地球発光〜銀河の門

 「銀河宇宙線」を研究している一人が、ハワイ在住の物理学者ナシム・ハラメイン氏。
 それによると太陽系は銀河中心の周りを上下に波打ちながら公転していて、ちょうど2012年に銀河の赤道とクロスする。こうなると、地球は銀河宇宙線を直接浴びる上、同じく銀河宇宙線を浴びた太陽の活動もますます加速する可能性がある。
 よく言われるマヤ暦最後の日が、グレゴリオ暦の2012年12月21日に当たるかどうかは別にして、この日は天体の配置上、重要な節目に当たる時であることは事実だ。その日、銀河の赤道と太陽系の黄道面が直列し、一致する。このような現象が起こるのは2万5800年に一度(地球の歳差運動周期)のことなのだ。
 銀河中心―太陽―地球と真横に一直線の配置になったその時、銀河中心からのスーパーウェーブの直撃と、ヘリオスフィア(太陽圏)の星間雲によるプラズマ増大の相乗効果でヘリオスフィアのプラズマ密度が臨界点に達し、一大スパークを起こす可能性がある。
 その時、太陽は爆発したかのような様相を呈し、大膨張を開始するかもしれない。

 太陽が膨張を開始すると地球では何が起こるのか。高エネルギーのプラズマによって地球の大気が励起した場合、大気が発光する現象が起きることが予想される。いい例がオーロラだ。太陽活動が活発化すれば、放出されるプラズマ流も強くなり、地球でもオーロラがさかんに観測されるようになる。通常は極地方で観測されるオーロラが低緯度地方でも見られるようになる。
 ヘリオスフィアが励起され、太陽膨張が進むと、これが一段と進む。夜にオーロラが見られるのが珍しくなくなり、プラズマは天空を輝かせ、地上を照らす。オーロラは地球内部に潜り込む地磁気の周囲、すなわち円環状に生じるが、大気を流れる電流が大きくなるとそうはいかない。プラズマの薄い層である電離層が励起して、発光することも十分予想されるのだ。ちょうど空が蛍光灯のような状態になるといえばいいだろうか。空そのものが真っ白に輝き出すのだ。
 膨大な太陽風によって、次々にリコネクションが発生し、地球の大気がコロナ化すれば、いやおうなく気温は急上昇。地球は灼熱地獄と化すかもしれない。すでに今、地球温暖化という形で大気のプラズマ励起は始まっている。

 2006年、ロシアから不可解な情報が流れた。ロシア軍の極秘情報によれば、地球の内核が北極に向けて数百キロも移動した、というものだ。別の情報源によると、実際は移動距離は微々たるものだが、中心から移動していることは間違いないというのだ。
 もし、これが事実なら何を意味しているのだろうか。このまま内核が北極に向けて移動し続けたら何が起きるのか。
 木星タイプの外惑星(土星、天王星、海王星)は皆、輝きを増し、磁場を増大させ、太陽系外部からの星間雲による衝撃波に対抗するシールド―防御システムをまとい始めているように、太陽系全体が高エネルギー状態になりつつある今、この地球自体も人類の予想だにしない活動を始めたのかもしれない。
 この先の話は一つの可能性としてのシナリオであり、私の予測する惑星のアセンション(次元上昇)というもののメカニズム、原理として考えているものである。
―灼熱の内核は強力なプラズマに包まれている。その状態で上昇すれば、地球の中心と北極を貫通するプラズマトンネルを通って文字通り地上―北極に内核が顔を出すかもしれない。太陽が大膨張を開始し、そのプラズマ流が地球を呑み込む前に内核が北極から姿を現し、膨大なプラズマを噴出し、地球全体をシールドのように覆い尽くすのではないだろうか。繭のようにプラズマに包まれた地球は、太陽から延びたプラズマトンネルに突入して次元を超える。すなわち、これが惑星まるごとのアセンションだ。その時、地上にいる我々はどうなっているだろうか。依然としてこの三次元の肉体を保っていることができるだろうか…。


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