amanakuni Home Page | なまえのない新聞ハーブ&アロマテラピー | 八丈島の部屋

フェリシティという女神、そして私たちは地球の娘

 Felicity Oswell(フェリシティ・オズウェル)について

☆ダンサー、セラピスト、アーティスト。いつもきれいな色の服やアクセサリーを身につけて現れる。愛をたくさん持っている人。オーストラリアのシドニーに住んでいて、受刑者・中毒者・女のためのセラピー、ワークショップを開いている。日本を定期的に訪れ、マンダラワークショップやターラに捧げるダンスのワークショップなどをしている。布ナプキンを最初に日本へ紹介してくれた人。シドニーの友だちが作っていて、生理の本を書いていたとのこと。仲間が集まって生理についてのorganizationを作り、フェリシティはカレンダー、彼女は布ナプキン、他の友だちがwebサイトとアニメを作って。みんなの智慧を分かち合ったり、お互いにサポートしたり。Sacred women's businessって言うんだって。素敵だ〜。       (取材・文:ほったさとこ)


WONBMOON Calenderでサイクルを知る
──フェリシティのWOMBMOON Calender(月の宮カレンダー)が大好きだった。最初に自分で使ったのは1995年。髪の長い人魚の後姿が1年の暦。ナワプラサードで買ったり、当時勤めていた会社で販売したよ。
F★ WOMBMOON Calenderを作る前、1993年頃、避妊のために子宮にリングを入れていたんだけど、嫌になっちゃったね。自分の体にプラスチックが入っていていらいらしました。本当の自分のサイクルは何だろうってすごく知りたかった。自然のサイクル、夢、自分のきまぐれ、月とのつながり。昔と今とどう変わってきてるのか?だからリングを取ってもらって、最初に自分のためのカレンダーを作りました。
──デザインがかっこよかったね。毎年テーマがあって一枚の絵。自分の生理やsex、体調の変化などいろいろ書き込めて、色も塗れて。
F★ 普通のカレンダーはページがあってサイクルが見えないでしょう。1年間のサイクル、季節とか、いっぺんに見たかったから。最初は蛇がしっぽをくわえていて一周しているカレンダーでした。輪、曼陀羅、調和の象徴です。全てがつながっている。土と地球に近い動物で、母なる大地や変化の象徴。毎年皮を脱ぐでしょ。どうやって毎月毎年自分を新しくできるのか。それが初めのテーマでした。
 それから5つのelementのアイデアを思い付いて。水・空・火などががすごくいいと思いました。「人魚」のカレンダーを描いて<水>。次は空を飛んでる女と魔法の絨毯<空>。次は<火>、炎の中で踊ってる黒人のdakini(荼吉尼天・だきにてん)。彼女は非常にパワフルでした。次が<木>。毎年チベット仏教のretreatに行き、瞑想をします。自分の中心から来年のイメージが湧いてくる。描く前に祈ってお願いします。最後の2000年は<光>。それもすごく面白かった。いい勉強になりました。わたしは自分の中の人生に転換があったし、違う方向へきました。ひとつのサイクルだった。いろいろな女の人から手紙がきて面白いこととfeedbackいっぱいもらった。ある人はカレンダーを使ったから妊娠しました。すごく喜んでいます。

誰もが女神になる
──フェリシティのベリーダンスって、すてきだね。ダンスはお祈りにつながるの?
F★ ダンスは聖なるもの。自分の体をうれしく楽しく表現できる。すごく大事。よく私のクラスに参加する人が最初に恥ずかしがるね。体とmindがつながってない。ベリーダンスは昔から女の肥沃なダンス。命を作れる体は聖なるもの。母なる大地の踊りで女の体にぴったりあってます。sexualよりsensualのダンスです。伝統的に女が女のために踊って、安心な気持ちでもっと自由に表現できる。女が花のようにほんとうに咲くのよ。何回も見たことがあります。ターラの踊りもそうね。素敵な服を着て、飾りをつけて、化粧すると、誰もが女神になります。女にその時は大事だと思います。楽しいのよ。みんなの美しさが現れます。自分の美しさを味わい、体を自由に表現する時が、今の社会の中に本当に少ないです。それを分かち合うと非常に嬉しいね。すごく深い勉強になります。女に生まれたことについて、みんないろんな無意識のアイデアとパターンがあります。女の仲間の中に入ると踊るとそれが明らかになってきます。

おんなとおとこの違い
F★ 今までの宗教は男用の組織ね。男が偉い人。男の象徴とイメージを使って、浄化と我慢をすることが多いね。女の宗教があれば、違うものになるでしょう。最近、アボリジニの女の先生ができて教わりました。面白いことに、women's businessとmen's businessとtogether businessが別々です。女と男の違いは大事なこと。お互いに智慧を尊敬すれば、この地球が平和になるかもしれない。
(*この場合のbusinessとは、働き、動き、活動っていう意味。)
──それって自然なことなのかな。最初から一緒にいられないのかな。
F★ ただqualities(資質)が違うのよ。私は刑務所で12年間働いていました。男ばっかりの刑務所には男の本質があります。刑務所に新しい男が入ると、どっちが偉いのかすぐにけんかが始まる。順番を決めます、会社みたいに。決めて、そして終わり。女は違うね。複雑。傷をすぐ忘れない。ぐずぐずね。刑務所の中にいる傷がいっぱいある女は、manipulate(巧みに)平気で嘘を言う。直接パワーを出さない。ドラッグもいっぱい飲むね。沢山食べたり。もっと憂鬱になります。悪循環です。自殺や自分を傷つけることも多いです。女の悪い面ですね。forgiveness(寛容)はhealing(治療)に大事です。みんなに男と女なqualitiesがあります。そのすばらしいところを上手に成長させると元気な人になります。その違いは面白くて楽しいです。男と女の問題は違う、そして他の意味で同じです。みんな幸せになりたいのです。

私たちは地球の娘
──フェリシティが日本に最初に来たのはいつ?
F★ 23年前。その頃に、ある家で、男がご飯を食べた後に別の部屋で女が食べている。そんなことはいっぱいあったね。でも日本の男は家族を大事にすることに気づいたね。その時から女は強くなって、前より自信を持っている。平等な関係をいっぱい見ることができる。男も女の意見を聞けるようになったし、女は自分の意見を分かち合えるようになったし。
──いまの世界中の女の人、日本の女の人の問題って、何だと思う?
F★ コミュニケーションがすごく大事。パートナー、子供、友だち、家族と話してください。ほとんどの日本人が自然と離れているね。自然は体とつながっている。一つです。生理は女の自然の時間表です。
 日本の自然が汚れているでしょ。触れる時間や場所も少なくなってきました。地球が死ぬと、みんなも死ぬよ。私たちは地球の娘です。月が見えなくなって、星が見えなくなって、芝生や花が見えなくなると、どうなるでしょうか。それが心配ね。歴史の中で、今の日本の女は一番自由、powerful、豊かな女です。わがままでその豊かさを無駄にしないで下さい。元は優しい人だと思います。私の日本での経験の中に、日本人のすばらしいqualitiesいっぱい見えます。テレビあまり見ないで、自分の智慧の心を信じてください。magazineらしくじゃなくて、自分らしくなってください。やっぱりお互いに大事にして。平和を求めると、自分の中に平和が始まるでしょう。 



なまえのない新聞のHome Page

amanakuni Home Page