東北関東大震災・福島原発事故関係 情報リンク

2012.6.30

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12.06.30   山水人のMLより 「大飯原発ゲート前です 祖牛です。 明日、再稼働される大飯原発をなんとか止めようと、仲間の車数台でゲート前を封鎖し、人間の鎖をつくって抗議しています。 山水人の仲間もたくさんいます。今、百人ほどですが、もちろん非暴力で同数の機動隊と対峙していますが、かなり緊迫してきました。 このまま、再稼働を見過ごす事は出来ません。何が有効な方法か分かりませ。が、ゲート前の仲間は逮捕を覚悟しています。 人数がもっと必要です。是非とも応援をお願いしたいのです。 no nukes one love」
(続報)「最前線 大飯原電前は 強制撤去に向け 警察隊がどんどん投入され せめぎ合いの中 緊迫しています 逮捕覚悟で原電前に車で封鎖している連中など 冷たい雨の中 まじな状況です 皆の再稼働反対の声が 響いています いっぽんの心」
(続報 23:00)「祖牛です。 現在の大飯原発ゲート前の状況。 機動隊が装甲車の中に入り休憩中、その間に仲間の車でバリケードを再構築。 PAが運び込まれ、ゲート前でライブが始まりそうです。これからどういう展開になるか分かりませんが、ゲート前に来る道は封鎖されていません。 明日の朝にまた応援が増えそうですが、明日が再稼働予定の日です。 集まって下さい。」
※拡散お願いします!
(続報 01:25)「祖牛です。 大飯原発ゲート前です。 ゲートを挟んで内と外の人間バリケードの空間で、はちようびとジャンベ軍団のライブのリズムに乗って、再稼働反対のコールが激しく、現在、機動隊の動きが止まっています。 夜が明けるまで、機動隊の攻撃が無いこと切に願います。 応援を待っています。」

12.06.30   毎日 6.30「震災がれき「受け入れは困難」 大阪湾フェニックスが見解」 関西広域連合による東日本大震災の災害廃棄物(がれき)受け入れを巡り、焼却灰の埋め立て処分場「大阪湾フェニックス」を運営する大阪湾広域臨海環境整備センターの定例理事会が29日、開かれ、センターの事務局は「施設面や法的な課題が多く、受け入れは困難」との見解を示した。最終処分の中核施設となるはずだったフェニックスでの処理見通しが立たなくなり、関西圏でのがれき受け入れに影響が出そうだ。フェニックスは、近畿の6府県と168市町村が出資するセンターが運営。兵庫県尼崎▽大阪府泉大津▽神戸▽大阪−−の各市沖に処分場がある。市町村が焼却処分したがれきの焼却灰を受け入れるよう、広域連合が要請していた。この日の理事会で事務局は、地元自治体との調整など法的手続きが必要(尼崎、泉大津)▽陸域部の地盤沈下が激しく、将来的に水と接触する可能性がある(神戸)▽処分場の大部分が水域で、水と接触させずに埋め立てるのは困難(大阪)−−と報告した。

12.06.30   毎日 6.30「発電:太陽光、風力の新規参入は原発2.5基分」 電力会社による再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が1日から始まるのを受けて、太陽光、風力など新たな発電事業の認定件数が12年度で計250万キロワット超になる見通しであることが30日、経済産業省資源エネルギー庁の集計で分かった。政府が「脱原発依存」実現の切り札として建設費などのコストを考慮した買い取り価格を設定したことで新規参入が相次ぎ、発電能力では初年度で原発2.5基分が電力供給に上乗せされることになる。同庁によると、28日現在で買い取り対象の認定を受けた事業は44件で、総発電量は4万1605キロワット。近畿地方で1万2000キロワットの水力発電が1件認可された以外はすべて太陽光発電という。太陽光発電所は今秋以降に完成が相次ぎ、年度末までに計250万キロワット超になる見込み。制度導入前の再生エネ(大型水力を除く)の発電能力は1945万キロワットのため、新制度導入によって1割強増える計算になる。

