amanakuni Home Page | なまえのない新聞ハーブ&アロマテラピー | 八丈島の部屋

布ナプキンのワークショップ

 生理をうれしく

    うけとめる。

ほったさとこ

いのちの祭りでワークショップをやる二人。
バックに見えるのが鹿島槍岳。


 生理が毎月やってくる。雨の日も忙しい日もやってくる。おなかは痛く、機嫌も悪く、ささいなことで腹が立つ。会社にいくのも面倒くさい。
 だけど生理はすばらしいものだ。子宮の中の赤ん坊用のお布団(子宮内膜という口の中や腸などの内側にあるような粘膜と同じ)が剥がれたり、そのお布団があったところから出血したりするのが生理。そして子宮はまた新しいお布団を作っていく。まさに女体の神秘だ。でもつらい・・・。
 そのつらさのひとつに、大手メーカーのナプキンが肌に合わないことが大きかった。だってわたしの大事なぶぶんが荒れるのだ。最初はむずむず、生理が終わる頃には痛くなったり痒くなったり。これはなかなかつらいものだ。人に聞いてみると、なんてことない人ももちろんいるんだけれど。
 そんなこんなでつらい生理人生を歩んで十数年。ある日わたしは布のナプキンに出会った。綿素材で、すごく肌にやさしい。最初はこわごわ使ったものだけど、慣れてくると、換え時やTPOに合わせた、自分にぴったりの使い方がわかってくる。そうすると、生理は嫌なものではなく、わたしのカレンダーになった。
 布のナプキンを使うと血の赤さにびっくりする。赤いなんてあたりまえなんだけど。で、布だから自分で洗う。洗面器で洗うと、その中のお湯が、ひえっとのけぞるくらい真っ赤になる。でもこれはわたしの身体からうまれたものなのだ。
 においもする。血のにおい。抵抗のある人もいるでしょう。でもすすぐときにちょっとアロマのオイルをたらすとか、好きなお花の天然のせっけんで洗うとか、工夫はできる。こうやって、わたしは生理をうれしくうけとめている。
 自分でナプキンを作る人も増えてきた。もちろん市販の布製のものもいくつかある。海外からやってきたものもあるし、国内のオーガニックコットン製のものもある。形もいろいろだ。
 わたしはとてもめんどくさがりだし、まあまあ貧乏であるけれども、毎月使い捨てのナプキンを買うよりは経済的だし、ごみにもならない。市販のナプキンやタンポンは原材料を塩素漂白しているメーカーもあるし、表面の素材にはプラスチック素材を使っている。確かに薄いし、大きさも形も選べて使いやすい。ある意味では進んでいる。でも、女性が生理を感覚的に受け入れられたかというと、どうなんだろう。女の性を解放しようって、ずっと前から言ってきた先駆者たちがいる。それでも、まだまだ生理は女性だけのテーマなのか。なんだかつまんないなあ。
 ということで、エコ・ナプキンを作っているおともだちとワークショップを開きます。一緒にお話しながらナプキンを作りましょう。よもぎやびわの葉などで草木染めもたぶんします。でね、生理を共有したい。あるいは性についても。きっと気が楽になったり、お互いを思いやれたり、いいことがある。はずかしいことじゃないと思うんだよねえ。だから、もっと自分の身体について話しましょうよ。無漂白のネル地なので、きもちがいいよ。おまつり中の生理もこれで安心。ナプキンを洗って干せる場所も用意します。ウイメンズ・テントでぼちぼちやってますので、遊びにきてほしいです。くるくるバザールでもナプキンとまつりや生理をさらに快適にする雑貨などを売る予定。名前は「月の家」(workshop)と「月の店」。まつりの出会いのひとつに、布のナプキンも入れてください。
 では、いのちのまつり2000でお会いしましょう。



■問い合わせ先

★わたし
Tel&fax03-3816-4303
ホームページ 
E-mail:bubibi@nifty.ne.jp

★おともだち→船崎恭子さん
Tel&fax045-881-5258

■おまけ
『なまえのない新聞』の発行元でもあるアマナクニの通信販売でも「GLAD RAGS」(米・オレゴン州の女性3
人が起こした会社。スナップで止めるタイプ=上の図)を扱っていますよ。


No.101=2000年7・8月号

なまえのない新聞のHome Page

amanakuni Home Page