自動車のある人は灯油タンクなどにガソリンを備蓄して、灯油と間違えないように書いておきましょう。(石油ストーブに間違えてガソリンを入れると火事を起こします)(灯油用のポリタンクに長期間ガソリンを入れておくのは適していません。長期用には金属製の専用タンクが必要です)
 長期的に考えると燃料のいらない自転車が役立ちます。空気入れやパンクの補修キットを用意しておきましょう。これから買うなら荷台がつけられるタイプやマウンテンバイクを。もしリヤカーが利用できれば、スピードは別にしてかなりの輸送力があるので、周りに共同で利用できるものがないか探しておきましょう。

★お金:
 カード類は使えなくなる可能性があるので、当面の生活に必要だと思われる額の現金を用意しましょう。ただし、みんなが一度にたくさんの現金をおろすと金融機関がパンクしてしまい、パニックをひき起こします。現金をたくさん手元に持っておきたい人は、年末まで待たずに今から少しづつおろしておきましょう。また現金の流通が麻痺すると釣り銭不足になることが予想されるので、高額紙幣よりも少額紙幣や小銭を用意しておきましょう。

年末までに予行演習を!

 来年の元旦に一斉に停電したりガスや水道が供給されなくなる可能性はそれほど高くないかもしれません。しかし日本に石油を供給している中東地域で何らかのトラブルが起こり、中長期的に石油が不足して結果的に電気が止まり、水道やガスも止まるという可能性はあります。そこで、いざそのときになってあわてないために、今のうち週末など自分のやりやすい時に、電気やガスのない生活をするとどういう感じになるのかを体験して慣れておきましょう。強制的にそうされると苦しいかもしれませんが、自分から進んでやればキャンプ生活のようで楽しめるはずです。それに、本番の時には何が必要かが自然と見えてくるでしょう。

★参考図書

〈2000年危機〉から身を守る本
(洋泉社/¥1200/地球の集まり+津村喬 編著)


Y2K市民ネットリスト

各地で市民サイドで必要な情報:@各家庭の備え Aコミュニティでの備え B自治体での備え 等を集めて活動しています。お問い合わせください。

★Y2K市民ネット(http://www.mediaforest.com/y2k/)
★Y2K関西ネットワーク:宮崎充子 
TEL・FAX: 06-6939-0801
★Y2K札幌フォーラム;永田まさゆき
TEL: 011-664-8148 FAX: 011-664-5323 e-mail: onn@sh.rim.or.jp
HP:http://www.sh.rim.or.jp/ ~onn/Y2K.html
★Y2K市民ネット宮城:鎌田さゆり
TEL: 022-218-6288 FAX: 022-218--6219
★Y2K市民ネット旭(千葉):浅野禎侶
TEL: 0479-62-1327 FAX: 0478-56-2669
★Y2K市民ネット群馬 世話人 和田穹男
TEL・FAX: 027-221-6317
★Y2K市民ネット情報センター: 大和永乗
TEL・FAX: 03-3291-5131 e-mail: y2kinfom@m08.alpha-net.ne.jp
★Y2K市民ネット鴨川:きくちゆみ 森田玄
TEL: 0470-97-1011/1422  FAX: 0470-97-1215 Email:yumik@awa.or.jp
★Y2K市民ネット安曇野:市川まい
TEL・FAX: 0263-82-0051 
★Y2K市民ネット豊崎:落合雅治
〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎7-7-7 ノバカネイチ中津管理事務所
TEL・FAX:なし
★Y2K関西情報センター・Y2K市民ネット草津:津村喬
TEL: 090-7115-3073 FAX:077-569-1731  E-mail panpi@silver.ocn.ne.jp
★Y2K市民ネット京都:谷山雄 岩木隆幸
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★Y2K市民ネットワーク鹿児島:谷口やうこ
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Hp:http://www2.tokai.or.jp/tomatsuh/y2k/
★市民ネット八丈(準):浜田光
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★市民ネットバークレー:中川祥子 村川治彦
TEL・FAX 510-559-8836 E-mail: haru@earthlink.net
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E-Mail:kobori@pop16.odn.ne.jp
URL:http://www2.odn.ne.jp/caj94080/chikyumura.html
★Y2K市民ネット東京
y2kcnt@jca.apc.org
http://jca.or.jp/y2k/cnt/ (予定)

No.97=1999年10・11月号

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