amanakuni Home Page | なまえのない新聞ハーブ&アロマテラピー | 八丈島の部屋

いのちの祭りへようこそ!

そこにいるのは
『未来のあなた方です』

BY REIRA&RYU


内なる探究を続けている内に、受け取り始めたメッセージの数々。その多くは宇宙的覚醒についてのものでした。異次元の分身?ともいえる彼等との情報のやり取りをするうちに、いつしか生まれていった信頼感。そんなある日『なぜ起こりうる未来の出来事を見ようとしないのですか』という問いかけと共に、伝えられたひとつの未来予想図。情報の信ぴょう性うんぬんよりも、宇宙からのサポートが与えられているのならどこまでやれるか「一緒に遊んでみよう!」と、行動することに決めたのです。
 『湖のむこう、風の見えるところ』という情報を手がかりに、仲間と八ヶ岳に向かいました。何の為に山に向かうのか? 自分自身を思い出すプロセスのなか、原初の記憶をたぐりよせて見つけた場は、希望をおもいっきり詰め込んで、かつてこの星に降り立った場所でもありました。不思議なことに内なる聖地に出会ったとたん、大切なのは場所ではなく衝き動かされて行動した事実と、それによってもたらされる意識の拡大だったことに気付いたのです。そして起こり得るどんな出来事に対しても、自分の反応そのものが結果を決めていくことが分かりかけた頃には、未来予想図がどんなものかはあまり意味を持たなくなっていました。多次元的な現実を生きていると実感し始めた頃、膠原病を経験し、肉体に対する完全なる?降参を味わったことで、生かされているということを痛感し、大きな意志のエネルギーに自分をゆだねたいという願いから「神さま、この体と、この心と魂を御心のままに用いて下さい。」という祈りをいつの間にか捧げていました。

。フィンドホーン体験から魂の出会いへ

 「祈りのために山へ向かう」と決めたものの、私にとって祈りとは何なのか、もっともっと深く理解し感じるために、スコットランド北部にあるフィンドホーン共同体へと導かれていきました。創始者のアイリーンキャディが、神と人の為に祈りを捧げる真摯な姿を目にして、このコミュニティの礎となっているものは、「ひとりひとりの祈り」だということがはっきり伝わってきました。『ここは自らの意志で学ぶ、魂の教育の場。そして私は人々の内なる神性を引き出すお手伝いをするだけです。』謙虚でそれでいて確信に満ちたメッセージでした。大地と共に生きるエコロジカルなライフスタイルの実践からというよりも、内なる神と共に生きようと願う人達が放つエネルギー、その意識状態に、地上天国の在り方を学んだように思います。「生活そのものが、一人ひとりの存在そのものが祈りとなったとき奇蹟がおこる。」ということを、ゆったりと静かな時間が流れるフィンドホーンに旅して教えられました。
 『フィンドホーンを創りたいのなら、自分の魂に忠実であろうとする人達と出会いなさい』という、アイリーンの言葉を思い出すような出会いが、数ヵ月後に用意されていました。魂に刻まれている願いは、出会いによって引き出されていくことを実感するような日々。内宇宙で響き合うことのできる彼に『夢の実現をお手伝いしていただけますか?』と尋ね『何なりと‥‥。』と返ってきたその時から共通の目的のために結び付くスピリチュアルな関係が始まりました。人生を貫く本当の役割を探し求めて遠くを見つめているような彼。「生き方を変える。」と決意し、そのために“変わる”という選択をし続けたとき、それまでの人生で関わった人達との関係性もまた変わっていくことになりました。目に見える関係性で物事を捉えたいと思う回りの人達との摩擦に戸惑いながらも、自分が厄介だと感じるもの、偏見を持っている部分から逃げないで、時間をかけながら向き合っているうちに、数々の問題は自分自身でいることによっていつしか自然に解決していったように思います。

。エンデの遺言と、銀河系地球人

 片道5時間の道のりを行ったり来たり、仕事と家庭の問題を抱えながら、全くの素人でありながら、八ヶ岳での泥と汗にまみれた基礎工事からセルフビルドの家造りが始まったのです。「自分作り、霊的構築をしながらの家造りだからなかなか進まないね。」と言いつつも、自分自身を生ききりたいと願う彼の意志のエネルギーは想像を越えた力を発揮していきました。多くの人達と共に家を造る。その苦しくも楽しい共通体験を通して、二人の関係も関わった友人達のライフスタイルも次第に変わっていきました。
 森での美しい四季のめぐりのなかで、かけがえのない時と命を分かち合うことが、二人にとっての『共に生きる』ということでした。そして真に自分を愛し、自分を信頼する、その向こうにパートナーへの信愛があり、まわりの人達との関係も、内なる調和があってこそ穏やかに育まれるのだと思います。
 もしかしたら地域社会との関わりは、そんな自分の心の反映かもしれないと思い始めた頃、NHKの『エンデの遺言』というお金を根本から問い直す番組に出会いました。エンデの提唱に共鳴した仲間達と共に、遊び心半分で「地域通貨」に取り組み始めました。
 まず、自分がどう生きたいのか、どんな社会で生きたいのか、ビジョンを明確にするところから始まる地域通貨。内なる調和という意識を育てるにはとても可能性を秘めた道具の一つだと思います。どこまで使いこなせるか試されつつ、次世代に向けて永続可能な未来社会のビジョンの一つの道を示し続けることができればいいと思っています。

。もう始まっているいのちの祭り

 対立と競争原理が支配する時代から調和と慈愛に満ちた時代への移行期。人々の魂の願いを紡いでいくことで見えてくる世界ビジョンがあるとしたら、誰の心にも内なる声を通して届いているはず。その声をたぐり寄せて出会った『いのちの祭り』。“いのち”に託す感謝と祈りが形となって立ち現われてくる祭り。『人は感謝によって宇宙に近づき、祈りによって宇宙に還る。』そんな言葉が重なります。銀河系地球人としての目覚めが促され「すべての命がつながってひとつ」なんだという実感と勇気を、それぞれの日常の暮らしに持ち帰り、活かすことが出来たとき、調和に満ちた地上天国に住まう自分を見つけるのかもしれません。
 個性豊かな人達との出会いを通して、私の「いのちの祭り」はもうすでに始まっています。違うからこそ面白く、共鳴し合い甲斐のある刺激的なミーティングを体験して、多様化した中での共通エッセンスを探すゲームをしているみたいな、心の柔軟性を鍛えられる?楽しい感覚を味わっています。私がこの祭りに奉納したいものがあるとすれば、Be love. Be peace. Be happy. 何も表現しなくてもいい、祈りとしてのありのまま自分と、意識の遊び道具である地域通貨のお祭り版を是非試してみたいと思っています。祭りを通して創造の体験を分かち合う素晴しさを感じて、一人ひとりの心の中に内なる「いのちの祭り」という聖域が生まれることを願っています。天と地の交わるところ、地球の息吹である風が吹き抜ける天空の広場。「いのちの祭り」へようこそ‥‥。


------------------------------------『永遠の今を生きるあなたへ』
“ 風の森 Leela ” Ryu&Reira
http://www.root.or.jp/kazenomori/
E-mail kazenomori@swm.root.or.jp



No.100=2000年5・6月号

なまえのない新聞のHome Page

amanakuni Home Page