13. [詩・白山の祈り]

 白山の祈り

北陸の霊峰白山で 5年目の9.11をメインに
虹の祭が催され 世代を超えてオルタナティヴな仲間が集まった
ニューヨーク・テロで開いた21世紀は アフガンやイラクの戦争と
テロの拡大再生産によって 憎悪と殺戮の連鎖をグローバル化した
そして悪化するエコロジィは 温暖化がカウントダウンに入った
もはや 祈るしかないのか オルタナティブ!?

白山は獅子吼高原から 暮れなずむ下界を眺望すれば
光の蛇のような河川の果てに 日本海は雲のかなた
朝鮮半島の奥の院に 聖地白頭山は聳える
日本列島の霊脈が アジア大陸の霊脈と交わる唯一のジャンクション
それが白山と白頭山の霊ラインだと 古神道は語っている
だが戦中戦後それは強制連行と 拉致による怨念のラインと化した

ある日白山の上空を 核弾頭をつけたテポドンが
アメリカ軍や自衛隊の迎撃ミサイルなど 屁のカッパ
ストレートに西から東へ飛んでゆくのを 目撃するかも知れない
その時はアメリカが仇を 討ってくれようとくれまいと
首都圏は壊滅 国破れて山河なく
日の丸は白地に白く 君が代は千代に八千代にさようなら

かつて北朝鮮の独裁者は 瀬戸際のパフォーマンスを演じても
アメリカの報復を覚悟の上で 日本を攻撃する気など毛頭なかった
だがミーハー人気に支えられた チンピラ首相が調子に乗って
ミリタリーナショナリズを煽り 北朝鮮を挑発制裁するならば
憲法9条の風前の灯を前に 私は聖なる白頭山に向かって祈る
おお 金正日がキレないよう 北の大地に豊かな大麻のお恵みを!!

                  06,9,11  白山



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