日記40

FIND HORNの旅・・その4


トランスフォーメイションゲームとは、平たく言うと“すごろく”のようなゲームだ。
さいころを二つゲーム版の上に転がして出てきた数字でその数の文だけ駒を進めることが出来る。進んだ目の上にいろんなメッセージが記されていて、それによって多く進んだり、痛みと言う涙形のプレゼントをもらったり、1週抜かして後退したりする。進み方が早いとレベルが変わって行く。レベルは最初、誕生から始まって、肉体レベル、感情レベル、精神レベル、直感レベル、愛レベル、覚醒レベル、の5段階。自分を変容させてゴールにたどりつくそのプロセスの中に日常生活が変容してゆく共時性のリアリティが織り込まれている。まさに自己啓発のためのゲームなのだ。だから参加者は真剣に自分の人生で持ち上がってきている様々な問題を解決するために集まってきている。

FIND HORNから同乗してきたスエーデン女性メイは夫との関係性を変容させるために来ているし。スコットランド人のジムも、長年つれそった妻との関係を改善したくて参加している。スイス人のアンドレは自分の使命を明確にしたくて、、そして英国人のリックは自分の中に生じている恐れの理由を知りたくての参加だ。私はといえばじつは困ってしまった。このトランスフォーメーションゲームがきっと日本の女性たちの変容に大きな貢献をしてくれるのではないかとの予感があって、一体どんなゲームなのかを実際に体験したくてここまで来てしまったのだ。それは自己変容の具体的宣言にはなりにくかった。
私は最近、自分がこの時代に歌う事意外に何が出来るのかを真剣に問いなおしていた。団塊の世代やいろんな女性たちにみずがめ座の時代の到来を告げ、新しい生き方を紹介したかった。今まで人類が築いてきた競争と物質文明的な価値観では地球の未来はないと心から信じている私は、何かオルタナティブな生き方を指し示してくれるものを自分なりに模索していた。ヴォイストレーニングも、自分の体の震動を知ることによって既存の生き方をちょっとでも変容させてゆくための具体的ツールだし、最近始めたカードによるカウンセリングも変容を求めている女性たちの方向性を少しでも示すことが出来たら嬉しいと始めたことだ。そして今同じ熱い動機でスコットランドの北の聖地アイオナ島まできてしまったのだ。でも何か・・・もっと個人的な目的をこのゲームのために持たなくてはならない。ゲームをするにあたって一人一人、自分の日常のどんなところを変容させたいのかを明確にして宣言しなくてはならないのだ。

とても具体的で、まさに隠れた、しかし切実な目標がメンバーとのミーティングで私の中に見えてきた。私は前回の結婚の時に生じた借金がそのまま尾を引いてクレジットの支払いとなって残っていた。お金を貯めることに興味のない私はいつもぎりぎりの経済状態で飛び回っていた。今回の旅費は、昨年じゅん&ネネで平凡アワーと言うメジャーな仕事をさせていただいたおかげでまかなわれたが、7年前から始まったクレジット会社の累積赤字は相変わらず変化が無いままだった。そのマイナスな銀行口座をプラスにすることを、このゲームを通して実現、変容することが出来るかもしれない。むむむ・・・まさに具体的で自分にぴったりの命題だった。


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