電気的太陽の基本理論

 『プラズマ宇宙論』によると、銀河の空間中には電子(負の電荷)とイオン化原子(正の電荷)を含むプラズマが満ちている。プラズマ宇宙論では、太陽のエネルギーは太陽内部から発するものではなく、宇宙空間を流れているビルケラン電流によってチャージされていると考えられる。ビルケラン電流は宇宙空間を螺旋状に流れている電流である。そして空間を流れている時は低電流であるが、星や宇宙塵(コズミックダスト)などにぶつかると、凝集されて電流は高くなると考えられている。これを「電磁場Zピンチプラズマ効果」という。そこで、これらの電流が恒星のエネルギー源だという推測ができる。
 太陽がエネルギーを放射し続けるのは、宇宙空間からの電子の入力と、太陽から出される陽イオンの組み合わせ―無限交差によって膨大なプラズマが生じているからである。
 太陽のパワーの根源は、その表面とコロナに至る大気上層部で、電気プラズマがアーク放電し、それが銀河中を満たし、流れているプラズマと接触、交差することによって太陽は活動しているということになる。
 観測される太陽の現象の大部分は、基本的に電気的な性質を持っているという証拠は、十分に揃っている。「電気的太陽論」は、観測された全ての結果から予測可能なものであり、いたって簡単明瞭な説明である。実に理屈に合い、核融合論のように謎めいた要素が存在しなければならない理由もない。

 したがって、太陽が銀河系の中を移動―公転するにしたがい、総電流の高い領域に入ることもあれば、低い領域に入ることもある。だから太陽のエネルギーの放出量が、その時、その時代によってランダムに変わることもうなづける。要するに場所によってボルテージが異なるために、太陽という電球の明るさが変化するということである。


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