電磁波兵器HAARPと極北のUFO


ノルウェー上空の渦巻き状の怪光

 2009年12月9日、米大統領バラク・オバマがノーベル平和賞授賞式のためにノルウェーのオスロを訪れていた、まさにその時のこと。ノルウェー北部の上空(ロシア近海)に突然、渦巻き状の怪光が出現。トロムセ市の市民数千人によって目撃されるという事件が起こった。
 山の背後から青白い光が出現し、それが空高く舞い上がったかと思うと、グルグルと回転しながら白い螺旋を描いたのである。そして、その螺旋の中心からブルーのビームがパルス状になって、地上に向かって放たれたのだ。この空中に現出した光のスペクタクル・シーンは、数千人の市民によって目撃され、カメラやビデオで撮影された。
 怪光は数分で消え去ったが、その姿があまりにも奇怪だったため、ノルウェー気象庁にはUFOなのか、それとも秘密兵器なのかと、通報、問い合わせが殺到した。しかも、事件はこれで終わりではなかった。驚くべきことに、この怪光は事件の翌日にシベリアに、さらに数日後にはタイにも現れたのだ。いずれもノルウェーと同じく突然、空に巨大な渦巻きが出現したかと思うと、渦の中心にブラックホールのような真っ黒な空間が現れ、渦巻きはそこに吸い込まれるようにして消えていったのである。

 調べてみると、渦巻き状の怪光は、中国ではかなり以前から多発していることが分かった。古いケースでは30年近く前の1981年7月24日。約1時間に渡って中国全土の省で百万人の群衆に目撃されている。その中には気象学者や天文学者も大勢含まれていた。
 その後になると映像も撮られており、1988年8月25日、1987年8月27日、さらには2006年6月と、青白い渦巻きの光が目撃された。それは「螺旋形UFO」と呼ばれ、中国国内では、制御を失ったロケット弾の航跡ではないかと推測されたが、正体は依然、謎のままだという。

 ではノルウェーの渦巻き怪光の正体は何だったのか? 当初、ロシア当局の発表を元になされた報道では、「ロシア近海(白海)の潜水艦から発射された大陸間弾道ミサイル実験の失敗に起因するもの」との見方が大勢を占めていた。つまり、中国と同じように制御不能になったロケットから撒き散らされた液体燃料が、空中で巨大な渦巻きを形成したというのだ。だが、ロケットならば軌道の範囲は半径数千キロにも及ぶはずである。にもかかわらず、渦巻き怪光の目撃地域はノルウェー北部に限定されている。これはどう考えても奇妙な話だ。しかも、ロシア当局の発表では、渦巻きの成因とミサイルの関連性については触れておらず、これはあくまでもメディア側の推測にしか過ぎない。ロケットかUFOか、はたまた秘密兵器の実験だったのか、現時点では全く分からないのである。

謎のピラミッド型UFO

 もう一つ、注目すべき事件がある。怪光と前後して、ロシアの中枢たるモスクワ・クレムリン上空に、奇妙なUFOが出現していたのだ。2009年12月9日の深夜、赤の広場をクルマで走行していた人物が、車内から不思議な物体を目撃、カメラで撮影した。
 それは巨大な空飛ぶピラミッドだった。それが悠々と空中を浮遊していたのだ。しかも、このピラミッド状の物体は、数日後の日中にも再び現れ、ビデオカメラで撮影されている。その映像はテレビ局によって公開されたが、不気味な黒っぽいピラミッド形をした物体が、はっきり映っているのが分かる。市民たちは、ノルウェーの渦巻き怪光事件が報道された直後だったこともあって、「軍による新兵器の実験だったのではないか」と騒然となったという。
 このピラミッド形UFOは、ロシア以外の国々にも現れている。たとえば2009年10月1日午後11時30分過ぎには、オランダのデルゴーで、黄金色をしたピラミッド形物体が撮影されている。さらに2010年3月には、南米コロンビアで住宅街に滞空する大小2機のピラミッド形UFOが出現。その映像はネットにアップされ、話題を呼んだ。

