衝撃のディスクロージャー「秘密宇宙プロジェクト」(その1)


政府や軍による驚くべき極秘プロジェクトが存在した

 今、動画配信サイトのユーチューブなどを中心に、驚くようなUFOの動画やエイリアン(宇宙人)との接近遭遇体験などが大量にアップされている。もちろん、それらの全てが真実ではなく、捏造、加工されたものもあることは間違いない。ただ、はっきりしていることは、それらが真実であるか否かにかかわらず、我々はそうした衝撃的な動画や画像、体験記を見慣れてしまっていて、容易なことでは驚かなくなっているということだ。
 だからといって、我々がUFO現象や地球外知的生命体の存在を、真面目に受け取るようになったとか、その意味を真剣に考えるようになったのかといえば、全くそうではない。現在では、フェイクの画像や映像はいくらでも作れるし、UFOの話も、幽霊話を毎日のように聞いていると、感覚が麻痺して、驚きも恐怖もなくなってしまうようなものだ。

 一方、そのような状況の背後で、あることが進行している。それは、ユーチューブの動画でも追いつかないような驚愕の情報が、政府系の組織や機関で勤務していた人物の内部告発として証言されていることである。これらの証言の中には、単にUFOを見た経験や地球外生物と遭遇した体験を語るものではなく、政府と軍、さらに主要な企業が関係する包括的な組織の存在を語るものがかなり多い。それは、我々の全く与かり知らぬところで、UFOや地球外生物に関係した巨大なプロジェクトが存在し、活動している可能性を示唆する証言である。彼らは極秘のプロジェクトに関わっていた時期も担当した部署も異なり、お互いの存在も知らないようなのに、彼らの証言には共通しているどころか、同じ組織の活動をそれぞれ違った角度から語っていると考えざるをえないものが多い。

 ここでは、2013〜2016年の3年間に現れた証言のうち、最も代表的なものを紹介したい。それは、「ディスクロージャー・プロジェクト」のスティーブン・グリア博士の証言、「プロジェクト・キャメロット」が調査し、インタビューしたマーク・リチャーズ大尉、そして2015年7月に突然、姿を現し、今も活動を続けている「秘密宇宙プロジェクト」のコーリー・グッドの3人である。
 それらはアメリカのネットテレビのインタビューやプレゼンテーションで公開されたものである。それを高島康司氏がメルマガ「ヤスの備忘録」で掲載し、紹介した。その一端を、あらためてここで伝えておきたい。
 情報の真偽と、その判断については、読者諸氏にお任せしたい。一般メディアでは、SFまがいのトンデモ陰謀説として、無視し続けるだろうが、それを現実として認知することは、我々の意識を飛躍的に拡大することにつながるはずだ。

 

「影の政府」主導の極秘プロジェクト

 最初はスティーブン・グリア博士の証言である。グリア博士は、バージニア州の内科医・緊急医で、本業のかたわら、1993年から続けている「ディスクロージャー・プロジェクト」で調査した極秘プロジェクトの関係者の証言を総合的にまとめ、アメリカの軍産複合体の実態ははるかに巨大であり、UFOや地球外生物に関係している事実を報告した。
 2001年からは、首都ワシントンに多くの証言者やグリア博士を支持する元上院や下院議員が結集し、UFOや地球街生物に関する情報の公開を米政府に要求する「市民による公開ヒアリング」を数年おきに実施している。
 2015年11月21日、グリア博士はこれまでの活動で明らかになった事実を総合的に公開する4時間を超える長時間のプレゼンテーションを行った。そこで具体的な証拠をきちんと示した上で、政府が主導する極秘プロジェクトの実態と、UFOや地球外生物の真実について明らかにしたのだ。

 グリア博士がこれまでにアプローチした多くの人物の証言から、米政府が主導するUFOと地球外生物の存在を隠匿する極秘プロジェクトが、実際に存在していることが明らかになった。プロジェクトの始まりは1954年に遡る。この年、地球外生物のUFOが飛来し、それを米軍が撃ち落とし、搭乗員を射殺してしまうという事件が発生した。
 この事件で米軍はUFOを捕獲したものの、社会がパニックになるのを恐れ、情報全てを隠蔽する決定をした。この結果、UFOと地球外生物の情報を隠蔽するための特殊な機関「MAJIC」が創設された。この組織は、1947年から49年にかけて成立した「CIA設置法」を利用し、米政府の省庁で使い切れずに余った余剰予算を活動資金とした。
 最初は比較的、規模の小さな組織だったが、次第に肥大化し、現在ではそれこそ「影の政府」という表現がぴったりくるほどの規模になっている。