12.06.30   Bloomberg.co.jp 6.22「福島第一原発、竜巻が来ても大丈夫か−専門家の間で懸念 」 「東京電力・福島第一原子力発電所を秒速100メートルを超える竜巻が来たらどうなるのか」。専門家の間で使用済み核燃料プールがむき出し状態になっている上に、施設内タンクに貯蔵している汚染水が満杯の原発の危機管理対策を問う声が高まっている。 今週、台風4号が日本列島を縦断したが、1カ月前には、福島第一原発から約170キロメートル南西の茨城県つくばで竜巻が発生、長さ17キロメートル、幅500メートルにわたって被害をもたらした。男子中学生1人が死亡したほか、約50人の負傷者、住宅約300戸に被害が出た。専門家の中には、竜巻が発生した場合、水素爆発で建屋の屋根部分が吹き飛ばされた使用済み核燃料プールへの影響を懸念する声が出ている。 九州大学の工藤和彦特任教授(原子力工学)は「3号機と4号機の使用済み燃料プールは今、むき出しの状態」のため、つくばを襲ったような竜巻が直撃すれば、使用済み燃料プールの水が巻き上げられる可能性があるとの懸念を示した。工藤氏は原子力安全・保安院の意見聴取会でこの懸念を東電側に伝えたという。 工藤氏は、原子炉を解体し廃炉にするまでは何十年もの長期にわたるため、例え短期的には可能性が極端に低いとしても、東電は余震や津波だけではなく竜巻や大型台風に対する対策をとる必要があると主張した。工藤氏は東電の信頼性向上対策に係る実施計画に関する意見聴取会の12人の委員のうちの1人。‥気象庁によると、間部の多い日本の場合、竜巻は海岸線沿いで発生する傾向がある。竜巻が最も発生するのは9、10月。 日本気象協会の下山紀夫気象予報士はインタビューで、「つくばの竜巻が珍しいのではなくて、最近はこういった竜巻、ダウンバースト(下降噴流)、突風被害が増えている」と語り、原因として温暖化などに伴い大気が不安定になっていることを挙げた。‥九州大学の工藤教授によると、福島第一原発で懸念されるもう一つのリスクは施設内で貯蔵されている放射能汚染水の存在。‥原発敷地内は「タンクが林立」している。「竜巻で倒壊とか、本体壊れないまでも、つないでるホース類とか一番弱いところが壊れて、大量に漏れ出してそれが広がっていく」恐れがあると述べた。‥東京工芸大学の田村幸雄教授(耐風工学)の調査によると、つくばを襲った竜巻の風速は局所的に100メートルを超えた可能性があった。田村氏は「昔から竜巻というのは日本の建物の設計に考えられてない。1つの建物に着目したとに建物に遭遇する確率は4万年に1回程度。それに対して設計をするのは不経済」のためだと述べた。日本で発生する竜巻の多くは沿岸部で、そこには原発や液化天然ガス(LNG)ターミナルがあり、竜巻などによる強風に対する安全基準を強化すべきだと強調する。 田村氏は「原子力発電所が健全な状態でもパイプや送電ケーブルにぶつかったりというのは十分考えられる。そういったことによって配電や配管関係がやられると、今回の福島の事故の例を見ると大きな事故につながる可能性」もあると指摘した。

12.06.30   福井新聞 6.30「風船使って放射能「拡散」調査 おおい町で事故想定、関西有志」 原発事故の際、放射性物質が拡散する方角や範囲を確かめようと風船を使った調査が29日、福井県おおい町成海のホテルうみんぴあ周辺で行われた。7月1日に予定されている関西電力大飯原発3号機の起動を前に、大阪や京都、兵庫など関西を中心とした有志のメンバー約10人が実施した。風船は紫外線などで水や二酸化炭素に分解される「エコロジー風船」を使用。「見つけた日時と場所をお知らせ下さい」とのメッセージと担当者の連絡先を記した紙を付けた。参加者らはヘリウムガスのタンクを使って約500個の風船を膨らませ、「せーの」のかけ声で一斉に空へと飛ばした。風船が飛んだ方角は主に南西の方向だった。参加した20代の女性(大阪府吹田市)は「空はどこにでもつながっているし、風はどこにでも吹くから放射性物質が全国に広がる可能性はある。風船を見かけた人はあらためて危機感を感じてほしい」と話していた。担当者は、風船の行き先からの連絡を基に方角、範囲を地図にまとめ、7月末をめどに公表するという。

