東北関東大震災・福島原発事故関係 情報リンク

10.22

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11.10.22  毎日.jp 10.22「福島第1原発:冷温停止の定義に疑問…保安院に専門家ら」 東京電力福島第1原発事故で、経済産業省原子力安全・保安院は22日、原発の「冷温停止」実現後3年間の安全対策をまとめた東電の計画書について専門家に評価を聞く意見聴取会を福島県いわき市で開いた。出席者からは、政府と東電が年内の達成を目指す、原子炉の温度を100度以下に保つ冷温停止状態の定義などについて疑問が呈された。聴取会には原子炉工学などの有識者7人のほか、東電幹部らも出席した。工藤和彦・九州大特任教授(原子炉工学)は「本来の『冷温停止』は、圧力容器を開けても放射性物質が放出されない状態を指すもので、第1原発に適用すべきではない」と指摘。東之弘・いわき明星大教授(熱力学)も「(冷温停止の目安の一つの)圧力容器底部の温度は、内部の溶融した燃料の位置によって異なる可能性がある。内部状況をできるだけ早く把握するとともに、温度測定方法も検討すべきだ」と注文を付けた。計画書の中で東電は1〜3号機の炉心が再損傷する確率について「5000年に1回」と試算したが、震災前は2000分の1も低い「1000万年に1回」としていた。山口彰・大阪大教授(原子炉工学)は聴取会で「実際に事故を起こした以上、こうした確率論は意味がない」と批判した。保安院は専門家の指摘を踏まえて東電に計画書の再提出を求める方針。

11.10.22  asahi.com 10.22「汚染土仮置き場に「国有林提供」 細野原発相、再度表明」 細野豪志原発相は22日、福島県いわき市で記者団に、放射性物質の除染で出る汚染土の仮置き場の設置場所に国有林を提供することをあらためて表明。‥今後、国有林の周辺住民との調整が課題となる。 ‥いわき市や、先月末に緊急時避難準備区域が解除された広野町の住民との意見交換会では、広野町の山田基星町長が、お遍路に出かけた菅直人前首相について「四国に行くなら、(原発被災地の)双葉郡に1カ月ぐらい来て欲しい」などと批判。細野氏は記者団に「町長が厳しい話をしたが、住民の皆さんの気持ちもそうだと考えている」と述べた。  ※菅直人にとっては福島は人ごとなんでしょう。

11.10.22  毎日.jp 10.20「放射性物質:「7マイクロSV測定」松戸の共産党市議団が」 千葉県松戸市の共産党市議団は20日、同市内の公園、民家、保育園など144カ所での空間放射線量の測定結果を発表した。1カ所あたり最大25地点で測定し、農業用ビニールハウスそばで記録した毎時約7.0マイクロシーベルトが最高。37カ所で同1マイクロシーベルト以上の地点があった。調査には市民ら約1830人が参加し、先月7日から今月17日、各地点の地上5センチで計測。同市議団は同約7.0マイクロシーベルトを記録した場所については「風評被害の恐れがあり、場所やその後の対応も答えられない」と話している。公園での最高値は西ノ下公園(同市西馬橋幸町)砂場の同約3.42マイクロシーベルトで、連絡を受けた市が除染し、同0.3マイクロシーベルトに低下した。 ※共産党は今回の原発事故ではよくやってるとは思うんですが、7.0マイクロシーベルトが風評被害だとは

11.10.22  47NEWS 10.21「2号機5階250ミリシーベルト 漏れた気体が沈着か」 東京電力は21日、福島第1原発2号機の原子炉建屋5階で最大毎時250ミリシーベルトというかなり高い放射線量を測定したと発表した。5階には使用済み燃料プールがあるほか、原子炉格納容器のふたがある。250ミリシーベルトはふたの付近。松本純一原子力・立地本部長代理は「原子炉の温度が高かった時期に格納容器から漏れた(放射性物質を含む)気体が、床や壁に沈着しているのではないか」と話した。20日にロボット「クインス」を使って測定した。 ※やはりまだ相当高いようです。これでは建屋内での作業にかかれるのはいつになるのか見えません。
(関連)asahi.com 10.22「国産ロボ、原発内で止まる 福島第一、建屋撮影の帰路」 東京電力福島第一原発に投入された国産初の災害救助ロボット「Quince(クインス)」が20日、2号機の原子炉建屋内で動けなくなった。建屋内で放射線量を測定し、建屋の様子の撮影などをして帰還する途中に3階部分で停止し、その後通信が途絶えた。クインスは千葉工業大、東北大などが開発。戦車のような無限軌道を持ち遠隔操作で動く。真っ暗ながれきの中を進み、急勾配の階段を上ることができる。これまで原子炉建屋内の放射線量測定などで成果をあげてきた。今後、専門家の助言を聞いた上で復旧を目指すが、それでも動かない場合は、作業員が手作業で回収することになるという。重さは約26キロ。

