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新潟・福井の豪雨・洪水レポート

ボランティア受け入れ中

★グローバル・ピース・キャンペーン★
OPEN-J BOOMERANG 445【やはり現場へやってきた 吉村レポート】より
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■転送・転載・大歓迎■

■山田和尚■

新潟テレビからうれしいメールが飛び込んできました。【楽市楽座】立ち上げの
広報協力しますとのこと、これで新潟県内から段ボール箱がたくさん届けられる
ようになるとうれしいです。どうかみなさんの力で日本各地のメディアにアプロ
ーチしてください。宝物の送り先、また、開催場所などは3日くらい先に、ブー
メランとサイトの中で広報開始の予定です。

また、被災地の皆さんは疲れきっています。整体、指圧、マッサージを日ごろの
業としている方、また自信がある方、どうか避難所にお越しください。
こんな時こそ、各方面の得意技をご披露ください。

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◆吉村誠司◆ 元神戸元気村副代表からの現地レポート

■山や木、自然は正直です■

やはり現場に来ないと解らないことが沢山ある。
水田に漂う水没した車、決壊し破壊された家、流された寺や墓、そして悪臭が漂
う中、へとへとになって、片付けを続ける被災者の方々。そしてボランティアの
活動は、確実に、人々の心を支えている。飽和状態のドロは本当に重い。まだま
だやることは、沢山ある。

今回の洪水は、豪雨によっていくつかの堤防が決壊して発生したと新聞やテレビ
は伝えていた。その堤防が決壊するまでには、豪雨という原因はあるにしろ、他
の要因があるだろうと、時間を見つけ上流に向かった。

想像した通りに、杉などの植林地が多く、間伐、枝打ちなどの作業も入っていな
い林も目立つ。土砂崩れがあちこちで起きており、通行止めが多く、地すべりも
道路一杯に崩れている。ちょうど消防車が駆けつけ、倒された電線から漏電して
火事になりそうだったとのことだ。倒れた杉林は、100本ぐらい生えており、
かなり密集している。

その根っこを見たが、樹齢30〜40年の杉だが、深くまでは根を張らずに、簡
単に倒れている。根の下のドロは、飽和状態に水分を含んでいた。
「林業は、木が売れないからほったらかしだよ」と心配そうに来ていた、軽トラ
ックのおじいちゃんはつぶやく。「保水力が少ないね・・・」数十年の月日の積
み重ねが、この洪水を招いたのだろうか。

五十嵐川の上流には、2つのダムがある。
約40年前に出来た笠堀ダムと10年程前に出来た大谷ダムである。地元の住民
に聞いた話をまとめてみた。「大谷ダムが出来る前は、清流は澄んでいて魚も沢
山いた。しかし、ダムが出来てからは水は濁るし、魚も減りました。」と60代
の女性は言う。

60代後半の店主は、あの13日、いつものように10時ごろに店を開けに来ま
した。そして、その後11時過ぎに「まもなくダムが放流するので、避難して下
さい」と警告された。

「そのままその店にいると、あっという間に濁流の水位は家の下まで上がって来
て危険な状況になっていた。こんなに水位が上昇したのは、初めてだ」と言う。

そこから上流のダムに向かうと、ダムで放流していた水位の20m上の橋の欄干
にも木片が引っかかっていたのが見えた。それは、あの日、かなりの放水量だっ
たといえる。

ダムから、決壊した三条諏訪地区まで約33キロ、車で川の流れの速度を測ると
時速約15キロ前後であった。11時過ぎに放流を開始して、2時間ちょっとの
時間をかけて下ってゆくと計算があう。

ちょうど堤防が決壊したのは14時ごろだった。「すごい音と大きな波が押し寄
せてきた感じ」と対岸の堤防からの目撃者は語った。決壊には、いろいろな状況
が重なったとは言え、気になる点だ。

これは平成11年、神奈川県の津久井町玄倉川で起きた、中州に取り残された人
たち15人が死亡した事件によく似ている。この時もバウさんたちとカヌーで捜
索に参加したのであるが、その時の原因も上流のダムからの突然の放流であった。

ダムを作るために、山を切り開き、道路を作り、コンクリートで固めてゆく。
ダム上流で工事が進められている道路の立て看板には、「災害のない、自然豊か
な 美しい国づくり」というスローガンが掲げられていた。

言葉が虚しく響いていた。

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2004年7月19日(12:30)
関係各位
新潟・福島豪雨災害、福井豪雨災害について(第10報)

■福井の水害について
福井市・鯖江市・今立町に、災害救助法が適用されました。また「ふくい災害ボ
ランティアネット」の情報によると、今立町では今日(19日)から災害ボラン
ティアセンターが活動を開始しているとのこと。
以下、ふくい災害ボランティアネットのHP<http://www.fukui-dvn.com/> から
の転載です。