 中国でも2010年2月28日午前8時40分頃、陝西省西安市で大小2機のピラミッド形UFOが撮影されている。このUFOは紫色のハロー(後光)に包まれていて、その周囲
を小型UFOが旋回していたという。さらに昨年から今年にかけて、極北地方のスウェー
デン、ノルウェー、デンマーク、カナダでもピラミッド形UFOが目撃されているという
情報もある。

渦巻き怪光の正体と電磁波兵器HAARP

 渦巻き怪光の正体について、ロシアのミサイル打ち上げ実験失敗説とは別に、不気味な情報がある。それは、これが2009年11月20日に再開されたCERNのLHC=大型ハドロン衝突型加速器による「ブラックホール創成実験」に関連したものだというのだ。
 実は、ノルウェーには「高周波活性オーロラ調査計画」(HAARP)の施設があるのだ。今回の怪現象は、LHCで予備的な実験で創造された高エネルギーがHAARPに転送されて、それがパルス状に変換されてノルウェーの大気に垂直に放射された。それが螺旋状になった光の正体だというのだ。

 「HAARP」。これは正式名称を「高周波活性オーロラ調査プログラム」といい、HAARPという略称はその頭文字から取っている。この施設は、アラスカ州フェアバンクスから40km南東に位置するガコーナという片田舎に存在している。HAARPは楽器のハープと同じく計48本の弦と支柱に見立てたアンテナ群が全て真上を向いて直立にそそり立つ構造をしている。インターネットでも公開されており、そこを見るとハープ・プロジェクトはオーロラと電離層の研究施設と記され、建築業者や予算額まで明確になっている。
 しかし、ここに大きな問題がある。ハープ施設を建設しているのがアメリカ空軍と陸軍ということだ。当然だが、それはペンタゴン(国防総省)のプロジェクトということを意味する。つまり、科学者が天文台で観測するような施設ではなく、れっきとした軍事施設ということなのだ。ちなみにアンテナ群から照射される電波はとてつもない出力で圧縮された一種の電磁波ビームといえる代物なのだ。

 現在、HAARPはアラスカのガコーナを本拠地としているが、類似施設はロシアをはじめ、カナダ、フィンランド、オーストラリア、中国などにも設置されている。また、日本の三沢基地、京都大学でも施設の一部が稼働しているという。そして、渦巻き状の怪光が出現したノルウェーのトロムセにも、やはりHAARPに類似した施設があるのだ。
 それが国際的に知られるレーダーサイト、「E―SCAT」(イースキャット)である。イースキャットにも巨大なアンテナが配列されており、ガコーナのHAARP施設に外観はよく似ている。似ているばかりではなく、電離層を加熱させるHAARPの装置そのものが装備されているのだ。そうなると当然、ノルウェーの渦巻き怪光は、イースキャットに関係してくるのではないか、という疑惑が起こってくるだろう。
 実際、2009年12月9日午前7時から11時の間、「メテオ・ダスト」と呼ばれる帯電したエアロゾルが中間層と呼ばれる大気層に充満するこの時間帯を狙って、ここからVHF(超短波)の照射実験が行われている。誰しもこれが、あの渦巻き状の怪光の原因だったのではないかと考えるのは当然だろう。

 HAARPが渦巻き状の怪光と関係するという情報は、今年1月15日に「ヴューゾーン」という海外サイトにも寄せられている。投稿したのはダン・エデンという人物で、彼は今から10年ほど前、海軍を解雇されたばかりの2人の若者に連れられて、アラスカのフェアバンクスに行ったという。目的は、若者らが従事していた海軍の機密施設の見学だった。 その時に彼らは、もしもHAARPの実験で電離層に穴が開いてしまったら、有害な宇宙線や放射線が地上に降り注ぐことになり、人体や環境に害を及ぼすのではないかと考え、それをダンに訴えたのだ。その後もダンは彼らとコンタクトを続けており、そのうちの一人が最近、ノルウェーの渦巻き怪光について、メールを送ってきたのである。
―「渦巻き状の光は、ロシア政府が言うような、ミサイル実験の失敗によるものではありません。青い螺旋が巨大な白色の螺旋に向かって上昇する姿は、私がいた施設で実験した際に出現したものと同じでした。私にとってそれは、見慣れた光景です。あれは送信機が高出力で使用された時に、空に現れる造形なのです。この渦巻き状の怪光は、ある種のビーム兵器です。それを大気圏内で実験した可能性があります」