 

12.06.30  河北新報 6.30「予備の冷却装置起動できず 福島4号機の燃料プール」  東京電力福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置が停止した問題で、東電は30日、予備として設置されている別系統の冷却装置も起動できない状況にあると発表した。プールの温度は急上昇していない。東電は原因を調べている。冷却装置は同日午前6時25分ごろ、システムの異常を知らせる警報が鳴って自動停止した。本来なら予備の装置を使って冷却を再開させるが、何らかの原因で起動できなかった。30日午後4時現在のプールの温度は35.8度で、1時間当たり約0.26度上昇している。

12.06.30  中国新聞 6.30「「原発全廃・削減」首長8割」 福島第1原発事故を受けた原発政策について、中国地方の全107市町村長のうち、8割近くが原発の全廃や削減を求めていることが29日、中国新聞の アンケートで分かった。また、環太平洋連携協定(TPP)は政府の説明が不十分などとして「交渉に参加すべきでない」が6割近くに上った。原発について「段階的に原発を減らし、将来は全廃」が38・3%(41人)で最多だった。「原発依存度を下げるべきだ」34・6%(37人)▽「脱原発」4・7%(5人)―と合わせ、全廃や削減を求める意見は77・6%の83人に上った。これらの割合を5県別で見ると、中国電力島根原発(松江市鹿島町)がある島根が最も高く89・5%。岡山85・2%、鳥取84・2%、広島69・6%で、中電上関原発計画(山口県上関町)がある山口は57・9%で最も低かった。全廃や削減を求める理由は「自然エネルギーの開発で対応可能」が32・5%でトップ。「国や電力会社の安全対策が不十分」が27・7%で続いた。一方、原発を「もっと増やすべきだ」はゼロ。「原発を今後も活用すべきだ」は8・4%(9人)で、理由は「自然エネルギーだけでは需要を賄えない」が88・9%を占めた。その他12・1%(13人)、無回答1・9%(2人)だった。

12.06.30   東京 6.30「141人の尿からセシウム 福島の乳幼児2千人測定」 福島県内に住む0〜7歳の乳幼児2022人の尿を民間の分析機関「同位体研究所」(横浜市)が測定した結果、141人から放射性セシウムが検出されたことが30日、分かった。うち3人が尿1キログラム当たり10ベクレルを超え、最高は4歳男児の17.5ベクレル。残る138人は10ベクレル以下で最低は0.1ベクレルだった。専門家は、東京電力福島第1原発事故の影響で体内に取り込まれた可能性があると指摘した上で「人体に影響があるレベルではないが、どのような経路で取り込まれたのか調べる必要がある」と話している。10ベクレルを超えた3人はいずれも自家栽培の野菜を食べていたという。

12.06.30   朝日 6.30「再稼働に「反対」 郡山市議会可決」 郡山市議会は最終日の29日、関西電力大飯原発(福井県)の再稼働決定に反対する意見書案を全議員の賛成で可決した。同日、野田佳彦首相などに郵送した。同市議会は昨年12月、県内すべての原発の廃炉を求める決議を、国と東電に提出している。意見書は、県民が東京電力福島第一原発事故で現在も不安の中で生活を続けているにもかかわらず、いまだ事故が収束せず再発防止策の策定に至っていないと指摘。再稼働決定は経済優先で拙速と国や関電を批判している。意見書の提出をめぐっては、市内の三つの市民団体が今議会に請願。それを受ける形での提出となった。少数会派に所属する議員が紹介者だったが、多数派の保守議員からも「反対しないと、ほかの原発でも再稼働を求める声が上がる恐れがある」などと請願を支持する意見が出ていた。

12.06.30   時事 6.29「大飯原発で警報相次ぐ=「問題なし」予定変えず−保安院」  再稼働の準備が進む関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)で29日、機器の異常を示す警報が相次いだ。経済産業省原子力安全・保安院は「安全上の問題はない」と説明、7月1日に3号機を起動する予定に変更はないとしている。保安院によると、29日午後3時45分、3号機の原子炉格納容器周辺から空気を吸い出し、換気していた気体廃棄物処理設備の排気量が、設定値の毎時2.5立方メートルを超えたことを示す警報が2回鳴った。放出される放射性物質の濃度に変動はなく、保安院は「一時的な気体の流量の変化はよくある」と説明している。 ※また警報です。大きな事故が起きるまでは止めないんでしょうか。

