神戸の新開地にあるカフェ・ナフシャは、阪神大震災のあと被災地の障害者を支援する「百番目のTシャツ」という活動の中から生まれたこともあり、入り口の段差をなくしたり、トイレも車いすで入れるよう工夫している。中はかなり広くて天井も高くゆったりしており、手作りの木のテーブルに白い漆喰が美しい。これらの内装工事は知り合いのバンド「生活サーカス」のメンバーが作ってくれたそうだ。
スタッフは女性ばかりで、お昼時などはOLで賑わっている。ナフシャでは広い壁やスペースを利用して、絵や写真、布生地などの展覧会を随時行っており、それらとの絡みでライブコンサートやスライドショー等を開くことも多い。本誌前号で紹介したのヘンプカープロジェクトはこの店で壮行会を開いていたし、つい先日も映画「アレクセイと泉」の監督、本橋成一さんを招いてお話とスライドを見る会が催され、大盛況だった。(現在「アレクセイと泉」の写真展を開催中=7月21日迄)
その上、ナフシャでは去年のテロ→戦争という事態にはピースオブケーキというプロジェクトにお店として参加して募金を集めたり、最近では有事法制の署名を集めるなど積極的に社会問題に関わっている。さらに自分の店がバリアフリーなだけでなく、作業所の人達と連携して入り口の段差をなくすなどしてお店をバリアフリーにしませんかと他の店に呼びかけるプロジェクトにも取り組んできた、こういった活動は地元のマスコミに何度も取り上げられ、まだ開店して数年しかたっていないがすっかり市民権を得ているようだ。
なお紹介が後まわしになってしまったが、ナフシャで出される食事や飲み物も食材にこだわったもので、玄米定食(夜と日祭)や2種類のカレー、ハーブティーにチャイなどシンプルだがどれも手作りでおいしい。ちなみに僕は最近オムライスがお気に入りだ。
オーナーの麻里さんはお店をはじめる前から捨て犬や猫を拾って世話したり里親を捜すような動物好きの人で、ナフシャには時々犬連れの人が来てお茶を飲んでいることがあってなごまされる。(犬連れで入れるかどうかはその時の状況によるそうです)