ニュースコラム


アポロ宇宙飛行士オルドリンが暴露

火星に謎の人工物「モノリス」発見

 火星表面に周囲の岩石とは明らかに異質の物体が発見された。はたしてこの物体はNASAが言うように自然の産物なのか、それとも人工的な遺物なのか―。

 今年7月22日、政治報道を主軸とするアメリカのケーブルテレビ局「C―SPAN」のアポロ11号月面着陸40周年記念番組に、アームストロングと共に月面歩行を果たしたバズ・オルドリン元宇宙飛行士が出演。その中で新時代の宇宙開発に触れた際、彼は一本の人指し指を真上に指すジェスチャーをして、確信に満ちた表情で次の言葉を口にした。「火星の衛星にはモノリス(石板)が存在する」
 モノリスといえば、宇宙に関連した文脈では、何よりも映画『2001年宇宙の旅』に登場する黒い直方体をイメージする人が多いだろう。映画では「神」ともいうべき超文明により400万年前に3種類のモノリスが太陽系に設置される。
 まず、地球上に設置された第1のモノリスが人間に知恵を与える。やがて科学技術の進歩により月に進出した人類は、月にある第2のモノリスを発見する。第2のモノリスは強力な信号を木星に向けて発信し、人類が向かうべき方向を指し示す。そして、木星の軌道上に設置された第3のモノリスが発見され、ストーリーはクライマックスを迎える。

 この『2001年宇宙の旅』のストーリーは、モノリスの建造者についてのオルドリンの発言と妙に符号しているのだ。
「(中略)火星の衛星にも行ってみるといい。あそこにはモノリスがあるからね。ずいぶん奇妙な建造物が、火星の周りを7時間半で一周する小さなジャガイモに似た衛星の上にある。あれを見たらみんな〈誰があそこに置いたんだ? 誰なんだよ?〉って言うだろうが…。まあね、“宇宙”があそこに置いたのさ。何なら“神”が置いたといってもいい」
 ここでは略したが、前後の文脈からも、この発言が言葉のあややジョークの類ではないことは明らかだ。軍人であり、アメリカ国家に忠実であるべき元アポロ宇宙飛行士のオルドリンが、このような大胆な行動に出ることは、誰も予想していなかった。
 先のエドガー・ミッチェルをはじめ、今回のオルドリンのように高齢を迎えた元アポロ宇宙飛行士が、UFOや地球外存在の実在を証言する事例が相次いでいる。オルドリンも79歳の現在になるまで、火星のモノリスの秘密を抱えたまま、発言の機会を伺っていたのだろうか。

 彼はモノリスに関する発言の直前、『ワシントン・ポスト』紙に「アメリカは月ではなく火星の有人探査を目指すべきである」と寄稿している。今回の発言は、本当のモノリスは月ではなく火星周辺にあることを強く示唆しているものかもしれない。

 彼の発言は翌月6日、『デイリーメール』や『ザ・サン』など欧米の大手マスコミ各社が新写真と共に大々的に報じた。何と火星にもモノリスが発見されたというのだ。問題の写真は、火星の上空を周回しているNASAのマーズ・リコネセンス・オービター(MRO)によって高解像度で撮影されたものだ。物体はまさに『2001年宇宙の旅』に登場するモノリスに酷似している。
 これについてMROの画像解析を担当しているアリゾナ大学は、気候の変化で長方形の岩が岩盤から剥がれ落ちたものであり、火星では一般的な現象だと発表している。だが、詳しく分析すると、自然物では説明がつかない謎が浮かび上がってくる。まず、「モノリス」の大きさは厚さ2ピクセル、幅8ピクセル、高さ18ピクセルほど。画像解像度が1ピクセル当たり25センチなので、メートルに換算すると、それぞれ0.5m、2m、4.5mとなる。『2001年宇宙の旅』のモノリスは、誰が見ても人工物であることが認識できるように各辺の比率を1:4:9(1から3の数列の2乗)とする仕掛けが施されている。奇妙なことに、大きさばかりか、その暗号さえも火星のモノリスとほぼ一致するのだ。
 さらに広い範囲を見ると、モノリスは一つではなく3個ある。それも底辺を約80mとする二等辺三角形の頂点に規則的に配置されている。この三角形の比率と同じ断面を持つものが地球上にある。エジプトのギザにある大ピラミッドだ。底辺と高さの関係は2:1.273。底辺の四方の和を高さの2倍で割ると、πの近似値が生まれるというものだ。
 驚くことにモノリスが成す三角形は各辺の比率、角度まで大ピラミッドの断面と見事に一致するのである。
 モノリスが発見された場所は、長さ5000kmに達する火星最大の峡谷、マリネリス峡谷の西端だ。3個のモノリスは、谷の下に堆積したなだらかな斜面に設置されている。
 なぜこの場所が選ばれたのか、その答えはかつて火星を満たしていた水と関係があるかもしれない。等高図(添付写真)上のブルーの低地領域が海に覆われていたと仮定すると、水は主にマリネリス峡谷から流れ出たことが分かっている。そして、峡谷に大量の水を供給したのは西にそびえるタルシス連山の火山活動により溶かされた永久凍土だったのではないかと推定される。つまり、この場所はかつて火星が生命を育んだ時代に大量の水が
湧き出していた、火星の生命にとっても非常に重要な場所だった可能性が高い。

 今回の報道の中で重要な意味を持つことになったオルドリンが知るモノリス。彼がいかにしてその存在を知ったのか、それが何を指すのかなどの具体的な言及はない。オルドリンの言う火星の衛星とはフォボスだと思われるが、だとしたら、どの探査機が撮影したものなのか。
 フォボスのクローズアップは、多くの探査機が撮影しているが、一般的な公開画像は最大でもピクセル当たり6メートル程度しかないため、火星で発見された同サイズの物体は点としか認識できない。フォボスは火星の赤道上空6000kmを周回しているが、NASAの探査機ははるかに火星表面に近い軌道を周回しているため、火星表面に比べてフォボスの画像は高解像度が望めないのだ。
 フォボスは奇妙な軌道速度の減速や密度の低さから、中空の人工天体説が唱えられたほどで、衛星としての起源や組成、構造などがはっきりしていない。まさにモノリスがあってもおかしくない謎の天体なのだ。
『2001年宇宙の旅』では、モノリスが人類を導く重要な役割を担っているが、今回、発見された火星のモノリスも、もしかして我々にとって重要な何かを提示しているのだろうか―。

*写真は『ムー』2009.11月号より クリックで拡大します


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