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晴れるとステージのバックにはこういう山並みと雲海が見渡せます。右端には四国カルストの不思議な風景も。まさに天狗たちが遊んでそうな高原です。

天狗の祭り2001レポート(2)


3日目のものを中心にした写真レポートです。

毎年恒例朝一番のライブはリトルトモコ

赤ん坊を背負ってのライブは鋼の人

紅型の着物がかわいい松山のサンシンバンド結弦

コンサートは地元や四国・中国・九州からの出演者が多いお祭りで、自分にとっては初めて見聞きするバンドが半分以上でしたが、それぞれ味わいのある演奏で、また聞きたいなと思わせてくれるものが大半でした。また出演者自身がこのお祭りはサイコーだねと楽しんでいる様子がわかって、出演者・主催者・客という区別が薄く一体感をもてるお祭りでした。

霧で見えませんが、ステージの後ろには山並みが

ダダのロクちゃんのお父さんが手品を披露

2人の声と歌詞が味のある岡山のシシャモ&タツヤ

アマナクニのお店のほとんどは子ども達に占拠されました。読み終わったマンガを1冊10円で売ったり、みんなたくましく楽しんでいました。 おなじみ九州から来た風太郎。六ヶ所村のいのちの祭りで印象に残りましたが、ますます渋い声とノリでしびれました。 最終日のトリをつとめたダダチャイルド。ロクローはじめ何人も歌えるメンバーがいて、それぞれが独特の味とノリを持っている実力バンド。

このお祭りで感心したのは、レポート(1)にも書いたように入場無料で4年間にわたり運営されているということと、スタッフが多くて楽しそうにやっていたことです。

主催者のたかのりさんや明神OKさんに何度も話を聞かせてもらいましたが、入場料については最初の年は1000円とったそうです。ところが入場料を払った人と払ってない人の区別をする必要が出てくるし、主催者側としては入場者を疑いの眼で見るようになってしまい、また出演者側からも入場料をとるのならギャラがほしいという声が出てきたそうです。
結局、入場料は無料、出演者もギャラ・交通費なし(ただし運営費が余った分は遠方からの出演者にまわされるそうです)、出店料もなし(カンパは歓迎)、という極力お金を介さない方法、そして必要なお金は商業ペースでなくお互いの気持ちでやりとりするという形で祭りが運営されているようです。

お祭りにかかる経費というと、主なところでは会場費、ステージなどの設営費、照明や音響などが考えられますが、このお祭りでは会場費がただな上に大きなテントを貸してもらったり、また水道工事までしてもらっているそうで、会場である国民宿舎天狗荘の協力が目立ちます。これは地元での信頼関係を築いてきた主催者の努力が大きいでしょう。この祭りに行く前にインターネットで調べたところ、天狗の祭りが天狗高原の年間行事の一つとして書かれていたことからも、地元にしっかり根付いていることがわかります。
また本部食堂で出される食材なども地元に入植した新住民からの提供が多く使われ、地元を中心としたたくさんの人の協力でできあがっているようです。
また運営費をまかなう中心となった本部食堂では、いつもたくさんのスタッフが和やかに働いていて、そこから発されるバイブレーションは安心感があり、この祭りの質を象徴しているようでした。

3日目のコンサート最後はダダチャイルドを中心に大セッション大会となり、ステージにたくさんの人があがって踊り狂いました。

今回の参加者は約500人くらいではないかというのが主催者の感想で、テントの数も年々増えているそうです。
運営のしかたや入場料については、規模が1桁あがるとこんなふうにいかないのかもしれないし、また天狗の祭りのように地元に根付いた形でないとむつかしいのかもしれませんが、ここにしめされているような祭りのスピリットが中心になければ、みなが一体となって楽しめるお祭りは味わえないような気がしました。

関西には月の祭りや虹の岬祭りなど、定着して行われている祭りがまだまだ多いようなので、楽しみです。(あ)

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