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新刊紹介

『地球買いモノ白書』

どこからどこへ研究会/コモンズ/¥1300


 スーパーで買い物するとき,価格と品質,新鮮さや長持ちするかなどを考えますか?それに加えてTV広告が頭をかすめたりしますよね.パッケージにも広告にも写真やイラストや文字など情報があふれているけど,実は全部売る側からのものばかり(当然?) 無関係な自然の風景やタレントや合成の画像でイメージづくりに躍起(しかたがない?)

 でもこんなふうにして年間7.8億tの物質(製品と資源あわせて)が輸入され,国内調達される原料なども加えるとなんと19.1億tのモノの流れを作っていると思うと、、、日本人1人当たり15tもの物質を取り入れている計算.そして国外に出ていくのはわずか1億t.廃棄物になるのが5.2億t.
 じゃあ今日コンビニで見かけたモノは実際にはどこからどこへいくのでしょう?
 この本はそんなことに関心をもった人々が,フェアトレードの店先やパソコンの講習会やインターネット上など,様々なきっかけで集まり,約三年を経て完成しました。総勢20名近いメンバーが資料を集めたりインタビューにいく中で,何百枚ものリアルな写真やたくさんのVTRを集めました.そのすべてをイラストに描き起こしました.

 1個々のモノの流れをイラストで追うことによって,これまで頭の中になかった回路が作られていくのに気づくかもしれません.そして「自分の目」で実際のモノを確かめた瞬間にどう感じるかを,その時意識していただけたらと思い,敢えてイラストで綴っています.

 チキン,マグロ,カップ麺,缶コーヒー,マガジン,スポーツシューズ,ケータイ,ダイヤモンドの指輪,マンション‥‥この本は日本ではありふれた9つのモノを追う第1章がメインですが,それぞれのモノ語りから見えてきた全体像や,わたしたちにある可能性を考えてみる第2章も工夫しています.具体的な問い合わせ先をなるべく多く挙げました.
インターネットなどの使用についても,経験からわかったことや注意したい点を挙げておきました.

 この本をつくった20代〜40代のメンバーは,残念ながら学校で学ぶことができなかった世代ですが,みんなとても大切な自実や課題にたくさん気づきました.とりわけ情報の偏在ぶりには驚き呆れました.
これから消費をどんどんしていく中学〜大学生くらいの若いかたがたに,ぜひ取り組んでほしいテーマです.

★詳しい情報は:コンシャスコンシューマー http://www.jca.apc.org/conscious_consumers/



No.120=2003年9・10月号

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