東北関東大震災・福島原発事故関係 情報リンク

2012.12.8

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12.12.08 ★  NHK 12.8「 原発事故 科学者の対応を議論」 東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、科学者や専門家による原子力安全の取り組みや事故後の対応を、学術の在り方に立ち返って話し合おうという日本学術会議の公開シンポジウムが東京で開かれ、今後の検討には人文・社会科学など幅広い分野の知識が必要だといった意見が出されました。このシンポジウムは「原発災害による苦難と科学・学術の責任」をテーマに、日本学術会議の哲学委員会が開いたもので、会場には120人近くが集まりました。 シンポジウムでは、4人の研究者がパネリストとしてそれぞれの意見を述べました。このうち、倫理学が専門で、専修大学教授の大庭健さんは、「原子力安全文化」ということばについて、「チェルノブイリの事故のあと、国際社会が獲得した教訓で、『原子力については安全を最優先にする文化』という意味だった。しかし、次第に、『原子力は安全だという宣伝がしみ込んだ文化』という意味にすり替わり、安全は骨抜きにされたのではないか」と指摘しました。

12.12.08 ★  iran Japanese Radio 12.8 「 スウェーデンの原発、安全装置の不具合により無期限の稼動停止 」  スウェーデン放射線安全機関が、改めて同国東部にあるオスカーシャム原発の2号機を、安全装置の不具合のため稼動停止とする決定を下しました。 IRIBの報道によりますと、スウェーデン放射線安全機関のカールソン原子炉安全部長は、「オスカーシャム原発の2号機は、無期限の稼動停止となるだろう」と語っています。 また、「電力網に備蓄電力を挿入するかについては、確信はない」と述べました。 オスカーシャム原発の2号機は、1974年にドイツの原子力企業エーオン社が、フィンランドの原子力企業フォルトム社の協力により建設したものです。 スウェーデンには、全部で3基の原発に合計10の原子炉があり、これまでに安全装置の不具合により度々、様々な期間にわたって稼動が停止された経歴があります。

12.12.08 ★  東京 12.8 「 屋内で 外国産で 砂遊び復権」 誰もが夢中になって遊んだ団子作りやトンネル掘り。子どもの発達を促すとされる「砂場」が、形を変えて見直されている。犬や猫のふんが原因とみられる汚染が問題となり、昨年は原発事故も起きた。「でも思い切り遊ばせたい」。親の心配を受けて屋内の大型砂場が登場、外国産の砂を使っている場所もある。「もう三歳なのに、今日が初めての砂遊びなんです」。福島市の市民会館に九月末にできた無料の屋内遊び場「さんどパーク」。約九十平方メートルの砂場が人気を集めている。福島県伊達市から来た女性は、夢中で砂を掘り返す息子(3つ)を笑顔で見詰めた。東京電力福島第一原発事故が起きた昨年三月、息子はようやく歩けるようになっていた。しかし放射線の影響が心配で砂遊びは控えてきた。「体をよく動かさないと夜は寝てくれないので助かる。天気に関係なく遊べるのもいい」 原発事故以来、福島県内には屋内の遊戯施設が相次いでできた。砂場があるものも少なくない。

12.12.08 ★  朝日 12.8「社説 敦賀原発―後回しの活断層リスク」 日本原子力発電(原電)の敦賀原発(福井県敦賀市)の断層は、活断層なのか。原子力規制委員会が現地調査した。‥ 規制委が安全優先の結論を出す必要があるのはもちろんだが、これまでの経緯から大きな疑問が浮かぶ。そもそも、原電はなぜここまで、活断層のリスクを過小評価してきたのか。現地調査前の規制委の会合では、「動かしがたい証拠が出るまで(浦底を)活断層と認めなかった姿勢を反省すべきだ」と原電に厳しい指摘が出た。敦賀1号機の運転開始は1970年だ。78年には耐震指針が作られ、90年代には専門家の間で浦底が活断層であることが確実視されるようになった。それでも原電は「活断層ではない」との立場を変えず、2004年には3、4号機の増設申請をした。05年に旧原子力安全・保安院が再調査を指示し、08年にやっと活断層と認めた。原電は、活断層の危険と正面から向き合わず、都合のよい解釈を繰り返していたといわざるを得ない。原電は57年に原発の専業会社として、電力9社などの出資で発足した。敦賀1、2号機と東海第二の3基を保有し、電力会社に電気を売ってきた。敦賀1号機は運転開始から40年を超え、東海第二は地元の反対が強くて再稼働のめどが立たない。原電は現在、電力会社からの維持運営費などで経営を維持しているが、敦賀2号機の再稼働が頼みの綱の状態だ。甘い調査や評価がまかり通った責任は誰にあるのか。原電が自ら検証して明らかにしない限り、原発事業は任せられない。