12.06.30   東京 6.30「国の訓練想定「炉心溶融なし」 原発事故後、「不安増長」と」 東京電力福島第1原発事故後、初となる国の原子力総合防災訓練について、計画作りを指示された原子力安全基盤機構が「最悪ケースの想定は避ける」として、福島事故で起きた炉心溶融(メルトダウン)を除外するなどの方針をまとめていたことが30日、分かった。共同通信が情報公開請求で計画案を入手した。「地域住民の不安を増長する」という理由。一方で、福島事故で役立たなかった対応拠点施設(オフサイトセンター)が一定段階から本格的に機能すると想定していた。同機構は、経済産業省原子力安全・保安院の安全規制を実務面で支援。保安院の指示で2011年度訓練の計画案を作成した。 ※311前と全く変わっていません。単に頭が悪いのか、意図的な悪意があるのか‥こんな組織は解体した方がよさそうです。

12.06.30   東京 6.30「600〜千年間隔で大津波 日本海側も、奥尻島で痕跡」 1993年の北海道南西沖地震(マグニチュード7.8)による大津波で壊滅的被害を受けた北海道・奥尻島が、過去約3千年間に少なくとも5回、約600〜千年間隔でほぼ同規模の大津波に襲われた可能性があることが平川一臣北海道大名誉教授(自然地理学)らの津波堆積物調査で30日、分かった。津波が頻発する太平洋側に比べ、過去の地震や津波の実態がよく分かっていない日本海側でも大津波が繰り返し発生していたことを示しており、沿岸地域の防災態勢などに影響を与えそうだ。 ※チリで発生した津波が日本に大きな被害を与えたわけなので、若狭も柏崎も島根も影響受けるのは当然です。

12.06.30   47NEWS 6.30「福島4号機プールの冷却が停止 水温急上昇なし」 東京電力は30日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置で、午前6時25分ごろに異常を知らせる警報が鳴って自動停止したと発表した。冷却が停止した時のプール温度は31度で、放射性物質を含む水の漏えいは確認されていないという。東電は、水温が急上昇するとはみていないが、原因を調査するとともに、別系統の冷却装置を稼働させるか検討している。4号機の燃料プールでは、6月4日にも冷却が停止していた。4号機プールは原子炉建屋5階にあり、未使用の燃料204体を含む計1535体が保管されている。今夏に未使用の燃料を試験的に取り出す予定。

12.06.30   WALL STREET JOURNAL 6.29「フクシマウォッチ:大飯原発は政府の主張通り、地震に対して安全なのか?」 2人の著名な地震学者は、再稼働準備中の関西電力大飯原子力発電所の2基の原発は、――少なくとも地震に対する安全性の観点からは――安全性が完全に検証されていないと主張している。 地震学者の神戸大学の石橋克彦名誉教授(地震学)と東洋大社会学部の渡辺満久教授(変動地形学)は26日、大飯原発の潜在的危険性および現時点での原発の安全性評価の落とし穴について会見した。 大飯原発が位置する若狭湾沿岸の安全性に関する政府の判断は、海底に2つの活断層があり、同原発は地震が起きても持ちこたえるための必要な全ての措置を取っているとの仮定に基づいている。 しかし、石橋名誉教授は、同地域の断層が生み出す地盤移動の力を過小評価していると主張する。日本外国特派員協会での26日の記者会見で、同名誉教授は近くに第3の活断層が存在する可能性があるとの見方を示した。石橋名誉教授は、これら3つの断層が全て同時に動く場合、政府の予想を上回る揺れが生じる可能性があるとの見方を示した。 また、渡辺教授は大飯原発周辺地域の3つの断層が結びついている可能性があると指摘し、その線にそって連鎖反応が起こる可能性も否定できない、と語った。そうなれば、この地域でより大きな揺れが起きる可能性が著しく高まることになる。 断層とその危険性に関するこれらの学者の見方はなぜこれほど政府の見方と違うのか。

