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表紙のことば

by 宮本 一


 この牛は、北海道の紋別の牛です。僕には、北海道のお母さんがいます。前の妻の母です。義理の母です。離婚した後も、やさしい、おおらかな母は、毎年毎年、カニやチーズを送ってくれます。その母を、この牛を見てると思い出します。聖なる母牛です。流氷がやってくる北の大地で、ゆっくりとしっかりと生きている牛です。かわいい目をしてました。なにかとってもすきとおっていて、つぶらな瞳と大きなオッパイとたくさんの乳房。後を向いていると、近寄って来てシャツのはしをひっぱられました。ふり返ると小走りで逃げて、二十頭ぐらいみんなが僕を興味津々でながめていました。臆病なんだけど好奇心旺盛で、僕は笑ってしまいました。なにか自分と変わらないなと思いました。その時のスケッチです。またひとつ、大切なものが、そこにあるなと日々思えてきます  (宮本一)


★「木々の記憶展」茂庵カフェ・ギャラリーショップ OPENING記念企画展

  3月18(土)〜4月2日(日)am11〜pm6

  ・木版画:宮本一、市居みか、その他、流木家具の展示有。

  会場:京都・神楽岡 075-761-2100 「茂庵 」*(京都市内にある吉田山という小高い山の緑の中に
   茶室や懐石料理の食堂だったスペースを最近アートマーケット「茂庵」としてオープンし、活動しはじめ
   たユニークなスペースです。そのうち取材に行ってみたいところ)



No.99=2000年3・4月号

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