12.12.08 ★  東京 12.8 「 敦賀市でもんじゅ廃炉訴え集会 反対派800人」 高速増殖炉原型炉もんじゅがある福井県敦賀市で8日、全国の反原発の市民団体メンバー約800人が集会を開き、もんじゅの廃炉を訴え、デモ行進を行った。市民団体は「もんじゅの再開反対」「フクシマを繰り返すな」などと書かれたのぼり旗や横断幕を掲げ、もんじゅが立地する同市白木地区に集合。約200メートル行進し、もんじゅ正面ゲート前で「政府が脱原発を打ち出した以上、高速増殖炉から速やかに撤退してほしい」などと書かれた抗議文を読み上げ、日本原子力研究開発機構の職員に手渡した。

12.12.08 ★  東京 12.8「東電と徳島のシイタケ業者が和解 「セシウムで損害」」 東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県南相馬市の業者から購入したシイタケ栽培用のおがくずから放射性セシウムが検出され損害を受けたとして、東電への損害賠償請求の準備を進めていたシイタケ栽培の第三セクター「上勝バイオ」(徳島県上勝町)と東電が和解したことが8日、分かった。上勝町によると、東電は11月下旬、上勝バイオが求めたおがくず購入費など約6千万円のうち、約3千万円を支払った。上勝バイオは昨年5〜7月、南相馬市の製材所から、おがくず840立方メートルを購入。その後、1キロ当たり最大410ベクレルの放射性セシウムが検出されていた。

12.12.08 ★  暗黒夜考〜崩壊しつつある日本を考える〜 12.8「 【注目動画】 『真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染を巡って』」(動画有り) これぞまさに世界の”原発利権”を牛耳る連中が、原発事故による被曝に起因する健康被害を”矮小化”し、事実上、健康被害そのものを「無きもの」とする”暴挙”を赤裸々に映し出した映像である。 この映像にて映し出されているのは、”原発利権”に魂を売り渡した連中が国際会議(2001年)にて悪魔同然の理不尽な発言を繰り返す様であり、チェルノブイリ原発事故による健康被害に苦しむ子どもたちの過酷過ぎる”現実”である。 原発推進派の主張の中で「チェルノブイリ原発事故で放射能被曝による死亡者はゼロ。(だから安全である)」という声をよく耳にするが、そう発言する者は、その「安全神話」が隠蔽の上に隠蔽を重ねた代物であることを一体どこまで理解しているのであろうか? この動画はそのような「原発推進」を口にする方に是非ともご覧いただきたい内容である。

12.12.08 ★  机の上の空 大沼安史の個人新聞 12.7 「 〔ENEニュース〕 ハワイで人間の尿からウラニウム検出! 4人の医師が確認 許容基準の3倍も内部被曝汚染された島民も 楽園の島に降り注いだ死の灰が遂に……! /◇ フクイチ発……被害者 東電・日本政府相手に集団訴訟提起も」

12.12.08 ★  机の上の空 大沼安史の個人新聞 12.7「〔ENEニュース〕 AP通信が全世界拡散スクープ報道! 日本の科学者たち、電力マネーをふところに!( AP Exclusive: Japan scientists took utility money )/ うち何人かは被曝のリスクに「楽観的」な見解! / 笑顔で「低線量被曝はカラダによいかも」と語る科学者や、「避難した人は逃げ出したことを正当化するため被曝の危険を言う」「フクシマの人は可能なかぎり地元にとどまるべき」と言った教授を実名報道!」  

12.12.08 ★  晴耕雨読 12.7「民主党に期待したが、失望した。だから、自民党に戻すじゃ何も変わらない。自民党は何も変っていない。」 平野浩氏のツイートより。 新聞社の調査では「自民単独過半数の勢い」とある。 民主党に期待したが、失望した。 だから、自民党に戻すじゃ何も変わらない。 自民党は何も変っていない。 日本人はそんな愚をおかすとは思えない。 しかも、これは公示日の調査であり、無党派層の意向を反映していない。 選挙は何が起きるかわからない。 6日朝日の社説「総選挙/ネット利用即解禁が『いいね!』」は同感。 なぜ、やらないのか。 公示後にポスターの貼り替えは不可能、ウェブサイトなら何度でもできるから「カネ」のある候補者が有利というのが規制の理由。 理解不能。 