11.10.22  YOMIURI ONLINE 10.19「航空機による放射線測定、西日本でも…文科相」 中川文部科学相は19日、日本記者クラブで行った記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う航空機による放射線測定を、東日本の22都県に加え、西日本まで範囲を拡大して実施する方針を明らかにした。文科省では4月以降、地上の放射性物質から出るガンマ線を航空機で測定。空間放射線量や地表面に沈着する放射性セシウムの量などを地図にまとめ、これまでに12都県分を公表している。測定している西端は愛知、岐阜、福井で、中川文科相は「さらに西に向けて作業をしていかなければならない。できるだけ広い範囲で実施したい」と述べた。具体的な測定範囲は専門家の意見を踏まえ、検討する方針だ。 ※文科省の航空機測定はおおざっぱなことしかわかりませんが、全国を対象に実施すべきです。

11.10.22  河野太郎のブログ 10.19「27件のナトリウム漏れ」 もんじゅからナトリウムがしばしば漏れているのではないか、というお尋ねをいただいた。 文科省研究開発局原子力課核燃料サイクル室に問い合わせると、ナトリウムが本当に漏れたのは1995年の事故の時だけだという。 しかし、もんじゅでナトリウム漏れの誤警報は、これまで実に27回も起きている。‥2008年3月26日から3月29日までの10回は、取り付ける時に検出器を破損させて、本来通電しないところが通電して、反応したことにより、誤報が頻発したらしい。 その他、検査の時にショートして警報が鳴ったり、検出器が粉塵を吸い込んだことで鳴ったりしている。 しかし、これだけ誤警報が出続けるということは、問題があってもその問題を解決できていないことになる。 しかも文科省は、何が原因なのか、なぜ2007年から誤警報が頻発するようになったのか、どうして止められないのか、全く把握していない。‥いずれにしろ、これだけ誤警報が鳴って改善されないというのは、何かがおかしい。年間に動かないもんじゅを維持するために200億円を超える予算を使っていて、そのもんじゅで一番危ないナトリウム漏れの事故の警報が誤作動しているのに。 そしてこの誤警報に紛れてナトリウム漏れが隠蔽されていないだろうか。隠蔽はないと断定もできない。

11.10.22  SAFECAST 10.16「「柏の子供達を放射能汚染から守る会」活動休止」 千葉県柏市の市民グループ「柏の子供達を放射能汚染から守る会」は、活動を一時休止することを決めました。代表の大作ゆきさんは、2人の子供が鼻血を出し始めて以降、九州へ避難を行いました。他の中心メンバーも九州への移住を考えており、すでに10人が引っ越しを行いました。元々柏市には、市民から高い放射線レベルの報告を受けるまで、何ら調査を行う計画はありませんでした。大作さんのグループは、1万人の署名を100人を擁する議会に提出しました。これにより、柏市は学校における放射線レベルの調査を始めることになりました。 しかしながら、グループの活動や大作さんの子供を連れての九州への引っ越しは、彼女の家族に大きな問題を引き起こしました。大作さんの義理の家族は、行政への反抗や(グループのリーダーであるために)名前が報道されるようなことを好みませんでした。いまやこの親類たちは大作さんに離婚を求めるまでになりました。大作さんは、「一般に中高年の人たちは、情報源として新聞に書かれていることを絶対視し、書かれていないことは真実だと思わない」と言います。 ※福島でもたくさんの家庭で起こっていることです。高線量の土地の場合、子どもがいる人は除染よりも避難すべきですが、避難できない人は親世代との軋轢がはげしい場合、母親同士、同じアンテナを持ってる人同士のネットワークづくりが大切です。

11.10.22  日経 10.22「緊急マニュアル、6項目実施せず 福島原発事故」 東京電力は22日、福島第1原子力発電所1号機の緊急マニュアルにあたる「事故時運転手順書」の17項目のうち6項目について、震災直後に一部または全てを実施していなかったと発表した。ただ、「現場の状況から操作に問題なかった」と説明、当時の対応に不備はなかったとしている。経済産業省原子力安全・保安院に報告した。東電によると、4項目で一部の手順を実施できず、2項目では全くできなかった。作業員が震災直後に手順書をチェックした証拠も確認できなかった。「手順書の範囲を超えた事故だった」(松本純一原子力・立地本部長代理)としている。手順書は格納容器の破損や炉心溶融といった過酷事故などが発生した際に機器を操作する方法が書かれている。衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会が事故原因究明のために公開を求めたが、東電は核防護や知的財産を守る上で問題があるとして、大半を黒く塗りつぶして提出した。保安院が黒塗り部分を一部取り除いて、近く公開する予定。 ※今ごろこんなこと発表してます。ほとぼりが冷めたとでも思ってるんでしょうか。

