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長崎から広島まで1tの石を引いて歩く

ストーンウォーク報告

★グローバル・ピース・キャンペーン★
OPEN-J BOOMERANG 496【長崎から ストーンウォーク報告】
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■山田成雲■

九州はまだ梅雨空です。そんな中ストーンウォークがはじまっています。今日はストーンウォークのMLの中から、長崎の廣瀬さんの文面をご本人のご了承をいただき掲載させていただきます。廣瀬さんたちの思いを少しでも感じていただければ幸いです。9日現在、ストーンウォークは佐賀県内です。

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◆廣瀬方人◆

長崎の廣瀬です。ストンウォークプロジェクトのことをもっと早くお話すればよかったのですが、長崎でも精一杯の取り組みでやっと出発にこぎつけました。

今年の1月に主催者のアメリカ人からこの話を聞いた時は、「そんな無茶な話はとても実現できない!」とこちらでも半信半疑でした。でもアメリカで直接会ったり、メールでやり取りをしているうちに、特に主催者のアメリカの2人のご婦人の誠実さに胸を打たれました。アンドレアさんという方は、9・11テロで夫を失くされた方です。「自分たちの家族の死を口実にして戦争をしてもらいたくない。アメリカが始めた戦争で罪も無い市民がイラクでは何万人も死んでいる。」と米国のイラク戦争に反対しています。米国では「お前たちはテロリストの仲間だ」と強い非難を浴びながら活動しておられます。

また、「広島・長崎の被爆者が、報復ではなく『二度と世界で核兵器が使われないように!』と訴え続けていることに心を打たれた。自分たちは日本の被爆者に励まされている」と言われます。そして「今年は被爆60年。広島・長崎で原爆の犠牲になった被爆者の鎮魂のために碑石を長崎から広島まで曳いて行きながら祈りたい。」とおっしゃいます。

私も途中車に乗せてもらいながら3日間一緒に石を曳きましたが、彼女らを見ていると、石を曳くことがそのまま祈りだという感じがします。とても謙虚です。出発式の時には「私の国アメリカが原爆を投下したことを謝ります」と言われました。私は日本人が中国やアジアの国々で石を曳いて行かなければならないのにと思いました。

彼女らは道中、水を配ったり、スーパーで飴などを買って、曳き手の青年に配って歩いたり、昼食を食べていない学生に弁当を買ったり、本当に細かい心遣いをしているのがわかります。人はここまで謙虚になれるのかと心打たれます。

道中に人が出て声援を送ってくださると本当に力付けられます。まして福岡で被爆者が沿道に出て励ましてくれたと知ったら、どんなに喜ばれるでしょう。どうか1人でも2人でも沿道に出て声援を送ってください。その時遠慮せずに「私は被爆者だ。あなたたちに感謝する」と言ってください。「長崎の廣瀬の友人だ」と言ったら、彼女らにはすぐ通じると思いますよ。

長崎でも初めは「それ何のこと?」と言われました。そして一人づつ説明をして来てもらいました。どっとたくさんの被爆者が来たわけではありません。一人づつ話してきてもらったというが本当の所なのです。曳き手を求めているわけではありませんので、なるべく多くの皆さんに沿道で出てきてくださるように私からもお願いします。

梅雨のさなか、蒸し暑い日が続きます。お体大切に!

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◆きくちゆみ◆

7月2日、ストーンウォークが無事長崎を出発しました。これから約1ヶ月かけて、戦争で亡くなったすべての人を追悼しながら、広島までの600キロを1トン(台座込みで2トン)の石を引いて歩きます。
http://homepage2.nifty.com/tomokonet/stonewalk/

ストーンウォークとアースウォーカーについては、すでにこのニュースでも紹介しましたが、このたび、私の姉(といっても血縁はない)の堀越由美子さんが、全国どこからでも参加できる「スト−ンウォーク(を応援する)折り鶴キャンペーン」を始めました。(6月29日、朝日新聞の大阪版に写真入りで掲載)

一緒に歩きたい、と思ってもなかなか仕事を休んで現地まで飛んでいけない、という人も、折り鶴にメッセージを添えることで、ストーンウォークに参加できます。鶴は1羽からも受け付けますが、2羽以上の場合は必ず糸でつないで下記へ送って下さい。メッセージは日本語でも英語でも可(歩いているメンバ−の中には911事件で家族を亡くしたピースフルトゥモローズの方もいます)。堀越さ
んが集約して、週1回現地へ届けます。

折り鶴の送り先は:
〒542−0086 大阪市中央区西心斎橋1−10−6「若松」方
つながるいのち「ストーンウォーク折り鶴キャンペーン」宛。
切手のカンパも歓迎です。また、ストーンウォークの運営には多額の費用がかかります。カンパはこちらへ:
郵便振替:01330−3−94555 ストーンウォーク・ジャパン

私は今、自分の手帳とにらめっこしながら、どこかでストーンウォークに加わりたい、とスケジュールを調整しているところです。(もしかしたら、鶴での参加になるかもしれない。それにしても、このようなことを考えてくれた由美姉さんに感謝)

ところで、7月3日は鴨川平和映画祭となにわ平和映画祭が同時に行われました。私は鴨川在住なのに、なんと「なにわ」に行きました。鴨川は玄さんと仲間たちがやってくれて「911ボーイングを捜せ」「ホピの予言」「テロリストは誰?」の3本立て。

なにわ平和映画祭は、まず「はだしのゲン」。漫画は読んだことがあったけれど、映画は初めて。最初から最後まで泣きっぱなしでした。これの英語版があったら、鎌仲さんの「ヒバクシャ」と一緒に全米で上映会をしたくなりました。次は「ふたりのトスカーナ」。美しいフィレンツェを舞台にあるユダヤ人家族に襲いかかった悲劇を描いたイタリア映画。最後はあまりに悲しい結末で、やっぱり泣いて
しまいました。次に、「ボーイングを捜せ」のダイジェスト版(札幌のフジワラトシカズさんが編集してくれた。実は彼はこの映画の声優でもある)を上映し、最後に韓国の米軍基地問題を描いた「梅香里(メヒャンニ)」。ずっしりと重たい映画でしたが、基地のある町に住む日韓の市民が共同で制作した意義は大きいです。

入りは350人ぐらいでまずまず。アンケートには「また来年もやってほしい」というのが多かったので、2006年も開催されそうです。藤永のぶよさんをはじめ、実行委員会のみなさま、本当にごくろうさまでした。

「私の町でも平和映画祭をやってみよう」、という方は、ぜひDMでご相談くださいね。あちこちに広げていきたい、と思っています。7月31日にはなんと沖縄の伊江島で、伊江島平和映画祭も行われます。夏休みに沖縄ツアーを兼ねて、参加すると楽しいかも。映画って、いいなあ。良い映画を観ると、とても豊かな気持ちになります。私たちは年内(おそらく11月)に「東京平和映画祭 for
Youth 」を計画していますので、お楽しみに。10代、20代の若手スタッフも募集中です。

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