25. 詩 てのひらまつり
 
 
「みんなおいで!」と開いたてのひらから
あふれる愛が こぼれおちる
子どもたちと 未来のエネルギーのこと考えようと
梅雨時のキャンプ場をただで借りて入場無料
参加300人 3日間とも雨の予想が見事はずれて
快晴の長瀞の森に集ったフリーク仲間がほぼ1000人
 
広場中央の特設ステージはソーラ・システム
原発いらないの歌に てのひらを叩き
バウルの神の歌は てのひらを涙で濡らす
原発や六ヶ所村の話に てのひらは汗をかき
ロックの乗りで てのひらが舞い踊る
大麻詩の朗読に てのひらの空しさを知れ!
 
広場周縁のみどりの木陰には
手づくりでオーガニックなエスニック風バザールが並ぶ
小さなてのひらが入り乱れてワークショップや物々交換
久々の再会や念願の初対面にてのひらを交え
駐車場の道を下って 峡谷の河原で水遊び
見上げれば 天空に舞うハングライダーがナナツヤツ
 
今年はヒッピー・ムーブメント40周年
風俗化され 商品化され 毒を抜かれながらも
脈々と受け継がれてきた根源力「ラヴ&ピース」
ジュニア世代の主催するヒッピー系のおまつりは
今や百花撩乱 オルタナティヴこそ生きる秘訣
きっと奴らも覗いているに違いない
                    07.6.21 
                               


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