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連載第5回

6月の大島での祭り報告とこれから

               植草 ますみ

   相変わらずすごい勢いで出会いに恵まれ、修行?に加速がついている。ひとつは、一緒にこれから仕事をしていくフトマニ(パートナー)、マナちゃんとのであい。それは大島とのであいでもある。同じ伊豆諸島南端の八丈島から、北端の大島に流されつつある私。大島では毎年6月1日に、「御神火様」と信仰されている三原山の火山をお祭りする古くからの御神事が行われる。その行事にあわせ、同じ火山信仰をもつ姉妹島であるハワイ島から、古典文化継承の方々が今年も来島し、奉納を行った。交流イベントのオーガナイズをした私たちも、火山に捧げるカヒコ(古典)フラの踊りを奉納させて頂いた。人々が集い、心をこめてウツシマツルことで、お山がよろこび、ひらいてゆくのを感じた。そのエネルギーが、島そのものから、対岸の日本列島へ、そして地球の裏までも感応してゆくように思えた。いま大島は、文字通りホットスポットとして新しい動きがどんどん発信されて目が離せない。この時代にこんな希望の光を発していられるのも、大島が元々もつ生命力とともに、マナちゃんのように地元にしっかり根づいて奉仕してきた人たちの陰力も大きい。クム(師)フラのケアラ先生は、海や大地やそこかしこに宿るスピリット、自然の様々なエレメントとつながる術や礼儀を伝えてくれた。彼のチャント(朗唱)や踊りにふれて身体に電流が走 った。存在そのものがアロハを体現している人だ。アロハとは、ただ愛深いことだけでなく、徹底した忍耐強さや謙虚さに基づいた知恵であり、人として生きる道そのもののことだったのだ。厳しいけど心がこの上なくよろこぶフラレッスン。最終日、私たちは大きな野外ステージの上で山の戦士のダンスを踊った。観客は誰もいない。観客のためでも、自分のためでもない踊り。私がずっとやりたかったのは、これだと思った。その時本当に、山の戦士(スピリット)とつながれた気がした。ハワイの古い知恵には同時に、自分の中の日本人を強く呼び起こしてくれた。私たちの中に長いこと眠っていたヤマトの心やカタカムナの知恵がうずき始めている。それを日常生活として生きられるような場を本気で作っていこうねと、マナちゃんと話している。その活動の基盤として「(有)アマナ」を立ち上げた。ホームページも作り始めたので、 ぜひ覗いてみて下さい。
                                (うえくさますみ)

アマナのHP(amana-alohana.net)

女神のホームページ

植草ますみのHP 表紙


No.131=2005年7・8月号

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