12.12.08 ★  田中龍作ジャーナル 12.7「野田首相、渋谷で演説 聴衆からヤジ・拍手まばら」 壊滅的敗北が避けられない民主党の野田佳彦代表(首相)はきょう、東京都心の4選挙区に入り同僚議員の応援演説をした。若者とサラリーマンの街、渋谷での演説のもようを取材した。‥民主党政権の数少ない実績である「高校教育無償化」「子供手当の拡充」などを自画自賛した。主婦層に不人気の消費税増税には触れなかった。原発については詐欺まがいの「脱原発」をたった一言披露した。「30年代に原発をゼロにする。再生エネルギーを創造する」。これだけだ。黒山の人だかりが出来ていたハチ公前の会場からヤジが飛んだ。「再稼働反対」「放射能止めろ」…… ‥通りがかりの会社員(50代・男性)は、選挙情勢を伝える新聞報道への不信感を隠さなかった。「自民党が過半数なんてあり得るのか?マスコミは一部の権力者のための世論誘導をしている」。

12.12.08 ★  フランスねこのNews Watching 12.7「「除染後も高線量」「多くの市民、今も重度汚染地域に」/CRIIRAD研究所(12月5日)」  政府機関から独立し放射線防御に関する研究及び情報発信を行っているフランスのCRIIRAD研究所は12月5日、「福島第一原発事故のその後:今も外部被ばくの健康被害の危険にさらされ続ける何十万もの日本市民」と題したプレスリリースと現状報告書を発表しました。‥CRIIRAD研究所による小国地区での放射線量の測定結果によると、2011年8月には毎時2.5〜3ミリシーベルトの放射線量が記録された個人宅では、同年の10月から12月にかけて除染が実施された後も高い放射線量が検出された。2012年6月時点の測定では家屋の近隣で毎時0.37〜0.98ミリシーベルトを検出、屋内でも毎時0.3〜0.56ミリシーベルトを記録した。地表は剥ぎ取られ、丘の木々の枝は祓われたが、放射線量は安全なレベルにまでは下がっていない。 この世帯の場合、除染が行われたにもかかわらず、放射能による環境汚染によってこうむる外部被ばく量は2012年の間だけで1.8〜6ミリシーベルトにものぼる。この数値は、これまでに行なわれた除染がいかに不十分であるかを示している。 福島県及びその他の地域では多くの人々が今も年間1ミリシーベルトを上回る放射線量を長期にわたり浴びながら暮らさなければならない状況に置かれている。その中には福島のような大都市も含まれている。汚染地域に住み続ければ、将来癌を含む様々な疾病にかかる危険性が上昇する。したがって、これらの住民たちが汚染地域から汚染されていない地域へと退避できるよう、支援が必要である。汚染地域に住み放射能汚染の被害を受けている人々を支援するために、金銭面での支援、住宅の供給などを含めた国家戦略の策定が求められている。

12.12.08 ★  木野龍逸 (Ryuichi KINO) ?@kinoryuichiのTwitter 12.8「 放影研、入市被ばくはなかったということを改めて強調したらしい。福島への影響が心配。それにしても、この時期に唐突な印象。→残留放射線は「誤差範囲」 放影研が見解 http://ow.ly/fUuVG #genpatsu #fukushima 」
(参考)共同 12.8 「残留放射線は「誤差範囲」 放影研が見解」」 被爆者の健康を日米共同で調査している放射線影響研究所(広島市、長崎市)は7日、原爆の核爆発から遅れて発生する「残留放射線」による被ばく線量は「誤差の範囲内」で、被爆によるリスク算出には影響しないとする見解を発表した。放影研は被爆者のがん発症リスクなどの計算で、爆発時に放出される「初期放射線」による被ばく線量のみを用いており、残留放射線量は用いていない。東京電力福島第1原発の事故後、残留放射線や内部被ばくに対する関心が高まり、放影研の手法やデータを疑問視する報道なども相次いだことから「このままでは存在基盤を揺るがしかねない」として見解を出したとみられる。見解は残留放射線量について「初期放射線量の推定誤差の範囲内」と主張し「放影研のリスクデータは役に立たない」などの批判に反論。また原爆などによる内部被ばくは「外部被ばくより危険だ」との意見については、放影研は「リスクの大きさは受ける放射線量に依存する。外部か内部かの問題ではない」と強調している。 福島原発事故の影響にも言及し「食品や飲料水の監視体制は十分で、放射性物質を体内に取り込む内部被ばくの心配が今後増すことは考えられない」とした。
(関連)毎日 12.8「黒い雨:広島「がんリスク増えず」 放影研解析」 日米共同研究機関、放射線影響研究所(広島市・長崎市、放影研)は8日、原爆投下後に降った「黒い雨」に遭った被爆者について、広島では雨によるがんのリスクの上昇は見られなかったとする解析結果を発表した。‥62〜03年に白血病以外のがん(総固形がん)で亡くなった長崎の被爆者のうち100人が雨に遭い、2450人が遭っていなかった。さらに被ばく線量や性別、被爆時年齢などを考慮して死亡リスクを計算したところ、雨に遭った被爆者の方が3割多かったという。ただ、「雨に遭った」との回答は少なく、データに偏りが生じた可能性もあるという。一方、被害者団体などが求めていた黒い雨の被ばくによる脱毛や発熱などの急性症状に関するデータの公表は一部にとどめたことについて、放影研の小笹晃太郎・疫学部長は「急性症状は高線量被ばくの指標で、(黒い雨のような)比較的低線量のものの指標にならない」と説明した。解析結果について「広島県『黒い雨』原爆被害者の会連絡協議会」の高野正明会長は「脱毛症状など一つでも黒い雨による影響につながる可能性があるデータであれば、きちんと調べてほしい」と話した。また、大瀧慈・広島大原爆放射線医科学研究所教授は「これだけの数や範囲のデータは他になく、これで解析を終えるというのでは困る。詳しい解析方法などを聞き、その上で共同研究の申請もしたい」と語った。 ※これは結局、放影研という団体がどういった性格をもった存在であるかをはっきり示しています。