11.10.22  asahi.com 10.22「誤った手順書で補修し原発自動停止 九電玄海4号機」 九州電力玄海原発4号機(佐賀県玄海町)が補修作業中に自動停止した問題で、九電は21日、現場の作業員が誤った手順書を元に補修作業をしたのが原因と発表した。その結果、発電用タービンを回した蒸気を水に戻す復水器でトラブルが発生し、原子炉が自動停止したという。九電は同日、原因と再発防止策をまとめた報告書を国に提出した。4号機は12月に定期検査に入る予定だが、検査前の運転再開について九電原子力発電本部の豊嶋直幸部長は「国の判断を仰ぎたい」と述べるにとどめた。

11.10.22  花とハーブの里 青森県六ヶ所村で長年にわたり核燃サイクルのない村づくりをめざして活動を続けてきた花とハーブの里で、2011年度秋植え球根の販売を受け付けています。チューリップが10数種類のほかムスカリやツリガネソウ、桜草、コルチカム等の球根、ルバーブジャムなど。ルバーブはたんぽぽ舎で放射能測定してもらい、未検出とのことです。なおチューリップ球根販売(チューリップ祭りも)は今年で終了だそうです。

11.10.22  GREENPEACE JAPAN「グリーンピース 放射能測定室 シルベク」 事故以降明らかになってきた食品放射能汚染と、長期的な環境モニタリングの必要性を受けて、2011年10月に「グリーンピース放射能測定室 シルベク」を東京に開設しました。またグリーンピースが行った「秋のお魚調査」結果がPDFファイルでダウンロードできます。大手スーパー5社で販売していた魚の魚種、産地別の検査結果が表示されています。

11.10.22  低気温のエクスタシー 10.21「男児2人が内部被曝3ミリシーベルトでも福島県は「楽観論」一色」 県は20日、東京電力福島第1原発事故を受けて実施している県民の内部被ばく調査で、新たに9月1〜30日の検査結果を発表、最大値は、双葉町の4〜7歳の男児2人が70歳までに受ける線量の2.5ミリシーベルト以上〜3.5ミリシーベルト未満だった。県は国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告で、平常時の被ばく線量の基準が年間で1ミリシーベルトと示されていることなどから、「健康に影響の及ぶ数値ではない」としている。(福島民友) 「信じたくない程の数値だ。どれだけ初期被爆が膨大な量だったのかが、分かる。これで健康に影響がないなんて未だに言ってる事、自体信じられん。」

11.10.22  低気温のエクスタシー 10.21「輸出した原発で事故発生なら日本が賠償金を支払う「密約」の噂」」 「野田首相 原発をどんどん外国に売り込んでいるが、その際「事故を起こしたら日本が全て責任を取ります」という保障をつけているという噂がある  @(ラジオ)文化放送」 ※これは野田政権になる前からそういった噂が流れていたので事実ではないかと思われますが、福島の事故のあと、何十兆円となるだろうという賠償の予測を見てもなおこんな馬鹿なことをしようとしている責任は非常に重いです。

11.10.22  毎日.jp 10.21「放射線量:柏で57.5マイクロシーベルトを計測」 千葉県柏市は21日、同市根戸高野台の市有地で毎時57.5マイクロシーベルトの高い放射線量を計測したと発表した。同市周辺は東京電力福島第1原発事故の影響で比較的放射線量が高いが、現場で線量が高いのは半径1メートルとごく限られた範囲のため、同市放射線対策室の染谷誠一室長は「原発事故の影響とは考えづらい」と話している。 ※もしこれが福島原発の影響だとしたらすぐ避難すべき数値ですが、おそらく世田谷の例と同じではないかと思われます。

11.10.22  DAILYMOTION「20111021 福島第一原発の内部映像」 報道ステーションより。東京電力が福島第一原発1号機の内部映像を公開した。原子炉建屋内の非常用復水器やその周辺を18日に撮影したもので、6人の職員が配管などの状態を調査した時のもの。天井が抜けて崩れていて、床にもがれきがいっぱいでそれ以上進めなくなっていたり、職員の一人が「67ミリ」(大変な数値です!)と叫んでいたりして緊迫感あります。目視では配管などに問題ないことが確認できたと言ってますが、まったく信頼できる話ではありません。TVはこういった東電の発表をそのまま伝えるところが大本営発表と揶揄されているのに、相変わらずの無批判な報道です。

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