 ダンによれば、ロシアの施設は「SURA=スラ」と呼ばれ、1900万ワットの出力があるという。また中国国内にあるユニットについては、位置も出力も明らかになっていないという。いずれにせよ、こうしたビーム兵器は世界各国でひそかに開発が進められており、HAARPは格好の隠れ蓑になっているようだ。

 ノルウェーに出現した渦巻き状の怪光について、あらためて考えてみよう。その原因は、ロシア政府が言うようにミサイルだったのか、あるいはHAARPだったのか?
 結論から言えば、直接の原因はミサイルのようだ。だが、ミサイルだけではない。そこにはHAARPが、多大な影響を与えていたようなのだ。アメリカの科学ジャーナリスト、リチャード・ホグランドによれば、渦巻き状の怪光は間違いなくロシアのミサイルが原因だが、実験が失敗したのは何か別の力が働いたせいだと主張する。その根拠の一つが、同心円の渦巻き構造を、まるで4分割するように十字に交わるラインの存在だ。これは制御不能になって回転するミサイルから漏れた液体燃料が形成した渦巻きに、別のエネルギーが加わったことで生まれる定常波パターン―クラドニ図形だとホグランドは言う。
 クラドニ図形とは2次元の幾何学模様で、この模様は最初は整然とした対称形で同心円を描くのだが、その後、周波数や倍音が変わると、次々と複雑な幾何学パターンに変わっていく。
 クラドニ図形を作るのは、音だけとは限らない。帯電した媒体(プラズマ)と定常波の電磁励起でも作られるのだ。たとえば地球には地上から約150kmの高層に電離層がある。あるいは分散したエアロゾルの雲に外部から定常波を与えても可能だという。それは発射に失敗したミサイルでも同じことなのである。もう一つの証拠は、青い螺旋のビームが、突如、傾きを変える瞬間があるということだ。あらためてノルウェーの渦巻き怪光を
見てみると、奇妙なことに気づく。渦巻きには青いビームが照射されているように見えるのだが、このビームが途中で角度を変えているのだ。そしてその瞬間、渦巻きはクラドニ図形―同心円状の幾何学パターンに変化するのである。このような変化が起こったのは、途中から“外部の力”が、瞬時に加わったからとしか考えられない。その力とは何か?
 言うまでもなくHAARP、もしくはイースキャットの電磁波照射ではないかということだ。

 「犯人」として可能性が高いのが、ノルウェーのトロムセ近郊にあるイースキャットだ。
 ホグランドが掴んだ情報によれば、イースキャットの「パワーレベル記録」には、その痕跡がはっきり残されていたという。ノルウェーに怪光が出現した2009年12月9日、イースキャットは確かに、VHFとUHF両方の電磁波を放射していた。しかも渦巻きの出現時間である午前7時45分という時間帯にまたがってである。
 この時、イースキャットは、ハイパワーの電離層二重周波数実験を予定していた。実験名は「テキーラ・サンライズ」。
 実験メンバーの中には、アニート・ケロという科学者がいた。その彼がフィンランドのオウル大学に提出した2008年の論文には、テキーラ・サンライズに絡む歴史と理論的背景が次のように述べられている。
―「第2次大戦後、科学者は電離層の状態を変える電波加熱技術を研究し始めた。最初のメガワット級の加熱設備が作られたのは1970年代である(アメリカ・コロラド州ブラッドヴィルと、旧ソ連ノヴゴロドのスラ)。…1980年代には新たな施設が建設された。最近ではアメリカ・アラスカ州のHAARP、スバールバル諸島(ノルウェー)のSPEAR(2003年)が挙げられる」
 彼はそこで、HAARPが「軍事目的」で研究されていたと記している。そしてこう続ける。
「近い将来、現在のイースキャットのレーダーは新しいシステムに変わるだろう。それにより、高感度の電離層の3D映像が手に入る。またイースキッャトの加熱施設も、新たな熱実験を実施できるようにアップグレードできるはずだ」
 これはイースキャットがHAARPとの連携により、オーロラにも似た人工光学的なビームを投射できる可能性を示唆するものだ。彼らの技術は、我々の想像を超えるスピードで、はるか彼方へと進んでいるのである。

