amanakuni Home Page | なまえのない新聞ハーブ&アロマテラピー | 八丈島の部屋

ピースアクション報告

平和の祈りを国会へ


 テロや戦争によってあまりにも簡単にたくさんの命が奪われていく今の現状に、何ができるんだろう、何をすればいいのだろうという1人1人の想いが集まってピースアクション「いのちのまつろう 花一輪の断食」が生まれました。事の始まりは、11月11日世界平和記念日に山梨県小淵沢の蔵屋グリーンズ(平和の樹のキルト作りをしています0で行われた平和の集いに集まった人達の熱い想いからでした。大鹿村の田村スマ子さんによってそっと蒔かれた種(スマ子さんは国会の会期中に国会の前でハンガーストライキをやりたいと密かに思っていました)が、その場に居合わせた人達を動かしたのです。
 そのころ長野では11月22日から県内各地(飯田、木曽福島、諏訪、大町)から松本のあがたの森へのピースウォークの動きがあり、その平和への祈りをそのまま12月3日〜7日の国会へつなごうと話は進みました。11月25日、あがたの森で行われた平和集会には多くの人々が集まり、来年1月15日からのアメリカでのピースウォークUSAを準備されている安田純庵主さんも参加され、翌26日からはもともと国会の前でのお断食を館が手いらした大津上人と一緒に国会を目指し、平和への想いを祈り届けるピースウォークがスタート。小淵沢をぬけ、笹子峠を越えて東京まで250km。12月3日には渋谷の宮下公園に各地からの仲間達と再集結。小さな子ども達も含めて40人近くが国会を目指して歩きました。
 国会前に到着すると、すでに生け垣には平和の樹のキルトやメッセージが飾られていて、直接国会前に来ていた人々の笑顔に迎えられました。そのままみんな国会前の歩道に座り、多くの人が断食を始めました。レイラとひらめさんは各地で集められた小泉首相宛のメッセージ付署名を、薬害エイズ問題で有名な川田悦子衆議院議員に手渡しに、議員会館の中へ。すると忙しいはずの川田さんがわざわざ外に出てきてくれました。聞けば空爆の始まる2日前には川田さんも息子さんと同じ場所に48時間座り込みをしていたとか。同じ想いを持つ議員さんがいてくれたことに私たちもとてもはげまされました。署名は川田さんを通じて小泉首相の元へ。その時そばにいた田中真紀子外務大臣も一部持っていったとも聞いています。
 また6日には、北川れん子のはからいで議員会館で緒方靖夫、山口わか子、川田悦子、中川智子、福島瑞穂、大島令子、北川れん子ら7名の各議員さんと保坂展人議員の秘書の方の参加を得て「ピースアクション議員懇談会」を開くことができました。他にも、国会に精通されている武田上人のお知恵をお借りしてロビー活動と言われる議員さんへの直接的な働きかけや、外交防衛委員会や本会議の傍聴(国会中継で写し出される国会議員さんの後ろには私たちの仲間が座っているなんてちょっと想像できないですよね)が出来たことは、何も出来ないんじゃないかと思っていた私たちに希望を与えてくれました。
 黒塗りの車から降りてくるバッチをつけたスーツ姿がいっぱいの中、濃いバイブレーションを放つ平和の樹のキルトの彩り、いのちの祭りに集うような自然のにおいをただよわす人々、子ども達は風船を手に走り笑い‥‥今までTVでしか見ることのなかった国会が、いつもと違って見えたのは新しい時代を感じさせてくれました。警備のおまわりさんも、にこやかない笑い、平和の樹のキルトを縫っている私たちを前にして怒る出もなく無視するでもなく温かく見守ってくれていたような気がします。ほんとうの平和の場の前では、争いや対立は居場所を失ってしまうようです。
 今回のピースアクションは小さなそれぞれの想いの川(支流)が集まって一つの川となり流れていく、そんな感じです。そしてその川は今も流れ続け、12月8日にはハワイでのグローバルピースセレモニー、12月9日には CHANCE のピースウォークへとつながり、それぞれの場所、一人一人自身の中で、いまここの平和を実現することが平和への道なんだとおしえてくれている気がします。そんな流れに押し出されてうちのヒロさんはアフガニスタンへと向かいました。そのうち名前のない新聞にも報告できるかな。
 9月11日から世界が変わったという人がいます。ひとりひとりが以前よりちょっとでも平和になれれば、必ず世界は変われるんだと思います。地球の上のすべての存在が、共に平和な道を歩んでいけますように。

Love & Peace 藤田麻子



なまえのない新聞のHome Page

amanakuni Home Page