第16回「
週刊金曜日ルポタージュ大賞」に山田塊也著「マリファナとヘンプの最後進国」が「佳作」(賞金10万円)に入選しました。(大賞該当なし、優秀賞2点、佳作3点)
発表05年9月30日号(NO.575)
最終審査委員 本多勝一、佐高信、石坂啓
[総評]
本田勝一「山田塊也氏の『マリファナとヘンプの最後進国』は、主張には大いに共感を覚えます。大麻は戦前の信州で普通に栽培していたし、パキスタン奥地では雑草で、現地人と共に私も吸った。」
佐高信「私は今回『マリファナとヘンプの最後進国』を強く推した。ソフト・ドラッグの大麻をテーマにした叙述に不思議なユーモアがあっておもしろかったからである。しかし、ほかの選考委員の共感を得られなかった。
『80年代に台頭したネオコンの反動政策の嵐の中でも、リベラリストたちが無抵抗だったわけではない』といったナマな記述には私も『論』になりすぎていると思ったが、『大麻特区と長野県』という節もあり、なかなか読ませる。ある種の荒っぽさにも魅力を感じたのは私だけだったか。」
石坂啓「山田塊也さん、平野洋さん、お二人の着眼点がおもしろく、新鮮な気持ちで拝読しました。」
[作品発表]
創刊号(93年)から『週刊金曜日』を購読してきた私は、わが国で最も信頼できるマス・メディアとして、いつかこの雑誌に大麻のことを書いてみたいと思いながら機会が無かったが、桂川事件がチャンスを与えてくれた。もとより懸賞論文を書くのは初体験であり、まして「大麻即是悪」のようなマスコミの風潮にあって、果して大麻全面肯定論が相手にされるかどうかさえ疑問だった。従って「佳作」に入選したこと自体が奇蹟のような気がする。改めて「さすが週刊金曜日!」という感じである。
残念ながら「佳作」では誌上に発表されることはないので、このルポは只今編集中の『アナナイ通信・創刊号』に全文(400字詰50枚)を掲載することになりました。12月中旬頃に発行の予定なので御期待下さい。
『アナナイ通信・創刊号』申込み 2006.3
発行
B4版 32ページ 定価500円 送料150円
郵便振替 00500-2-81474 アナナイ通信社
『週刊金曜日』のホームページにて「マリファナとヘンプの最後進国」が全文掲載されています。→こちら