巨大渦巻きを見せるレーダー・リング

 ノルウェーの渦巻き状の怪光は、ミサイルの燃料が漏れたものだった。しかし、夜明け前とはいえ、暗い空間に漏れた燃料がなぜはっきりと見えたのか。しかもよく見ると渦巻きは、中心から外に向かって自ら光を発しているように見える。実はこれこそが、HAARPにしか作れない高エネルギーの人工発光であり、それがミサイルの燃料が生んだプラズマと相互作用しているという証拠の一つなのである。
 ホグランドは、HAARP計画に詳しいというある海軍関係者から、同様の現象はアラスカのHAARP施設近辺の上空でも時折見られるという証言を得ている。それは主に、HAARPの加熱装置をテストした時に見られる現象なのだという。その仕組みは2段階あって、第1段階でフェーズアレイアンテナにパワーを送り込む。するとアンテナ群はわずかにフェーズ(位相)を変えて、同じ周波数の強力な信号を送り出す。そして第2段階では、極低周波の信号を送る。これがあの青い螺旋なのである。
 人間の目に波―つまり渦が見えるのはそれが極低周波だからであり、時には1サイクルで数キロメートルにも及ぶことがある。それが大気を青く光らせるために、夜ならしっかりと見えるというわけだ。

 では日中ならどうなのか。最近注目されているのは、気象レーダーに現れる「レーダー・リング」と呼ばれる現象だ。1990年代半ばから、HAARPと共にアメリカが重要視してきた技術がある。それがNEXRAD(気象レーダー・システム)だ。
 気象レーダー・システムが完成したことによって、アメリカでは全国規模の“文民の”レーダー網が誕生。HAARP実験の電離層におけるプラズマの“指紋”を初めて見ることができるようになった。それはアメリカだけに限らず、ヨーロッパ、日本でも同じことである。そして、大気の様子がレーダーで捕らえられるようになると、そこにはしばしば奇妙な“リング雲”が現れるようになった。それも世界的に、出現頻度まで増大したのだ

 たとえば2010年1月22日のNEXRADレーダー画像に、同日のGEOSの気象衛星画像を重ねたものがある。オーストラリアの正反対の地域に、2つの奇妙な幾何学的レーダー・リングが見える。どちらも30秒ほどで消えたが、西北部のリング雲は特に奇怪で、黒い円の中央に奇妙な赤い点が出現している。これはまさに、ノルウェーの渦巻き怪光が消える瞬間に現れたブラックホールに似た真っ暗な穴と酷似している。
 このレーダー・リングがもしも夜に出現していたら、おそらくオーストラリアの上空にも、ノルウェーのように渦巻き状の怪光が輝いていたはずだ。

 いったいこの現象は、世界中でどれくらい起こっているものなのか。何しろ人間に目視されない昼間の渦巻きは、誰も見ることができないのだ。実際のところ、2009年4月のスイスのレーダー図でも同心円状のリングが見つかっているし、オーストラリアでは別の気象衛星でも異様な干渉パターンが2つ確認されている。こうして見ると、全体の数は相当に多いと考えざるをえない。
 ちなみにそのサイズだが、海洋工学者のトニー・スペルの分析によれば、ノルウェーで渦巻きが最初に現れた時の円の幅は150キロほどだった。しかし、消失するにしたがってそれは急激に拡大し、最大では約500キロにも達しているという。実はこれは、オーストラリアに現れたレーダー・リングとほぼ同じ大きさなのである。レーダー・リングはノルウェーの渦巻き状怪光を、平らに寝かせたものということもできるのだ。これらのリングを生んだHAARPからの電磁波の照射は、我々の想像以上の頻度で行われているに違いない。