 これを証明する事実が明らかになっている。2001年9月10日、米下院軍事委員会のシンシア・マックード下院議員は当時のラムズフェルド国防長官を審問し、1999年度の国防省の使途不明金が2兆3000億ドルもあることを指摘し、これが何に使われたのか詰問した。国防長官はこれに答えることができなかったが、翌日の9月11日、9.11テロ事件が起こった。アメリカの国家予算はおおよそ2兆6000億ドルである。それに匹敵する規模の金額が使途不明になっていることを示している。そしてグリア博士によると、この金額が「MAJIC」の隠れ予算になっているとのことである。しかし、2兆3000億ドルというのは2000年前後のことである。現在では予算がはるかに増大している。2016年7月28日に公開された国防省監査長官の報告書では、総額でなんと6兆5000億ドルに達していることが明らかになっている。この使途不明金の多くが「影の政府」の資金源となっていると見て間違いなさそうだ。グリア博士によると、資金源は以下の5つの分野をカバーする包括的なものだとしている。

 ?「CIA設置法」による余剰予算の獲得。
 ? ウソのプロジェクトをでっち上げ、米議会の承認の下、予算を獲得する。
 ?「影の政府」を構成する軍需企業のテクノロジーを商品化し、その売上げを獲得する
 ? 世界的な規模の麻薬取引への関与。
 ? 金融産業の金融取引から金をかすめ取る。

 この5つが主な資金源だ。注目すべきは?〜?である。まず?だが、これは「影の政府」が米議会に予算獲得のためのプロジェクトを提出する会社をいくつか作り、それを通して資金を得る方法だ。最も重要なのが?である。実は「影の政府」といっても国防省と米軍が関わっている部分は4分の1にしか過ぎず、残りの4分の3は民間企業が運営している。
 プレゼンテーションではグリア博士は20ほどの企業名が列挙されたリストを示し、軍需とITの主だった大企業が「影の政府」の実際の構成母体であることを示した。それらには「ロッキード・マーティン」、「グラマン」、「ボーイング」などの企業の他に「アップル」や「グーグル」なども含まれている。
 ちなみにこれらの企業の「影の政府」に関わる部門は、やはり極秘部門とされ、これに関係した全ての施設は地下に存在する。こうした施設のうち「エリア51」だけが広く知られているが、これはほんの一部に過ぎない。「エリア51」をはるかに上回る規模の施設が多数存在している。
 こうした民間企業が開発したテクノロジーを商品化し、その売上げから得られる資金が「影の政府」の重要な資金源になっている。この最先端テクノロジーの一部は、地球外生物から得たテクノロジーのリバース・エンジニアリングによって得られたものだ。

 そして?だが、麻薬取引が「影の政府」の大きな資金源にもなっている。世界の麻薬取引の8割がこの組織のコントロール下にある。グリア博士によると、この部門は約8000人規模の部隊が担当しているという。
 最も興味深いのは?だ。金融産業が金融取引に使用するオンラインのネットワークを操作し、あらゆる金融取引から金をかすめ取る方法だ。1回の金融取引から引き抜かれる金額はわずかだが、それを多くの取引で繰り返すことで、莫大な金額になる。

「影の政府」の実際の活動範囲ははるかに広く、次の4つの部門で展開されていると、グリア博士は証言する。
 ? 政治経済操作部門―世界統一政府の実現を目的とする部門。
 ? 終末予言操作部門―宗教の予言を現実化し、人々の操作を目的としたプロジェクト。
 ? 敵の生成部門―「影の政府」の生き残りを保証するプロジェクト。
 ? リバース・エンジニアリング部門―地球外生物のテクノロジーのリバース・エンジニ
  アリング。

 ?の終末予言操作部門も興味深い。これはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教などの一神教が内包している預言のシナリオに近い現実を操作的に作りだすことによって、終末が迫っているとの恐怖感を社会的に与えることを目的としたプロジェクトだ。これによって人々は宗教の原理に囚われた状態となり、理性的な判断を失い、人心や行動の操作が容易になる。
 また?の敵の生成部門だが、これは「影の政府」の存在としての生き残りを保証するためのプロジェクトだ。「影の政府」が、現在の形態で存続するためには、敵の存在がどうしても必要になる。これまで通り、それ以上の防衛・軍事関連の予算を確保するためには、外部の敵がどうしても必要になる。
 米ソが対立する冷戦期には明白な敵が存在していた。冷戦の終結後は、国際的なテロリズムが共通の敵となる。それが現在の状態だ。だが、この状況が恒久的に続くわけではない。国際的なテロリズムの時期が終焉すると、今度は地球侵略をもくろむエイリアンを永遠の敵として煽ることで、目的が実現される。そのプロパガンダは、宇宙からのエイリアンをテーマにしたハリウッド映画で、既に盛んに流されている。

