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髪にやさしい洗い方 知ってますか?



オリジナルの石けんシャンプーで
髪の健康を追究する理容師

名古屋 静枝 さんに聞く

★今も昔もカツラや育毛剤のCMが無くならないように、髪の毛のことで悩む人は相変わらず多い。しかし、ふだんのシャンプーを変えるだけでかなり違ってくるのを知ってる人は少ないようだ。髪と地球の健康にとって、何が本当にいいのかを長年追求してきた名古屋静枝さんのお店を訪ね、お話をうかがった。 〈浜田〉


 名古屋静枝さんのお店、B/B(バーバー)ニューナゴヤは東京の目黒区祐天寺の駅からすぐの所にある。4〜5人のお客さんが入れるような、どこにでもあるようなつくりの理容院だ。しかし店内に入ると、様々なヘアケア用品が並んでおり、また髪の毛の写真と解説などが壁に貼られていて、ちょっと雰囲気が違う。
 名古屋さんが髪の健康に強い関心を持つようになったのは、職業柄というだけでなく自分自身もアレルギーがあったり、アレルギー症状の客が増えていると感じたからだったという。自ら様々な素材や方法を試した中で出会ったカリ石けんシャンプーを使ってオリジナルのシャンプーやリンスを開発し、また頭皮や髪の根元を200倍に拡大してモニタ画面でリアルタイムに見ることのできるビデオルーペ(マイクロスコープ)を導入。客に頭皮や髪の状態を画像で見せながら説明している。取材の時にもこの機械で自分の頭皮のあちこちを写して見せてもらったが、やっぱり言葉だけでなく目で見せられると説得力があるものだ。

名古屋● 市販の主流の合成シャンプーはだめですね。手触りはいいんですが、結果的には髪の毛を細くしていき、薄毛・切れ毛、禿の原因となってしまうんです。
 女の人でも年をとるとだんだん毛が細くなってきます。女性は抜け毛の心配がそれほどありませんから、ヘアスタイルづくりにばっかり髪をいじるんです。それに男の人も髪の手触りというのを気にするようになってきいます。そのため今のシャンプーっていうのはマイルドタイプのものが多いんですけど、それは添加物が入っていて髪の毛をしっとりさせたりサラサラにさせたりできるんです。ところが合成シャンプーを使っている人の頭皮を200倍のレンズで見ると、毛の根元にゼリー状のものがたまっているのがわかります。人間は生きてる以上は皮脂がでるものなんですが、皮脂は毛穴から出ていて、空気中の酸素とふれ合うと過酸化脂質に変化します。それを放置しておくことによってかゆみの原因となり、また毛根を塞いだりして髪の根元が弱ってきて、細くなってきて脱毛につながります。
 でも石けんシャンプーを使い続けるとゼリー状のものは無く、透明感のある皮膚になってくるんです。今の主流のシャンプーは根元をよく洗わないので髪の根元が弱りやすいですね。特にマイルドタイプのものやリンスインシャンプーはよくないです。

★最初はおそるおそる石けんシャンプーを使い始めた名古屋さんだが、アトピーのお客はかゆみが軽減し、毛が薄くなっていた人も毛が生えてきたという。また自分自身の手荒れもウソのようになくなった。
 とはいっても、絶対に石けんシャンプーが髪の毛にとっていいということではないと名古屋さんは言う。

名古屋● 石けんシャンプーにも色々あって、石けんカスに悩んでいる人もいるし、フケで悩んでいる人もいるんです。私は日本消費者連盟とも少し意見を異にしているんですが、日消連は純石けんがいいという一本槍で、石けん教みたいなところがあります。ところがそれで挫折して悩んでいる人がすごく多いわけです。カスが残ったりフケが出たりすれば、髪にいいとは言えないと思うし、社会生活では大変でしょ。それに仕上がりが軽くないんです。うちではヤシカリ石けんがベースなんですけど、アミノ酸を少し入れたシャンプーを作ってるんです。というのは、髪の毛はタンパク質ですからアミノ酸の塊ですね。フケと石けんカスを防いで仕上がりも良くするというのは相反することでとても難しいことで、そのためにアミノ酸を入れることにしたんです。ですからうちのは純石けんではないんですが、生分解しますし、使い勝手からいうとこっちの方が喜ばれると思っています。

石けんが環境にいいからといっても、使いにくかったら結局広まらないでしょうね。

名古屋● そうなんです。下降しています。それに、いま原材料市場って世界中なんですよ。ヤシ油はインドネシア、焼畑農業で作ってるんです。去年だったか、東南アジア一帯が空が真っ暗になるくらいの煙害があったでしょう。パームヤシって年に4毛作くらいでつくるんです。今、植物油でつくってると言うと売れるので、パームヤシって一番安いので日本の商社がやらしてるんですから。そういう原材料の調達っていう視点も見る必要があります。オリーブオイルとかもそうですけど、商社の投機の対象になっていますよ。これだけ地球環境が悪化して異常気象が起きると、オリーブなんて採れない年があるんです。で、商社って儲かる時期だけやって、ブームが去ったと思うとぱっと手を引くんです。だから日本国内でやらないで、インドネシアとか貧しいところでやるんですよ。表現悪いけど、札束ちらつかせて。そういった点をやっぱり見ないといけないと思うんです。


★問合せ先:B/B ニューナゴヤ:

Tel.03-3711-0913 Fax.3711-0916
ホームページ:http://www.sn-shampoo.com/

名古屋さんお勧めの洗髪法

@適切な石けんシャンプーを選んで使う。

A2度洗いする。1度目は髪の汚れを、2度目に毛根を洗う。(お湯だけの予洗いもすればベター)

B地肌をいためない素材のブラシを選んで毛と毛の間を細かく洗う。

C朝シャンよりも髪の毛が成長する夜に洗う。

Dリンスにはリンゴ酢などを使い、地肌にはつけず髪だけにつける。

E洗った後はよく乾かす。



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