防衛網をかいくぐるUFO映像の正体

 オバマ大統領がノルウェーを訪問したその時に、ロシアはミサイル実験を行った。しかしそれは、HAARPによって失敗し、飛散した燃料がノルウェーの空に渦巻き状の怪光をもたらした。うがって考えれば、それはアメリカがHAARPを利用したビーム兵器の存在を誇示する目的で行ったものかもしれない。しかし、クレムリン上空に出現したピラミッド形UFOは別の問題だ。このUFOは厳戒警備の都市の上空をゆっくりと漂いなが
ら、情報が極めて少ない。映像として報告されているのも、わずか2つだけだ。
 カメラ付の携帯電話を持っている人は、モスクワにも何百万人もいるはずだ。なのに映像は2つ。つまり、たった2人しか異様な空の光景に気づき、撮影しようとした者はいなかったことになる。これは実に奇妙なことだ。
 実はロシアの異常現象研究家のボリス・ヤロスラヴツェフによれば、このUFO映像が初めてロシアの映像サイトに投稿されたのは、出現当日の12月9日ではなかったという。
 投稿はおそらく12月1日で、しかも昼間のビデオに映っていた古いホテルは、2009年の12月にはすでに存在しなかったのだ。というのも、そのホテルは2006年にすでに解体されていたのである。
 ただし、これをUFO映像のでっち上げと言ってしまうのは早計で、映像そのものは不鮮明ながらも反射する光源の写り込みなどからして、かなり高度なものと判断されている。つまりこの映像は、過去に撮影されていたUFO映像であり、それをこのタイミングに合わせて流出させた人物がいる、ということなのである。

 事件の直後、国有のノーボスチ・ロシア通信社のウェブサイトには、次のような記事が載った。
「防空関係の高官によれば、モスクワの警備はロシアでも最強で、首都の空は最先端のレーダーと防空システムに守られている」
 その最強の防御システムに守られた赤の広場の上空を、UFOは悠々と漂っていたのだ。これはロシアのみならず、全世界に対してのメッセージ、挑発とも考えられる。折しも世界各地で同様のピラミッド形UFOが出現している。では、メッセージを発しているのは誰なのか―?

 最近、オレゴン州立大学の研究者たちが、「磁北極」が急激に移動しているという研究結果を公表した。磁石が示す北極が1年間に64kmという速度で移動しているというのである。また、地球の磁気シールドの強さも減少し初めているという。
 今年の1月20日、ノルウェーの北にあるアンデネスという町でオーロラを撮影した写真に、奇妙な物体が写っていた。その姿はまるでキノコだ。ただし、肉眼ではとらえられておらず、おそらく可視光線の領域にはないものだったと思われる。デジタルカメラだからこそ記録されたのだろう。もしかするとこれは、極地の磁場の乱れと共に、異次元からUFOが姿を現したものかもしれない。
 1月16日、NASAのソーラー・ミッション「STEREO」のうち、太陽の背後を周回している1機が、驚くべき画像を送ってきた。太陽に向かって右側に、2つの円形物体が写っているのだ。かなり巨大なもので、大きさは地球くらいだという。しかも左上にも光る棒状の物体がいくつか写っている。これらはいったい何なのか? 以前にも紹介した太陽周辺を飛び回る飛行物体―ソーラー・クルーザーの一種なのか。それとも、地球に接近してくる超巨大宇宙船なのか。極北ばかりでなく、宇宙も騒がしくなってきたと我々に告げているようだ。

 アメリカの故レーガン大統領が、かつて「SDI構想」=スターウォーズ計画を強力に推進していたことはよく知られている。彼は1987年9月21日、国連で外宇宙からのエイリアンの脅威について示唆しているが、もしかしたらSDI構想はHAARPという実験装置に名を変えて、今もひそかに進められているのかもしれない。ある時に至ると、アメリカはエイリアン=敵、侵略者というプロパガンダと共にHAARP等の対UFO迎撃
システムを発動させるというシナリオも十分考えられる。
 だが、騙されてはならない。既に地球はアメリカ軍ほか人間自身の手によって侵略され尽くしている。もし仮に宇宙から何者かがやってくるとしても、それは全く新しい現実を我々に提示するものとなるだろう――。

*写真・図版は学研『ムー』2010年2.3.5月号より転載


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