「グレイ」は人造エイリアン

 そこで「影の政府」のこの部門は、将来必要な敵となるエイリアンの恐怖を煽るために、「グレイタイプ」という人造のエイリアンを用い、多くの民間人を拉致―アブダクションした。グリア博士によると、「グレイ」は、実際の地球外生物として存在しているという。しかし、ここで言う「グレイタイプ」は、実際に存在しているものに似せて製造された人造の生物機械だ。
 当初、この「グレイタイプ」には、小柄の軍人が着ぐるみを着て、なりすましていた。
 彼らはリバース・エンジニアリングの技術で製造されたUFOに乗り込み、民間人の家に侵入し、拉致を繰り返した。グリア博士は、「グレイタイプ」になりすましていた元軍人にインタビューした経緯をプレゼンテーションで語っている。
 しかし、後にクローンテクノロジーが高度に進歩し、「グレイタイプ」は生物学的なロボットとして製造することが可能になった。ちなみにクローンの作成に必要となる細胞は牛から大量に採取されたものだ。これは一時期、大きな事件になった「キャトル・ミューティレーション(牛などの動物の死体の一部が切り取られ、しかも血液がすっかり無くなるという異常現象)で採取されたものである。

拉致された人々に埋め込まれたチップ

 また「グレイタイプ」によって拉致された人々に対しては、マイクロチップが埋め込まれる(インプラント)ことが多い。このチップは1979年に初めて開発に成功した。
 これは、埋め込まれた人間の脳を操作し、音や声が聞こえたり、映像が見えたり、さらに思考内容を操作できる高性能なチップだ。このチップを使い、埋め込まれた人間にチャネリングや神秘体験をさせることも可能になる。
 プレゼンテーションでグリア博士は、死後に公開を許されたウィリアム・パウレックのインタビューを紹介している。パウレックはエンジニアとして「影の政府」に雇われた人物で、埋め込み型高性能チップの開発の経緯をよく知る立場にあった。彼はチップの開発の経緯と機能について詳しく証言した。チップが埋め込まれると、外部からWi―Fiのように照射された電磁波により、皮膚振動を通して直接、脳の中で音や声が聴こえるようになる。

 最後の?はリバース・エンジニアリングの部門だ。米政府が地球外生物のUFOを捕獲したのは1954年だった。その後、時間をかけながらUFOのリバース・エンジニアリングに成功し、地球製UFOの製造ができるようになった。
 UFOは「ゼロポイント・エネルギー」を利用して飛行するシステムだ。「ゼロポイント・エネルギー」とは、特定の強度の電磁場を作ることで物質の質量をゼロにし、空間での推進力を得る技術だ。今、「影の政府」は、これらのUFOを「フラックスライナー」と呼び、大量に製造、保有している。

 以上が「影の政府」を構成している4つの部門だ。これを見ると、「グレイタイプ」やアブダクション(エイリアンによる誘拐)の多くは、「影の政府」の攪乱工作であり、実際の地球外生物とは全く関係がないという事実に気づく。しかし、実情はそう単純ではない。人造生物としてのグレイや、軍が行っている民間人のアブダクションとは別に、地球外生物としての「グレイ」も、地球外生物によるアブダクションも、実際に存在しているということが、事態を複雑にしている。
 また、グリア博士によると、米軍が地球外生物のUFOを捕獲したのは1954年だったとしているが、これはおかしい。一大ニュースになった1947年のロズウェルのUFO墜落事件が、無かったことのように飛ばされている。米軍は、そう何度も各地で墜落したUFOを回収したわけではない。私のこれまでの調査・研究で言えるのは、実際に墜落したUFOが回収されたのは、1947年のロズウェル事件において、その一度限りである。

 以上がグリア博士がプレゼンテーションで明らかにしたことの概要だが、この情報でUFOと地球外生物に関連する内容が全てカバーされているかといえば、それには程遠い。
 もちろんグリア博士の公開した情報の重要度は極めて高い。だが、地球外生物が本当に存在しているとするなら、そのような存在は、地球上の政府の極秘プロジェクトに何らかの形で関わっている可能性があるのではないか。
 どこまで信用できるかは未知数だが、地球外生物と極秘プロジェクトとの関わりを示唆する証言がある。それは、米政府系の組織の内部告発者のインタビューを専門に伝えているネットラジオ「プロジェクト・キャメロット」が行ったマーク・リチャーズ大尉のインタビューだ。マーク・リチャーズは、「秘密宇宙プロジェクト」の内容をリークしようとしたため、身に覚えのない殺人事件の犯人に仕立て上げられ、30年の刑に服している。
 マーク・リチャーズ大尉のインタビューの内容は、相当にぶっ飛んでいる。誰が聞いても、にわかには信じられない話ばかりだが、一つ、はっきりしていることは、彼はけっして狂人でも、精神異常をきたしているというわけでもないということだ。

 リチャーズ大尉のインタビューは、彼が収監されている刑務所の面接室で行われたので、断片的で、かなり分かりにくい。録音やペンやノートの持ち込みも禁止されており、内容はインタビューしたケリー・キャシディーの記憶だけに頼って公表された。次回から紹介するその情報は、その点を踏まえて吟味するといいだろう―。

 


                       *写真は『今私たちが知って受け入れるべきこの宇宙の重大な超現実』(高島康司/ヒカルランド)より転載


 

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