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2002年「広島原爆の火」ピースウォーク in U.S.A.
シアトルからニューヨーク国連本部に向けて
2002年1月15日〜5月20日


2002年1月15日にワシントン州シアトル市を出発点として、世界各地から集まった
人々が広島原爆の残り火を携えてアメリカ合衆国を横断します。このウォークは、全
ての戦争をなくすために、アメリカの新しい戦争政策の一つである「スターウォーズ
(Star Wars)」ミサイル防衛構想を終わらせるために、そして母なる大地をさらな
る破壊から守るためにおこなわれるものです。

1945年8月6日の広島原爆投下から約一ヶ月後、山本達雄さんは広島の爆心地に近い叔
父の書店で見つけた原爆の残り火をカイロに点火して、福岡の家に持ち返りました。
残り火を見つけた時、山本さんは「この火が叔父を、皆を殺したんだ」と怒りにふる
えたということですが、祖母に見せるために持ち帰った火は、祖母によって火鉢の中
で燃やし続けられ、朝夕は仏壇に灯し続けられたのでした。山本さんにとってはアメ
リカへの恨みの火、怒りの火でしたが、彼の祖母にとってその火は、原爆で死んだ息
子を想う愛の火だったのです。祖母は12年間火を守り続け、その間に山本さんの怒り
の心が愛の心へと変化していったということです。1968年に山本さんが住む福岡県八
女郡星野村に「平和の塔」が建立され、山本さんの原爆の火が点火されました。星野
村では毎年8月6日に「平和の塔」の前で平和祈念式典が開かれています。そして山本
さんが広島から持ち帰った原爆の火は、世界平和のシンボルとなり、そこから分火さ
れた火が日本各地で灯され守られています。その広島原爆の残り火から56年の間、
ずっと灯され続けて来た火が、人々の手によって運ばれアメリカ大陸を横断します。

『今や平和を叫ぶだけではたりません。平和を行動で示し、平和を生き、世界中の
人々と共に平和に向かって歩き出さなければいけないのです。私達の存在は精神的エ
ネルギーです。このエネルギーは核エネルギーとは比べものにならない力を持ってい
ます。このエネルギーは、平和のために一つの身体、一つの心、一つの精神になるこ
とを願う全ての人々の意志と自然界と聖霊とが融合したものです。』 −レオン・
シェナンドー 〔 ニューヨーク州の先住民であるシックス・ネイション(イロコイ・
ネイション)、オノンダガ・ネイションのチーフ〕

20世紀には、1億780万人という人類史上に前例のない数の人々が戦争で亡くなりまし
た。戦時下の戦闘で亡くなった人々だけでなく、核兵器の製造に関連して亡くなった
人々もいます。そしてまた、核兵器の影響によって、大地、空気、そして水が酷く傷
つけられ病んでいます。

日本だけが原子爆弾の犠牲になったわけではありません。原爆投下以前においても、
1942年に最初の原子爆弾を製造するマンハッタン計画が合衆国政府によって秘密裏に
開始されており、核による破壊のプロセスはすでに始まっていました。

このマンハッタン計画によって、アメリカ先住民が住んでいた土地の多くは、計画に
従って原子爆弾製造のためのプルトニウム抽出やウラン濃縮、核廃棄物の投棄のため
に使われ、その結果、土地が汚染され、また人々は放射能による被曝を受けました。

広島原爆の火を多くのアメリカ先住民の土地へ歩いて運ぶことによって、多くの被害
を受けたアメリカ先住民と共に大地に祈りを捧げたいと思います。

2002年「広島原爆の火」ピースウォーク in U.S.Aは、世界各地の人々が集まって、
戦争と破壊を終結させるための希望の祈りを携えて歩きます。そして、私たちは21世
紀の人々が対立して戦い合うような世界で生きるべきではなく、全ての命と一緒に調
和の中で生きることができるようになることを願い歩きます。歩き、そして平和を祈
ることによって、私たちは全ての人々と、そして母なる大地とつながります。

ピースウォーク・スケジュール(案)
ウォーク出発日:2002年1月15日

1月15日:シアトル(ワシントン州)

1月30日〔ガンジー入滅日〕:ハンフォード基地(ワシントン州)…ヤキマ先住民が
住んでいたコロンビア川沿いにハンフォード基地があり、そこでマンハッタン計画に
おけるプルトニウムが抽出された。推定1,520億リットルの放射性液体廃棄物が土壌
に排出され、地下水を汚染し続けている。

2月1日:ポートランド(オレゴン州)

2月20日:サンフランシスコ(カリフォルニア州)
ローレンス・リバモア国立研究所(カリフォルニア州)…新しい核兵器の設計をす
る施設で、放射性廃棄 物が処分される場所でもある。

3月20日:ロサンゼルス(カリフォルニア州)

3月24日〜29日〔イースター復活祭〕:ネバダ核実験場(ネバダ州)…ウェスタン・
ショショネ先住民の土地には、 地上と地下における核実験を現在まで700回以上続け
ているネバダ核実験場がある。

4月上旬:コロラド・スプリング(コロラド州)…スターウォーズ計画の中心基地の
マスター・オブ・スペース(Master of Space)がある。

4月中旬:ビッグマウンテン(アリゾナ州)とロス・アラモス国立研究所にて祈りの
断食 …プエブロ&ナバホ先住民の土地にあるロス・アラモス国立研究所は最初の核
爆弾を開発した場所であり、現在においても核弾頭の主要な開発研究を続けている。
またここは主な放射性廃棄物を処分する場所や、プルトニウムを転換させる施設もあ
る。プエブロ先住民の土地にはウランの採掘場もある。

4月26日〔チェルノブイリの日〕:オーク・リッジ国立研究所(テネシー州)…チェ
ロキー先住民の土地にあるオーク・リッジ国立研究所には、広島に投下された核爆弾
に使用されたウランの濃縮施設がある。ここは現在でも存在している唯一の完全操業
の核兵器施設でもある。というのはここで100年の寿命の旧式核兵器が新しいものへ
と改造され続けているからである。米国エネルギー省は、新型で小型の核兵器をつく
るために、40億ドルの予算でオーク・リッジ国立研究所の操業を拡大させようとして
いる。

5月1日:ワシントン、D.C. …ホワイト・ハウスと世界一の国防費を費やしている米
国国防総省(ペンタゴン)がある。また近郊のメリーランド州スィートランドには、
1998年にスミソニアン博物館での展示を終えたエノラ・ゲイ(広島に原爆を落とした
爆撃機B-29)を保存修復するための施設がある。「スターウォーズ(Star Wars)」
ミサイル防衛構想に参加している軍需産業会社をめぐってニューョークへ

5月20日(未定):ニューヨーク国連本部到着

一日あたりおよそ25kmから30km歩く予定。ドラッグ、アルコールの使用は厳重に禁
止。一日、または一週間の参加でも大歓迎です。希望される方は参加可能な時間でこ
のピース・ウォークに参加下さい。三ヶ月以上の参加を希望される方は早目にビザを
入手しておいて下さい。

●このウォークに関する詳細情報の問い合わせ先:
日本山妙法寺グラフトン・ピースパゴダ、安田純法尼
Jun Yasuda, Nipponzan Myohoji, Grafton Peace Pagoda,
87 Crandall Rd., Petersburg, NY 12138, U.S.A.
TEL:米国(518)658-9301 E-mail: ujeac@igc.org (日米環境活動支援センター気
付)

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