○今立町水害ボランティアセンター、本日開店。ボランティアの受入中です。
 場所:今立町粟田部9−1−9 今立町ふれあいプラザ
  Tel:0778−43−1556
  Fax:0778−43−1320
 お願いします。今立は短期決戦で勝負です。
 福井市の受け入れ態勢が整うまでの間、どうか今立へ来て下さい。

今立は、北陸道武生インターを出て、右(東)へ折れ直進、山に突き当たったら
左折れ。土木交差点(初めての信号)を右折れ、さらに突き当たって左折れ。3
つ信号を超えたら右手にボラセンがあります。人・物・金を、自分が陣頭指揮し
てはたして動かせるものかと、本当にものすごく不安です。今立は細川かをり。
福井は松森。鯖江は今立が落ち着き次第向かいます。
現状、立ち上がりの順は↑です。どうか皆様、よろしくお願い致します。

※なお、震災がつなぐ全国ネットワークではボランティアコーディネーターの経
 験者の派遣を検討しています。コーディネーター経験のある方で福井、新潟に
 行ける方は至急ご連絡下さい。出来たら5日くらい入っていただけると助かり
 ます。

■新潟・19日までの状況
<三条市>
○概況:ボランティア受付1279名 処理ニーズ約120件
 → ボランティアは足りている。

○災害時要援護者対応
 安否確認300件以上の件数をこなさなくてはいけない。バイク隊と一緒に取
 り組んでいきたい。
 →災害弱者救済ローラー作戦:困っているリサーチをして14チーム(2名1
 組)で展開。

○ボランティアセンターでの感想など
 ・県外からの問合せが多くうれしかった。
 ・宿泊はなし、近隣のホテルを各自で確保してもらう。
 ・ニーズ受付けは20時までとする。
 ・お礼の電話やお礼にきた方が見えた。がんばろう。
 ・(被災者から)また来て欲しいとの声が多くあった。
 ・対策本部の物資の仕分けが大変になっている。
 ・新聞が届いてなくて情報が欲しいというエリアに新聞をもたせてはどうか。
  →地元紙を無償配布しているので提供してもらえるかどうか折衝する。
 ・県危機管理センターからの物資を探し出して仕分けなくてはいけないので
  ボラをお願いしたい。

三条市災害救援ボランティアセンターホームページ:
  PC:http://www.npo-aichi.or.jp/ssvc/
  携帯:http://www.npo-aichi.or.jp/mt/k.cgi

<見附市>
○概況:ボランティア受付653名 処理ニーズ約80
 →ボランティアは足りている。調度いい。

○ボランティアセンターでの感想など
 ・ローラー作戦も展開したのでスムーズに流れた。
 ・長岡の消防団で土地感のある方が資材班にいて、地名と被害状況が頭に入っ
  ていて「だったらこれももっていけ!」という一面があった。いいことだと
  思う。
 ・雨が降るとすぐ避難勧告になって道がふさがったりするので不安。

<中之島町>
○概況:ボランティア派遣人数のべ1351名 派遣件数114
 →1件あたりの人数は少ない気がするので実際は足りてないと思う。

○ボランティアセンターでの感想など
 ・三条の応援スタッフだった人が中之島に入ったので、スムーズにできた。
 ・これまで役場がやっていた方法の継続でニーズをとらないでグループを作っ
  て町内会長が派遣していた。大きなところは400人まとめて町内会長先導
  で一町分をこなすなどの方法でやった。だいたい20〜30人くらいのグル
  ープをつくって集団で対象エリアに向かう方法。
 ・町内会長が毎日来てマッチングをするのが町内会長がつかれなければいいな
  と思う。
 ・いろんなニーズで動いていたが、局長さんが疲れていたのがきになるが、ほ
  かの人の表情がやわらかくなっているのでいい傾向だと思う。
 ・今後の代表者を地元の人で選んだので、一歩ひいた形でできると思う。
 ・全社協の方が受付までの誘導をやってくれていた。
 ・中ノ島で洗濯ボラはじまる。2機、避難所の洗濯をする。

■震つな事務局より
○ボランティアコーディネーター
 福井の項でも書きましたが、コーディネーター経験のある方で福井、新潟に行
 ける方は至急ご連絡下さい。出来たら5日くらい入っていただけると助かりま
 す。

○支援金・タオルの募集
 昨日から続々と神戸にタオルが集まっています。支援金とタオルのチラシです
 が、福井への支援を呼びかけるものを新たに作りました。必要な方は事務局ま
 で。

┃┃震災がつなぐ全国ネットワーク事務局
┃┃Tel:078-574-0701 Fax:078-574-0702
┃┃e-mail:<ngo@pure.ne.jp>
┃┃http://www.npo-aichi.or.jp/shintuna/

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