12.06.30   大脇道場 6.29「NO.2620 鳩山元総理が対米従属政治の実態を告白 「米国の意向を忖度した官僚、財務官僚、大手メディアなど既得権側の抵抗は凄まじいものがありました。その力に十分抗し得なかったのは私の不徳の致すところ」」 この鳩山坊ちゃまですが、色々と言い訳をしているのですが、・・・正直だと思います。 是非一読ください。「・・・そのために総理大臣にまで押し上げて頂き、国民の圧倒的な支持の下、既得権に甘えた集団にメスを入れる努力をしました。しかし、米国の意向を忖度した官僚、財務官僚、大手メディアなど既得権側の抵抗は凄まじいものがありました。その力に十分抗し得なかったのは私の不徳の致すところと申し訳なく思っています。 私が目指した方向は決して間違ってはいなかったと今でも思っていますが、その後の政権が、私を反面教師にして、「官僚、米国に抵抗したからうまくいかなかったのだ、そこをうまくやればいいのだ」と180度民主党の進むべき方向が転換されました。何のために政権交代がなされたのか、という憤りを強く感じています。再稼働を含む原発問題、TPPも全く同じ発想です。 そしてこの消費税増税法案です。消費税を上げることは、官僚中の官僚組織、財務省の悲願なのです。・・・」  なんだそんなことと思いますか?  多少とも政治のことを考える人には自明のことですが、総理経験者が、この国の政治がアメリカの言いなりになっていることを告白していることは、極めて重要だと思います!  原発政策然り、基地安保問題然り、そしてTPPも・・・。 この国の政治や進路を考えた時に、対米従属を断ち切ること抜きには前に進めないことを、鳩山元総理が経験を通じて明らかにしたことは、敗北の言い訳ではありますが、彼の唯一の功績でしょうか(笑)

12.06.30   しんぶん赤旗 6.29「大飯再稼働撤回を 学者ら9氏「京都アピール」」 昨秋、原発ゼロをめざす運動「京都アピール」をよびかけた京都ゆかりの学者・弁護士ら9氏が28日、関西電力大飯原発再稼働の撤回などを求める第2次「京都アピール」を発表しました。同日、呼びかけ人の安斎育郎・立命館大学名誉教授、和田武・日本環境学会会長が京都市内で記者会見しました。安斎氏は、「福島原発事故の原因も解明されていないのに、どうして過酷事故を防げるのか」と批判。再稼働を一つ認めれば、なし崩し的な稼働につながると指摘し、「再稼働の既成事実を積み上げ、3.11以前の状態に戻すようなやり方は許されない」と述べました。11月には京都大学で3回目の講演会を開く準備をしていることも報告しました。アピールでは、▽「原発ゼロ」も視野に、原発政策の抜本的転換、自然エネルギーの本格的導入をめざす▽大飯原発の再稼働は関西一円に破局的事態を招きかねない。「再稼働」方針を速やかに撤回させよう―などとよびかけています。呼びかけ人はほかに、浅岡美恵弁護士、飯田哲也・環境エネルギー政策研究所所長、大島堅一・立命館大学教授らがつとめています。昨年10月の第1次アピールは、尾池和夫・京都大学元総長、小出裕章・京都大学原子炉実験所助教、植田和弘・京都大学教授、佐和隆光・滋賀大学学長ら1000人以上が賛同しています。