12.12.08 ★  時事 12.8「「死と向き合い覚悟決めた」=被災地の警察官らの手記−福島」  「初めて死と向き合い、警察官の覚悟を実感した」−。大震災、原発事故直後に住民の救援や捜索に当たった警察官らの体験記をまとめた「ふくしまに生きる ふくしまを守る〜警察官と家族の手記」(福島県警監修)が発刊された。A5判、310ページ。70編の手記と、がれきの中での捜索活動など110枚の写真を収録。巻頭には、郡山市出身の俳優西田敏行さんの推薦文も載せた。50代の署員は、ひつぎが足りなくなった安置所で検視を担当。幼い兄弟の遺体を母親の希望で一緒に納棺すると、母親が「よかったね。お兄ちゃんと一緒だよ」と声を掛ける姿に、涙があふれたと記した。被ばくの恐怖や家族を残す不安感と闘いながら、原発から10キロ圏内の捜索に出動した署員、震災によって警察官である両親の仕事の大変さを理解できたという10代の娘の手記なども紹介されている。

12.12.08 ★ 福島民報 12.8「原発関連死(9)混乱の中避難転々 ストレスで体調崩す」 「ストレスがあったに、ちげえねえよ...」  浪江町加倉から二本松市の仮設住宅に避難し、7月3日に亡くなった末永勇男さん=享年(79)=の最期のころの様子を、長男の一郎さんが振り返る。勇男さんは肺気胸のため郡山市の病院に入院していた。トイレから出て来ないのを不審に思った看護師が中に入ると、車椅子で息を引き取っていた。「トイレなんかで死なせてすまねえ」。誰にもみとられず逝った父親を思うたび、一郎さんは原発事故の理不尽さを痛感する。‥震災翌日、妻定子さんと同町赤宇木の一郎さんの家に避難し、数日後には一緒に隣の津島地区に避難した。津島には当時約8000人が避難していた。15日にはさらに別の場所への避難を促され二本松市へ。東和支所はいっぱいで、13キロ離れた大平体育館にたどり着いた。とにかく全てが混乱していた。混乱を引きずったまま、防寒、食事、入浴、排せつなど生活の全てが制限された体育館で約1カ月過ごした。勇男さんが体の不調を訴えたのは、4月ごろ、2次避難所の市内岳温泉のホテルに移って間もなくだった。先の見えない避難生活をあれこれ悩み、眠れない夜が続いていた。「腹が痛い」。夜中に定子さんに助けを求めた。真っ青な顔で腹痛と吐き気を訴えながら、「何とか大丈夫」と翌日までこらえたが症状は悪化。郡山市の病院に運ばれた。医師の診断は心筋梗塞だった。

12.12.08 ★ 河北新報 12.8「 日本原燃、ガラス固化試験を開始 青森・核燃料再処理工場」 日本原燃は7日、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)での試運転について、実際の高レベル放射性廃液を使ったガラス固化体製造試験を始めたと発表した。ガラス溶融炉2基で半年かけて行い、国の使用前検査を経て2013年10月の完工を目指す。試験は同日、A、B系2基のうちB系溶融炉で先行して実施。本格操業に向けてガラス固化体を計約30本製造し、溶融炉を安定的に運転できるかを確認する。高レベル放射性廃液を1時間当たり70リットル投入し、溶融炉の最大処理能力を確かめる試験も行う。13年1月上旬に終了する予定。法定点検を経て、来春にはA系炉での同じ試験に移行する。試験は試運転の最終段階。3日に始めたガラス原料の流下性を調べる作業が終わり、異物で目詰まりが起こるなどのトラブルがなかったため試験に着手した。

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