amanakuni Home Page | なまえのない新聞ハーブ&アロマテラピー | 八丈島の部屋

HOT NEWS

ストップ!ヒンクルート&ボーノック
タイの石炭火力発電所計画を止めるため力を貸して下さい


=============================
日本の企業と政府機関が、現地の議会や地域住民を無視して進めているタイの
石炭火力発電所計画を止めるため、皆さんの力を貸して下さい!
=============================

<問題の首謀者はオールジャパン>

タイで今最も大きな問題となっている開発プロジェクト、それが南部のプラチ
ュアップキリカン県に計画されている2つの石炭火力発電所=ヒンクルートと
ボーノックです。ヒンクルート発電所計画へはトーメン、豊田通商、中部電力
の日本企業3社が投資し、ボーノックについても、経済産業省が監督する特殊
法人電源開発が出資を検討中です。漁業や環境への深刻な影響を懸念する地方
議会や地域住民が激しい反対の声を挙げ続けているにも関わらず、日本の特殊
法人国際協力銀行(JBIC)が融資を前向きに検討しています。

スリランカでの破壊的な燐鉱石採掘計画で国内外の非難を受けた『環境先端企
業』トーメン。フィリピンのサンロケダムをめぐって現地の激しい非難を受け
続ける国際協力銀行。懲りもせずにまたも問題プロジェクトに手を出していま
す。

このプロジェクトをめぐっては激しい住民の反対運動で何度か流血事件も起
き、タイ政府内部ですら計画に対して中止・慎重論があります。にもかかわら
ず日本企業、JBIC、在タイ日本大使館は、タイ政府に計画決定・早期回答を迫
っています。外務省は、大使館の使命は日本企業の利益保護であり現地住民の
声を聞くことではないと、国会議員への答弁書ではっきり書いています。今こ
こで声をあげなければ、企業、JBIC、外務省は一層働きかけを強め、住民の苦
しみは益々増えるに違いありません。

◇ヒンクルート石炭火力発電所
プラチュアップキリカン県バンサパーン郡トンチャイ村に、1400メガワットの
能力を持つ石炭火力発電所を建設する計画です。開発事業主のユニオン電力開
発社(UPDC)には、トーメンが34%、豊田通商が15%、中部電力が15%と全体の3
分の2を日本企業が出資しています。民間独立発電事業体(IPP)としてタイ発
電公社(EGAT)と25年間の電力売買契約を締結し2002年中の着工を目指してい
ます。総事業費は13億ドル。トーメンが中心的な役割を担い、経済性と環境問
題を考慮して撤退したフィンランドのフォータム社などに代わって、今年8月
に豊田通商と中部電力が参入しました。1998年に日本輸出入銀行(現国際協力
銀行)が5億ドルの投資金融の供与をほぼ決めていましたが、激しい反対運動
を受けてタイ政府が見直しを始めたため一端は白紙状態に戻りました。

◇ボーノック石炭火力発電所
プラチュアップキリカン県ムアン郡ボーノック村に、1468メガワットの能力を
持つ石炭火力発電所を建設する計画です。開発事業主のガルフパワー社に60%
を出資しているガルフエレクトリック社に、特殊法人電源開発株式会社が出資
を検討しています。民間独立発電事業体(IPP)としてタイ発電公社(EGAT)
と電力買電契約を1997年に締結。総事業費は8億2千万ドルで、日本の経済産業
省から分かれて独立行政法人化した日本貿易保険と国際協力銀行が融資を検討
しています。

<何が問題になっているのか>

▽温排水による漁業被害、大気汚染、建設廃棄物や焼却灰の処理
▽環境影響評価(珊瑚礁・クジラ・イルカを無視、漁業従事者数の過小評価、
海洋生態系の多様性を過小評価など)
▽住民無視の開発プロセス
▽余剰電力を抱える中で経済的に不要
▽土地取引をめぐる汚職
▽石炭火力発電による地球温暖化問題

<なぜ今、呼びかけをするか>

現地の情報によりますと、タイ政府はこのプロジェクトを進めるかどうかの最
終的な結論を近々出すと見られています。もしタイ側が推進を閣議決定すれ
ば、国際協力銀行が融資に向けて駆け足で審査を進めることが十分考えられま
す。この問題プロジェクトを止めるなら今です。

是非多くの個人・団体にこのプロジェクトの問題を知って頂き、様々な働きか
けを行なって頂きたいと思いまして、この呼びかけを始めました。私たちも随
時行動を起こしていきます。具体的には次のようなことが考えられます。

▽出資している日本企業と接触したり手紙やファックスやメールを送ったりし
て、この事業計画から撤退するように要求して下さい。
▽この問題を知り合いの報道関係者やジャーナリストに伝えて下さい。
▽国会、関係する政府機関との対話の場、あるいは企業の倫理を考える場など
で積極的に取り上げて下さい。
▽現地を訪問した方の報告会などを開いて下さい。

このプロジェクトをめぐる詳しい情報は、下記のホームページをご覧下さい。

メコン・ウォッチ(日本語)
http://www.jca.apc.org/mekongwatch
久世宣孝氏の精力的な現地情報発信(日本語)
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/9168/welcome_jp.html
グリーンピース東南アジア(英語)
http://www.greenpeacesoutheastasia.org/
プラチュアップ・ノー・コール(タイ語)
http://www.prachuabcoal.com/

この件に関するご質問やご要望などは下記までお気軽にお問い合わせ下さい。
<日本>メコン・ウォッチ 松本・福田
〒110-8605 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル5階
電話 03-3832-5034 ファックス 03-5818-0520
電子メール mekong-w@co.xdsl.ne.jp
<タイ>ウボン大学 土井利幸
電話 66-1-269-8939
電子メール toshi-doi@mtd.biglobe.ne.jp

HOT NEWS

amanakuni Home Page