12.06.30   田中龍作ジャーナル 6.30「「再稼働反対」叫ぶ20万人の洪水 機動隊車両が官邸突入防ぐ」 予兆は集会開始前からすでに表れていた。金曜恒例となった原発の再稼働に抗議する集会(主催:首都圏反原発連合)。日が陰り始めた午後5時半過ぎ、首相官邸前に集まった市民の列は内閣府のある一角をぐるりと取り囲もうとしていた。溢れた人たちが、議事堂に隣接する歩道を埋めた。開始前の時点で前回の4万5千人(主催者発表)と同じ人出だ。バスを仕立てて長野県から訪れた一行もいる。大飯原発の地元福井県から足を運んだ老夫婦の姿も。現場で落ち合う約束をしていた長野の代表者と携帯電話で連絡を取り合った。「東京メトロ霞が関駅から10mほど下がった所」と言われ、その地点に行ったが探し出せない。官邸前で取材を続けているジャーナリストの友人からも居場所を教えてもらったが、こちらも会えなかった。見渡す限り人だ。‥国会議員も入れ替わり立ち替わり官邸に向かって演説した。消費税率引上げ法案に反対票を投じた議員ばかりである。「最後の最後まで諦めてはなりません。(大飯原発が再起動する)7月1日まではまだ時間があります」。こう呼びかけたのは三宅雪子衆院議員(民主党)だ。5〜6人目のスピーチに耳を傾けていると、60年安保闘争の隊列に加わっていた知人が走り込んできた。「車道を人が埋めた。解放区だ」往年の闘士は興奮しながら告げた。筆者は車道に向かって駆け出した。知人が言う通り、市民が全車線を埋めており、車両は通行できない状態になっている。警察官が「歩道に上がって下さい」と連呼するが、人々を制御できない。  白髪頭の参加者が「こんなこと60年安保以来だ」と叫んだ。20万人(主催者発表)が洪水となってジリジリと官邸の方に進んでいる。警察隊のバリケードは数分と持たず次々と決壊し後退した。指揮官とおぼしき警察官が「官邸を守れ」と叫んだ。それが合図だったのか。機動隊のバス(通称カマボコ)数台が官邸とデモ隊の間にスーッと割り込んできた。警察は指揮車の上から「皆さん、冷静になって下さい」と拡声器で呼びかけるが制止できない。現役の警察官たちにとって、これほどの大規模デモは経験したことがないはずだ。代わって主催者が呼びかけた。「また来週があります。ゆっくりゆっくり下がりましょう」「20万人では原発は止まらないんです」・・・終了時間を待たずして、デモは一人の逮捕者も出さず平和裡に散会となった。  原発を再稼働させた野田官邸は、警察によって守られたのである。機動隊の車両が官邸正門を塞がなかったら、市民がなだれ込んでいただろう。 ※もし7月1日にほんとに再稼働させたら、来週はいったい何が起きるかわかりません。

12.06.30   「避難の権利」ブログ 6.29「大飯原発敷地内の破砕帯(断層)について>意見聴取会の議題に|超党派国会議員、野田総理に申し入れ など」 大飯原発敷地内のF-6破砕帯(断層)に関して、本日、いくつか動きがありましたので、お知らせします。このF-6に関しては、活断層である可能性を、渡辺満久・東洋大教授などが指摘しており、複数の専門家、議員、市民が、再調査を求めていました。また、一昨日、超党派議員および渡辺教授による敷地内の視察が実現しまし.た。  1.破砕帯の問題が正式に、7月3日の地震・津波に関する意見聴取会の議題に上りました。 2.超党派国会議員が、野田佳彦・総理大臣、枝野幸男・経済産業大臣宛に再調査を求める緊急要望書を提出しました。要望書では、破砕帯に関して早急な現地調査を行うこと、調査が終了するまでの間は、大飯原発3・4・号機の再稼働はしないことを求めています。要請書は下記をご覧ください。(PDFファイル) 3.橋本勉・衆議院議員(民主党)、アイリーン・スミスさん(グリーン・アクション)が、枝野・経済産業省大臣に会い、上記を申し入れました。枝野大臣は、再調査については、意見聴取会において議論を行うこととし、再起動をしないことについては、特に回答はしませんでした。  4.野田総理大臣に面会を求めていた、福島みずほ・社民党党首、橋本勉議員(民主党)、三宅雪子議員(民主党)が、本日夕方、本多平直首相補佐官に面会し、同様の要請を行いました。  5.橋本勉・衆議院議員およびアイリーンさんが、保安院から破砕帯に関する説明を受けました。この説明に関する詳細については、後程、アイリーンさんから報告が流れると思います。そのときの資料については、下記をご覧ください(PDF、12MB)。 ★緊急アクション★ 大飯原発敷地内の破砕帯問題に関して、橋本勉議員が、災害対策特別委員会の対して、渡辺満久教授のヒアリングを働きかけてくださったそうです。 みなさま、ぜひ下記の議員に対して、「大飯原発の破砕帯の再調査に関して決議してください!」「渡辺満久・東洋大学教授のヒアリングを!」と、働きかけて ください。

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